JPS6244681Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 前方を向き、かつ互いに平行をなす複数のブラ
ケツトに、等高をなす複数の棚板を、側方に連設
する場合、ブラケツトに取付ける棚板架設金具
は、１人の作業員で、容易に棚板を架設しうるよ
うに、また隣接する棚板上の荷の重量が、著しく
不均衝になつた場合、あるいは一方の棚板を一時
的に取外した場合に、他方の棚板が脱落しないよ
うにする必要があるので、従来の架設金具は、若
干複雑で部品点数が多くなり、従つて高価となつ
た。

本考案は上述の欠点を解消した棚板架設装置に
関するもので、以下、添付の図面に示す実施例に
基いて、具体的に説明する。

１は、前方を向く板状ブラケツトで、後端に切
設した下向フツク２，２は公知のように、支柱
（図示省略）の前面に切設された、上下に並ぶ縦
長孔の適所に係止されている。

ブラケツト１の前部と後部の要所には、等形等
寸かつ等高をなす横長の取付孔３，３が切設さ
れ、各取付孔３は、方形の横長孔３ａの前縁下部
に、前方に向けて、前後長が横長孔３ａと等長
で、上下幅が横長孔３ａより小幅の横長係合孔３
ｂを連設した形状をなしている。

４は棚板（図示省略）架設用の支持具で、上記
係合孔３ｂの上下幅より薄肉の方形状の支板５に
は、前縁中央より支板５の中心に向う切込溝６が
切設されている。

支板５の上面における中心より後方には、ゴム
板等よりなる弾性板７が貼設され、その上面に
は、上記切込溝６と等幅をなして、後方延長方向
を向く係合溝８が形成されている。

支持具４後部の厚さと、支板５と弾性板７の前
後長は、それぞれ横長孔３ａの上下幅と、取付孔
３と横長孔３ａの前後長と等しく定めてある。

上述の支持具４を、その切込溝６まで、図面矢
印で示すように、ブラケツト１の取付孔３へ、側
方より挿入した後、図面後方の支持具４のよう
に、強制的に前方に移動させて、切込溝６とブラ
ケツト１を係合させる。

すると、弾性板７の係合溝８が、ブラケツト１
における係合孔３ｂの上縁に弾性係合し、支持具
４が水平に保持されるので、左右の隣接するブラ
ケツト１（他方のブラケツトは図示省略）の弾性
板７上に、棚板を載置することができる。

本考案装置は、上述のように、ブラケツト１に
取付けた支持具４が、側方移動不能かつ水平にブ
ラケツト１に係着しているので、１人の作業員
が、多数の棚板を、１枚ずつ順次側方に連設する
ことができる。

また使用中、隣接する棚板上の荷の重量が著し
く不均衝になつても、あるいは中央部の棚板を取
外しても、取付孔３より支持具４が抜け外れて、
隣接する他の棚板が落下するようなことはない。

さらに、支持具４は、上述で明らかなように、
構成と、取付孔３への装着が簡単で、棚を安価に
提供することができる。

しかも、支持具４に載置した棚板は、弾性板７
による滑り止め作用により、みだりに前方に滑落
することはない。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案を適用したブラケツトの一部分
解斜視図である。 １…ブラケツト、２…下向フツク、３…取付
孔、３ａ…横長孔、３ｂ…係合孔、４…支持具、
５…支板、６…切込溝、７…弾性板、８…係合
溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 前方を向いて互いに平行をなし、かつ中間部適
   所に、横長孔の前縁下部に、前方に向けて、上下
   幅が横長孔より小幅の係合孔を連設してなる取付
   孔を切設した複数の板状ブラケツトと、 上記係合孔の上下幅より薄肉の板状をなし、前
   縁中央より後方に向う切込溝を切設した支板の上
   面後部に、弾性板を貼設するとともに、その上面
   に、切込溝と等幅をなし、後方延長方向を向く係
   合溝を形成し、かつ支板の板厚以外の側面寸法
   を、上記取付孔に挿入しうるように定めた支持具 とよりなり、取付孔へ側方より支持具を、切込
   溝まで挿入した後、強制的に前方に移動させるこ
   とにより、取付孔の係合孔に、支持具の後部を弾
   性係合させるようにしてなる棚板架設装置。