JPS6239828Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は吸込口体に回転ブラシとこれを回転駆動
する電動機を内装してなるアツプライト型電気掃
除機に関するものである。

一般に、この種の電気掃除機は第１図に示すよ
うに、集塵ケース２を具備しかつフイルター、電
動送風機等を内装する掃除機本体１と、該本体１
に連結する吸込口体３と、掃除機本体１に一端を
固定し他端に把持部５を有する把手パイプ４とに
より構成され、掃除機本体１は吸込口体３に対し
て容易に分離できる構造になつておらない為、掃
除機本体１の単独使用を行なうことができず、利
用範囲の狭いものになつており、又仮に掃除機本
体１を吸込口体３から分離できたところで該本体
１と吸気口体３間における電気的接続構造に問題
を生じることになつているものでであつた。

本案はかかる点に鑑みてなされたものであり、
掃除機本体を吸込口体に対し容易に分離できるよ
うになし、例えば分離した掃除機本体をハンド型
電気掃除機として単独使用できるようにすること
により利用範囲の拡大を計り、しかも掃除機本体
側回路と吸込口体側回路との電気的接続を吸気口
の連結パイプへの嵌挿に伴い同時に行なえるよう
にしたことに特徴を有する。

以下第２図乃至第５図に示した本案の実施例に
ついて詳細に説明する。１１はフイルター及び電
動送風機（何れも図示せず）等を内装し集塵ケー
ス１２を着脱自在に備える掃除機本体で、その一
方の端面に凹所１１ａを形成し該凹所１１ａ壁に
吸気口１１ｂを有すると共に他方の端面に本体把
手１３を配設している。１４は吸塵開口部１４ａ
に回転ブラシ１４ｂを備え該ブラシ１４ｂをベル
ト１４ｃを介して回転駆動する電動機１４ｄを内
装した吸込口体で、その後部にて連結パイプ１５
を上下角調整自在に連設している。１６は充分な
長さをもつた把手パイプで、その先端部に把持部
１７を形設する。

１８は径の異なる嵌合孔１９，２０を並設した
継手で、嵌合孔１９を以つて連結パイプ１５に嵌
着する一方、嵌合孔２０には把手パイプ１６を嵌
着して該パイプ１６を吸込口体１４側に支持させ
てなり、上記連結パイプ１５はその側端部１５ａ
を継手１８の上面上に適当量突出する。而して、
連結パイイプ１５の先端部１５ａには掃除機本体
１１の吸気口１１ｂが分離自在に嵌挿連結するも
のであり、電動送風機による空気流は吸込口体１
４から連結パイプ１５、吸気口１１ｂ、集塵ケー
ス１２内部、フイルター、電動送風機を経て後方
より機外に排出する。２１は把手パイプ１６に取
付けた係止部材、２２は本体把手１３の一端に形
成した鉤状片で、掃除機本体１１の吸気口１１ｂ
を連結パイプ１５の先端部１５ａに上方より嵌挿
した時に係止部材２１に同時に係合し、掃除機本
体１１を支持している。尚、上記凹所１１ａは継
手１８の外周に嵌合して掃除機本体１１の支持を
より安定させる。

２３は掃除機本体１１に吸気口１１ｂと並置し
内設したピン受け、２４は継手１８に両嵌合孔１
９，２０間にて配設したプラグピンである。而し
て、ピン受け２３とプラグピン２４は吸気口１１
ｂの連結パイプ１５への嵌挿に伴つて同時に嵌挿
し、掃除機本体１１側回路（電動送風機等を含
む。）と吸気口体１４側回路（電動機１４ｄを含
む。）とを電気的に接続する。

上記構成において、通常アツプライト型電気掃
除機として使用する場合は、掃除機本体１１を、
吸気口１１ｂを連結パイプ１５の先端部１５ａに
嵌合しかつ鉤状片２２を係止部材２１に係合させ
て第２図示の如く結合する一方、ピン受け２３と
プラグピン２４との嵌挿により掃除機本体１１側
回路と吸込口体１４側回路とを電気的に接続す
る。この結合状態は掃除機本体１１の自重により
確実に維持され、複雑な固定手段が不要であり、
又掃除機本体１１は上下二点支持により安定した
状態にある。

而して、清掃作業は吸込口体１４に対して掃除
機本体１１及び把手パイプ１６を適宜傾倒させ行
なうものであつて、電動送風機の吸引力と電動機
１４ｄによる回転ブラシ１４ｂの回転とにより効
率よく吸塵動作を行なう。

次に掃除機本体１１を単独使用する場合には、
本体把手１３を持つて掃除機本体１１を持ち上
げ、該本体１１を第３図示の如く吸込口体１４及
び把手パイプ１６より分離して使用す。単独使用
例としては、掃除機本体１１の吸気口１１ｂに他
の小型の吸込口（図示せず）を直結或いはホース
を介し連結してハンド型電気掃除機として使用す
ることが考えられる。

尚、上述実施例では掃除機本体１１の結合状態
（吸気口と連結パイプ１５の先端部との嵌合、係
止部材２１と鉤状片２２との係合）を該本体１１
の自重により維持するようにしているが、その結
合状態の維持をより確実にする為にクランプ機構
を追加することも可能である。

又、把手パイプ１６は掃除機本体１１に取付け
てもよく、掃除機本体１１は少なくとも吸込口体
１４に対して分離自在となつておればよい。

以上の如く本案のアツプライト型電気掃除機
は、掃除機本体を吸込口体に対し分離自在とした
ことにより、本体をハンド型電気掃除機として使
用する等単独使用することができ、その利用範囲
の拡大を計れ、しかも掃除機本体側回路と吸込口
体側回路との電気的接続は吸気口の連結パイプへ
の嵌挿に伴つて互に嵌合するピン受けとプラグピ
ンとにより行われる為、掃除機本体と吸込口体と
の連接作業以外に、別途電気的接続作業を行なう
必要がなく、取扱いの面からも良好となり、頗る
実用的な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来掃除機の外観側面図、第２図及び
第３図は本案掃除機の異なる状態を示す外観側面
図、第４図は同上連結部分の構造説明図、第５図
は同上吸込口体の底面図である。 １１……掃除機本体、１１ｂ……吸込口、１４
……吸込口体、１４ｂ……回転ブラシ、１４ｄ…
…電動機、１６……把手パイプ、２３……ピン受
け、２４……プラグピン。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ フイルターと電動送風機を内装する掃除機本
   体、回転ブラシとこれを回転駆動する電動機を
   内装し上下角調整自在な連結パイプを備えた吸
   込口体、及び把手パイプ等により構成するもの
   において、掃除機本体をその吸気口の連結パイ
   プへの挿脱により吸込口体に対し分離自在に連
   接し、掃除機本体と吸込口体間には吸気口の連
   結パイプへの嵌挿に伴つて互に嵌合するピン受
   けとプラグピンよりなり掃除機本体側回路と吸
   気口体側回路とを電気的に接続する接続手段を
   介設したことを特徴とするアツプライト型電気
   掃除機。 ２ 吸込口体に把手パイプを上下角調整自在に取
   付け、この把手パイプに掃除機本体の係止部材
   を設けてなる実用新案登録請求の範囲第１項記
   載のアツプライト型電気掃除機。