JPS6217061Y2 - - Google Patents

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JPS6217061Y2
JPS6217061Y2 JP1982014447U JP1444782U JPS6217061Y2 JP S6217061 Y2 JPS6217061 Y2 JP S6217061Y2 JP 1982014447 U JP1982014447 U JP 1982014447U JP 1444782 U JP1444782 U JP 1444782U JP S6217061 Y2 JPS6217061 Y2 JP S6217061Y2
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JP
Japan
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wound surface
thin film
present
protection material
surface protection
Prior art date
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JP1982014447U
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English (en)
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JPS58117626U (ja
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Priority to JP1444782U priority Critical patent/JPS58117626U/ja
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Publication of JPS6217061Y2 publication Critical patent/JPS6217061Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は創面保護材に関するもので、特に火
傷、潰瘍などの排膿用に優れた創面保護材に関す
るものである。
従来、創面保護材として各種の膜が用いられて
いる。これらの膜は皮膚に密着して使用される。
一般にこれらに使用される膜は透湿性があり、
皮膚呼吸をさまたげないものであつて、皮膚から
剥離する際にも、ガーゼ等の繊維質に比べて剥離
が容易である。
しかしながら、このような膜を火傷や潰瘍など
の排膿用に用いた場合、体内から排出される滲出
液が膜と皮膚との間に貯溜してくる。その結果、
膜と皮膚との密着性がなくなり、剥離してくる欠
点があつた。その上、膜と皮膚とが密着していれ
ば皮膚に痛みを感じないのに対して、剥離してく
ると例えば、火傷ではヒリヒリする痛みがでてき
て患者にとつて大きな苦痛となつていた。
更に、これらの膜では、滲出液が創面にたまる
ため、いつまでも創面が治りにくい欠点があつ
た。また、剥離した部分から漏出する液が多量で
あれば、細菌が創面に入りやすくなり、再び化膿
してくる欠点があつた。
本考案者はこれらの欠点を克服するため種々検
討した結果、本考案に係る創面保護材を開発し
た。第1図は本考案に係る創面保護材の一例を示
す斜視図で、第2図及び第3図は本考案に係る創
面保護材の他の例を示す斜視図及び断面図であ
る。
本考案を図面によつて説明する。本考案は第1
図のように50μ以上の微孔1を有し、かつ透気度
が約2〜100秒であるエラストマー製の薄膜2か
らなり、該薄膜2の少なくとも一部に粘着加工が
施されてなる創面保護材である。
本考案の薄膜はポリウレタン系、シリコーンゴ
ム系、天然ゴム系等のエラストマーからなり、伸
縮性があつて創面とのなじみもよいので皮膚によ
く密着するとともに身体の動きにもよく追従す
る。
この薄膜は約10乃至200μの厚さのものが好ま
しく、コーテイング法やフイルム押出し法等によ
つて作成できる。
本考案ではこの薄膜に50μ以上の微孔を設けて
ある。ここでいう微孔は必らずしも円形とは限ら
ず、だ円形、矩形等の種々の形状の微孔を含むも
のであつて、これらの微孔に50μ以上のものが含
まれていること及び透気度が約2〜100秒である
ことが必要である。ここでいう透気度は日本工業
規格に定めるJIS−P8117によつて測定するもの
である。試験片としては約50mm×50mmを面積
645.16mm2の円孔をもつた締付板の間に押さえて空
気圧力を与えて、100mlの空気が上記試験片の上
記面積を通過するのに要する秒数を透気度とす
る。
本考案の透気度は100秒以内であれば、滲出液
が速みやかに創面から薄膜外に排出される。
従来の創面保護に用いられる膜は水蒸気透過性
を備えていたが、微孔も10μ以下であり、滲出液
を膜外に速みやかに排出する効果は全く期待でき
なかつたのである。
本考案者の検討では、小さすぎる微孔では滲出
液の膜外への排出は困難であることが判明した。
さらに、透気度の検討でも、100秒を越えると
滲出液を膜外へ排出するのに、時間がかかり、ま
た2秒未満では患者の創面で滲出液の発生を押え
ることができず、滲出液が体外に排出されすぎる
場合があつて好ましくないことが判明した。
従つて、本考案の薄膜は約50μ以上の微孔で、
好ましくは約100μ乃至1.5mmであり、かつ、透気
度も約2乃至100秒である。
しかし、微孔が約2mm以上であれば創面の保護
効果も少なく、薄膜自体も破れやすくなるので好
ましくないし、微孔の占める面積が、全体の20%
を越えれば、薄膜が強度的にも著しく低下して好
ましくないだけでなく、火傷などでは、患者の創
面から滲出液が体外に排出されすぎることによ
り、患者の体力が著しく消耗してしまうので好ま
しくない。
従つて本考案では、滲出液をある程度で止める
働きをもつので、患者の体力の消耗を防ぐことが
できる。
本考案の薄膜の、微孔の大きさは限定される
が、微孔の形状は限定されないし、微孔の分布も
均一であれば、好ましいが第2図のように部分的
に偏在していてもよいことはいうまでもない。
本考案で微孔を設ける方法としては、機械的に
針で穿つ方法や電気的なレーザー加工、放電加工
等を施すこともできる。その微孔も通常は閉鎖さ
れた状態にあつても、滲出液等の圧力がかかれ
ば、開孔されるようなものであつてもよい。
本考案の創面保護材はエラストマーからなつて
いて、伸縮性を有し、創面ともなじみやすいの
で、第2図のように薄膜2の裏面に伸縮性繊維基
材3、例えばトリコツト編物、伸縮性不織布等が
一体化されていれば、さらに補強効果の高い創面
保護材となるので、極めて有用である。
更に本考案の創面保護材は薄膜の創面側に適宜
の粘着剤が片面の一部又は全部に付与されている
ので、皮膚との密着もより高くなつており、創面
と保護材との剥離も生じにくい。
なお、これらの薄膜又は薄膜と伸縮性繊維との
一体化したものに皮膚との結合性を有した物質が
付与されたり、殺菌加工等が施されていてもよ
い。
このように本考案の創面保護材は滲出液を速み
やかに排出するので特に火傷や潰瘍に有用で、創
面から剥離しにくいため、患者の苦痛も少なく好
適なものである。
実施例 50μのポリウレタンフイルムに70μの径を有す
る微孔を1cm2当り3乃至5個あけた薄膜を作成す
る。
この薄膜の透気度は約30秒であつた。この薄膜
の片面に線状にポリブテンを主成分とした粘着剤
を塗布して得られた創面保護材の透気度は約85秒
で、火傷に用いたとき創面との密着性もよく、滲
出液が速みやかに膜外に排出され、極めて良好な
ものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る創面保護材の一例を示す
斜視図で、第2図及び第3図は本考案に係る創面
保護材の他の例を示す斜視図及び断面図である。 1……微孔、2……薄膜、3……伸縮性繊維基
材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 約50μ以上の微孔を有し、かつ透気度が約2
    〜100秒であるエラストマー製の薄膜からな
    り、該薄膜の少なくとも一部に粘着加工が施さ
    れてなる創面保護材。 (2) 薄膜に伸縮性繊維基材が一体化されてなる実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の創面保護
    材。
JP1444782U 1982-02-03 1982-02-03 創面保護材 Granted JPS58117626U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1444782U JPS58117626U (ja) 1982-02-03 1982-02-03 創面保護材

Applications Claiming Priority (1)

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JP1444782U JPS58117626U (ja) 1982-02-03 1982-02-03 創面保護材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58117626U JPS58117626U (ja) 1983-08-11
JPS6217061Y2 true JPS6217061Y2 (ja) 1987-04-30

Family

ID=30026915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1444782U Granted JPS58117626U (ja) 1982-02-03 1982-02-03 創面保護材

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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0427072Y2 (ja) * 1984-10-09 1992-06-29
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JPS58117626U (ja) 1983-08-11

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