JPS6246061Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、弁箱にボルト連結したパツキン箱に
対して、回転操作自在な弁棒を貫設し、前記パツ
キン箱内に位置するツバ部を前記弁棒に設け、そ
のツバ部に作用するスラスト軸受を設け、前記弁
棒とパツキン箱の間をシールするＯ−リングを、
ブツシユの内外面に形成した環状溝に嵌着した仕
切弁に関する。

〔従来技術〕

従来、第４図に示すように、内外面にＯ−リン
グ８ａ，８ｂを嵌着したブツシユ９を、弁棒５に
対してツバ部５ａよりも弁箱２側で作用させ、ス
ラスト軸受７ｂ，７ｃをツバ部５ａとパツキン箱
４及びブツシユ９夫々の間に配置していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、Ｏ−リング８ａ，８ｂ交換のためにブ
ツシユ９を外す場合、弁箱２からパツキン箱４を
外しても、ツバ部５ａが障害になつてブツシユ９
を抜取ることができず、弁棒５を弁箱２から抜取
る必要があり、補修作業が面倒であり、また、仕
切弁を設けた配管における流体輸送を必ず中断し
なければならない等の欠点があつた。

本考案の目的は、弁箱から弁棒を抜取らずに、
ブツシユを外せるようにして、Ｏ−リングの交換
機能を向上する点にある。

〔問題を解決するための手段〕

本考案による仕切弁の特徴構成は、弁箱にボル
ト連結したパツキン箱及び弁棒に接触させるＯ−
リングを内外面に嵌着したブツシユを、スラスト
軸受に作用させるべく弁棒に設けたツバ部に挿脱
自在に外嵌し、Ｏ−リングのうち内側のものをツ
バ部の外周面に接触させたことにあり、その作用
効果は次の通りである。

〔作 用〕

つまり、パツキン箱を弁箱から外し、必要に応
じてパツキン箱とツバ部の間のスラスト軸受を弁
棒から外すと、ブツシユがツバ部に外嵌されてい
るために、弁棒を弁箱に組付けたままで、ブツシ
ユを弁棒から抜取ることができる。

〔考案の効果〕

その結果、Ｏ−リングの交換を、弁箱から弁棒
を抜取るという面倒な作業を必要とせずに、容易
かつ迅速に行えるようになり、また、弁棒を弁箱
に組付けたままであるから、弁体や弁棒の作用で
弁箱からの流体噴出を無くすかあるいは十分に制
御した状態で、流体輸送を中断すること無く、Ｏ
−リングの交換作業を行えるようになり、全体と
してＯ−リングの補修面において優れた仕切弁を
提供できるようになつた。

〔実施例〕

次に、第１図及び第２図により実施例を示す。
ゴムライニング１ａを有する弁体１を弁箱２内に
閉弁位置と開弁位置とに摺動自在に設け、弁箱２
及びそれにボルト３連結したパツキン箱４に対し
て貫通する弁棒５を、弁体１に付設したメネジコ
マ６に螺合させて、弁棒５の回転により弁体１を
摺動操作すべく構成してある。

パツキン箱４内に位置するツバ部５ａを弁棒５
に設け、ツバ部５ａと弁箱２の間にスラストカラ
ー７ａを、かつ、ツバ部５ａとパツキン箱４の間
にスラストベアリング７ｂを設け、全閉時及び全
開時に弁体１を弁箱２に圧接しながら、弁棒５回
転を軽く行えるように構成してある。

内外面の溝にＯ−リング８ａ，８ｂを嵌着した
ブツシユ９を、ツバ部５ａに挿脱自在に外嵌する
と共に、パツキン箱４に挿脱自在に内嵌し、ツバ
部５ａの外周面に接触する内側のＯ−リング８
ａ、及び、パツキン箱４の内周面に接触する外側
のＯ−リング８ｂの作用によつて、弁棒５とパツ
キン箱４の間をシールするように構成してある。

ハンドルを嵌着脱するためのキヤツプ１０を弁
棒５にビス１１止めし、キヤツプ１０、パツキン
箱４及びスラストベアリング７ｂを外すと、弁棒
５の作用により弁体１を開弁位置で弁箱２に圧接
させて、流体の噴出を無くした状態で、ブツシユ
９を抜取れるように構成し、Ｏ−リング８ａ，８
ｂの交換を容易に行えるように構成してある。

〔別実施例〕

第３図に示すように、ツバ部５ａと弁箱２の間
に耐触性のスラストベアリング７ｃを設けてもよ
く、要するに、ツバ部５ａに作用する適当なスラ
スト軸受７ａ，７ｂ，７ｃを設けてあればよい。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は、本考案の実施例を示
し、第１図は縦断面図、第２図は要部の分解図、
第３図は別実施例の要部断面図である。第４図は
従来例の要部断面図である。 ２……弁箱、３……ボルト、４……パツキン
箱、５……弁棒、５ａ……ツバ部、７ａ，７ｂ，
７ｃ……スラスト軸受、８ａ，８ｂ……Ｏ−リン
グ、９……ブツシユ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 弁箱２にボルト３連結したパツキン箱４に対し
   て、回転操作自在な弁棒５を貫設し、前記パツキ
   ン箱４内に位置するツバ部５ａを前記弁棒５に設
   け、そのツバ部５ａに作用するスラスト軸受７
   ａ，７ｂ，７ｃを設け、前記弁棒５とパツキン箱
   ４の間をシールするＯ−リング８ａ，８ｂをブツ
   シユ９の内外面に形成した環状溝に嵌着した仕切
   弁であつて、前記ブツシユ９を前記ツバ部５ａに
   挿脱自在に外嵌し、前記Ｏ−リングのうち内側の
   もの８ａを前記ツバ部５ａの外周面に接触させて
   ある仕切弁。