JPS62229095A

JPS62229095A - 原子炉の残留熱除去装置

Info

Publication number: JPS62229095A
Application number: JP61073482A
Authority: JP
Inventors: 近藤　隆久
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1986-03-31
Filing date: 1986-03-31
Publication date: 1987-10-07
Anticipated expiration: 2012-01-29
Also published as: JP2577352B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明は原子炉の残留熱除去装置に係り、特に原子炉の
停止時に原子炉を冷却するための原子炉の残留熱除去装
置に関する。

（従来の技術）一般に、沸騰水型原子力発電所においては、原子炉を停
止させた場合に、タービン系の復水器で原子炉蒸気を凝
縮させることにより原子炉の冷却が行なわれるもので、
炉蒸気の発生量が少なくなると残留熱除去装置により原
子炉の冷却を行なうようにしている。

第３図は従来の残留熱除去装置を示したもので、原子炉
圧力容器１と循環ポンプ２との間には、炉水の吸込配管
３および戻り配管４がそれぞれ接続され、上記炉水を吸
込配管３により導出し循環ポンプ２で昇圧した後戻り配
管４を介して原子炉圧力容器１内に戻すようにしている
。

また、上記吸込配管３は、その中途部にＪ３いて分岐さ
れ、この分岐側配管は、途中、隔離弁５゜５、冷却ポン
プ６、熱交換器人口弁７、冷１４１水系８により冷却水
を供給される熱交換器９、熱交換器出口弁１０．注入弁
１１および注入逆止弁１２をそれぞれ介して、上記戻り
配管４の中途部に接続されている。上記冷却ポンプ６の
下流側には、上記熱交換器９をバイパスする配管が途中
熱交換器バイパス弁１３を介して接続され、上記注入逆
止弁１２をバイパスする配管が途中逆止弁バイパス弁１
４を介して設けられている。

さらに、上記熱交換器９の下流側は分岐され、Ｍ量弁１
５を介して圧力抑制室１６へ接続され、上記注入弁１１
の上流側は分岐され連結弁１７゜１７を介して放射性廃
棄物処理設備１８に接続されている。また、復水タンク
１９は、復水ポンプ２０を介した侵、熱交換器９の上流
側およびＦ流側に、それぞれ上流側洗浄弁２１および下
流側洗浄弁２２を介して接続されており、上記原子炉圧
力容器１は原子炉格納容器２３内に収納されている。

上記装置においては、原子炉圧力容器１内の炉水を循環
ポンプ２により常に循環させており、原子炉の停止時に
は、隔離弁５側へ炉水を送り、冷却、ポンプ６にて昇圧
した後、熱交換器９で冷却する。その後、冷却された炉
水は、注入弁１１、注入逆止弁１２および戻り配管４を
通って原子炉圧力容器１へ戻され、原子炉を冷却するよ
うにしている。

このような残留熱除去装置は、プラントの通常運転時に
は使用されていないため、配管内の水は低温（約３０℃
）で、しかも、腐食による生成物が混入している。その
ため、すぐに運転を開始すると、原子炉の炉水温度が約
１５０℃と高いため熱的ショックが生じ材料の健全性上
好ましくなく、また、腐食生成物が原子炉に侵入すると
炉水中の放射性物質■が増大してしまう。

そこで系統の運転前に従来から配管の洗浄および暖機を
行なうようにしている。

まず、系統の洗浄を行なう場合は、隔離弁５および注入
弁１１を閉じ、連絡弁１７および下流側洗浄弁２２を開
ける。すると、復水タンク１９から復水ポンプ２０を経
て昇圧された復水は、注入弁１１の上流側を洗浄して放
射性廃棄物処理設備１８へ送られる。次に、下流側洗浄
弁２２および熱交換器バイパス弁１３を閉じ、上流側洗
浄弁２１、熱交換器人口弁７および出口弁１０を開くこ
とにより、冷却ポンプ６、熱交換器９が洗浄され、その
後、復水は廃棄物処理設備１８へ送られる。最後に、熱
交換器人口弁７および出口弁１０を閉じ、バイパス弁１
３を開き、このバイパス弁１３の前後の配管を洗浄する
。

続いて、暖機を行なう場合は、各洗浄弁２１゜２２およ
び連絡弁１７を閉じ、注入逆止弁１２の前復の圧ノコが
均圧状態であれば逆止弁バイパス弁１４を開くことがで
きるので、注入弁１１、逆止弁バイパス弁１４、注入逆
止弁１２の順に開く。

さらに、熱交換器山口弁１０を閉じ、熱交換器人口弁７
およびバイパス弁１３を開く。この状態で排出弁１５を
徐々に開ぎその開度を調節すれば、高温の炉水は注入逆
止弁１２を通って配管おＪ：び熱交換器９を暖めた後、
圧力抑制室１６に流入する。次に、注入弁１１、注入逆
止弁１２、逆止弁バイパス弁１４、熱交換器入口弁１７
を■じ、隔離弁５、熱交換器バイパス弁１３および出口
弁１０を開く。そして、排出弁１５を徐々に開くことに
より、冷却ポンプ６等熱交換器９の上流側の暖機が行な
われる。

（発明が解決しようとする問題点）上述のように、残留熱除去装置の＠機を行なった場合に
は、炉水が圧力抑制室１６に流入するようになっている
が、圧力抑制室１６内の水は、規定水位を越えた場合に
室外へ放出されるため、炉水により持ち込まれた放射性
物質が無計画に管理されることになり、発電所内の放射
能汚染防止上好ましくない。

そのため、暖機時に排出される炉水を、放射性廃棄物処
理設備１８に送って処理することも考えられるが、廃棄
物処理段（！１８の最高使用温度が約７０℃であるため
、高温の炉水を直接廃棄物処理設備１８に送ることがで
きないという問題を有している。

本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、暖様時に
炉水を放射性廃棄物処理設備へ移送することができ、放
射性物質の計画的な処理を行なうことのできる原子炉の
残留熱除去装置を提供することを目的とするものである
。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）上記目的を達成するため本発明に係る原子炉の残留熱除
去装置は、暖殿時に排出される炉水を放射性廃棄物処理
設備へ送るように構成するとともに、上記放射性廃棄物
処理設備の上流側に炉水冷却用の冷却器を設ｃノるよう
にしている。

（作　用）本発明は、暖機時の炉水を冷却器で冷却するようにして
いるので、直接放射性廃棄物処理設備に送ることができ
、したがって、炉水中に混入した放射性物質の計画的な
処理が可能となる。

（実施例）以下、本発明の実施例を第１図および第２図を参照して
説明し、第３図と同一部分には同一符号をイ１してその
説明を省略する。

第１図は本発明の一実施例を示したもので、排出弁およ
び圧力抑制室を設けず、連絡弁１７゜１７および放射性
廃棄物処理設備１８を熱交換器９の下流側に接続するよ
うになされ、その他の部分は、第３図に示すものと同様
である。

本実施例において、まず、洗浄を行なう場合は、下流側
洗浄弁２２、熱交換器出口弁１０を開き、熱交換器バイ
パス弁１３を閉じ、連絡弁１７゜１７を開くことにより
、復水タンク１９の復水は熱交換器９の下流側配管を洗
浄して放射性廃棄物処理設備１８へ流れ込む。次に、熱
交換器出口弁１０を閉じ、熱交換器バイパス弁１３およ
び入口弁７を開くことにより、熱交換器９およびバイパ
ス弁１３の前後配管が洗浄される。そして最後に熱交換
器バイパス弁１３、下流側洗浄弁２２を閉じ、上流側洗
浄弁２１を開くことにより、冷２Ｊ］ポンプ６、熱交換
器９が洗浄されるものである。

続いて、暖機を行なう場合は、基本的に従来のものと同
様で排出弁の代わりに連絡弁１７を徐々に開くようにす
ればよい。すなわち、熱交換器９の下流側の暖機を行な
う場合は、注入弁１１、逆止弁バイパス弁１４、注入逆
止弁１２、熱交換器バイパス弁１３および入口弁７を開
き、熱交換器出目弁１０を閉じ、炉水により配管および
熱交換器９を暖める。このとき、炉水が直接放射性廃棄
物処理設備１８に送られるので、放射性物質の計画的な
処理が可能となり、しかも常時流れる冷却水と熱交換器
９において熱交換するので、炉水は充分に冷却された後
に廃棄物処理設備に流入することになる。

また、上流側の＠機を行なう場合は、熱交換器バイパス
弁１３おＪ：び出口弁１０を閉じたまま、注入弁１１、
注入逆止弁１２、逆止弁バイパス弁１４を閉じ、隔離弁
５を開く。そして、連絡弁１７を徐々に開いて炉水を送
るものであり、この場合も炉水が熱交換器９により冷却
されるため、放射性物質の確実な処理を行なうことがで
きる。

また、第２図は本発明の他の実施例を示したもので、放
射性廃棄物処理設備１８の上流側に水あるいは空気等を
冷却源とする冷却器２４を介設し排出弁Ｊ３よび圧力抑
制室は設けられていない。その他の部分は第３図に示す
ものと同様である。

本実施例において洗浄を行なう場合の手順は従来と全く
同様であり、また、暖機を行なう場合も、注入弁１１、
逆止弁バイパス弁１４、注入逆止弁１２を開くことによ
り下流側が＠機され、隔離弁５等を開くことにより熱交
換器９の上流側および下流側の一部が暖機される。この
とき、暖機を行なった炉水は、冷却器２４により、冷ｎ
１されるため、放射性廃棄物処理設備１８に直接送るこ
とができ、放射性物質の計画的処理が可能となる。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明に係る原子炉の残留熱除去装置
は、装置の暖機時に炉水を冷ｎｊ器Ｃ冷ｆＪＩした後、
放射性廃棄物処理設備に送ることができるので、放射性
物質の計画的処理が可能となり、しかも、圧力抑制室へ
の汚染源の低減を図ることができ、圧力抑制室への配管
も不要となる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はそれぞれ本発明の一実施例を示す
系統図、第３図は従来の残留熱除去装置を示す系統図で
ある。１・・・原子炉圧力容器、９・・・熱交換器、１８・・
・放射性廃棄物処理設備、１９・・・洗浄用復水タンク
、２４・・・冷却器。出願人代理人　　佐　　藤　　−錐形１目第２図

Claims

【特許請求の範囲】１、原子炉停止時に、原子炉圧力容器内の炉水を熱交換
器で冷却して上記圧力容器に戻すことにより原子炉を冷
却する原子炉の残留熱除去装置において、該装置の運転
前に暖機する炉水を放射性廃棄物処理設備に排出するよ
うに構成するとともに、上記放射性廃棄物処理設備の上
流側に上記炉水を冷却する冷却器を設けたことを特徴と
する原子炉の残留熱除去装置。２、上記熱交換器を上記冷却器として併用するようにし
たことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の原子
炉の残留熱除去装置。