JPS6226619B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、受信画を記録媒体に記録し、この受
信画をさらに光学的にスクリーンに拡大投影する
プロジエクターフアクシミリ装置に関するもので
ある。

従来のこの種の装置においては、送信側から細
かい文字や図形等が送られて来た場合、スクリー
ンから遠い位置にいる人には判読が困難であると
いう欠点があつた。

本発明は前記従来の欠点を解消するべくなされ
たもので、単に受信画全体をスリクリーンに投影
するだけでなく、送信画の必要な部分のみを高倍
率にスクリーンに拡大投影することもでき、送信
側から細かい文字や図形等が送られて来た場合に
も、スクリーンから遠い位置にいる人が容易に判
読可能なプロジエクターフアクシミリ装置を提供
することを目的とする。

以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明す
る。図面において、装置本体（図示せず）内には
送りローラ１，２ａ，３ａ，４，５，６，７ａお
よび８ａが設けられ、これらの送りローラは一定
位置において駆動回転されるようになつている。
前記装置本体にはアーム９，１０がそれぞれピン
１１，１２を介して一端部を回動自在に支持さ
れ、前記各アーム９，１０の他端部にはそれぞれ
アイドラー１３，１４が回転自在に支持されてい
る。

前記送りローラ１，２ａ，３ａ，４，５，６，
７ａ，８ａおよびアイドラー１３，１４には、透
明なマイラシートに透明な誘電体層を塗布してな
る透明な静電記録媒体１５が無端状とされて巻き
掛けられている。前記アーム９，１０と前記装置
本体との間には、それぞればね１６，１７が介装
され、これらのばね１６，１７はアーム９，１０
を介してアイドラー１３，１４を記録媒体１５を
緊張させる方向に付勢している。前記送りローラ
２ａ，３ａ，７ａ，８ａにはこれぞれローラ２
ｂ，３ｂ，７ｂ，８ｂが対向され、これらの相対
向されたローラは記録媒体１５を挾んだ状態で回
転されるようになつている。

前記記録媒体１５の表面には、送りローラ１の
近傍においては静電記録ヘツド１８が、送りロー
ラ４の背面においては現像器１９が、送りローラ
６の背面においてクリーナー２０が、送りローラ
６と７ａ，７ｂの中間部においては除電用コロナ
発生器２１がそれぞれ対向されている。

前記送りローラ４，５間においては記録媒体１
５は水平状態で走行可能とされており、この送り
ローラ４，５間の記録媒体１５のやや下方にはフ
レンネルレンズ２２が水平方向に設けられてい
る。このフレンネルレンズ２２の下方にはハロゲ
ンランプ等からなる投影用光源２３が設けられ、
この投影用光源２３の下方には凹面状の光源用反
射鏡２４が設けられている。

前記装置本体には、送りローラ４，５間の記録
媒体１５の上方、かつ同部分の記録媒体１５の走
行方向と平行に軌道２５が設けられ、この軌道２
５上には、台車２６が同軌道２５に沿つて移動自
在に載置されている。前記台車２６上には水平か
つ前記軌道２５と垂直方向に軌道２７が設けら
れ、この軌道２７上には台車２８が同軌道２７に
沿つて移動自在に載置されている。

前記台車２８には投影レンズ２９が送りローラ
４，５間の記録媒体１５に対向されるようにして
設けられている。前記投影レンズ２９は前レンズ
２９ａおよび後レンズ２９ｂを組み合わせてな
り、これらのレンズ２９ａ，２９ｂ間の距離は可
変とされている。また、前記台車２８には反射鏡
３０が設けられ、この反射鏡３０は投影レンズ２
９の出射光の光路を曲げてスクリーン３１に向け
るようになつている。

次に、本装置の動作を説明する。送りローラ
１，２ａ，３ａ，４，５，６，７ａ，８ａを駆動
回転させると、記録媒体１５は矢印Ａのように送
りローラ１→送りローラ２ａと２ｂとの間→アイ
ドラー１４→送りローラ３ａと３ｂとの間→送り
ローラ４→送りローラ５→送りローラ６→送りロ
ーラ７ａと７ｂとの間→アイドラー１３→送りロ
ーラ８ａと８ｂとの間→送りローラ１のループ状
の経路をたどつて移動される。

記録媒体１５がこのようにループ状に移動され
る過程において、静電記録ヘツド１８は受信され
た画信号に対応する静電潜像を記録媒体１５に記
録し、この静電潜像は現像器１９により顕像化さ
れる。このようにして顕像化された受信画は、送
りローラ４，５間にまで搬送されて同位置に停止
され、同位置においてスクリーン３１に拡大投影
される。

ここで、この受信画の拡大投影は、投影用光源
２３から発せられた光がフレンネルレンズ２２に
より集光されて記録媒体１５を透過し、さらに投
影レンズ２９および反射鏡３０を経てスクリーン
３１に至ることによりなされるが、本装置におい
ては、前レンズ２９ａと後レンズ２９ｂとの間隔
を変化させて投影レンズ２９の焦点距離を変える
ことにより投影倍率を変化でき、かつ台車２６，
２８をそれぞれ軌道２５，２７上を移動させるこ
とにより送りローラ４，５間の記録媒体１５に対
し投影レンズ２９を前後左右に移動できる。

したがつて、単に受信画全体をスクリーン３１
に投影するだけでなく、前レンズ２９ａと後レン
ズ２９ｂとの間隔を狭め、投影レンズ２９の焦点
距離を短くし、投影倍率を大きくするとともに、
台車２６，２８を軌道２５，２７上の適切な位置
に移動させることにより、受信画の中の必要な部
分のみを高倍率に拡大してスクリーン３１に投影
できる。

このため、送信側から細かい文字や図形が送信
されて来た場合に、スクリーン３１から離れてい
る人にも容易に判読可能とすることができる。

前記のようにして１つの受信画の投影が終了
し、記録媒体１５が再び回転されると、投影終了
後の受信画は、クリーナー２０および除電用コロ
ナ発出器２１を通過することにより消去され、同
部分の記録媒体１５は再び記録可能な状態とな
る。

また、本実施例においては、送りローラ３ａ，
４，５，６．７ａは停止させたまま、送りローラ
８ａ，１，２ａのみを駆動回転させれば、送りロ
ーラ４，５間の記録媒体１５は停止させたまま、
送りローラ７ａ，３ａ間の記録媒体１５のみを静
電記録ヘツド１８に対し移動させることができる
ので、１つの受信画を投影している間に次の受信
画を記録することができ、装置の受信効率を向上
させることができる。

なお、この場合、送りローラ７ａと静電記録ヘ
ツド１８との間の記録媒体１５の長さは段々短く
なる一方、静電記録ヘツド１８と送りローラ３ａ
との間の記録媒体１５の長さは段々長くなるが、
アイドラー１３がばね１６に抗して矢印Ｂ方向
に、またアイドラー１４がばね１７の復帰力によ
り矢印Ｃ方向にそれぞれ移動されることにより、
前記各区間の記録媒体１５は所定の緊張度に保持
される。

また、この後、前の受信画の投影が終了し、送
りローラ３ａ，４，５，６，７ａも駆動回転され
れば、記録媒体１５の一部が回転され、アイドラ
ー１３，１４は矢印Ｂ，Ｃと反対方向の破線矢印
Ｄ，Ｅ方向にそれぞれ移動される。

以上のように本発明によるプロジエクターフア
クシミリ装置は、投影レンズの焦点距離を可変と
するとともに、記録媒体の搬送経路のうちの受信
画の投影が行われる部分に対し、前記投影レンズ
を移動自在としたことにより、単に受信画全体を
スクリーンに投影するだけでなく、受信画の必要
な部分のみをスクリーンに高倍率に拡大投影する
ことが可能となり、送信側から細い文字や図形等
が送られて来た場合にも、スクリーンから遠い位
置においても容易に判読可能とすることができ
る。という優れた効果を得られるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明によるプロジエクターフアクシミ
リ装置の一実施例を示す要部構成図である。 １，２ａ，３ａ，４，５，６，７ａ，８ａ……
送りローラ、１５……記録媒体、１８……静電記
録ヘツド、２３……投影用光源、２５，２７……
軌道、２６，２８……台車、２９……投影レン
ズ、３１……スクリーン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 無端状の記録媒体と、この記録媒体を給送さ
   せる給送手段と、前記記録媒体上に潜像を形成す
   る記録手段と、前記記録媒体上の潜像を現像する
   現像手段と、前記現像された像を拡大投影する投
   影手段と、前記投影の終了した記録媒体から現像
   剤を除去するクリーナと電荷を除去する除電手段
   とを具備し、前記投影手段中のレンズを被投影面
   に対して垂直方向，水平方向に移動自在にしたこ
   とを特徴とするプロジエクターフアクシミリ装
   置。