JPS62240388A

JPS62240388A - 内燃機関用潤滑油組成物

Info

Publication number: JPS62240388A
Application number: JP8182086A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Maeda; 前田　好弘; Kunihiko Hosonuma; 細沼　邦彦; Masanori Konishi; 正則小西; Noriyoshi Tanaka; 典義田中
Original assignee: Nippon Mining Co Ltd; Asahi Denka Kogyo KK
Current assignee: Adeka Corp; Eneos Corp
Priority date: 1986-04-09
Filing date: 1986-04-09
Publication date: 1987-10-21
Anticipated expiration: 2009-04-27
Also published as: JPH0631385B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】皮栗上二且■分団本発明は、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の
内燃機関に用いられる潤滑油組成物、特に内燃機関の酸
化防止、摩耗防止性及び金属耐腐食性に優れ、さらに省
エネルギー効果の著しい内燃機関用潤滑油組成物に関す
る。

従来Ｉ術とその、Ｊ　→ 近年、省資源並びに省エネルギーの観点から、潤滑油に
要求される性能が益々厳しくなっている。

特に内燃機関用潤滑油においては、摩擦を低減して摩擦
損失を少くすることにより機械効率を高める省エネルギ
ー型の潤滑油の要求が高い。

内燃機関油の場合、低粘度化することが省燃費化の一方
法であるが、それには自づから限界がある。

ところで、潤滑油に摩擦低減剤を添加して境界摩擦を低
減することにより燃料消費率を向上させる目的で有機モ
リブデン化合物を摩擦低減剤として使用することが一般
的に行われるようになってきている。

このような有機モリブデン化合物に関しては、例えば、
特公昭４９−６３６２号、特公昭５１−９６４号、特公
昭５３−３１６４６号、特公昭５６−１２６３８号には
モリブデンチオカーバメートが報告されており、また特
公昭４０−８４２６号、特公昭４４−２７３６６号、特
開昭５６−１１０７９６号等には一級アルコールを用い
て合成された一級アルキルモリブデンジチオフオスフエ
ートが報告されている。

一方、有機モリブデン化合物を添加した潤滑油組成物に
ついては、特開昭５２−３９７０４号、特開昭５６−５
３１９０号、特開昭５９−１２２５９７号に報告されて
いる。

上述したような有機モリブデン化合物及び潤滑油組成物
は、摩擦低減による省エネルギーという観点からはいず
れも可成りの効果がみられるものの、さらに一層の省エ
ネルギー効果を得ようとする場合には、有機モリブデン
化合物のに８滑油における含有量を増加することが必要
となる。しかし、上記モリブデンジチオカーバメートの
ような有機モリブデン化合物は油に対する溶解性の点で
その含有量を増加させることに問題があり、また、−級
アルキルモリブデンジチオフオスフェートのような化合
物では油中のリン含有量が多くなって自動車排気浄化触
媒を被毒させるため、満足的な量を含有させることには
問題がある。

なお、これらのモリブデン化合物の油への添加量を増加
しても、一定のモリブデン濃度以上では摩擦効果がほぼ
一定となってそれ以上の向上はみられず、他の添加剤と
共に配合しても特に顕著な効果は得られないとされてい
た。

■が”ンしようとする課ｉ本発明者らは、従来、潤滑油の摩擦低減剤として用いら
れている有機モリブデン化合物である、前掲の一級アル
キルモリブデンジチオフォスフェートにおけるアルキル
基とその他の添加剤との組合わせによる効果について検
討した結果、第２級アルキル基を有するモリブデンジチ
オフォスフェートを亜鉛ジアルギルジチオフオスフェ−
１・、過塩基性金属型清浄分散剤及び無灰型分散剤と併
用して配合して得られる潤滑油が、顕著な省エネルギー
効果を有すると共に摩耗防止性及び酸化安定性に優れて
いて内燃機関用として好適であることを見出し、本発明
をなすに至った。

したがって、本発明は、内燃機関の酸化防止性、摩耗防
止性及び金属耐腐食性に優れ、かつ省エネルギー効果の
即著な内燃機関用潤滑油組成物を提供することを課題と
する。

以下本発明の詳細な説明する。

又皿生盪底本発明に係る潤滑油組成物の特徴は、鉱油もしくは合成
潤滑油あるいは両者の混合物を基油とし、（ａ）一般式（式中、しは５個もしくは８個の炭素原子を有する２級
アルキル基を表わし、Ｘは０又はＳを表わし、同一でも
異なってもよ＜　、Ｏ／Ｓ＝３／１〜１／３である）で
示される化合物をモリブデン環度で０．００５〜０．２
重量％、（ｂｌ一般式（式中、Ｒ３とＲ３はアルキル基、アルケニル基もしく
はアルキルフェニル基を表わし、同一でも異なってもよ
い）で示される化合物を０．２〜１．５重量％、（Ｃ）過塩基性Ｃａ−スルフォネート、過塩基性Ｃａ−
フィネート及び過塩基性Ｍｇ−スルフォネートから成る
群から選択される金属型清浄分散剤の１種又は２種以上
の０．２〜２０重量％、及び＋ｄｌアルケニルコハク酸
イミド、アルケニルコハク酸イミドホウ素化合物又はベ
ンジルアミン型化合物の単独もしくは混合物の１〜１０
重景％を必須成分として含有することにある。

課　をごンするための　・本発明において使用される上記一般式（１）で示される
有機モリブデン化合物は、炭素数５個又は８個を有し、
酸素と結合している炭素が第２級である２級アルキル基
を有する２級アルキルモリブデンジチオフォスフェート
であって、−Ｃ式（１）中Ｒ１で示される２級アルキル
基としては、式　１１３Ｃ−ＣＩ＋□−ＣＩｌ−Ｃ１ｌ
ｔ−Ｃ１１３で示される３−ペンチル基、式　１１ｓｃ
−ＣＨｚ−ＣＨｚ−Ｃ１ｌ−Ｃｌｌｚ　　で示される２
−ペンチル基、式　１１１ｃｍＣＴｏ−ＣＨｚ−Ｃ４１
ｚ−Ｃ１１□−ＣＩｌ□−ＣＩｌ−ＣＩｌ。

で示される２−オクチル基等を例示し得るが、下記式で
示されるような側鎖の炭素数が２〜３個であものが好ま
しい。

Ｃ１１ｉ−Ｃｌｈ−ＣＨ− ■ ＣＨ！　　　　　　　■ ■ ｌ１ｓＣ１１，−ＣＩｌ□−ＣＩｌｔ−ＣＩｌｔ−ＣＨ−Ｃ１
１゜１　　　　■ Ｃ１１□ Ｃ１１゜ＣＨｓ−ＣＨｚ−ＣＩｌｚ−Ｃ１ｌｚ−Ｃｌｌ−ＣＩ−
Ｃ１ｂ　　　　■ ０１目。

また、一般式（１）中Ｘで示される部分は酸素原子もし
くは硫黄原子であって、４個のＸのうち、平均２個が酸
素原子で、平均２個が硫黄原子であるものが最も好まし
いが、酸素原子と硫黄原子の比率０／Ｓは１／３〜３／
１の間で所望の性能を呈する。

なお、−Ｃ式（１）で示される有機モリブデン化合物は
その製造法については特に制限がなく、また性能上悪影
響がなければ製造上の副生物を含んだ粗製品であっても
差支えない。

この有機モリブデン化合物は潤滑油に対してモリブデン
濃度でｏ、ｏｏｓ〜０．２重世％、好ましくは０、Ｏ１
〜０．１重■％を含有させるとよく、この範囲より少い
とｌＶ！擦低減効果が小さくなり、一方、多くしても上
記効果の実質的向上はみられない。

次に、本発明で第２の成分として用いられる上記一般式
（ｎ）で示される亜鉛ジアルキルジチオフォスフェート
は従来、潤滑油の酸化防止剤又は摩耗防止剤として用い
られているものであるが、本発明では、この化合物の０
．２〜１．５重量％を上記有機モリブデン化合物及び後
記清浄分散剤と組合わせて使用することにより、摩耗防
止及び酸化安定の効果が−そう向上するようになる。上
記範囲より少い量を用いたのでは上記効果の満足的向上
が得られず、摩擦低減効果も小さくなる。

本発明では、上記各成分に加えて、さらに過塩基性の金
属型清浄分散剤と無灰型清浄分散剤を組合わせて使用す
る。

ここで用いる過塩基性の金属型清浄分散剤は、過塩基性
Ｃａ−スルフォネート、過塩基性Ｃａ−フイネート及び
過塩基性Ｍｇ−スルフォネートから成る群から選択され
るものであって、これらは単独で又は２種以上混合して
用い得、潤滑油に対して０．２〜２０重量％含有させる
。

また、無灰型清浄分散剤は、アルケニルコハク酸イミド
、アルケニルコハク酸イミドホウ素化合物又はベンジル
アミン型化合物であって、それらは単独もしくは２種以
上混合して、潤滑油に対して１−１０重量％含有させる
。

これらの清浄分散剤を用いない場合には、所望の摩耗防
止及び酸化安定の効果が得られず、かつ摩耗低減効果も
満足されない。

本発明は、上述した各成分を組合せて基油に添加、含有
させて目的の潤滑油とするが、ここで用いる基油として
は、従来、潤滑油に用いられている鉱油、各種合成油も
しくは両者の混合物を広範囲に使用し得るが、１００℃
における動粘度が３〜２０　ｃｓｔのものが好ましい。

本発明に係る内燃機関用潤滑油組成物には用途に応じて
、さらに他の添加剤を添加して使用することができる。

例えば、ベンゾトリアゾール化合物及びその誘導体もし
くはチアジアゾールポリスルフィド化合物あるいはアミ
ンｍ１体等を単独又は混合して腐食防止剤として、また
フェノール系化合物、アミン系化合物もしくは各種有機
金属化合物等を華独又は混合して酸化防止剤としてそれ
ぞれ使用（７得るほか、流動点降下剤、極圧剤、油性向
上剤、若色剤及び消泡剤等も使用することができる。

−・ｊ′ｌｉ俳と　Ｈの効果以下に実施例を示して本発明の効果を具体的に説明する
。

実施例１本例は、本発明による潤滑油について、摩擦試験を行っ
た結果を比較例との対比において示したものである。

潤滑油の調製：鉱油に対し、過塩基性Ｍｇ−スルフォネート０．９ｓｖ
ｔ％、亜鉛ジアルキルジチオフォスフェート０．７ｗｔ
％及びアルケニルコハク酸イミド５．ｈｔ％を配合して
、表１に示す性状の試料油を調製し、次いで表２に示す
異なる炭素数の２級アルキルモリブデンジチオフォスフ
ェート並びに１級アルキルモリブデンジチオフォスフェ
ートをモリブデン濃度が３００ｐｐｍ並びに６００ρρ
ｍになるように配合したものを潤滑油として試験に供し
た。

表　　１表２（注）Ｃ１１はアルキル基の炭素数を表わし、ＭｏＤＴ
Ｐはモリブデンジチオフォスフニー１・を表わす。

次に、表２に示した潤滑油の各々について、下記条件下
での高振動型摩擦試験機を用いｒ　Ｉｎｄｕｓｔｒｉａ
ｌＬｕｂｒｉｃａｔｉｏｎ　ａｎｄ　Ｔｒｉｂｏｌｏｇ
ｙ　Ｊ　Ｊｕｌｙ−Ａｕｇｕｓｔ（１９８２）、ｐ　１
３０に記載の方法に従って、摩擦係数の測定を行った。

結果は表３に示すとおりである。

試験条件負荷　　　　　　　１．０　ｋｇｆ振幅　　　　　　±０．５　＋ｕ＋振動数　　　　　　５０　　Ｈｚ温度　　　　　　１２０　　℃ 時間　　　　　　　６０　　分テストピース　　　鋼球（ＳＵＪ−２）アルミニウム合
金板金板（ＡＣ−８８）表　　３表３にみられるとおり、本発明により、炭素数５個と８
個のアルキル基を有する２級アルキルモリブデンジチオ
フォスフェートを配合した潤滑油ｉｌｌ及び（２）は、
炭素数８個のアルキル基を有する１級モリブデンジチオ
フォスフェート並びに炭素数４個と６個のアルキル基を
有する２級アルキルモリブデンジチオフォスフェートを
配合した比較例（１）〜（３）に比し、摩擦係数を低減
することがわかる。

実施例２本例は、本発明による潤滑油を用いての燃費試験の結果
を比較例との対比において示したものである。

潤滑油の調製：鉱油に対し、過塩基性Ｃａ−フイネー）　０．８ｗｔ％
、過塩基性Ｃａ−スルフォネート０．８ｗｔ％、第２級
亜鉛ジアルキルジチオフォスフェート０．６ｗｔ％及び
アルケニルコハク酸イミド５．０ｗｔ％を配合して、表
４に示す性状の試料油を調製し、次いで該試料油に表５
に示すような炭素数の異なる１級並びに２級のアルキル
基を有するモリブデンジチオフォスフェートをモリブデ
ン濃度が３００ｐｐ＋ｍになるように配合したものをそ
れぞれ潤滑油として試験に供した。

表　　４表５（注）　　ＣＲＭｏＤＴＰはｎ個の炭素数のアルキル基
を有するアルキルモリブデンジチオフォスフェートを表
す。

次に、表５に示した各潤滑油について、下記条件下でエ
ンジンの燃焼試験を行った。

試験条件：試験エンジン　　　　２０００９Ｃ６気筒０１（Ｃエン
ジン回転速度　　１５００ｒｐｍ（約４０ｋｍ／ｈに相
当）負荷　　　　　　　　　２．４　ｋｇｆ情油温　　
　　　　　　　８０℃ 冷却水温　　　　　　　８０℃ 上記試験結果は表６に示すとおりである。

表６（注）表中の潤滑油の番号は表５に示した番号のアルキ
ルモリブデンジチオフォスフェートを配合したものを表
わす。

表６にみられるとおり、本発明による潤滑油（３）及び
（４）を用いた場合、エンジンの燃費の改善率が著しく
向上することがわかる。

実施例３本例は、本発明による潤滑油について酸化安定度の試験
を行った結果を示したものである。

なお、比較として基油のみのもの並びに本発明で用いる
成分のいずれかを欠いたものについても同様に試験を行
った結果も示す。

供試油：Ｎ１１ｌ・−・−１５０Ｎ鉱油系基油１１１１ｉ２・・・・・−・Ｎａｌの基油に２級ＣｓＭ
ｏＤＴＰをモリブデン濃度で３００ｐｐｍ配合したもの
。

階３・・・・・−隘２の油にさらに亜鉛ジアルキルジチ
オフォスフニー１・を０．６ｗｔ％配合したもの。

陽４−・・・・陽３の油にさらに塩基性Ｃａ−スルフォ
ネート　１ｗｔ％とアルケニルコハク酸イミド３−１％
を配合したもの（本発明による潤滑油）。

試験条件：ＪＩＳ　Ｋ　２５１４−１９８２の内燃機関用潤滑油酸
化安定度試験方法に基づいて１６５．５℃で４８時間行
った。

結果は表７に示すとおりである。

表７実施例４本例は、本発明による潤滑油の動弁摩耗試験結果を比較
例との対比において示したものである。

供試油； −５・−・・・−１５ＯＮＭ油に過塩基性Ｃａ−スルフ
ォネート１ｗｔ％、アルケニルコハク酸イミド４ｗｔ％
を配合したもの。

１１ｈ６・・・・・・−Ｎａ５の油に、亜鉛ジアルキル
ジチオフォスフェート０．３ｈｔ％配合したもの。

Ｎ１７・・・・−・・磁５の油に、さらに２級ＣｓＭｏ
ＤＴＰをモリブデン濃度で３００ｐｐ鋼配合したもの。

Ｎａ　８−−−−ｍ　６の油に、さらに２級ＣｓＭｏＤ
ＴＰをモリブデン濃度で３００ｐｐｍ配合したもの（本
発明）。

試験条件：エンジンファイアリング法（自動車規格、ＪＡＳＯＭ　
３２８−８３）による動弁摩耗試験で下記条件による。

試験エンジン　　　　　　　　口座Ｌ−１６（Ｌ−１８
）動弁機構　　　　　　　　　　ＯＨＣ回転速度（ｒｐｓ＋）　　　　　　　　１　、５００オ
イルパン油温（％）６０油圧（メインギヤラリ）（ｋＰａ）　　　２９４．２　
ｉ冷却水出口温度（’Ｃ）　　　　　　　５０吸気圧（
−ｋＰａ）　　　　　　　　　５８．７〜７３．３試験
時間（ｈ）　　　　　　　　　　２００上記試験結果は
表８に示すとおりである。

表８表８にみられるとおり、本発明による潤滑油（−８）の
ロッカアーム摩耗量が著しく低いことがわかる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）鉱油もしくは合成潤滑油あるいは両者の混合物を
基油とし、（ａ）一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ）（式中、Ｒ＿１は５個もしくは８個の炭素原子を有する
２級アルキル基を表わし、ＸはＯ又はＳを表わし、同一
でも異なつてもよく、Ｏ／Ｓ＝３／１〜１／３である）
で示される化合物をモリブデン濃度で０．００５〜０．
２重量％、（ｂ）一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼（II）（式中、Ｒ＿２とＲ＿３はアルキル基、アルケニル基も
しくはアルキルフェニル基を表わし、同一でも異なつて
いてもよい）で示される化合物を０．２〜１．５重量％
、（ｃ）過塩基性Ｃａ−スルフォネート、過塩基性Ｃａ−
フィネート及び過塩基性Ｍｇ−スルフォネートから成る
群から選択される金属型清浄分散剤の１種又は２種以上
の０．２〜２０重量％、及び（ｄ）アルケニルコハク酸イミド、アルケニルコハク酸
イミドホウ素化合物又はベンジルアミン型化合物の単独
もしくは混合物の１〜１０重量％を必須成分として含有
することを特徴とする内燃機関用潤滑油組成物。
（２）上記モリブデン化合物の含有量がモリブデン濃度
で０．０１〜０．１重量％である特許請求の範囲第（１
）項記載の内燃機関用潤滑油組成物。