JPS62233374A - 型枠の組立方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明はトンネル内の監視通路等を構築するための壁
コンクリートの打設に用いる型枠の組立方法に関する。

〈従来の技術〉 長大で大形の１−ンネルには、このトンネル内の道路状
況、配線・配管状況を監視するために、作業員が歩行し
たり作業したりする監視通路が設けられている。この監
視通路は第２図に示すような構造をなし、これが次のよ
うな手順で構築される。

まず、トンネル壁１に沿って１円形水路２の裏コンクリ
ート３の打設が行われ、次にこの上に鉄筋４が組み立て
られ、このうちの水平部位にベースコンクリート５が打
設されるとともに、垂直部位に壁コンクリート６が続い
て打設される。次に。

ベースコンクリート５上に多孔管７が敷設され。

この多孔管７の周囲に中詰砂８が入れられ、この後、天
端コンクリート９が打設される。そして最後に、ハンド
レール１０が壁コンクリート６上に取り付けられる。

ところで、上記の監視通路として用いられる壁コンクリ
ート６は、第３図に示すように、１−ンネル内に一定１
７０隔保った２枚の型枠板１１．１２内にコンクリート
を打設することによって形成され、これらの型枠板１１
．１２は、トンネル壁１に一端を支持させた型枠支持材
１３と、ベースコンクリート５上などに設置した倒れ防
止用の三角支持材１４とによって、略垂直に安定支持さ
れた後。

これらの内部にコンクリート１５が打設されるようにな
っている。なお、１６は型枠板１１．１２を一定間隔に
支持する鋼棒、１７．１８はその支持状態を保持する締
結部材である。

〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、かかる従来の型枠の組立方法によれば、
トンネルｇ１の壁面の傾きや凹凸などの形状に関係なく
、型枠板１１．１２を垂直に安定支持させるのに、型枠
支持材１３の長さや端面形状を裁断したり、削ったりす
るなどの加工をする必要があり、そのトンネル壁の上記
形状に合った型枠支持材１３の加工や準備が面倒になる
ほか。

これ以外に三角支持材１４が必要になることによってト
ンネル内の作業性が悪くなることや、これらの材料は繰
返し利用の程度が低く、使用後は捨て去るなど経済上の
問題点があった。

この発明はかかる従来の問題点を解決するためになされ
たもので、組立構造が簡単で、しかも組立精度の高い型
枠の組立方法を提供することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 この発明にかかる型枠の組立方法は、トンネル壁等の壁
面にアンカを打ち込み、このアンカに鋼棒を連結すると
ともに、この鋼棒に長さを調整可能に結合した少くとも
２本のスリーブと一対の型枠板とを順次挿通し、この一
対の型枠板間へのコンクリート打設に際して、上記スリ
ーブの長さを調整することにより、上記壁面に対する型
枠板の固定位置を調整可能にしたものである。

〈作用〉 この発明における２本のスリーブは互いにねじなどで長
さを調整可能にして結合されているので、その長さを換
えることによって、鋼棒に貫通されている型枠板の位置
を、トンネル壁に対して任意かつ簡単に調整でき、型枠
の組立作業を迅速化するように作用する。

〈発明の実施例〉 以下に、この発明の実施例を図面について詳細に説明す
る。

第１図は型枠の組立構造を示す正面図であり、１はトン
ネル壁、１１．１２は型枠板、１５はコンクリートであ
る。また、２１はトンネル壁１の内面に打ち込んだ複数
のホールインアンカ、２２はこのホールインアンカ２１
に一端を固定したタイロッドボルトなどに用いる長尺の
鋼棒、２３゜２４は鋼棒２２に挿通したスリーブで、こ
れらが互いにねじ結合されて、全長を任意に伸縮自在に
調整できるようになっている。２５はスリーブ２４端に
取り付けたナツト状の締結部材である。また、鋼棒２２
には、スリーブ２３．２４および締結部材２５を介して
一対の上記型枠板１１．１２が挿通されており、これら
の型枠板１１．１２はこれらの間に介装されたスリーブ
２６によって一定間隔に保持されている。なお、上記鋼
棒２２はスリーブ２６中を貫通している。２７は鋼棒２
２端に取り付けられて型枠板１２を保持する締結部材で
ある。

次に、型枠の組立工程について説明する。

まず、トンネルｕ１の複数箇所にホールインアンカ２１
を打ち込み、これらのホールインアンカ２１に鋼棒２２
の一端をねじ込むなどして結合し、続いて、これらの各
鋼棒２２に他端から必要に応じて予め螺合させたスリー
ブ２３．２４を挿通するとともに、上記一対の型枠板１
１．１２を挿通する。なお、この型枠板１１，１２には
鋼棒２２に挿通するための孔（図示しない）が予め穿設
されている。そして、各鋼棒２２端に締結部材２７を取
り付けて、型枠板１２の位置決めおよび保持を行う１次
に、締結部材２５をレンチ等の工具を用いて回転操作し
て、これが型枠板１１を圧持するようになす。つまり、
かかる回転操作によって、スリーブ２３．２４の接続全
長が大きくなって、トンネル壁１と型枠板１１を突張る
ようになり。

結局、締結部材２５が型枠板１１を抑圧保持することに
なる。かくして、型枠板１１の各部がトンネルｕｌに対
して等距離にない場合でも、具体的には、トンネル壁１
が凹凸であったり、傾斜したりしていても、型枠板１１
をトンネル壁１のいずれの部位に取り付けた鋼棒２２に
よっても、所定位置に垂直かつ安定的に保持できること
になる。

そして、このようにして組立てられた型枠の型枠板１１
．１２開にはコンクリートが打設され、監視通路用のコ
ンクリート壁を立設することができる。なお、コンクリ
ート壁の完成後は、鋼棒２２゜スリーブ２３．２４など
は取り外される。

〈発明の効果〉 以上詳述したように、この発明によれば、長さを調節で
きる少くとも２本１組のスリーブとトンネル壁に一端を
固定した鋼棒とを用いて、型枠板をトンネル壁に対して
所定位置のところに、調節自在に取り付けるようにした
ので、型枠の組立作業が容易かつ迅速に行えるほか１組
立部品点数を削減でき、加えて組立精度の向上を実現で
きるなどの効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明にかかる型枠の組立方法を説明するた
めの組立構造部の一部の正面図、第２図は従来のトンネ
ル内の監視通路構造を示す一部の断面図、第３図は従来
の組立構造部の一部の正面図である。 １・・トンネル壁、１１．１２・・型枠板、２１・・ホ
ールインアンカ、２２・・鋼棒、２３゜２４・・スリー
ブ、２５．２７・・締結部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. トンネル壁などの壁面に沿って立設する壁コンクリート
   の打設に用いる型枠の組立方法において、上記壁面にア
   ンカを打ち込み、このアンカに鋼棒の一端を連結し、こ
   の鋼棒に長さを調整可能に結合した少くとも２本のスリ
   ーブおよび一対の型枠板を順次挿通し、その一対の型枠
   板間へのコンクリートの打設に際して、上記各スリーブ
   の長さを調整することにより、上記壁面に対する上記型
   枠板の固定位置を調整可能にしたことを特徴とする型枠
   の組立方法。