JPS628612Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は空調装置に関し、特に着脱可能に構
成された光信号を用いて制御信号を入力しうるよ
うに構成された所謂、着脱リモートコントローラ
（以下リモコンと称す）を用いた空調装置に関す
る。

第１図は従来の空調機のリモコン装置の構成を
示す図で、１は空調機本体のケース、２は制御用
の電子回路、３はリモートコントローラ（以下リ
モコンと略称する）、４は電気ケーブル、５は電
気ケーブル４の先端のコネクタ、６は電子回路側
コネクタ、７は空調機本体１及びリモコン３を取
付ける壁面である。この構成において、リモコン
３に設けられるスイツチを操作して空調機１を運
転制御するが、電気ケーブル４は通常１〜2mが
限度なので（電子回路２内のマイコンのスキヤン
信号、即ちパルス信号波形がなまるため、これ以
上にするには同軸ケーブル等の高価な信号線にす
る必要があるが、コスト的にも難しい）、リモコ
ン操作はいきおい空調機本体１の取付け位置近傍
に限定される不便さがあつた。

この考案は固定部と着脱部より成る所謂、着脱
リモコンによりこの不便さを解消し、合わせてこ
れを効果的な方法で実現するものである。第２図
はこの考案の一実施例の構成を示す図、第３図は
第２図円内の部分拡大図で、８は受光素子９への
光信号の開口部、１０は光フアイバ１１を固定す
るコネクタのソケツト、１２は電気／光フアイバ
複合ケーブル、１３は着脱リモートコントローラ
（以下着脱リモコンと略称する）、１３Ａは固定
部、１３Ｂは着脱部、１４は光フアイバ１１を固
定するコネクタのプラグ、１５は光フアイバ１１
の受光素子９との対向面、１６は電子回路２のプ
リント基板、１７は固定ネジ、１８は可視光カツ
トフイルタで、発光素子として赤外発光LEDを
用いる場合、自然光などの外乱による影響を除去
するためのものである。

なお着脱リモコン１３により制御しうる機能の
うち、固定部１３Ａには調整頻度の少ないもの、
例えばタイマー、外気温追従サーモスタツトが配
設され、着脱部１３ＢにはON，OFF、強弱切
換、温度切換などの調整頻度の多いものが配設さ
れている。

上記の構成に於いて、リモコン着脱部１３Ｂを
固定部１３Ａに装着時は着脱部１３Ｂに装着した
発光素子（図示省略）の光信号は複合ケーブル１
２内の光フアイバ１１を通じて受光素子９に伝達
される。また非装着時には、光信号は空調機本体
１の開口部８を通じて受光素子９に伝達される。
この結果、着脱部１３Ｂを固定部１３Ａより離し
て、即ち空調機本体１つり数ｍ離れて空調機の運
転操作が可能であり、空調機本体１の取付け位置
の自由度が増す。（従来はリモコンのみの操作で
あつた）また着脱部１３Ｂを固定部１３Ａに装着
すれば従来のリモコン３と同一の操作も行える。
この方式は固定部１３Ａが着脱部１３Ｂの収納部
も兼ね、着脱部１３Ｂが紛失する欠点も除かれ
る。

またこの考案では、複合ケーブル２を用いるた
め、光フアイバ１１の機械的強度不足を電気ケー
ブルがカバーしている。この考案においては光フ
アイバ１１としてプラスチツクフアイバが適して
いる。石英系のガラスフアイバに比べ安価で、ま
たフアイバ系も0.5〜1.0φの太いものが使用でき
るので、コネクタ１０での芯合わせ等精度面での
裕度がとれる利点がある。光フアイバのコネクタ
は受光素子９の受光面上での、コネクタプラグ１
４とコネクタソケツト１０との結合個所は一箇所
と最小であり、この位置では着脱のあり、なしに
かかわらず、光フアイバの先端１５と受光素子９
の受光面の間には通常ギヤツプがあるが、本案は
このギヤツプをコネクタ部に利用しているため、
コネクタ挿入による光損失が特に増加しない利点
がある。リモコン固定部１３Ａと電子回路２との
間は複合ケーブル１２で連結されるが、電気コネ
クタ５及び６、光コネクタ１０及び１４で着脱可
能なので、運搬の際、着脱リモコン１３を従来と
同様に空調機本体１より切り放し梱包する事や、
或いは市場で、着脱リモコン１３が故障の際、こ
の部分を交換できるメリツトがある。勿論、受光
素子を空間を伝達する光信号用と、光フアイバを
伝達する光信号用の２個を設け、後者の受光素
子、光コネクタを電気コネクタ５及び６と一体化
する構造もコスト面では若干高価になるが狭いス
ペースに納まる点でメリツトがある。

以上の説明から理解される様に、本案は着脱リ
モコンを空調機の制御に効果的に用い、操作勝手
の改善が図られる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のリモコン装置の構成を示す図、
第２図はこの考案の一実施例の構成を示す図、第
３図は第２図円内の部分拡大断面図である。 図において、１は空調機本体、２は電子回路、
３はリモートコントローラ、４は電気ケーブル、
５，６はコネクタ、８は開口部、９は受光素子、
１０，１４は光コネクタ、１１は光フアイバ、１
２は複合ケーブル、１３は着脱リモートコントロ
ーラ、１３Ａは固定部、１３Ｂは着脱部、１６は
プリント基板、１７は固定ネジである。なお図中
同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 空調機本体、この空調機本体の動作状態を指
   令された制御信号に応じて規制する電子回路、
   およびこの電子回路に、電気ケーブルを介して
   所定種類の指令信号を送出する固定部と、この
   固定部に着脱可能に構成され、当該固定部に装
   着されているときは光ケーブルおよび受光素子
   を介して、また上記固定部から脱着されている
   ときは空間を経て直接上記受光素子に光指令信
   号を送出する着脱部とで構成される着脱リモー
   トコントローラを備えた空調装置。 (2) 電気ケーブルと光フアイバとを一体とする複
   合ケーブルを用いるとともに、電気ケーブルと
   電子回路とを接続するコネクタと、上記光フア
   イバを受光素子に臨むように接続するコネクタ
   とを備えたことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の空調装置。