JPS62202049A - 電縫部の選択腐食に対する抵抗性の大なる電縫鋼管およびその製造方法 - Google Patents
電縫部の選択腐食に対する抵抗性の大なる電縫鋼管およびその製造方法Info
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- JPS62202049A JPS62202049A JP4165386A JP4165386A JPS62202049A JP S62202049 A JPS62202049 A JP S62202049A JP 4165386 A JP4165386 A JP 4165386A JP 4165386 A JP4165386 A JP 4165386A JP S62202049 A JPS62202049 A JP S62202049A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は電縫部の選択腐食に対して抵抗性の大なる電縫
鋼管およびその製造方法に関するものである。
鋼管およびその製造方法に関するものである。
従来の技術
従来電縫鋼管は、安価でかつ寸法精度が良好なことから
種々の配管として大量に使用されており、最近では溶接
部の信頼性の飛躍的向上によって、その使用々途も多岐
に渡っている。
種々の配管として大量に使用されており、最近では溶接
部の信頼性の飛躍的向上によって、その使用々途も多岐
に渡っている。
しかし、従来の実績によれば、母材部の耐食性は十分で
あるが、湿潤環境中で電縫部が選択的に短期間で腐食さ
れる欠点が知られており、電縫鋼管の使用環境に大幅な
制限を加えている。
あるが、湿潤環境中で電縫部が選択的に短期間で腐食さ
れる欠点が知られており、電縫鋼管の使用環境に大幅な
制限を加えている。
従来は、電縫部の選択腐食に対して、管全体の熱処理や
、過剰な材質の向上によって防止が試みられているが、
電縫鋼管のコストアップを招くとともにその効果は必ず
しも十分とは言い難かった。
、過剰な材質の向上によって防止が試みられているが、
電縫鋼管のコストアップを招くとともにその効果は必ず
しも十分とは言い難かった。
発明が解決しようとする問題点
本発明は電縫部の選択腐食の問題を解決する電＆ｉ鋼管
およびその製造方法を提供するものである。
およびその製造方法を提供するものである。
問題点を解決するための手段
本発明者らは、電縫鋼管の溶接部の選択腐食をメカニズ
ムの点からその防止対策について研究を重ねた結果、従
来の鋼に比較して、Ｃ，Ｓの含有量が低い鋼にＶ、Ｔｉ
の２成分を添加すること、さらにＶ、Ｔｉの添加の他に
Ｎｂ、 Ｃａのうち少なくとも１種を添加した材質の鋼
材を使用することによって、防止し得ることを見出した
。
ムの点からその防止対策について研究を重ねた結果、従
来の鋼に比較して、Ｃ，Ｓの含有量が低い鋼にＶ、Ｔｉ
の２成分を添加すること、さらにＶ、Ｔｉの添加の他に
Ｎｂ、 Ｃａのうち少なくとも１種を添加した材質の鋼
材を使用することによって、防止し得ることを見出した
。
又、上記成分からなる電縫鋼管の電縫部のみを９００〜
１０５０℃で１秒以上５分間以下の局部加熱をすること
で電縫部の選択腐食をより完全に防止できることを見出
した。これにより本発明を完成したものである。
１０５０℃で１秒以上５分間以下の局部加熱をすること
で電縫部の選択腐食をより完全に防止できることを見出
した。これにより本発明を完成したものである。
作用
本発明者らの研究によると、電縫鋼管の湿潤環境中にお
ける選択腐食の原因は、電縫部すなわち溶接部およびそ
の近傍の熱影響部が、その周囲の母材部と比較して腐食
電位が低いため、電縫部と母材部の間でマクロセルを形
成し、電縫部が相対的にアノード、母材部が相対的にカ
ソードとなり、電縫部の選択腐食が加速される。
ける選択腐食の原因は、電縫部すなわち溶接部およびそ
の近傍の熱影響部が、その周囲の母材部と比較して腐食
電位が低いため、電縫部と母材部の間でマクロセルを形
成し、電縫部が相対的にアノード、母材部が相対的にカ
ソードとなり、電縫部の選択腐食が加速される。
電縫部がアノード、母材部がカソードとなるマクロセル
を形成する理由は、 ■溶接時の熱影響によって、電縫部に結晶粒単位の腐食
性を高める炭化物が富化する。
を形成する理由は、 ■溶接時の熱影響によって、電縫部に結晶粒単位の腐食
性を高める炭化物が富化する。
■溶接熱影響部に存在するＭｎＳが熱的に変質を受け、
母材部に存在するＭｎＳよりも腐食性の高い形態となっ
ていることが考えられる０本発明はこれら■■の問題を
取り除き、電縫部の選択腐食に対して抵抗性の大なる電
縫鋼管を実現するものである。
母材部に存在するＭｎＳよりも腐食性の高い形態となっ
ていることが考えられる０本発明はこれら■■の問題を
取り除き、電縫部の選択腐食に対して抵抗性の大なる電
縫鋼管を実現するものである。
本発明では、第１図に示すように、鋼にＶ、Ｔｉを複合
添加し、溶接時に結晶粒を細かくし炭化物を微細に分散
させる効果によって電縫溶接時に生じる■の電縫部での
炭化物の生成を抑制し、同時にＴｉの添加によって■の
ＭｎＳの溶接時の変質を防止し、よって溶接ままの状態
で湿潤環境中における電ｔｈ１鋼管の電縫部の選択腐食
に対する抵抗を著しく高めんとするものである。
添加し、溶接時に結晶粒を細かくし炭化物を微細に分散
させる効果によって電縫溶接時に生じる■の電縫部での
炭化物の生成を抑制し、同時にＴｉの添加によって■の
ＭｎＳの溶接時の変質を防止し、よって溶接ままの状態
で湿潤環境中における電ｔｈ１鋼管の電縫部の選択腐食
に対する抵抗を著しく高めんとするものである。
さらに上述の鋼にＷｂを添加することで結晶膣中炭化物
の微細分散効果がより一層高まり、■の電縫部での炭化
物の富化部の生成を完全に防止し、同時に■のＭｎＳの
溶接時の変質をさらに有効に防止し、選択腐食に対する
抵抗がより一層高まる。
の微細分散効果がより一層高まり、■の電縫部での炭化
物の富化部の生成を完全に防止し、同時に■のＭｎＳの
溶接時の変質をさらに有効に防止し、選択腐食に対する
抵抗がより一層高まる。
さらに上述の鋼にＣａを添加することで、 ＭｎＳが熱
的に変質しがたい硫化物形態となり、■のＭｎＳの変質
が生じなくなり、より一層選択腐食に対する抵抗性が高
まる。
的に変質しがたい硫化物形態となり、■のＭｎＳの変質
が生じなくなり、より一層選択腐食に対する抵抗性が高
まる。
次に本発明の電縫鋼管の成分を限定した理由を以下に詳
述する。
述する。
Ｃは電縫鋼管の用途に応じて強度を得るために０．０１
％以上添加すことが必要であるが、電縫部に選択腐食の
原因となる炭化物富化部が生じるのを防ぐためには低い
ことが望ましく、０．１５％以下が適当である。
％以上添加すことが必要であるが、電縫部に選択腐食の
原因となる炭化物富化部が生じるのを防ぐためには低い
ことが望ましく、０．１５％以下が適当である。
Ｓｉは通常脱酸のために添加するが、多過ぎると溶接性
が低下するため０．５％以下とする。
が低下するため０．５％以下とする。
Ｍｎは強度、靭性の確保に必要であるが、０．２５％未
満では効果が得られず、２．０％を越えると溶接性、靭
性に好ましくない。
満では効果が得られず、２．０％を越えると溶接性、靭
性に好ましくない。
Ｐは不純物元素のためできるだけ低いことが望ましい。
Ｓは０．０３０％を越えると溶接性、加工性が劣化する
ので、上限は０．０３０％とする。
ので、上限は０．０３０％とする。
■はＴｉと共存して溶接部の結晶粒・炭化物を微細に分
散させ、電縫部の選択腐食を抑制する。
散させ、電縫部の選択腐食を抑制する。
０．００５％未満ではその効果は見られず、１０．３０
％を越えると機械的性質が低下する。
％を越えると機械的性質が低下する。
ＴｉはＶと共存して、溶接部の結晶粒・炭化物を微細に
分散すると同時に、ＭｎＳの溶接時の変質を抑制し、こ
れらの理由から電縫部の選択腐食を抑制する。０．００
５％未満ではＶと共存したときの溶接部の選択腐食に対
する防止効果が見られず、また０、０６％を越えると電
縫部の選択腐食を抑制する効果が飽和する。
分散すると同時に、ＭｎＳの溶接時の変質を抑制し、こ
れらの理由から電縫部の選択腐食を抑制する。０．００
５％未満ではＶと共存したときの溶接部の選択腐食に対
する防止効果が見られず、また０、０６％を越えると電
縫部の選択腐食を抑制する効果が飽和する。
ＮｂはＶ−Ｔｉと共存して溶接部の結晶粒轡炭化物を微
細に分散すると同時に、ＮｎＳの溶接時の変質を強力に
抑制し、これらの理由からｔａ部の選択腐食を防止する
。０．０１％以下では選択腐食に対する抵抗性の向上が
みられず、またｏ、１５％超では効果が飽和する。
細に分散すると同時に、ＮｎＳの溶接時の変質を強力に
抑制し、これらの理由からｔａ部の選択腐食を防止する
。０．０１％以下では選択腐食に対する抵抗性の向上が
みられず、またｏ、１５％超では効果が飽和する。
Ｇａは溶接時の熱影響で変質して選択腐食性を高める有
害なＭｎＳを変質しがたい硫化物に変換する。 ｏ、
ｏｏｉ％未満では効果がなく、Ｏ−００５％を越えると
孔食が発生し好ましくない。
害なＭｎＳを変質しがたい硫化物に変換する。 ｏ、
ｏｏｉ％未満では効果がなく、Ｏ−００５％を越えると
孔食が発生し好ましくない。
また、本発明の電縫鋼管を製造するにあたり、
゛局部加熱の条件は、第２図に示すように９００”０
未満では耐食性の向上が十分ではなく、１０５０”Ｃ！
よりも高いと結晶粒の成長による電１部の機械的性質が
低下するとともに局部加熱全体が選択的に腐食される。
゛局部加熱の条件は、第２図に示すように９００”０
未満では耐食性の向上が十分ではなく、１０５０”Ｃ！
よりも高いと結晶粒の成長による電１部の機械的性質が
低下するとともに局部加熱全体が選択的に腐食される。
一方５分よりも長い加熱では効果が飽和するとともに、
結晶粒の成長にょる電縫部の機械的性質の低下がみられ
好ましくない。又第３図に示すように熱処理時間が１秒
未満では効果が十分でない、なお、第２〜３図の実験に
おける合金組成はＣ０，１１％、Ｓｉ０．２１％、 Ｍ
ｎ１．２３％、 Ｐｏ、０２％、Ｓｏ、００９％、Ｔｉ
０．００７％、ｖ ｏ、ｏｏｅ％、残部は実質的にＦ
ｅおよび不可避的不純物からなる。又、第２図の加熱時
間は３分、第３図の加熱温度は１０５０℃であった。
結晶粒の成長にょる電縫部の機械的性質の低下がみられ
好ましくない。又第３図に示すように熱処理時間が１秒
未満では効果が十分でない、なお、第２〜３図の実験に
おける合金組成はＣ０，１１％、Ｓｉ０．２１％、 Ｍ
ｎ１．２３％、 Ｐｏ、０２％、Ｓｏ、００９％、Ｔｉ
０．００７％、ｖ ｏ、ｏｏｅ％、残部は実質的にＦ
ｅおよび不可避的不純物からなる。又、第２図の加熱時
間は３分、第３図の加熱温度は１０５０℃であった。
実施例
次に本発明の実施例を表１に示す。
（以下余白）
実施例に示すように本発明電縫鋼管であるＨ〜０及び本
発明製造方法による電縫鋼管Ｐ−５では溶接部の耐食性
が従来鋼管に比して極めて良好であることが明らかであ
る。
発明製造方法による電縫鋼管Ｐ−５では溶接部の耐食性
が従来鋼管に比して極めて良好であることが明らかであ
る。
なお、溶接部耐食性の評価は、Ｒ＝溶接部腐食速度／母
材部腐食速度としたとき、××はＲ≧３、×は３＞Ｒ≧
１．３、Δは１．３＞Ｒ≧１．０５、Ｏは１．０５＞
Ｒ≧１．００、■は１．００＞ Ｒとした。
材部腐食速度としたとき、××はＲ≧３、×は３＞Ｒ≧
１．３、Δは１．３＞Ｒ≧１．０５、Ｏは１．０５＞
Ｒ≧１．００、■は１．００＞ Ｒとした。
発明の効果
以上述べたように、本発明鋼管及びその製造方法による
と、電縫部の選択腐食に対する抵抗性は極めて良好であ
り、湿潤環境等腐食の大きい配管設備に用いて効果が大
きく、産業上非常に有用なものである。
と、電縫部の選択腐食に対する抵抗性は極めて良好であ
り、湿潤環境等腐食の大きい配管設備に用いて効果が大
きく、産業上非常に有用なものである。
第１図はＴｉとＶの複合添加により溶接部選択腐食に対
する抵抗性が向上することを示すグラフである。第２図
は溶接部の局部加熱温度と溶接部選択腐食に対する抵抗
性の向上を示す説明図である。第３図は溶接部の局部加
熱時間と溶接部選択腐食に対する抵抗性の向上を示す説
明図である。
する抵抗性が向上することを示すグラフである。第２図
は溶接部の局部加熱温度と溶接部選択腐食に対する抵抗
性の向上を示す説明図である。第３図は溶接部の局部加
熱時間と溶接部選択腐食に対する抵抗性の向上を示す説
明図である。
Claims (3)
- （１）Ｃ ０．０１〜０．１５％、 Ｓｉ ０．５％以下、 Ｍｎ ０．２５〜２．０％、 Ｐ ０．０３５％以下、 Ｓ ０．０３０％以下、 Ｖ ０．００５〜０．３０％、 Ｔｉ ０．００５〜０．０６％を含有し、 残部は実質的にＦｅおよび不可避的不純物からなること
を特徴とする電縫部の選択腐食に対する抵抗性の大なる
電縫鋼管。 - （２）Ｃ ０．０１〜０．１５％、 Ｓｉ ０．５％以下、 Ｍｎ ０．２５〜２．０％、 Ｐ ０．０３５％以下、 Ｓ ０．０３０％以下、 Ｖ ０．００５〜０．３０％、 Ｔｉ ０．００５〜０．０６％を含有し、 かつ、Ｎｂ ０．０１０〜０．１５０％、Ｃａ ０．０
０１〜０．００５％のうち１種または２種を含有し、残
部は実質的にＦｅおよび不可避的不純物からなることを
特徴とする電縫部の選択腐食に対する抵抗性の大なる電
縫鋼管。 - （３）Ｃ ０．０１〜０．１５％、 Ｓｉ ０．５％以下、 Ｍｎ ０．２５〜２．０％、 Ｐ ０．０３５％以下、 Ｓ ０．０３０％以下、 Ｖ ０．００５〜０．３０％、 Ｔｉ ０．００５〜０．０６％を含有し、 かつ、必要に応じて、Ｎｂ ０．０１０〜０．１５０％
、Ｃａ０．００１〜０．００５％のうち１種または２種
を含有し、残部は実質的にＦｅおよび不可避的不純物か
らなる鋼板を溶接し電縫鋼管にした後、溶接ビード部の
みを９００℃〜１０５０℃で１秒以上５分間以下局部熱
処理を施すことを特徴とする電縫部の選択腐食に対して
抵抗性の大なる電縫鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4165386A JPS62202049A (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 電縫部の選択腐食に対する抵抗性の大なる電縫鋼管およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4165386A JPS62202049A (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 電縫部の選択腐食に対する抵抗性の大なる電縫鋼管およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62202049A true JPS62202049A (ja) | 1987-09-05 |
Family
ID=12614321
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4165386A Pending JPS62202049A (ja) | 1986-02-28 | 1986-02-28 | 電縫部の選択腐食に対する抵抗性の大なる電縫鋼管およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62202049A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03166317A (ja) * | 1989-08-18 | 1991-07-18 | Kawasaki Steel Corp | 低温靭性に優れた高強度電縫鋼管の製造方法 |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5935629A (ja) * | 1982-08-24 | 1984-02-27 | Nippon Steel Corp | 低温靭性のすぐれた高張力電縫鋼管の製造方法 |
| JPS59153839A (ja) * | 1983-02-23 | 1984-09-01 | Nippon Steel Corp | 低温靭性のすぐれた高張力電縫鋼管の製造方法 |
| JPS59153840A (ja) * | 1983-02-23 | 1984-09-01 | Nippon Steel Corp | 低温靭性のすぐれた高張力電縫鋼管の製造方法 |
| JPS59159933A (ja) * | 1983-03-04 | 1984-09-10 | Nippon Steel Corp | 低温靭性のすぐれた高張力電縫鋼管の製造方法 |
| JPS59197519A (ja) * | 1983-04-20 | 1984-11-09 | Nippon Steel Corp | 低温靭性のすぐれた油井用電縫鋼管の製造方法 |
| JPS61270338A (ja) * | 1985-05-24 | 1986-11-29 | Nippon Steel Corp | 電縫溶接部の応力腐食割れ性に優れた電縫鋼管の製造方法 |
-
1986
- 1986-02-28 JP JP4165386A patent/JPS62202049A/ja active Pending
Patent Citations (6)
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| JPS61270338A (ja) * | 1985-05-24 | 1986-11-29 | Nippon Steel Corp | 電縫溶接部の応力腐食割れ性に優れた電縫鋼管の製造方法 |
Cited By (1)
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