JPS6228921Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、箱形家具に関する。

従来、既に板体を組立ててなる箱形家具は公知
である。

しかしながら、箱形家具は、上下に積み重ねた
場合には下段の箱の天板と上段の箱の底板とが重
複するため、コストが高くなる、重い等の欠点を
有する。

本考案は上記従来の欠点を解消し、軽量且安価
な箱形家具を提供することを目的とする。

次に本考案の一実施例を図面に基いて説明す
る。１は木製底板であつて、その裏面の三方の周
縁には、断面Ｌ字型の金属製型材２が垂下縁２１
を外方にして取着され、垂下縁２１には複数本の
垂直なポリエチレン被覆鉄線よりなる縦杆３，３
…が等間隔に熔接されている。

縦杆３は底板頂面と同一高さにおいて略直角に
外方へ折曲された後、再度上方へ略直角に折曲さ
れて側壁５が形成され、上端において略半円形の
突起３１を形成した後、内方に水平に折曲されて
格子状天板部３２を形成し、天板部３２は三方に
於いて突起３１により囲まれた凹陥部３２１を形
成している。

４は補強用角環であつて、縦杆３の上端及び下
端近傍に内方より熔接されている。

使用の際には、天板部３２の凹陥部３２１にク
ツシヨンを置き、個別に物入れ付腰掛けとして使
用してもよく、天板部３２の凹陥部３２１に他の
箱形家具の底部を嵌入することにより、上下に複
数個積み重ねて整理棚として使用してもよい。

上下に積み重ねた際、上段の箱形家具が前方に
摺動して落下することのないよう、底板１又はＬ
字型型材２より、外方に、下段の箱形家具の相隣
る半円形突起間の間隙中に突出する係止片を突設
してもよく、底面に移動可能なようにキヤスター
を取着してもよい。

本考案は叙上の如く、三方の側壁が平行な複数
本の垂直な縦杆によつて構成され、天板部は、前
記縦杆を内方に折曲せしめた格子からなり、三方
の側壁の下端部は内方に折曲縮小されて底板に取
着されているので、三方の側壁、天板部及び底板
によつて囲まれ、前面に開口部を有した箱体とな
るから、収納された内容物は外部に脱落すること
がなく、内容物を外部から視認することができて
便利である。

又、天板部は、前記縦杆を内方に折曲せしめた
格子からなり、折曲部には上方への突起を突設し
て、天板部には三方において突起で囲まれた凹陥
部が形成され、三方の側壁の下端部は内方に折曲
縮小されて天板部に嵌入可能な大きさの底板に取
着されているので、箱体を腰掛として使用した場
合にクツシヨンを凹陥部に置いても天板部からず
れ落ちるということがなく、更に、複数個の箱体
を上下方向に積み重ねて整理棚として使用する場
合にも、下方の箱体の凹陥部に上方の箱体の底板
を嵌入するだけで簡単に積み重ねることができ、
上下の箱体の天板部と底板が重複する部分は重さ
のあるものとしては底板だけであるから軽量でコ
ストが安くて済む。更に又、キヤスターを格子状
天板部の凹陥部内に嵌入し得る位置に取付けるよ
うにすれば、キヤスターを取付けたままでも上下
に積み重ねることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図であ
る。 １：底板、３：縦杆、５：側壁、３１：突起、
３２：格子状天板部、３２１：凹陥部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 三方の側壁が平行な複数本の垂直な縦杆によつ
   て構成され、天板部は、前記縦杆を内方に折曲せ
   しめた格子からなり、折曲部には上方への突起を
   突設して、天板部には三方に於いて突起で囲まれ
   た凹陥部が形成され、三方の側壁の下端部は内方
   に折曲縮小されて天板部の凹陥部に嵌入可能な大
   きさの底板に取着されている箱形家具。