JPS6254052A - 冷間加工性に優れたアルミニウム合金 - Google Patents
冷間加工性に優れたアルミニウム合金Info
- Publication number
- JPS6254052A JPS6254052A JP19461085A JP19461085A JPS6254052A JP S6254052 A JPS6254052 A JP S6254052A JP 19461085 A JP19461085 A JP 19461085A JP 19461085 A JP19461085 A JP 19461085A JP S6254052 A JPS6254052 A JP S6254052A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- rare earth
- aluminum alloy
- cold
- workability
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Hard Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、冷間での圧延、引恢き、しごき、絞り等の
冷間加工用の材料として使用される高強度アルミニウム
合金、特に薄板成形性に優れたへΩ−Ｍｎ系合金に関す
る。
冷間加工用の材料として使用される高強度アルミニウム
合金、特に薄板成形性に優れたへΩ−Ｍｎ系合金に関す
る。
なお、この明細書において「％」はいずれも重母基準で
示すものである。
示すものである。
従来の技術と問題点
薄板として包装用材料とかキャップ材等に使用されるへ
Ω−Ｍｎ系のアルミニウム合金において、近時その高強
度薄肉化の要請に対応するべく、Ｆｅを添加して結晶粒
の微細化をはかることが行われている。
Ω−Ｍｎ系のアルミニウム合金において、近時その高強
度薄肉化の要請に対応するべく、Ｆｅを添加して結晶粒
の微細化をはかることが行われている。
しかしながら、Ｆｅを添加して高強度化をはかったこの
種ＡＱ−Ｍｎ系合金では、概して冷間加工による加工硬
化滓が高いため、必ずしも加工度の高い冷間加工に好適
するものではなかったし、またＦｅを含有することから
これが耐食性を劣化させるというような問題点を有する
ものであった。
種ＡＱ−Ｍｎ系合金では、概して冷間加工による加工硬
化滓が高いため、必ずしも加工度の高い冷間加工に好適
するものではなかったし、またＦｅを含有することから
これが耐食性を劣化させるというような問題点を有する
ものであった。
この発明は、このような問題点に鑑み、結晶粒の微細化
をはかるための添加元素としてＦｅ以外の元素を使用す
ることにより、高強度を保持しつつ冷間加工性を良好な
ものとし、薄板成形性及び耐食性に優れたアルミニウム
合金を開発することを目的としてなされたものである。
をはかるための添加元素としてＦｅ以外の元素を使用す
ることにより、高強度を保持しつつ冷間加工性を良好な
ものとし、薄板成形性及び耐食性に優れたアルミニウム
合金を開発することを目的としてなされたものである。
問題点を解決する為の手段
この発明は、上記の目的において種々実験と研究の結果
、Ｍｎを０．０５〜２．０％含有せしめたへρ−Ｍｎ系
合金について、これにＹｌＬａ 、Ｃｅ 、Ｐｒ 、Ｎ
ｄ 、Ｓｍ等の希土類元素を所定量範囲に添加すること
によって当該合金の結晶粒の微細化をはかり、強度向上
とともに加工硬化率を減少しうろことを見出すことによ
って完成し得たものである。“ 即ち、この発明は、Ｍｎ ：０．０５〜２．０％を含み
、かつ必要に応じてＣｔＪ：０．０５〜０．５％、ＩＶ
ＩＩ ：Ｑ、０５〜２．０％、Ｓｉ ：０．０５〜２．
０％、Ｃｒ二０．０５〜０．５％のうちの１種または２
種を含有するＡｌ−Ｍｎ系合金において、これに更に希
土類元素のうちの１種または２種以上を合計で０．００
５〜１．０％の範囲に含有することを特徴とする冷間加
工性、特に薄板成形性に優れたアルミニウム合金、を要
旨とするものである。
、Ｍｎを０．０５〜２．０％含有せしめたへρ−Ｍｎ系
合金について、これにＹｌＬａ 、Ｃｅ 、Ｐｒ 、Ｎ
ｄ 、Ｓｍ等の希土類元素を所定量範囲に添加すること
によって当該合金の結晶粒の微細化をはかり、強度向上
とともに加工硬化率を減少しうろことを見出すことによ
って完成し得たものである。“ 即ち、この発明は、Ｍｎ ：０．０５〜２．０％を含み
、かつ必要に応じてＣｔＪ：０．０５〜０．５％、ＩＶ
ＩＩ ：Ｑ、０５〜２．０％、Ｓｉ ：０．０５〜２．
０％、Ｃｒ二０．０５〜０．５％のうちの１種または２
種を含有するＡｌ−Ｍｎ系合金において、これに更に希
土類元素のうちの１種または２種以上を合計で０．００
５〜１．０％の範囲に含有することを特徴とする冷間加
工性、特に薄板成形性に優れたアルミニウム合金、を要
旨とするものである。
なお、この発明の合金は、上記必須成分及び任意的含有
成分のほかの残部組成が、アルミニウムと不可避不純物
からなるものであることはいうまでもない。
成分のほかの残部組成が、アルミニウムと不可避不純物
からなるものであることはいうまでもない。
次に、この発明の合金における上記各含有成分及びその
成分割合の限定理由について説明する。
成分割合の限定理由について説明する。
Ｍｎは、合金中の結晶粒を微細化し、強度の向上に寄与
するものであるが、含有口が０．０５％未満ではその効
果がなく、２．０％をこえて過多に含有すると、粗大な
金属間化合物を発生し、合金の機械的性質、成形性を低
下させる。
するものであるが、含有口が０．０５％未満ではその効
果がなく、２．０％をこえて過多に含有すると、粗大な
金属間化合物を発生し、合金の機械的性質、成形性を低
下させる。
一般的に最も好適なＭｎの含有量の範囲は、概ね０．２
〜１．５％程度である。
〜１．５％程度である。
希土類元素は、その種類が特に限定されるものではない
が、具体的には例えばＹ、 Ｌａ 、 Ｃｅ 、 ｐｒ
、 Ｎｄ 、 ５ＩＩＩ等を好適物として使用しうる
。この希土類に属する元素は、主に合金の加工硬化率の
低減に寄与する効果を奏する。この効果の点から、本発
明においては当該希土類元素のすべてを相互ｔご実質的
に均等物として評価しうるちのである。従って、その１
種または２種以上を任意に組合わせて用いつるが、合金
中におけるそれらの含有口が総量で０．００５％未満で
は加工硬化率の低減効果に不充分であり、反面、１．０
％を越えて含有すると上記の効果を得ることができない
。希土類元素の最も好適な含有量範囲はコスト面も考慮
した場合概ね０．０５〜０．５％程度である。
が、具体的には例えばＹ、 Ｌａ 、 Ｃｅ 、 ｐｒ
、 Ｎｄ 、 ５ＩＩＩ等を好適物として使用しうる
。この希土類に属する元素は、主に合金の加工硬化率の
低減に寄与する効果を奏する。この効果の点から、本発
明においては当該希土類元素のすべてを相互ｔご実質的
に均等物として評価しうるちのである。従って、その１
種または２種以上を任意に組合わせて用いつるが、合金
中におけるそれらの含有口が総量で０．００５％未満で
は加工硬化率の低減効果に不充分であり、反面、１．０
％を越えて含有すると上記の効果を得ることができない
。希土類元素の最も好適な含有量範囲はコスト面も考慮
した場合概ね０．０５〜０．５％程度である。
任意的添加元素であるＣｕ 、Ｍｇ、Ｓｉは、いずれも
主として合金の機械的強度の向上に寄与するものであり
、それ゛ぞれ含有量が０．０５％未満では強度向上効果
に乏しい。しかしながら、Ｃｕ：０．５％、Ｍｇ ：２
．０％、Ｓｉ ：２．０％をそれぞれ超えるときは、合
金の強度は高くなるが成形性が低下するため好ましくな
い。また、Ｃ「は、結晶粒の微細化に有効であり、含有
量が０．０５％未満ではその効果がなく、０．５％をこ
えると粗大な金属間化合物を発生して機械的性質、成形
性を劣化させる。
主として合金の機械的強度の向上に寄与するものであり
、それ゛ぞれ含有量が０．０５％未満では強度向上効果
に乏しい。しかしながら、Ｃｕ：０．５％、Ｍｇ ：２
．０％、Ｓｉ ：２．０％をそれぞれ超えるときは、合
金の強度は高くなるが成形性が低下するため好ましくな
い。また、Ｃ「は、結晶粒の微細化に有効であり、含有
量が０．０５％未満ではその効果がなく、０．５％をこ
えると粗大な金属間化合物を発生して機械的性質、成形
性を劣化させる。
なお、この発明に係る合金による薄板の製造は、当該合
金の鋳塊を４２０℃〜５５０℃に加熱後、熱間圧延し、
必要に応じて再結晶温度以上で焼鈍したのら、６０％以
上の圧延率で冷間圧延することによって行われる。もち
ろん上記冷間圧延の途中での中間焼鈍、冷間圧延板の調
質焼鈍も必要に応じて行われ得る。
金の鋳塊を４２０℃〜５５０℃に加熱後、熱間圧延し、
必要に応じて再結晶温度以上で焼鈍したのら、６０％以
上の圧延率で冷間圧延することによって行われる。もち
ろん上記冷間圧延の途中での中間焼鈍、冷間圧延板の調
質焼鈍も必要に応じて行われ得る。
発明の効果
この発明に係るアルミニウム合金は、必須元素としてＭ
ｎを０．０５〜２．０％含有するＡρ−Ｍｎ系の高強度
合金をベースとして、これに合計で０．００５〜１．０
の範囲に希土類元素を添加含有せしめたことにより、冷
間加工での加工硬化を抑制し、冷間加工性を向上しつる
。
ｎを０．０５〜２．０％含有するＡρ−Ｍｎ系の高強度
合金をベースとして、これに合計で０．００５〜１．０
の範囲に希土類元素を添加含有せしめたことにより、冷
間加工での加工硬化を抑制し、冷間加工性を向上しつる
。
従って、従来のＦｅの添加により結晶粒の微細化をはか
った高強度へρ−Ｍｎ系合金に較べてそれに相当する高
強度を保有しつつ冷間加工度を一段と大きくすることが
可能となるばかりでなく、薄板成形性が向上し、近時益
々要請の強い薄板成形用材料の薄肉、軽量、高強度化の
要請に好適に対応しうるものとなる。しかもＦｅを添加
しないことにより、ぞれによる耐食性の劣化の欠点も有
しない。
った高強度へρ−Ｍｎ系合金に較べてそれに相当する高
強度を保有しつつ冷間加工度を一段と大きくすることが
可能となるばかりでなく、薄板成形性が向上し、近時益
々要請の強い薄板成形用材料の薄肉、軽量、高強度化の
要請に好適に対応しうるものとなる。しかもＦｅを添加
しないことにより、ぞれによる耐食性の劣化の欠点も有
しない。
実施例
第１表に示す各種組成の合金を、水冷金型により厚さ４
５＃の鋳塊に鋳造したのち、４５０℃で厚さ３ｍに熱間
圧延した。次いで４５０℃で焼鈍を行ったのち、冷間圧
延を９０％の圧延率において実施した。なお、比較例合
金ＮＯ，７お−一び８はいずれも３１０５相当の合金を
用いた。
５＃の鋳塊に鋳造したのち、４５０℃で厚さ３ｍに熱間
圧延した。次いで４５０℃で焼鈍を行ったのち、冷間圧
延を９０％の圧延率において実施した。なお、比較例合
金ＮＯ，７お−一び８はいずれも３１０５相当の合金を
用いた。
そして、上記により得られた各種の薄板につき、薄板成
形性を評価するため、上記圧延加工後の材料の硬さ及び
エリクセン値を測定すると共に、加工率５０％のしごき
加工試験を行った場合のクラック等の欠陥の発生の有無
を調べた。
形性を評価するため、上記圧延加工後の材料の硬さ及び
エリクセン値を測定すると共に、加工率５０％のしごき
加工試験を行った場合のクラック等の欠陥の発生の有無
を調べた。
その結果を第２表に示す。
第２表
※１：Ｏ・・・・・・欠陥なし
×・・・・・・粗大クラック発生
上表の結果に示されるように、本発明合金は、従来の代
表的なへΩ−Ｍｎ系合金に較べ、冷間加工による加工硬
化が小さく、冷間加工度を向上しうるちのであると共に
、成形性の点においても一段と優れた性能を有するもの
であることを確認し得た。
表的なへΩ−Ｍｎ系合金に較べ、冷間加工による加工硬
化が小さく、冷間加工度を向上しうるちのであると共に
、成形性の点においても一段と優れた性能を有するもの
であることを確認し得た。
以上
手続補正書
昭和６１年９月１日
特許庁長官 黒 １）明 雄 殿
１、事件の表示
＼〈昭和６０年 特許願 第１９４６１０号２、
発明の名称 加工性に優れたアルミニウム合金 ３、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 堺市海山町６丁２２４番地 名 称 昭和アルミニウム株式会社代表者 石
井 親 ４、代理人 住所 大阪市南区鰻谷中之町７２番４心斎橋岩崎ビ
ル １、 氏名 （７１１Ｂ）弁理士清水久義り］。
＼〈昭和６０年 特許願 第１９４６１０号２、
発明の名称 加工性に優れたアルミニウム合金 ３、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住所 堺市海山町６丁２２４番地 名 称 昭和アルミニウム株式会社代表者 石
井 親 ４、代理人 住所 大阪市南区鰻谷中之町７２番４心斎橋岩崎ビ
ル １、 氏名 （７１１Ｂ）弁理士清水久義り］。
置 （０６） ２４５−２７１８”
８、補正の内容
（１） 願書中の発明の名称を、
「加工、性に優れたアルミニウム合金」と訂正する。
（２） 明細書の全文を別紙のとおり補正する。
以上
１ＮＮ
明細書（補正）
１、発明の名称
加工性に優れたアルミニウム合金
２、特許請求の範囲
Ｍｎ ： ０． ０５〜２． ０％
希土類元素のうちの１種または２種以上：０．００５〜
１．０％ を金白−シ、かつ必要に応じて Ｃｕ ： ０．０５〜０．５％ Ｍｇ：０．０５〜２．０％ Ｓｉ：０．０５〜２．０％ Ｃｒ：０．０５〜０． ５％ のうちの１種または２種を含有し、残部／１及び不可避
不純物からなる加工性に優れたアルミニウム合金。
１．０％ を金白−シ、かつ必要に応じて Ｃｕ ： ０．０５〜０．５％ Ｍｇ：０．０５〜２．０％ Ｓｉ：０．０５〜２．０％ Ｃｒ：０．０５〜０． ５％ のうちの１種または２種を含有し、残部／１及び不可避
不純物からなる加工性に優れたアルミニウム合金。
３、発明の詳細な説明
産業上の利用分野
この発明は、加工性に優れたＡＱ−Ｍｎ系アルミニウム
合金、特に冷間での圧延、引抜き、しごき、絞り等の冷
間加工性に優れたＡｌ−Ｍ１１系高強度アルミニウム合
金に関する。
合金、特に冷間での圧延、引抜き、しごき、絞り等の冷
間加工性に優れたＡｌ−Ｍ１１系高強度アルミニウム合
金に関する。
なお、この明細書において「％」はいずれも重量基準で
示すものである。
示すものである。
従来の技術と間ｍ点
薄板として包装用材料とかキャップ材等に使用されるＡ
Ｑ−Ｍｎ系のアルミニウム合金において、近時その高強
度薄肉化の要請に対応するべく、Ｆｅを添加して結晶粒
の微細化をはかることが行われている。
Ｑ−Ｍｎ系のアルミニウム合金において、近時その高強
度薄肉化の要請に対応するべく、Ｆｅを添加して結晶粒
の微細化をはかることが行われている。
しかしながら、Ｆｅを添加して高強度化をはかったこの
種Ａｆｌ−Ｍｎ系合金では、概して加工性に劣り、特に
冷間加工による加工硬化率が高いため、必ずし−も加工
度の高い冷間加工に好適するものではなかったし、また
Ｆｅを含有することからこれが耐食性を劣化させるとい
うような問題点を有するものであった。
種Ａｆｌ−Ｍｎ系合金では、概して加工性に劣り、特に
冷間加工による加工硬化率が高いため、必ずし−も加工
度の高い冷間加工に好適するものではなかったし、また
Ｆｅを含有することからこれが耐食性を劣化させるとい
うような問題点を有するものであった。
この発明は、このような間ｍ点に鑑み、結晶粒の微細化
をはかるための添加元素としてＦｅ以外の元素を使用す
ることにより、高強度を保持しつつ加工性、とくに冷間
加工性を良好なものとし、薄板成形性及び耐食性に優れ
たアルミニウム合金を開発することを目的としてなされ
たものである。
をはかるための添加元素としてＦｅ以外の元素を使用す
ることにより、高強度を保持しつつ加工性、とくに冷間
加工性を良好なものとし、薄板成形性及び耐食性に優れ
たアルミニウム合金を開発することを目的としてなされ
たものである。
問題点を解決する為の手段
この発明は、上記の目的において種々実験と研究の結果
、Ｍｎを０．０５〜２．０％含有せしめたＡＱ−Ｍｎ系
合金について、これにＹｌＬａ、Ｃｅ、Ｐｒｓ Ｎｄ％
Ｓａ＋等の希土類元素を所定量範囲に添加することによ
って当該合金の結晶粒の微細化をはかり、強度向上とと
もに加工硬化率を減少しうろことを見出すことによりて
完成し得たものである。
、Ｍｎを０．０５〜２．０％含有せしめたＡＱ−Ｍｎ系
合金について、これにＹｌＬａ、Ｃｅ、Ｐｒｓ Ｎｄ％
Ｓａ＋等の希土類元素を所定量範囲に添加することによ
って当該合金の結晶粒の微細化をはかり、強度向上とと
もに加工硬化率を減少しうろことを見出すことによりて
完成し得たものである。
即ち、この発明は、Ｍｎ ：０．０５〜２．０９６を含
み、かつ必要に応じてＣｕ；０．０５〜０．５％、Ｍｇ
：０．０５〜２． ０％、ＳＩ 二〇、０５〜２．０％
、Ｃｒ ： ０． ０５〜０． ５％のうちの１種また
は２種を含有するＡｌ−Ｍｎ系合金において、これに更
に希土類元素のうちの１種または２種以上を合計で０．
００５〜１．０％の範囲に含有することを特徴とする加
工性、特に薄板成形性に優れたアルミニウム合金、を要
旨とするものである。
み、かつ必要に応じてＣｕ；０．０５〜０．５％、Ｍｇ
：０．０５〜２． ０％、ＳＩ 二〇、０５〜２．０％
、Ｃｒ ： ０． ０５〜０． ５％のうちの１種また
は２種を含有するＡｌ−Ｍｎ系合金において、これに更
に希土類元素のうちの１種または２種以上を合計で０．
００５〜１．０％の範囲に含有することを特徴とする加
工性、特に薄板成形性に優れたアルミニウム合金、を要
旨とするものである。
なお、この発明の合金は、上記必須成分及び任意的含有
成分のほかの残部組成が、アルミニウムと不可避不純物
からなるものであることはいうまでもない。
成分のほかの残部組成が、アルミニウムと不可避不純物
からなるものであることはいうまでもない。
次に、この発明の合金における上記各含有成分及びその
成分割合の限定理由について説明する。
成分割合の限定理由について説明する。
Ｍｎは、合金中の結晶粒を微細化し、強度の向上に寄与
するものであるが、含有量が０．０５％未満ではその効
果がなく、２． ０％をこえて過多に含有すると、粗大
な金属間化合物を発生し、合金の機械的性質、成形性を
低下させる。
するものであるが、含有量が０．０５％未満ではその効
果がなく、２． ０％をこえて過多に含有すると、粗大
な金属間化合物を発生し、合金の機械的性質、成形性を
低下させる。
一般的に最も好適なＭｎの含有量の範囲は、概ね０．２
〜１．５％程度である。
〜１．５％程度である。
希土類元素は、その種類が特に限定されるものではない
が、具体的には例えばＹ、Ｌａ％Ｃｅ％Ｐ ｒ ｓ Ｎ
ｄ ＳＳ ｍ等を好適物として使用しうる。この希土
類に属する元素は、加工性の向上、とくに合金の加工硬
化率の低減に寄与する効果を奏する。この効果の点から
、本発明においては当該希土類元素のすべてを相互に実
質的に均等物として評価しうるちのである。従って、そ
の１種または２種以上を任意に組合わせて用いつるが、
合金中におけるそれらの含有量が総量で０．００５％未
満では熱間での加工性の向上効果はもとより、冷間での
加工硬化率の低減効果に不充分であり、反面、１． ０
％を越えて含をすると上記の効果を得ることができない
。
が、具体的には例えばＹ、Ｌａ％Ｃｅ％Ｐ ｒ ｓ Ｎ
ｄ ＳＳ ｍ等を好適物として使用しうる。この希土
類に属する元素は、加工性の向上、とくに合金の加工硬
化率の低減に寄与する効果を奏する。この効果の点から
、本発明においては当該希土類元素のすべてを相互に実
質的に均等物として評価しうるちのである。従って、そ
の１種または２種以上を任意に組合わせて用いつるが、
合金中におけるそれらの含有量が総量で０．００５％未
満では熱間での加工性の向上効果はもとより、冷間での
加工硬化率の低減効果に不充分であり、反面、１． ０
％を越えて含をすると上記の効果を得ることができない
。
希土類元素の最も好適な含有量範囲はコスト面も考慮し
た場合概ね０．０５〜０．５％程度である。
た場合概ね０．０５〜０．５％程度である。
任意的添加元素であるＣｕ、Ｍｇ５Ｓｉは、いずれも主
として合金の機械的強度の向上に寄与するものであり、
それぞれ含有量が０．０５％未満では強度向上効果に乏
しい。しかしながら、Ｃｕ：０．５％、Ｍｇ：２．０％
、Ｓｌ ：２、 ０％をそれぞれ超えるときは、合金の
強度は高くなるが成形性が低下するため好ましくない。
として合金の機械的強度の向上に寄与するものであり、
それぞれ含有量が０．０５％未満では強度向上効果に乏
しい。しかしながら、Ｃｕ：０．５％、Ｍｇ：２．０％
、Ｓｌ ：２、 ０％をそれぞれ超えるときは、合金の
強度は高くなるが成形性が低下するため好ましくない。
また、Ｃ「は、結晶粒の微細化に有効であり、含有量が
０．０５％未満ではその効果がなく、０．５％をこえる
と粗大な金属間化合物を発生して機械的性質、成形性を
劣化させる。
０．０５％未満ではその効果がなく、０．５％をこえる
と粗大な金属間化合物を発生して機械的性質、成形性を
劣化させる。
なお、この発明に係る合金による薄板の製造は、当該合
金の鋳塊を４２０℃〜５５０℃に加熱後、熱間圧延し１
、必要に応じて再結晶温度以上で焼鈍したのち、６０％
以上の圧延率で冷間圧延することによって行われる。も
ちろん上記冷間圧延の途中での中間焼鈍、冷間圧延板の
調質焼鈍も必要に応じて行われ得る。
金の鋳塊を４２０℃〜５５０℃に加熱後、熱間圧延し１
、必要に応じて再結晶温度以上で焼鈍したのち、６０％
以上の圧延率で冷間圧延することによって行われる。も
ちろん上記冷間圧延の途中での中間焼鈍、冷間圧延板の
調質焼鈍も必要に応じて行われ得る。
発明の効果
この発明に係るアルミニウム合金は、必須元素としてＭ
ｎを０．０５〜２．０％含有するＡｌ−Ｍｎ系の高強度
合金をベースとして、これに合計で０．００５〜１．
０の範囲に希土類元素を添加含有せしめたことにより、
加工性の向上、とくに冷間加工での加工硬化の抑制によ
り、冷間加工性を向上しうる。従って、従来のＦｅの添
加により結晶粒の微細化をはかった高強度ＡＣ−Ｍｎ系
合金に較べてそれに相当する高強度を保ａしつつ冷間加
工度を一段と大きくすることが可能となるばかりでなく
、薄板成形性が向−卜し、近時益々要請の強い薄板成形
用材料の薄肉、軽量、高強度化の要語に好適に対応しう
るものとなる。しかもＦｃを添加しないことにより、そ
れによる耐食性の劣化の欠点も有しない。
ｎを０．０５〜２．０％含有するＡｌ−Ｍｎ系の高強度
合金をベースとして、これに合計で０．００５〜１．
０の範囲に希土類元素を添加含有せしめたことにより、
加工性の向上、とくに冷間加工での加工硬化の抑制によ
り、冷間加工性を向上しうる。従って、従来のＦｅの添
加により結晶粒の微細化をはかった高強度ＡＣ−Ｍｎ系
合金に較べてそれに相当する高強度を保ａしつつ冷間加
工度を一段と大きくすることが可能となるばかりでなく
、薄板成形性が向−卜し、近時益々要請の強い薄板成形
用材料の薄肉、軽量、高強度化の要語に好適に対応しう
るものとなる。しかもＦｃを添加しないことにより、そ
れによる耐食性の劣化の欠点も有しない。
來
実施例
第１表に示す各種組成の合金を、水冷金型に 派よ
り厚さ４５ｒｒｍの鋳塊に鋳造したのち１．４５０℃で
厚さ３ｍｍに熱間圧延した。次いで４５０℃で焼鈍を行
ったのち、冷間圧延を９０９６の圧延率において実施し
た。なお、比較例合金ＮＯ６７および８はいずれも３１
０５相当の合金を用いた。
り厚さ４５ｒｒｍの鋳塊に鋳造したのち１．４５０℃で
厚さ３ｍｍに熱間圧延した。次いで４５０℃で焼鈍を行
ったのち、冷間圧延を９０９６の圧延率において実施し
た。なお、比較例合金ＮＯ６７および８はいずれも３１
０５相当の合金を用いた。
そして、上記により得られた各種の薄板につき、薄板成
形性を評価するため、上記圧延加工後の材料の硬さ及び
エリクセン値を測定すると共に、加工率５０％のしごき
加工試験を行った場合のクラック等の欠陥の発生のａ無
を、凋べた。
形性を評価するため、上記圧延加工後の材料の硬さ及び
エリクセン値を測定すると共に、加工率５０％のしごき
加工試験を行った場合のクラック等の欠陥の発生のａ無
を、凋べた。
※１ ： ○・・・・・・欠陥なし
×・・・・・・粗大クラック発生
上表の結果に示されるように、本発明合金は、従来の代
表的なＡＱ−Ｍｎ系合金に較べ、冷間加工による加工硬
化が小さく、冷間加工度を向上しうるちのであると共に
、成形性の点においても一段と優れた性能を有するもの
であることｌし得た。
表的なＡＱ−Ｍｎ系合金に較べ、冷間加工による加工硬
化が小さく、冷間加工度を向上しうるちのであると共に
、成形性の点においても一段と優れた性能を有するもの
であることｌし得た。
以上
一午出願人 昭和アルミニウム株式会社理人 弁理士
清水久義
清水久義
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 Ｍｎ：０．０５〜２．０％ 希土類元素のうちの１種または２種以上 ：０．００５〜１．０％ を含有し、かつ必要に応じて Ｃｕ：０．０５〜０．５％ Ｍｇ：０．０５〜２．０％ Ｓｉ：０．０５〜２．０％ Ｃｒ：０．０５〜０．５％ のうちの１種または２種を含有し、残部Ａｌ及び不可避
不純物からなる冷間加工性に優れたアルミニウム合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19461085A JPS6254052A (ja) | 1985-09-02 | 1985-09-02 | 冷間加工性に優れたアルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19461085A JPS6254052A (ja) | 1985-09-02 | 1985-09-02 | 冷間加工性に優れたアルミニウム合金 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6254052A true JPS6254052A (ja) | 1987-03-09 |
Family
ID=16327399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19461085A Pending JPS6254052A (ja) | 1985-09-02 | 1985-09-02 | 冷間加工性に優れたアルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6254052A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002161326A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-06-04 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 強度、切削性およびクリンチング性に優れた機械部品用アルミニウム合金押出し材 |
| CN103898379A (zh) * | 2012-12-29 | 2014-07-02 | 比亚迪股份有限公司 | 一种锂离子电池铝合金防爆片 |
| CN111471901A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-07-31 | 永杰新材料股份有限公司 | 铝锰合金及其生产方法 |
| CN112899505A (zh) * | 2021-01-13 | 2021-06-04 | 上海华峰铝业股份有限公司 | 一种用于正极集流体的高强度铝合金箔及其制备方法 |
-
1985
- 1985-09-02 JP JP19461085A patent/JPS6254052A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002161326A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-06-04 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 強度、切削性およびクリンチング性に優れた機械部品用アルミニウム合金押出し材 |
| JP4534181B2 (ja) * | 2000-11-20 | 2010-09-01 | 三菱アルミニウム株式会社 | 強度、切削性およびクリンチング性に優れた機械部品用アルミニウム合金押出し材 |
| CN103898379A (zh) * | 2012-12-29 | 2014-07-02 | 比亚迪股份有限公司 | 一种锂离子电池铝合金防爆片 |
| CN103898379B (zh) * | 2012-12-29 | 2016-03-09 | 比亚迪股份有限公司 | 一种锂离子电池铝合金防爆片 |
| CN111471901A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-07-31 | 永杰新材料股份有限公司 | 铝锰合金及其生产方法 |
| CN112899505A (zh) * | 2021-01-13 | 2021-06-04 | 上海华峰铝业股份有限公司 | 一种用于正极集流体的高强度铝合金箔及其制备方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2002543289A (ja) | 耐剥離性アルミニウム−マグネシウム合金 | |
| KR20000049226A (ko) | 브레이징 시이트의 코어재로 사용하는 알루미늄 합금 | |
| JP2997145B2 (ja) | 常温遅時効性アルミニウム合金薄板の製造方法 | |
| JPS6254052A (ja) | 冷間加工性に優れたアルミニウム合金 | |
| JPH06228691A (ja) | 成形加工性に優れた高強度アルミニウム合金合わせ板 | |
| JP2595836B2 (ja) | 低温焼付による硬化性に優れたプレス成形用アルミニウム合金板及びその製造方法 | |
| JPH06228690A (ja) | 成形加工性に優れた高強度アルミニウム合金合わせ板 | |
| JP2774709B2 (ja) | 熱間加工性に優れた耐硫酸露点腐食ステンレス鋼 | |
| JPH06278243A (ja) | 成形加工性、耐食性および焼付硬化性に優れたアルミニウム合金合わせ板 | |
| JPS6254051A (ja) | 冷間加工性に優れたアルミニウム合金 | |
| JP2856936B2 (ja) | 強度・延性バランス及び焼付硬化性に優れたプレス成形用アルミニウム合金板、並びにその製造方法 | |
| JPS6254054A (ja) | 冷間加工性に優れたアルミニウム合金 | |
| JPS6154853B2 (ja) | ||
| JP2997146B2 (ja) | 低温短時間焼付けによる硬化性に優れたプレス成形用アルミニウム合金板及びその製造方法 | |
| JPH0754088A (ja) | 成形加工性，耐食性および焼付硬化性に優れたアルミニウム合金合わせ板 | |
| JPS6244550A (ja) | 冷間加工性に優れたアルミニウム合金 | |
| JPH0239577B2 (ja) | Chososeialgokin | |
| JPH07228939A (ja) | 塗装焼付硬化性に優れたアルミニウム合金板およびその製造法 | |
| JPS6311642A (ja) | ヒ−トロ−ラ−用アルミニウム合金 | |
| JPS6261102B2 (ja) | ||
| JPH07216486A (ja) | 高圧鋳造用アルミニウム合金 | |
| JPS59129750A (ja) | 耐孔食性にすぐれた高強度Ａｌ合金製貯水容器 | |
| JPH07207396A (ja) | プレス成形性と塗装焼付硬化性に優れたアルミニウム合金板 | |
| JPH03162543A (ja) | Ａｌ熱交換器構造部材用高強度ブレージングシート | |
| JPS6045702B2 (ja) | 耐孔食性にすぐれたＡｌ合金板材 |