JPS6216260Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は枠材仮組装置に関するものである。

従来、壁パネルや床パネルの枠組みを行なう場
合、台車上の仮組台上に枠材を並べて仮組みを行
なつた後、組立てられた仮枠組体を仮組台で本組
み工程へ搬送している。しかし、仮枠組体を本工
程場所で降して仮組台を仮組み場所へ戻すまで枠
組台上へ枠材の配置を行なえなかつたため、仮組
台の往復時間が無駄となり、能率が悪かつた。

したがつて、この考案の目的は、能率良く仮組
が行なえる枠材仮組装置を提供することである。

この考案の一実施例を第１図および第２図に示
す。図において、１は仮組台であり、ベース２上
に設置され、ベース２から本組工程の場所へ仮組
台１を案内するレール３がベース２に続いて設け
られている。仮組台１の移動は搬送チエーン４に
より行なわれる。仮組台１は上面に枠材の位置決
めおよびクランプを行なう手段（図示せず）を有
している。５は上向コ字形の枠材受であり、ベー
ス２の一対の対向する側辺に沿つてそれぞれ複数
個配置されている。各枠材受５はベース２に突設
された支軸６により、ベース２の側辺に沿う角度
とベース２の側辺に対して垂直となる角度との間
に水平回動自在に支持されている。各枠材受５は
連結棒７により相互に連結されており、１個の枠
材受５にロータリシリンダ８が連結されている。

このように構成したため、仮組台１上で仮組が
完了すると、仮組台１をレール３上で次工程まで
走行させる。仮組台１の走行を開始すると同時
に、枠材受５をロータリシリンダ８により第２図
の鎖線の状態に開き、作業者は次の仮組のための
枠材を枠材受５に載せておく。仮組台１がベース
２上に戻ると、枠材受５上の枠材を仮組台１に配
置する。そして、全ての枠材の配置が終了する
と、ロータリシリンダ８で枠材受５をベース２に
沿う角度に回転させ、この後仮組を行なう。この
ように、仮組台１で仮枠組体の搬送を行なつてい
る間に、仮組位置の近傍の枠材受５に枠材を運ん
でおくことができるので、枠材の仮組台１上に配
置する時間が短くてすみ、仮枠組のタクトが向上
する。また、枠材受５は不要時はベース２に沿う
角度に回動させておくことができるので、仮枠組
に際しての溶接作業等の邪魔になることが回避さ
れる。なお、ロータリシリンダ８による枠材受５
の回動は、電気的制御により仮組台１の移動に同
期するようにしてもよく、また手動スイツチで行
なうようにしてもよい。

なお、前記実施例は枠材受５を回動させるよう
にしたが、枠材受をベース２内に引込可能に設け
てもよい。

以上のように、この考案の枠材仮組装置は、レ
ール上に移動可能に設けられた仮組台と、この仮
組台の所定停止位置における側辺に沿つて複数個
配置されて各々前記側縁から突出する状態と前記
側縁近傍に収納される状態とに進退可能な枠材受
とを備えたものであるから、枠組台上に組立てら
れた仮枠組体を枠組台に載せたまま搬出している
間に、仮枠組を行なう位置の近傍の枠材受に枠材
を運んでおくことができるので、時間の無駄が省
け、仮枠組のタクトの向上を図ることができる。
また、仮枠組を行なう間は、枠材受を伏せておく
ことができるので、邪魔になることがないという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の斜視図、第２図
はその平面図である。 １……仮組台、２……ベース、３……レール、
５……枠材受、６……支軸、７……連結棒、８…
…ロータリシリンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レール上に移動可能に設けられた仮組台と、こ
   の仮組台の所定停止位置における側辺に沿つて複
   数個配置されて各々前記側辺から突出した状態と
   前記側辺の近傍に収納される状態とに進退可能に
   設けられた枠材受とを備えた枠材仮組装置。