JPS62214266A - 燃料調圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は燃料調圧器に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より、例えば電子制御式燃料噴射装置を備えた車両
用内燃機関の燃料配管系においては、燃料噴射弁より噴
射される燃料の圧力を吸気管内の圧力に対して所定の圧
力差に維持するための燃料調圧器が設けられている。こ
のような燃料調圧器においては、燃料室内の圧力を調整
する為に、流出させる燃料を調量する弁が流出管入口に
設けられている。また、内燃機関の再始動性を良くする
為、燃料室内の圧力を内燃機関停止後においても保持す
る必要があり、内燃機関停止時には、前記弁により流出
管を閉塞させることにより、燃料を燃料室内に保持する
構成であった（例えば実開昭５７−９９９５９号、実開
昭５６−１４３５６５号）。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、この閉塞状態は、それぞれ金属面からな
るシール面を衝合することによりなされているものであ
る為、そのシール性の向上を図るためにこれらのシール
面の面仕上げを非常に高精度に行わねばならないという
問題があった。

また、前記弁を弾性材料としてシール性を良くした構成
（例えば特開昭５８−２１４０７７号）もあるが、この
弾性部材が高温燃料にさらされることによりへたり、膨
潤等による形状変化を生じる為、流出燃料の調量に影響
を及ぼし、燃料室の圧力が適切に調整されないという問
題点があった。

従って本発明の目的は、高精度の調量性を有し、かつ精
密加工を用いずとも優れたシール性を発揮できることに
より常に正確な圧力調整を実現できる燃料調圧器を提供
することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため本発明においては、燃料室より燃料を流出させ
る流出管の開口部とこの開口部を開閉するシール弁との
いずれか一方のシール面を弾性部材により形成し、さら
に、流出管を流れる燃料を調量する調量弁を具備した構
成としている。

〔作用〕

これにより、シール弁は閉弁時に確実に流出管を閉塞す
る。また、流出燃料の調量弁とシール弁とをそれぞれ有
することにより、シール面の弾性部材が老朽して形状変
化を起こしたとしても、流出燃料の調量は調量弁により
正確に行うことができる。

〔実施例〕

以下、本発明による一実施例を図面に基づいて説明する
。

第１図に示される燃料調圧器１は、電子制御式燃料噴射
装置を備えた車両用内燃機関に搭載されるものであり、
２は燃料室ハウジング、３は背圧室ハウジングで各々コ
ツプ形状をした金属製である。４は薄肉の円盤状であっ
て、例えば耐燃料性ゴムと基布との二重構造のダイヤフ
ラムであり、両ハウジング２．３の周縁はダイヤフラム
４の周縁を挟んで絞められ、外気がハウジング２，３内
部に入らない様、又、燃料室５の燃料が背圧室６に、背
圧室６の空気が燃料室５に入らない様になっている。

ハウジング２には、図示しない燃料ポンプにより燃料室
５内に圧送された燃料を流入させる為の略円筒状の流入
管７と、燃料室５内から燃料を流出させて図示しない燃
料タンクへと返送する為の略円筒状の流出管８とが各々
取付板９、補強板１０と共に溶接固定されている。また
流出管８の一端は燃料室５内に突入している。

ところで、背圧室６内においては、ダイヤフラム４の略
中央に受は皿１１が設けられており、ダイヤフラム４を
燃料室５側に付勢するようスプリング１２がハウジング
３と受は皿１１との間に配設されている。またハウジン
グ３には、図示しない吸気管のスロットル下流側からの
負圧を背圧室６内に伝える為のゴム管等が接続される動
圧管１３が溶接固定されている。なお、ハウジング３の
端部３ａを変形させることにより、スプリング１２の付
勢力は調整される。前記骨は皿１１は、燃料室５よりダ
イヤフラム４の略中央を貫通して突出したシール弁１４
によりダイヤフラム４に対し絞め固定されているもので
ある。即ち、受は皿１■とシール弁１４とによりダイヤ
フラム４を挟持している。

さて、燃料室５内において、シール弁１４端面に形成し
た環状溝内にはフッ素ゴム等の弾性部材１５が焼付固定
され、前記流出管８の端面８ａと対向している。この弾
性部材１５は、内燃機関の休止時においては、スプリン
グ１２の付勢力により、図のように端面８ａに接してお
り、この場合は６〜７　ｋｇ重程度のスプリング力によ
り流出管８の開口部８ｂを閉塞している。

さらに流出管８の要部の違う角度による断面を示した第
２図も用いて説明する。

流出管８内部には、略円柱状の調量弁１６が挿入されて
おり、流出管８に絞め固定されたばね受１７との間に配
設されたばね１８と当接して、シール弁１４に対し軸方
向に押圧されている。この調量弁１６は、シール弁１４
との当接部分である頭部１６ａに球面が形成され、その
球面の端縁１６ｂと接続する側面は円柱面であり、これ
は流出管８内周面を液密を保持しながら調量弁１６を強
い摩擦を生じず摺動させる為の弁部１６ｃである。

この弁部１６Ｃにおいて、端縁１６ｂより距離ｌだけ離
れたところから長方形状の２つの面取部１６ｄ、１６ｅ
が互いに平行に形成され、前記ばね１８との当接部分に
まで至っている。そしてこの面取部１６ｄ、１６ｅと流
出管８の内壁面との隙間は燃料通路１９であり、この調
量弁１６がｌたけリフトされると弁部１６ｃの面取部１
６ｄ、１６ｅが流出管８の端面８ａより出ることにより
燃料室５と連通される。

ここで、前記スプリング１２の付勢力は、背圧室５の内
圧とダイヤフラム４の受圧面積とを考慮して、調量弁１
６がｌだけリフトされた位置において、燃料室５内の燃
圧が所定圧力となるよう設定されるものであり、ばね１
８の付勢力は、スプリング１２の付勢力より小さり、調
量弁１６がダイヤフラム４と協動するシール弁１４の動
きに追随し得るに十分なものとなっている。

そして、上記構成の燃料調圧器１においては、流入管７
より燃料室５へ流入された燃料が満たされると、燃料室
５内の圧力はダイヤフラム４に作用し、この圧力がある
程度大きくなると、ダイヤフラム４はスプリング１２の
付勢力と背圧室６内の圧力とによって決まる圧力に抗し
て背圧室６側に変位する。そして、このダイヤフラム４
の変位に協動するシール弁１４の弾性部材１５が流出管
８の端面８ａと離間されると開口部８ｂが開通される。

そして、ばね１８の付勢力により頭部１６ａにおいての
接触を保ちながらシール弁１４と連動する調量弁１６も
、その弁部１６Ｃを強い摩擦を起こさず流出管８内壁面
に摺接させながら軸方向にリフトされるが、面取部１６
ｄ、１６ｅが流出管８内にあれば燃料通路１９は弁部１
６ｃにより閉じられており、燃料室５とは連通していな
い。

燃料室５内の圧力がさらに上昇して前述の所定圧力維持
になろうとする時点で、ダイヤフラム４に連動して調量
弁１６は図示した位置よりｌだけ変位し、弁部１６ｃの
面取部１６ｄ、１６ｅが流出管８外に突出することによ
り燃料通路１９は開放される。そして燃料室５の所定圧
力を維持する為に余剰燃料は燃料通路１９、流出管８を
経て図示しない燃料タンクに返送される。一方、燃料室
５の内圧が所定圧力以下となろうとすると、ダイヤフラ
ム４はスプリング１２により、燃料室５側へと付勢され
、それに連動して調量弁１６の弁部１６ｃが燃料通路１
９を閉じることにより燃料室５内の燃圧降下を防ぐ。こ
のように燃料調圧器１は、調量弁１６が燃料室５の圧力
に応じて作動を繰り返し、この調量弁１６の作動ストロ
ークにより、流量通路１９を流れる燃料の流出量が調量
され、これにより燃料室５の所定圧力が維持される。

このような実施例によれば、内燃機関が停止し、即ちこ
の燃料調圧器ｌが非作動杖態になった時は、スプリング
１２の付勢力により弾性部材１５が流出管８の端面８ａ
に速やかに着座して、図のように開口部８ｂを閉塞し、
弾性を有するシール面により確実にシールすることがで
きる。この結果流出管８に燃料が洩れるのを防止して燃
料室５の内圧を保持できるようになる為、内燃機関の再
始動性は非常に良好となる。また、このように弾性部材
１５でシール性が確保されることによって、シール弁１
４および流出管８の端面８ａの加工に精度が要求されな
いので、加工手間を古城してコストダウンを実現するこ
とができる。

また、このような燃料の流出を防止する為のシール弁１
４と、流出燃料量を制御して燃料室５の所定圧力を保持
する為の調量弁１６とをそれぞれ有する構成である為、
たとえ弾性部材１５が高温、高圧の燃料にさらされ膨潤
、へたり等の形状変化を生じたとしても流出燃料の調量
には全く影響しない。

さらに優れたことに、シール弁１４が作動して、開口部
８ｂが開放されても、調量弁１６は一定ストロークｌの
間燃料通路１９を開放しない為、内燃機関運転中に弾性
部材１５が流出管８の端面８ａに衝接することはなく、
弾性部材１５は痛むことがないので、長期にわたって卓
抜したシール性を確保できる。

また、シール弁１４と調量弁１６とが別の部材に形成さ
れたことにより、ダイヤフラム４に対するシール弁１４
の取付位置がずれていたとしても、調量弁１６は流出管
８内を、強い摩擦を起こさす摺動できる。さらに調量弁
１６゛の頭部１６ａには球面が形成されていることによ
り、加工組付誤差等によりばね１８の付勢力が必ずしも
正確な軸方向に調量弁１６を押圧しなくても、シール弁
１４と調量弁１６とは確実に接しながら連動することが
でき、燃料室５の圧力に対応したダイヤフラム４の動き
に正確に対応することができる。

なおこの発明は上記実施例に制約されるものではない。

例えば調量弁とシール弁とを別の部材に設けた構成では
なく、両者をひとつの部材にそれぞれ形成した構成とし
ても良い。

また、この構成において、調量弁とシール弁とが設けら
れた部材を、新たにダイヤフラムに固定された固定体と
接しながら協動させる構成としても良い。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明による構成の燃料調圧器とし
たことから、燃料の流出管の開口部はシール弁の閉弁時
に弾性部材により確実にシールされる。

よって閉弁時においても燃料室内の燃料が流出せず、燃
料室内の圧力を保持することができる。

また、弾性部材が老朽して形状変化を生じたとしても、
燃料のｉｍｉは調量弁においてなされる為、常に正確に
おこなうことができる。

このため、長期にわたって絶妙な圧力調整が可能である
等の優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による燃料調圧器を示す縦断
面図、第２図は第１図図示の燃料調圧器における要部の
別角度から見た縦断面図である。 １・・・燃料調圧器、４・・・ダイヤフラム、５・・・
燃料室。 ７・・・流入管、８・・・流出管、８ｂ・・・開口部、
１４・・・シール弁、１５・・・弾性部材、１６・・・
調量弁。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）燃料の流入管および燃料の流出管が開口された燃
   料室における一部の壁面を構成し、この燃料室の圧力を
   調整する為に変位するダイヤフラムと、このダイヤフラ
   ムに対し協動することにより前記流出管の開口部を開閉
   するシール弁と、 このシール弁に対し協動し、前記流出管を流れる燃料を
   調量する調量弁と、 前記開口部と前記シール弁とのいずれか一方のシール面
   を形成する弾性部材とを具備したことを特徴とする燃料
   調圧器。
2. （２）前記弾性部材をゴムとして、前記シール弁に取着
   したことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の燃
   料調圧器。
3. （３）前記シール弁と前記調量弁とが別の部材に形成さ
   れたことを特徴とする特許請求の範囲第１項又は第２項
   に記載の燃料調圧器。
4. （４）前記シール弁は前記ダイヤフラムに固定され、前
   記調量弁は前記流出管内部を移動可能に設けられ、前記
   シール弁に対しスプリングで押圧されたことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項、第２項又は第３項に記載の燃
   料調圧器。
5. （５）前記調量弁には、少なくとも１つの面取部と、こ
   の面取部と前記流出管の内壁とにより形成された燃料通
   路を開閉する為の弁部とが設けられたことを特徴とする
   特許請求の範囲第４項に記載の燃料調圧器。