JPS62222458A - トラツキング制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ産業上の利用分野 本発明はトラッキング制御装置に関し、例えば倍速再生
等の可変速再生機能を有するビデオテープレコーダ（Ｖ
ＴＲ）に適用して好適なものである。

Ｂ発明の概要 本発明はＶＴＲ等のトラッキング制御装置において、コ
ントロール信号と位相比較を行う比較基準信号の位相を
制御することにより、トラッキング応動動作の遅れを改
善するようにしたものである。

Ｃ従来の技術 ビデオテープレコーダにおいて、テープの記録トラック
に記録したビデオ信号を再生する場合、ビデオヘッドの
記録トラックへのトラッキングが僅かにずれても（これ
をトラッキングすれと呼ぶ）、再往出力が極端に低下す
るおそれがある。

このため、テープのコントロール信号トラックからコン
トロールヘッドを介して得られるコントロール信号を基
準にしてキャプスタンモータを制御するいわゆるトラッ
キング制御を行い、ヘッドの走査開始位相に対するコン
トロール信号のタイミングを一定にすることにより、ビ
デオヘッドの走査軌跡とテープの記録１〜ラツクとを常
に一致させるようにしている。

ところが、ヘッドの走査開始位相に対するコントロール
信号のタイミングを一定に制御しても、録画されたテー
プを録画したＶＴＲで再生する場合に比べて、これと異
なるＶＴＲで再生する場合は、２台のＶＴＲの僅かな機
械的寸法のずれによって、このずれ量に応じたトラッキ
ングずれを生じるようになる。

このような現象を補正するために、ＶＴＲのトラッキン
グ制御Ｉ装置に設けられたトラッキングボリュームを１
周整することによってキャプスタンモータの回転位相を
変更してヘッドの走査開始位相に対するコントロール信
号のタイミングを調整していた。

ところが、定速再生時にトラッキングずれを補正した状
態に調整されたＶＴＲにおいて、例えば２倍速モードの
再生を行うと、第２図に示すようにヘッドはテープ１の
記録トラック２ｂから走査を開始して、次の記録トラッ
ク２ａで１トラツク分の走査を終了するようになり、ヘ
ッドの走査軌跡４は記録トラック２ａ及び２ｂを等分に
走査するようになる。

その結果、ヘッドの再生出力信号Ｓ　１．　ａのエンベ
ロープは記録トラック２ｂにおけるヘッドの走査軌跡４
ａに対応して、第３図（Ａ）に示すように三角波形状に
時間変化し、良好な再生映像を得ることが困難になる。

このため、このような可変速再生機能を有するＶＴＲに
おいては、２倍速の再生モードのときは、第４図に示す
ようにヘッドの走査軌跡４をトラック２ｂ及び２Ｃ側に
ｌ／２トラツクだけ移動させるようにして、第３図（Ｂ
）に示すような台形波形状のエンベロープを有する再生
出力信号ｓｔｂを得るようにする。これに加えて第３の
ヘッドを設けて、再生出力信号Ｓｌｂが低レベルの期間
Ｔ１を第３のヘッドの再生出力信号Ｓｌｃによって補完
するようにして（第３図（Ｃ））　、かくして全体とし
て良好な再生出力信号を得るようになされていた（これ
を最適トラッキングの状態と呼ぶ）。

このようなトラフキング軌跡の移動を行うために、従来
のトラッキング制御装置５においては、第５図に示すよ
うに、トラッキングボリュームによってトラッキングず
れを補正した後に、指定された可変速度に応じて、キャ
プスタンモータの位相制御量を変更する手法が採用され
ていた。

すなわち、比較回路６は、パルスジェネレータ７から出
力されるキャプスタンモータ８の回転速度信号Ｓ２及び
基準パルス発生回路９から出力される基準パルス信号Ｓ
３の比較信号Ｓ４を加算回路ｌＯに出力する。加算回路
１０は、比較信号Ｓ４及び位相比較回路１１から出力さ
れる位相比較信号Ｓ５の加算値に比例した制御信号Ｓ６
をキャプスタンモータ駆動回路１２に出力する。

かくして、キャプスタンモータ８はパルスジェネレータ
７から得られる回転速度信号Ｓ２が基準パルス信号Ｓ３
に一致するように所定の回転速度に制御される。

これに加えて、テープ１が所定トラック例えば２トラツ
クだけ走行するごとにコントロールヘッド１４を介して
得られるコントロール信号ＣＴＬを遅延回路１５に受け
て、コントロール信号ＣＴＬから所定時間遅延した遅延
コントロール信号Ｓ７を位相比較回路１１に出力する。

位相比較回路１１は、ヘッドの走査に同期した内部垂直
同期信号ＶＤ及び遅延コントロール信号Ｓ７を受けて、
内部垂直同期信号ＶＤ及び遅延コントロール信号Ｓ７の
位相差に比例した位相比較信号Ｓ５を加算回路ＩＯに出
力する。

かくしてキャプスタンモータ８は、遅延コントロール信
号Ｓ７の位相が内部垂直同期信号ＶＤの位相に一致する
ように位相制御され、その結果、コントロール信号ＣＴ
Ｌは、内部垂直同期信号ＶＤに対して、遅延回路１５で
定まる位相差だけ進み位相となる。

従って、テープ１の記録トラック２ａ〜２Ｃに対してヘ
ッドの走査軌跡４は、遅延回路１５で定まる位相差の変
化に伴って変化し、この位相差を調整することによって
トラッキングずれ補正状態や、可変速再生モードにおけ
る最適トラッキング状態に維持するようになされていた
。

囚に、遅延回路１５としては、例えば第６図に示すよう
に、トラッキング遅延回路２１及びモード遅延回路２２
の２つの遅延回路と、波形整形回路２３及び２４からな
る構成が用いられる。

ノーマル再生モードにおいて、モード遅延回路２２はモ
ード切換信号Ｓ９に応動して遅延動作を停止する。その
結果、コントロール信号ＣＴＬは、波形整形された後、
トラッキング遅延回路２１におい°ζζトラッキングボ
リューム２５で設定される遅延時間だけ遅延されて、遅
延コントロール信号Ｓ７として出力される。

２倍速再生モードになると、モード遅延回路２２は、モ
ード切換信号Ｓ９に応動して、抵抗２６及びコンデンサ
２７からなる複数の時定数回路２８．２９．３０のうち
の例えば時定数回路２８を選択し、時定数回路２８の時
定数で定まる遅延時間だけ波形整形されたコントａ−ル
信号ＣＴＬを遅延する。

当該遅延時間は予めヘッドの走査軌跡４が１／２トラッ
ク分だけ移動するように設定されており、かくして遅延
回路２２の出力信号５１０は、トラッキング遅延回路２
１でノーマル再往モード時のトラッキングずれ補正状態
に相当する遅延時間だけ、さらに遅延された後、遅延コ
ントロール信号Ｓ７として出力されて行く。

従って他のＶＴＲで録画したテープを再生する場合でも
、予めノーマル再生モードでトラッキングずれ補正状態
に調整しておけば、可変速再生モードにした場合でも、
６育実に最適トラツー１−ングの状態になるようになさ
れていた。

Ｄ発明が解決しようとする問題点 ところが、コントロール信号ＣＴＬを遅延して内部同期
信号と位相比較を行うと、当該遅延時間に相当する時間
だけ、トラッキング制御の動作が遅れるようになる。

このトラッキング制御の動作遅れは、例えば再生するテ
ープが経時変化等によって著しく伸び縮みした場合や、
可変速再生モードにおいてテープ速度が速くなるのに伴
って増加し、場合によってはテープ１がほぼ１トラック
走行する時間だけ動作遅れを生じるようになる。

このような動作遅れが生じると、一時停止の状態から再
生を開始したときや、ノーマル再生モードから可変速再
生モードに切り換えたときなど、その立ち上り時に乱れ
た再生映像が出力されるという問題があった。

さらに、テープ１上に局所的に生じた伸び縮み等の外乱
によって瞬間的に生じたトラッキングずれの補正動作も
遅れてしまうという問題点があった。

本発明は以上の点を考慮してなされたもので、トラッキ
ング制御の応動動作の遅れを改善したトラッキング制御
装置を捷案しようとするものである。

Ｅ問題点を解決するための手段 テープ１に記録されたコントロール信号ＣＴＬに基づい
たトラッキング制御を行うようになされたトラッキング
制御装置３０において、遅延回路３１．３２と、遅延回
路３１．３２を介して得られる比較基準信号ＤＶＤ及び
コントロール信号ＣＴＬの位相比較信号Ｓ５を出力する
位相比較回路１１と、位相比較信号Ｓ５に基づいてキャ
プスタンモータ８を駆動するキャプスタンモータ駆動回
路１２とを具え、遅延回路３１．３２の遅延時間を制御
することによって比較基準信号ＤＶＤの位相を制御する
ようにする。

Ｆ作用 コントロール信号ＣＴＬと位相比較を行う比較基準信号
ＤＶＤの位相を制御することによって、コントロール信
号ＣＴＬは直接、時間遅れを生じることなく位相比較回
路１１に人力される。

かくして、位相比較信号Ｓ５を、時間遅れを生しること
なく得ることができるので、トラッキング応動動作の速
いトラッキング制御装置３０を実現し得る。

Ｇ実施例 以下図面について、本発明の一実施例について詳述する
。

第５図との対応部分に同一符号を付して示す第１図にお
いて、トラッキング制御袋［３０は、コントロール信号
ＣＴＬを波形整形回路２３を介して波形整形した後、位
相比較回路１１に出力する。

さらにプログラマブルカウンタ構成のトラッキングカウ
ンタ回路３１のリセット端子に、内部垂直同期信号ＶＤ
を受けて、プログラマブルカウンタ構成のモードカウン
タ回路３２の出力信号ＤＶＤを位相比較回路１１に出力
する。

トラッキングカウンタ回路３１は、クロック信号ＣＫ及
び制御信号ｓｃｉを受けて、内部垂直同期信号ＶＤの立
上りからクロック信号ＣＫのカウントを開始する。カウ
ント値が制御信号ＳＣＩによって定められた所定のカウ
ント値になるとその出力端子を論理「Ｉ］」に立ち上げ
た後、所定時間経過後論理ｒＬＪに戻る。

かくして、制御信号ＳＣＩに基づいて、内部垂直同期信
号ＶＤから所定時間遅延したパルス信号３１１がモード
カウンタ回路３２に出力される。

モードカウンタ回路３２は、クロック信号ＣＫ及び制御
信号ＳＣ２を受けて、トラッキングカウンタ回路３２と
同様に動作して、パルス信号Ｓ１１から制御信号ＳＣ２
に基づいて所定時間遅延して位相遅れを生じた比較基準
信号ＤＶＤを位相比較回路１１に出力する。

中央処理ユニツ１−（ＣＰｔＪ）３４は、キー操作子３
３の操作に応じてメモリ３５に予め格納されているデー
タを読み出して、このデータに基づいて制御信号ＳＣ１
及びＳＣ２を出力する。

例えば、キー操作子３３のリセットスイッチ３３ａがオ
ン操作されると、ＣＰＵ３４は、トラッキングカウンタ
回路３１の遅延時間をノーマル再生状態（その遅延量は
録画時の遅延時間に対応する）にセットすると共にモー
ドカウンタ回路３２の遅延時間を「０」にセットする。

キー操作子３３のトラッキング調整スイッチのアップス
イッチ３３Ｕがオン操作されると、ＣＰＵ３４は、制御
信号ＳＣＩを出力して、トラッキングカウンタ回路３１
の遅延時間が増加するように制御し、その結果、キャプ
スタンモータ８はこの遅延時間の増加分に応じてコント
ロール信号ＣＴＬの位相が遅れるように制御される。

これとは逆に、トラッキング調整スイッチのダウンスイ
ッチ３３Ｄがオン操作されると、ＣＰＵ３４はトラッキ
ングカウンタ回路３１を遅延時間が減少するように制御
して、その結果キャプスタンモータ８はコントロール信
号ＣＴＬの位相が進むように制御される。

可変速再生モードのオン操作スイッチ３３ｂ〜ｅのうち
の例えば２倍速モードスイッチ３３ｃがオン操作される
と、ＣＰＵ３４は制御信号ＳＣ２を出力して、モードカ
ウンタ回路３２の遅延時間を所定の値にセットする。

その結果、キャプスタンモータ８はコントロール信号Ｃ
ＴＬの位相が当該遅延時間だけ遅れるように制御されて
、ヘッドの走査軌跡はその分だけ移動することとなる。

以上の構成において、リセットスイッチ３３ａをオン操
作してテープ再生を行うと、トラッキング制御装置３０
全体としてノーマル再生速度でキャプスタンモータ８を
駆動制御し、かくしてヘッドはノーマル再生モードでテ
ープを走査することとなる。

従って当君亥ＶＴＲ”ｉ？録画されたテープをノーマル
再生するときは、ヘッドはトラックにジャストトラッキ
ングした状態で走査する。これに対して異なるＶＴＲで
録画したテープを再生するときは、トラッキングが僅か
にずれるようになり、このときトラ′スキング調整スイ
ッチのアップスイッチ３３Ｕ又はダウンスイッチ３３Ｄ
のオン操作を繰り返すことにより、従来のトラッキング
ボリュームを調整したときと同様にトラッキングずれを
補正した状態に引き込むことができる。

さらにこの状態で、可変速再生モード例えば２倍速モー
ドの操作スイッチ３３Ｃをオン操作すると、モードカウ
ンタ回路３２の遅延時間に対応して、ヘッドの走査軌跡
は記録トラックに対して前進することとなる。

従って、走査軌跡の前進量が１／２トラツクになるよう
にメモリ３４に予めデータを格納することによって、最
適トラッキングの状態に設定されることとなる。

以上の構成によれば、位相比較回路１１の比較基準とな
る信号の位相をＶＴＲの動作状態に応じて変化するよう
にしたので、従来のようにコントロール信号ＣＴＬの遅
延動作を待つことなく、すみやかにトラッキング制御を
行うことのできるトラッキング制御装置を得ることがで
きる。かくして再生モードを切り換えたような場合でも
、モード切換動作に伴う画像の乱れや、外乱によって生
じた画像の乱れも、短時間のうらに回復するようになる
。

さらに上述の実施例においては、プログラマブルカウン
タ３１及び３２を用いて内部垂直同期信号ＶＤから比較
基準信号ＤＶＤを形成するようにしたので、例えば２倍
速モードなどの既知となっている制御量を予めメモリ３
４に格納しておくことができる。従ってメモリ３４とし
て例えばマスクＲＯＭのようなメモリ素子を用いること
によって、従来のような時定数回路の調整作業を省略す
ることができる。

なお上述の実施例においては、トラッキングカウンタ回
路３１及びモードカウンタ回路３２の２つのプログラマ
ブルカウンタを用いて比較基準信号ＤＶＤを形成するよ
うにしたが、これに代えて、１台のカウンタを用いて比
較基準信号ＤＶＤを形成するようにしても良い。

この場合、ＣＰＵ３４を用いて、ノーマル再生モードの
ときのトラッキング位相を表すデータを予めメモリ３５
に記憶しておき、可変速再生モードのときは、この記憶
されているデータに所定の走査軌跡の移動量を表すデー
タを加えるように制御すれば良い。

さらに上述の実施例においては、プログラマブルカウン
タ３１及び３２を遅延回路として用いて、内部垂直同期
信号ＶＤから比較基準信号ＤＶＤを形成するようにした
が、これに代えて、例えばモノマルチバイブレータ回路
等の遅延回路を用いるようにしても良い。

また上述の実施例においては、２倍速再生モード等の可
変速再生機能を有するＶＴＲについて本発明を適用した
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、可変速
再生機能をもたないようなＶＴＲにも広く通用すること
ができ、例えば一時停止の状態から再生を開始したとき
に生じる映像の乱れを短時間に補正することができる。

さらに上述の実施例においては、本発明をＶＴＲに用い
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ばビデオ信号に代えてテープのヘリカルＩ・ラックにオ
ーディオ信号等を磁気記録する磁気記録装置に広く適用
することができる。

Ｉ（発明の効果 以上のように本発明によれば、位相比較基準となる信号
を予め所定の位相に設定することにより、従来に比して
、トラッキング制御の応動動作の速いトラッキング制御
装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すトラッキング制御装置
を示すブロック図、第２図は２倍速モードのトラッキン
グの説明に供するテープの路線的一部拡大図、第３図は
その説明に供する信号波形図、第４図は第２図との比較
の説明に供するテープの路線的一部拡大図、第５図は従
来のトラッキング制御装置を示すブロック図、第６図は
その遅延回路を示すブロック図である。 １・・・・・・テープ、２ａ〜２ｃ・・・・・・記録ト
ラック、４・・・・・・テープの走査軌跡、６・・・・
・・比較回路、７・・・・・・パルスジェネレータ、８
・旧・・キャプスタンモータ、１０・・・・・・加算回
路、１１・・・・・・位相比較回路、１４・・・・・・
コントロールヘッド、２３・・・・・・波形ｆｆｌ　形
回路、３１・・・・・・トう“ソキングカウンタ回路、
３２・・・・・・モードカウンタ回路、３３・・・・・
・キー操作子、３４・・・・・・ＣＰＵ、３５・・・・
・・メモリ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 テープに記録されたコントロール信号に基づいてトラッ
   キング制御を行うようになされたトラッキング制御装置
   において、 遅延回路と、 上記遅延回路を介して得られる比較基準信号及び上記コ
   ントロール信号の位相比較信号を出力する位相比較回路
   と、 上記位相比較信号に基づいてキャプスタンモータを駆動
   するキャプスタンモータ駆動回路と、を具え、上記遅延
   回路の遅延時間を制御することによって上記比較基準信
   号の位相を制御することを特徴とするトラッキング制御
   装置。