JPS6219566B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ネジ込み型式であつて且つ２つの流
れ管路を有する自動車等に使用するマルチフイル
タをエンジンブロツクに取付けるためのコネクタ
に関するものであり、特公昭60−46244号に開示
された「内燃エンジンの潤滑油フイルター」の取
付け手段の改良に関するものである。

前記公報に記載のフイルタを第３図に示すがこ
のフイルターはネジ込み型式であるという比較的
経済的なフイルター構造を持ちながら、全体的に
粗いフイルターのカートリツジ６６ａと細かいフ
イルタのカートリツジ４４ａとを備えて粗い過
と細かい過とを同時に行えるようにしたフイル
ター装置である。このフイルター装置は、エンジ
ンブロツク２２ａに連結するためのネジ・コネク
タ２０ａを持つ軸方向の出口開口を有するカバー
１８ａと；上記フイルター装置の軸から所定長さ
だけ隔てて設けられた潤滑油入口開口２８ａと；
上記軸との中間位置に設けられた補助潤滑油出口
開口３２ａ，３４ａ，３６ａとから構成され、環
状のシール用ガスケツト１４ａが上記入口開口の
外側のカバー上に配置され、第２の環状のシール
用ガスケツト１８ａが上記入口開口と上記補助潤
滑油出口開口との間のカバー上に載置されてい
る。フイルター装置の内部構造については、前記
公告公報に詳細に記載があるが本発明に関連する
部分の概要を述べればフイルター装置に出口管路
として、２つの流れ管路が設けられていることで
ある。この管路の１つは全体的な粗いフイルター
用であり、入口２８ａより精カートリツジ４４ａ
の外側を通過し粗フイルターカートリツジ６６ａ
を通過して筒状部材３８ａの中を通過してエンジ
ンの内部のベアリング等へ通ずるダクト２４ａに
流れ、もう１つは細かい精フイルター用であつて
入口２８ａより精フイルターカートリツジ４４ａ
を通過した後補助出口管路３４ａ，３６ａを通過
してサンプに流れる。第３図に示すフイルター装
置を従来のフイルター出口管路が一つだけのエン
ジンブロツクにとりつけるためには粗及び精フイ
ルター後の油を分離するためにエンジンブロツク
内の管路を別に工夫しなければとりつけることが
出来ない。すなわち、この装置では細かいフイル
ターをかけた後の潤滑油のための補助出口開口が
必要であり、好ましくはそれを油タンクに直接導
く必要があるからである。従つて、このフイルタ
ー装置は、既存の型式の自動車エンジンに対して
は使用することはできない。

本発明の目的は、上述した如きフイルター装置
を既存の自動車の所有者も使用することができる
ように、既存の出口管路が１つしか設けられてい
ない自動車のエンジンブロツクに取り付けること
ができるようにしたマルチフイルター・コネクタ
を提供することである。

本発明のその他の目的及び利点は、以下の記載
により明らかとなる。

即ち、上記目的は本発明によるコネクターによ
り達成される。

本発明によるコネクターはデイスク型プレート
の形状で、その中央シート部に管状ニツプルを有
する管状部材を密着して受け入れ、一方の側に於
てエンジンブロツクに接続され、反対側に於てマ
ルチフイルターを接続する様になされている。エ
ンジンブロツクに接続される側の面に於ては環状
ガスケツトを埋設し、その内方に於てエンジン側
の流路から液を受け、マルチフイルターの入口に
通ずる傾斜管路が設けられている。

マルチフイルター内の一方のフイルターを通過
した液は前記管状部材を介してフイルター外部に
流れ、又他のフイルターを通過した液をフイルタ
ー外部に出すため、デイスク型プレートの管状部
材とは別の部分で他のフイルターを通過した液を
受け、デイスク型プレートの周縁部に通ずる別の
流れ管路が設けられている。

以下、図面に基づいて本発明に係るマルチフイ
ルター・コネクタについて詳細に説明する。

第１図に、自動車のエンジン・ブロツク１０の
一部分が図解されている。このエンジン・ブロツ
クは従来構造のもので、従つて、ネジ切りされた
出口開口１２を有しており、それにより粗くフイ
ルターをかけられたオイルを、クランクシヤフト
のベアリング等、潤滑油を供給すべきエンジン各
部へ連通する横断管路１４に導入している。エン
ジン・ブロツク１０の偏心した入口開口１６は、
ポンプ（図示せず）からのオイルを受け入れ、フ
イルター内に導入する。

本発明に係るマルチフイルター・コネクタは、
金属その他適当な材料からなるデイスク型プレー
ト１８から構成されている。このプレート１８
は、粗くフイルターをかけられたオイルを通す中
央通路２０を有すると共に、プレート１８の一方
の面にフイルターを連結するためのネジ切りされ
た第１のニツプル２２及びプレート１８の他方の
面にエンジン・ブロツクを連結するためのネジ切
りされた第２のニツプル２４を有する管状部材を
受け入れている。エンジン・ブロツクに面する側
のプレート１８上に、環状のシール用ガスケツト
２６が挿着されており、これにより、プレート１
８はエンジン・ブロツクの環状突起２８にシール
結合される。この環状突起２８は、通常出口開口
１２と同心円をなす如くエンジン・ブロツク上に
設けられる。２又はそれ以上の傾斜した管路３０
が、エンジン・ブロツクの環状シール用ガスケツ
ト２６に接するプレート１８の側から、プレート
１８の反対側に延びており、その反対側で、上述
した特開昭56−104109号に開示された如きマルチ
フイルター３４内に導入するフイルター入口に連
通している。

プレート１８は、またフイルター３４によつて
細かくフイルターをかけたオイルを通す筒状通路
３２を有しており、この筒状通路３２は、補助管
路３６を経てネジ切りされた孔３８まで延びてい
る。この孔３８には、可撓性を有するパイプを連
結し、エンジンのオイルタンク等に、細かいフイ
ルターをかけたオイル、すなわち潤滑油を供給す
る。

第１図に示されている如く、中央通路２０はス
リーブ、すなわち管状部材４０内部に設けられて
いるが、この管状部材４０はプレート１８のシー
ト上に適当に固定される。しかしながら、プレー
ト１８と管状部材４０とは相互に動かないように
一体的となるように製作することができる。

第１図に於いては、斜めの管路３０と半径方向
の補助管路３６とを図解上の便宜のために同一平
面に描いてあるが、実際は第２図に示されている
如く半径方向の違つた面内に存在する。

上述した如き本発明に係るマルチフイルター・
コネクタは従来のエンジン・ブロツクに螺着する
ことができ、且つ可撓性を有するパイプによつて
ネジ切りされた孔３８と潤滑油タンク、すなわち
エンジンのオイル槽とを連結することにより、係
るフイルターは前述の実施例に於いて述べた如
く、出口管路として唯一つの管路しか持たない従
来のフイルター用に構成された古いタイプの自動
車に対しても使用することができるのである。

本発明を好ましい実施例に基づいて説明してき
たが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はなく、種々の修正、変形はもちろん可能であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係るマルチフイルター・コ
ネクタをエンジン・ブロツク上に取り付け、フイ
ルターを装着した状態の一部分を破断して示した
縦断面図である。第２図は、第１図の−線に
沿つてとつた本発明に係るマルチフイルター・コ
ネクタの横断面図である。第３図は本発明のコネ
クターにより取りつけるべきマルチフイルターの
断面図である。 １０……エンジン・ブロツク、１２……出口開
口、１４……横断管路、１６……入口開口、１８
……プレート、２０……中央通路、２２……第１
のニツプル、２４……第２のニツプル、２６……
シール用ガスケツト、２８……環状突起、３０…
…管路、３４……フイルター、３６……補助管
路、３８……孔、４０……管状部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ネジ込み型式であつて且つ２つの流れ管路を
   有するマルチフイルターをエンジンブロツクに取
   付るためのコネクタに於いて、 一方の面にエンジンブロツクを連結し他方の面
   にフイルタを連結するネジ切りされた管状ニツプ
   ルをもつ管状部材を、密着して受け入れる中央シ
   ートを有するデイスク型プレート； 上記プレートの一方の面に上記管状部材と同心
   状に埋設された環状のシール用ガスケツト； 上記プレートの一方の面のエンジンブロツクの
   フイルターへの管路に対応する位置から他方の面
   のマルチフイルターの入口管路に対応する位置ま
   で延びる傾斜した管路； 上記プレートの前記他方の面上の前記管状ニツ
   プルに対応する管路と異なる流れ管路の出口に対
   応する位置から上記プレートの周縁上のネジ切り
   された孔へ連結する、上記プレート内に設けられ
   た半径方向の管路； を含んで構成されてなるマルチフイルター用コ
   ネクタ。