JPS62175980A - 磁気デイスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気ディスク装置に関し、特に磁気ディスクを
確実に固定でき、該ディスクの破損を未然に防止し得る
ようにしたものである。

〔従来の技術〕

従来からこの種の磁気ディスク装置としては種々提案さ
れ、実用に供されているが、その−例として第６図に示
すウィンチェスタ型磁気ディスク装置が知られている。

これはスピンドル３の外周面に複数個の磁気ディスク１
をスペーサ２を介して嵌挿かつ積層配置し、このスピン
ドル３の内部にモータ４を配設し、該モータ４の軸を静
止シャフト（固定軸）５とし、その外側を回転させるよ
うにした点に特徴を有するもので、静止シャフト５にコ
イルを取付けてステータ６とし、スピンドル３の内壁に
磁石７を取付けることによシスピンドル３をモータ４の
駆動に伴って高速回転（例３６００ｒ、ｐ、ｍ）させる
ように構成されている。磁気ディスク１は一般にＡｔ、
Ａｔ合金等からなる金属製の基板上に磁性膜を形成した
ものが使用され。

スピンドル３の上端面に止めねじ８によって固定された
締め付け金具９により押圧されることにより、スピンド
ル３の下端部外周面に一体に突設された台座部１０上に
固定される。これにより磁気ディスク１に作用する慣性
モーメントによる磁気ディスク１の空回りを防止すると
同時に、磁気ディスク１が相対的に位置ずれするのを防
止している。スペーサ２はｈｔ、ｈｔ金合金からなシ、
スピンドル３は硬鋼の一種で製作されている。

なお、１１はベアリングである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、近年高記録密度の要求に応えるべく磁気ディ
スクの基板材料としてガラス、セラミックス等の所謂脆
弱材料からなる基板が注目されてきた。その大きな理由
は、Ａｔ、ｈｔ合金製の基板よシも表面の欠陥が少なく
、かつＮ１−Ｐやアルマイトのような硬度の高い下地層
を必要とせず磁性膜を製作できるという優れた特徴を備
えていることにある。しかしながら、単に金属製の基板
を脆弱材料からなる基板に置き換えただけでは磁気ディ
スクが破損しやすいため問題があった。

すなわち、磁気ディスクの基板が金属の場合は、外力に
対して破損しないが、ガラスやセラミックスのような脆
弱材料は外力に対して弱く、破損しやすいことによるも
ので、その主な原因として２つが考えられる。その１つ
はスペーサ２．締め付け金具９および台座部１０の表面
加工仕上げが悪いために局部的に大きな力が加わると、
磁気ディスク１が破損してしまうこと、他の１つは磁気
ディスク１．スペーサ２およびスピンドル３の熱膨張係
数が夫々異なっているため、周囲温度が変化した時、特
に高温時にガラスやセラミックスに異常な力が作用して
磁気ディスク１を破壊してしまうことである。但し、と
れら２つの原因は必ずしも明白に区別できない場合が多
く、また、２つの原因が複合して破損することもあるも
のである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る磁気ディスク装置は上述したよりな問題を
解決すべくなされたもので、固定軸に対して回転自在に
配設されモータ駆動によって回転されるスピンドルと、
このスピンドルの外周面に嵌挿され、かつこの外周面の
下方部に設けられた台座部上に積層配置された複数個の
磁気ディスクと、これらの磁気ディスク間に介在されデ
ィスク間隔を一定に保持する複数個のスペーサと、前記
スピンドルの上方端面に固定されて前記台座部に対向す
る前記磁気ディスクの部分を押圧する締め付け金具とを
具備してなり、前記スペーサはスピンドルの外周面に嵌
合される筒部と、この筒部の下端部外周面罠突設され磁
気ディスクが載置されるディスク受部と、前記筒部の下
端面に設けられ下方に隣り合うスペーサの筒部が嵌合す
る嵌合部とを有し、前記ディスク受部の下面とその下方
に位置する磁気ディスクとの間にリング状の弾性体を介
在させたものである。

〔作用〕

本発明においては締め付け金具を締付け固定した時、弾
性体が弾性変形して磁気ディスクの表面に表じみ、磁気
ディスクが均一な力で締め付けられるように作用すると
ともに、温度上昇に伴う磁気ディスク、スピンドルおよ
びスペーサの熱膨張差に原因して磁気ディスクに余分な
力が加わるのを防止するように作用するため、磁気ディ
スクの破損を未然に防止する。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

第１図は本発明を５１インチサイズのウィンチェスタ型
磁気ディスク装置に適用した場合の一実施例を示すディ
スク回転部分の断面図、第２図は要部拡大断面図である
。これらの図において９本実施例は磁気ディスク１０基
板２０をガラスまたはセラミックスからなる脆弱材料に
よって製作し九点と、ディスク間隔を設定するスペーサ
２および締め付け金具９の形状を変えた点と、スペーサ
２と磁気ディスク１との間にＯリング等からなるり／グ
状の弾性体２３を介在させた点とが第６図に示した従来
装置と異なるだけで、他の構造は同様である。したがっ
て、同一構成部材のものに対しては同一符号を以って示
し、その説明を省略する。

前記基板２０と１２てはソーダライムガラスからなり、
外径１３０ｍｘφ、内径４３謁φ、厚さ１．９ｍ＋ａ　
の円板状に形成されている。そして、基板２０の表裏面
には従来周知の技術により所定厚みの磁性膜２６がそれ
ぞれ形成されている。磁性膜２６としては２例えば基板
２０上に成膜されたＣｏ−Ｎ１膜磁性層と、このＣｏ−
狙膜磁性層を被覆保護するＣ膜層とで構成されるが、こ
れに限らず基板２０とＣｏ−Ｎ１膜磁性層との間にｚ、
０！膜＋Ｃｒ膜等の下地層が設けられるものであっても
よい。

前記スペーサ２はＡｔ、Ａｔ合金、鉄、チタン等で第３
図に示す如き略し字状の断面形状に形成されることによ
シ、スピンドル３の外周面に嵌合する筒部２人と、この
筒部２人の下端部外周面に全周に亘って突設された鍔状
のディスク受部２Ｂと。

筒部２人の下端面に設けられ、下方に位置する他のスペ
ーサ２の筒部２人の上端部が下方よシ嵌合する嵌合部２
Ｃとを有し２、この嵌合により一連にかつ同軸的に積層
配置されるように構成されている。筒部２人の外径は、
磁気ディスク１の内径とほぼ等しく内径はスピンドル３
の外径と＋？！ｔｘ等しい。ディスク受部２Ｂの上面に
は磁気ディスク１が設置され、また各スペーサ２のディ
スク受部２Ｂと磁気ディスク１との間に前記弾性体２３
が介在されている。

弾性体２３の材質としてはウレタンゴム、アクリルゴム
、シリコンゴム、エチレンプロピレンゴムなどの合成ゴ
ムが使用されるが、更にはこれらの混合物もしくはこれ
らを積層した複合材料であってもよい。但し、これらの
材料は一４０℃〜７０℃までの許容保存温度範囲におい
て著しい塑性変形を生じないように合成されたものであ
ることが望ましい。

弾性体２３は第４図に示すように断面形状が円形で、太
さが磁気ディスク１とディスク受部２Ｂとの間隔りより
大きく、シたがって組込まれると、第２図に示す如くデ
ィスク受部２Ｂによって押しつぶされ、磁気ディスク１
の表面に密着する。この結果、磁気ディスク１はディス
ク受部２Ｂ上に固定される。弾性体２３の太さＲは前記
間隔Ｄ（例２．８ｇｇ＜）に対して１，０５〜１．３倍
が望ましい。その理由は、磁気ディスク１の空回り防止
と、抑圧によって弾性体２３が塑性変形を生じないため
である。

締め付け金具９は外周面下部に形成された環状溝３０を
有し、この環状溝３０にも最上位の磁気ディスク１を抑
圧固定するだめの弾性体２３が嵌合されている。本実施
例は締め付け金具９の下面外周部を、最上位スペーサ２
の筒部２人とスピンドル３の上端面に当接させた例を示
したが、これに限らず例えば第５図に示すように前記環
状溝３０に加えて筒部２Ａの上部が嵌合するスペーサ用
溝３２を形成し、これによって最上位のスペーサ２を押
圧するようにしてもよい。

磁気ディスク１の組込みに際しては、先ず１枚目ノスペ
ーサ２＆をスピンドル３の外周面に嵌挿して台座部１０
上に設置し９次に１枚目の磁気ディスク１ａを前記スペ
ーサ２１の筒部２人に嵌挿しディスク受部２Ｂ上に設置
する。次に、１枚目の弾性体２３＆を前記スペーサ２１
Ｌの筒部２人に嵌挿して１枚目の磁気ディスク１ａ上に
設置１７た後２枚目のスペーサ２ｂを１枚目のスペーサ
２＆上に設置する。次に、２枚目の磁気ディスク１ｂ。

２枚目の弾性体２３ｂ、３枚目のスペーサ２Ｃ・・・と
いう具合に順次スペーサ、磁気ディスクおよび弾性体を
積層した後、締め付け金具９をスピンドル３の上面に止
めねじ８で固定し、磁気ディスク１全体を台座部１０上
に固定すればよい。

かくしてこのような構成からなる磁気ディスク装置によ
れば、弾性体２３の作用により磁気ディスク１の破損を
未然に防止し得るものである。すなわち、弾性体２３は
締め付け金具９を締付けた時９弾性変形して磁気ディス
ク１．スペーサ２゜締め付け金具９および台座部１０の
各表面になじみ、磁気ディスク１が均一な力で押圧され
るように作用するとともに、温度上昇に伴う磁気ディス
ク１．スペーサ２およびスピンドル３の各材料の熱膨張
差に原因して磁気ディスク１に余分な力が加わることを
防止するように作用する。したがって、磁気ディスタ１
は変形せず、破損することがない。

磁気ディスク１を締め付け金具９で押圧する圧力として
はｘＫｇ／−〜３　Ｋｖ／ｍｊの範囲内であることが望
ましく、この範囲内であれば毎分３６００回転−するス
ピンドル３について、スタートストップサイクル（磁気
ディスクの回転の開始と停止の繰り返し回数）１０４回
以上にわたってディスク相互間で位置ずれを起こすこと
はなかった。また、−４０℃から７０℃までの熱サイク
ルテストにおいても磁気ディスク１が割れることはなか
った。

磁気ディスク装置では、磁気ディスク１の位置は磁気ヘ
ッドとの相対的な関係で決められるので。

特にディスク間ＭＬ（５ｉｎ）において、一定の比較的
高い精度が要求されるものである。本実施例によるウィ
ンチェスタ型磁気ディスク装置の場合。

磁気ディスク全体は、積層配置されるスペーサ２同士の
嵌合によってディスク間隔りが確保される。

なお、上記実施例は磁気ディスク１の上面側にのみ弾性
体２３を配設したが、下面側にも配置してもよいことは
勿論である。

また、スペーサ２は金属製のものに限らずガラス、セラ
ミックス、アクリル、エポキシ、ヘークライト、テフロ
ン、デルリン等の非金属で形成されるものであってもよ
い。要はその熱膨張係数がスピンドル３のそれに近い材
質のものを使用することが望ましい。

また、上記実施例は磁気ディスク１の基板材料としてソ
ーダライムガラスを使用したが、アルミノンリケードガ
ラス、石英ガラスなど各種のガラスを使用することも可
能である。

さらに、上記実施例はウィンチェスタ型磁気ディスク装
置に適用した場合について説明したが、これに何ら特定
されるものではない。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明に係る磁気ディスク装置は、
磁気ディスクの基板をガラス、セラミックス等の脆弱材
料で製作し、磁気ディスクとスペーサとの間にリング状
の弾性体を介在させたので、締め付け金具の締付け時に
局部的に大きな力が磁気ディスクに加わったシ、温度上
昇に伴うスピンドル、スペーサ、磁気ディスクおよび締
め付け金具の熱膨張差によシ大きな力が磁気ディスクに
加わったシせず、その上ディスク表面もしくはスペーサ
の表面が粗くとも弾性体によって押圧しているため、局
所的な大きな力が均等化され、したがって磁気ディスク
の破損を未然に防止でき、高密度記録に適した磁気ディ
スク装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明をウィンチェスタ型磁気ディスク装置に
適用した場合の一実施例を示すディスク回転部分の断面
図、第２図は要部拡大断面図、第３図はスペーサの断面
図、第４図は弾性体の断面図、第５図は締め付け金具の
他の実施例を示す断面図、第６図はウィンチェスタ型磁
気ディスク装置の従来例を示すディスク回転部分の断面
図である。 １　、　ｌａ、ｉｂ　Ｉ　＠　＠　１１磁気デイスク、
２，２ａ。 ２ｂ、２ｃ　・・・拳スＲ−サ、２Ａ−・・・筒部、２
Ｂ　・・・・ディスク受部、２Ｃ・・・・嵌合部、３・
・・・スピンドル、４＠・書・モータ　５　ｍ・・・固
定軸、９・・・・締め付け金具、１０・・・・台座部、
２０争・・・基板、２３・・・・弾性体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 固定軸に対して回転自在に配設されモータ駆動によつて
   回転されるスピンドルと、このスピンドルの外周面に嵌
   挿され、かつこの外周面の下方部に設けられた台座部上
   に積層配置された複数個の磁気ディスクと、これらの磁
   気ディスク間に介在されディスク間隔を一定に保持する
   複数個のスペーサと、前記スピンドルの上方端面に固定
   されて前記台座部に対向する前記磁気ディスクの部分を
   押圧する締め付け金具とを具備してなり、前記スペーサ
   はスピンドルの外周面に嵌合される筒部と、この筒部の
   下端部外周面に突設され磁気ディスクが載置されるディ
   スク受部と、前記筒部の下端面に設けられ下方に隣り合
   うスペーサの筒部が嵌合する嵌合部とを有し、前記ディ
   スク受部の下面とその下方に位置する磁気ディスクとの
   間にリング状の弾性体を介在させたことを特徴とする磁
   気ディスク装置。