JPS628890A - 客船内の集配装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は入港時に乗客の手荷物、食料品、リネン類等を
搬出入する集配装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、下船する乗客の手荷物を搬出する方法としては、
船が入港する前夜に船員が手荷物を集めて１個所ないし
数個所に格納しておき、接岸後筒３図に示すように船員
が手押車１１に乗せて岸壁へ搬出するコンベア１２まで
運搬していた。そして、手荷物を１個づつコンベア１２
に乗せ、一方岸壁側では係員がこれを下ろしてカート１
３に乗せ税関に運び込んでいた。乗船する乗客の手荷物
の搬入もこの逆の手順で行なわれていた。

また、食料品、リネン類等の生活用品は第４図に示すよ
うに岸壁側のクレーン１４あるいは図示しない船側のク
レーンを利用して船内に積み込み、船側では電動フォー
クリフト１５及びエレベータなどを利用して食料庫、リ
ネン類倉庫などに搬入していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このような方法は、手荷物の搬出入に多大な手間と時間
を要していた。また、手荷物の格納室が狭いため、特に
乗船した乗客の手荷物を仕分けする作業の効率が悪いば
かシでなく、手荷物の搬入に乗客と同じ通路及びエレベ
ータを使用していたため出港時の慌しさのなかで混乱を
ひきおこしていた。この手荷物の搬出入に時間を要する
ことは、下船する乗客が次のスケジュールに時間的制約
を受けているところからトラブルの原因になりやすく、
また、乗船した客についても船内秩序及びスケ−）ニー
ル等の関係から短時間に手荷物を引き渡すことが望まれ
ていた。

また、食料品、リネン類等についても、船内での移送、
搬入に混乱を生じやすく、時間と手間がかかつていた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明はこのような問題点を解決した客船内の集配装置
を提供するものであシ、手荷物、生活用品等の搬出入に
コンテナを利用するとともに集配作業を広い作業甲板で
行なわせるようにしたことを特徴としている。

すなわち、本発明は、集配用コンテナと、上甲板に設け
られたコンテナ用クレーンと、該クレーン近傍に備えら
れたコンテナ置場と、該置場から船内の各デツキにコン
テナを搬送するリフトと、各デツキに配備されたコンテ
ナ移送手段よりなる客船内の集配装置に関するものであ
る。

集配用コンテナのサイズはリフトの能力、取扱いの容易
さなどを考慮して決定する。このコンテナはなるべく同
一サイズに統一することが取扱上便宜である。コンテナ
の内部には適宜棚板などを設ける。また、各コンテナは
そのまま収納庫として利用するので、冷蔵する必要のあ
る食品用のコンテナは電源を接続することによりて冷蔵
庫として使用しうるものにする。

コンテナ用クレーンは上甲板に設けられて岸壁と上甲板
の間のコンテナの移送を行なうものである。このクレー
ンは他の用途と兼用させることもできる。

該クレーンの近傍にはコンテナ置場を設ける。

このコンテナ置場から船内の各デツキにコンテナを搬送
するリフトを設ける。このリフトは他の用途と兼用させ
ることもできる。このリフトによってコンテナは作業甲
板に集められ、所定位置に配置される。作業甲板にはコ
ンテナの固定金具を設けておき、船の揺れによりてコン
テナが移動しないようにしておくことが好ましい。作業
甲板は機関室及び調理室に近いところに設けることが望
ましい。この作業甲板は上甲板に設けてもよい。その場
合、屋根がなければ雨天時の仕分けのためにテント等を
設置できるようにしておくことが好ましい。予め集配装
置を利用する品目を設定し、それに従ってコンテナの数
及び各コンテナの作業甲板上の配置を定める。各コンテ
ナの船内への搭載順序についても予め計画を立てておく
ことが好ましい。コンテナの配置を決める際には仕分は
作業等のスイースを確保できるよう配慮する。

各デツキにはコンテナ移送手段を配備する。この手段は
コンテナのサイズ等によシ、電動フォークリフト、その
他手押の台車などが利用される。

この移送手段はすべてのデツキに配備しなくともよい場
合もある。例えば、手荷物等はコンテナをり７トに乗せ
たまま９７トの扉とコンテナの扉の両方を開けてそこで
手荷物等のみを取シ出すように設計した場合である。

本発明の集配装置は乗客の手荷物、食料品、リネン類、
マーケット商品等の搬出入に利用されるものである。こ
れらの一部のみの、例えば乗客の手荷物の集配装置とし
て設計することも可能である。

この装置を設置する船舶は旅客専用船に限定されるもの
ではなく、貨客船、客載カーフェリーなどＫも利用でき
る。

〔作用〕

集配用コンテナは乗客の手荷物をデツキ毎に、そして食
料品、リネン類、マーケット商品等を用途等ごとに仕分
けして収納する格納庫として使用されるとともに船から
これらを搬出入する運搬容器としても使用される。

コンテナ用クレーンはこの集配用コンテナの上甲板と岸
壁の間の搬送を行なうものであシ、コンテナ置場はこの
搬送されるコンテナの置場である。

リフトはこのコンテナの上甲板と各デツキとの間を搬送
するものである。各デツキに配備されたコンテナ移送手
段はコンテナのリフトからの出し入れ及び各デツキにお
けるコンテナの所定位置への搬送、配置を行なうもので
ある。

〔実施例〕

本発明の一実施例である集配装置を利用してコンテナを
搬出入している状態を示す断面図を第１図に、そして作
業甲板におけるコンテナの配置例を表わした平面図を第
２図に示す。

図面に示すように、本発明の装置は集配用コンテナ１と
、上甲板２に設けられたコンテナ用クレーン３と、クレ
ーン３の近傍に備見られたコンテナ置場４と、該置場４
から船内の各デツキ２１゜２２．２３．・・・にコンテ
ナ１を搬送するリフト５と、各デツキに配備されたコン
テナ移送手段６よりなっている。コンテナ１には１０′
コンテナ又は２０′コンテナが使用され、クレーン３は
１０／コンテナの場合には１５トンクレーンが、そして
２０′コンテナの場合には３０）ン糧度の門型クレーン
が使用される。

コンテナ１は例えば第２図に示すように配置される。同
図において上端と下端の鎖線７は外板部の位置を示し、
その他の鎖線８は隔壁の位置を示している。この配置例
においては２０′コンテナが８列に並べられておシ、配
置されたコンテナの前面には作業スペース９が設けられ
ている。この例においては第１図における２５の甲板を
作業甲板としているが、上甲板２を作業甲板とすること
もできる。この配置例においては、例えばＡ−Ｄ列には
肉、野菜等の航海中の食料類のコンテナ、Ｅ列及びＦ列
には乗客の手荷物のコンテナ、そしてＧ列及びＥ列には
リネン類及びマーケット商品のコンテナが配置される。

このような装置を用いて食料、手荷物等を船内に搬入す
る場合には、まずコンテナｌを岸Ｗ１０に降ろし、食料
、手荷物等をコンテナＩＩＣ格納する。その際、手荷物
は各デツキ宛に、そして食料等は設定されたように仕分
けして各コンテナ１に格納できればそのようにする。各
コンテナ１を順にクレーン３で吊シ上げて上甲板２に移
し、図示しない電動カート等でリフト５に乗せて作業甲
板２５に運び込む。コンテナエをす７ト５から下ろして
電動カー上６で第２図に示すように配置する。

食料、手荷物等が仕分けされていない場合にはここで仕
分けして所定のコンテナに格納しなおす。

食料、リネン類等のコンテナは固定金具で固定し、冷罵
用のものは電源を入れてそれぞれの格納庫として使用に
供する。一方、手荷物を入れたコンテナ１はリフト５で
それぞれのデツキ２１，２２゜２３・・・に運び、手荷
物をコンテナｌから出して手押車等で各客室に配達する
。空になったコンテナ１は作業甲板２５の元の位置に戻
しておく。

手荷物等を岸壁ＩＯに下ろす場合にはこの逆の手順で行
なえばよい。

〔発明の効果〕

本発明の装置を利用することＫよシ、手荷物、食料品、
リネン類等の搬出入時間を大幅に短縮することができ、
またその労力負担を軽減することができる。各デツキか
ら岸壁に至る搬送径路が乗客の通路と分離されていると
ころからその間の搬送をスムースに行なうことができる
。従来の手荷物の格納及び仕分けに使用されていた部屋
、食料床、リネン類の格納庫等が不要になシ、これらを
他に有効利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例である集配装置を利用してコ
ンテナを搬出入している状態を示す断面図であシ、第２
図は作業甲板におけるコンテナの配置例を示す平面図で
ある。第３図及び第４図は従来の方法を説明する側面断
面図である。 １・・・集配用コンテナ、２・・・上甲板、３・・・コ
ンテナ用クレーン、４・・・コンテナ置場、５・・・リ
フト、６・・・電動カート（各デツキに配備されたコン
テナ移送手段） 特許ｔＢＪｉ！人　日本鋼管株式会社 代理人　弁理士　　１）　　中　　政　　　浩第１図 ＄２ｒＥＪ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 集配用コンテナと、上甲板に設けられたコンテナ用クレ
   ーンと、該クレーン近傍に備えられたコンテナ置場と、
   該置場から船内の各デッキにコンテナを搬送するリフト
   と、各デッキに配備されたコンテナ移送手段よりなる客
   船内の集配装置