JPS6227522Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプレハブ道路舗装に用いられる基盤に
関するものである。道路は表面の溜水を流出させ
るために、中央部が高くなつたカマボコ状の横断
勾配を持つ曲面になるよう道路構造令第24条で規
制されている。歩道橋、陸橋等の表層はコンクリ
ート、アスフアルト、樹脂モルタル等で舗装され
るが何れも床塗工法である故、均一な横断勾配を
持つ曲面に施工するのが困難である。又表層を構
成する材料を予め別の場所で造り、これを現場の
基礎の上にコンクリート、アスフアルト、樹脂モ
ルタル等で接着して施工するプレハブ道路舗装法
によつても、この点は解決されていない。それは
プレハブ道路舗装法に使用する表層材は大低平面
であるから、表層を接合又は接着する基礎又は基
盤を、規定された横断勾配を持つカマボコ状に施
工することが必要なためである。更に道路は両側
に排水溝を設ける必要があり、更めて排水溝の工
事を施工すると一層繁雑になり、通常の工法と大
差なく、プレハブ工法の効果が少くなる。

本考案は前述の欠陥を改良して、プレハブ道路
舗装法をより簡便にする道路舗装に用いる基盤を
提供するものである。

実施例を図面について説明すると、本考案の道
路舗装に用いる基盤は、上面の中央部が凸の曲面
でなる平板１に、その平板１の下面に支持材３が
一定間隔で固着され、更に平板１の両側に平板側
に切り込みを施された排水樋２が固着されて構成
される。

なお平板１、支持材３、排水樋２は製作の際に
は一体として形成してもよいし、別々に形成して
後から接着してもよい。

本考案の道路舗装に用いる基盤の特徴は、構成
する平板１のＡ−A′の断面は、第２図に示す如
く道路構造令第24条の規制に適合する横断勾配を
持つこと、平板１の下面は道路の方向に直角に支
持材３が並列して一定間隔で接着されること、排
水樋２と平板１の接着は、排水樋２の平板１に接
着する側に施された切り欠きの下部末端が平板１
の面に接し、それの高さは表層を構成する材料の
厚さに応じて調整されて固着することにある。

この考案の基盤は歩道橋、陸橋等のプレハブ道
路の基盤として使用され、橋の構造物の上に載置
して施工される。施工方法は工場にて鉄材にてこ
の基盤を製作し、プレハブ表層材を接着した後、
現場にて橋の構築物に載せ、溶接、ボルト締めの
方法で固定する。又基盤を橋の構築物に固着した
後にプレハブ道路舗装材を接着することも可能で
ある。プレハブ道路舗装材としては、特公昭54−
4534に用いられる舗装材、樹脂モルタル、人工芝
等が用いられる。

これら接着、貼着による道路舗装工法の欠点の
ひとつは、水の浸入に弱いことである。基盤と舗
装材と接する層に浸入した水は温度変化、上部よ
りの圧力等により、接着部のはくりを起す原因と
なる。又表面に溜る水は歩行を妨げ、歩行者が滑
る危険がある。特に人工芝の場合は水の滞留が起
り易い。これらの水の排水には、本考案の排水樋
の内側の壁の切り込みによる方法はきわめて有効
である。

これらプレハブ舗装の路面は両側の端より破損
が起り易い。これを防ぐにはこの排水樋の中側の
壁が有効である。

この考案の基盤を使用することによつてプレハ
ブ道路舗装の工期はより短縮されると共に、良質
で長期の使用に耐える道路を施工することが出来
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案になる道路舗装に用いる基盤の
一実施例を示すもので、第１図は斜視図、第２図
は第１図及び第３図におけるＡ−A′線の断面
図、第３図はＢ−B′線の断面を基盤の中心より見
た断面図である。 １……平板、２……排水樋、３……支持材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横断勾配を持つ曲面よりなる平板１の下面に等
   間隔に並列に支持材３を固着し、両側には、平板
   １に接着する側に施した、切り欠きの下部末端
   が、平板１の面に接し、その高さは、平板１の表
   層を構成する材料の厚さに応じて調整されて固着
   せしめた排水樋２を装着した鉄材にて構成される
   プレハブ道路舗装に用いる基盤。