JPS6215316B2 - - Google Patents

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JPS6215316B2
JPS6215316B2 JP52082544A JP8254477A JPS6215316B2 JP S6215316 B2 JPS6215316 B2 JP S6215316B2 JP 52082544 A JP52082544 A JP 52082544A JP 8254477 A JP8254477 A JP 8254477A JP S6215316 B2 JPS6215316 B2 JP S6215316B2
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JP
Japan
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wires
welding
feeding speed
wire
torch
Prior art date
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Application number
JP52082544A
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English (en)
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JPS5418446A (en
Inventor
Hiroichi Nomura
Juji Sugitani
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Kokan Ltd filed Critical Nippon Kokan Ltd
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Publication of JPS5418446A publication Critical patent/JPS5418446A/ja
Publication of JPS6215316B2 publication Critical patent/JPS6215316B2/ja
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  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は溶接継手部の溶接線方向に沿つて進
行する消耗電極を用いた自動アーク溶接法に関
し、特に開先位置検出器を用いずにアーク自身で
その移動を継手部に倣わせるためのアーク溶接法
に関する。
自動溶接の無人化を計るには溶接中に時々刻々
と変化する開先線の二次元的なずれに対してトー
チ位置を自動的に検知し制御するための検知セン
サおよびそれによるトーチ一位置調整機構が必要
である。
従来、この種検知センサとしては接触形の差動
変圧器方式のもの、ポテンシヨメータ方式又はリ
ミツトスイツチ方式のもの、さらには非接触形の
電磁或いは光学式位置検出方式のものなど、種々
のセンサーが使用されている。しかしながらいず
れにせよトーチの他にセンサーという個有の機器
をトーチ近傍に設けるものであるから、検知位置
と制御対象位置との間に寸法的な制限で一定の間
隔が必要であり、従つてセンサーの出力に対して
上記間隔寸法に応じた時間差を与えてトーチ位置
を制御するという複雑なわりには精度に限界のあ
る制御方式しか実現できないでいた。
このようなセンサーを用いる方式に対して例え
ば特開昭51−130660号公報にて開示されるような
アーク自身にセンサーの機能を持たせた方式もあ
るが、この公報に記載された方式ではアークの揺
動による開先縁部での短絡の回数を開先の左右で
回数比較してこの回数が左右均等になるようにア
ークの揺動中心を移動制御するため、アークの短
絡が生じないうちは正確な倣いが不可能で、また
開先内面の電気的性状が左右均一でないと思わぬ
誤動作を招く恐れがある。
また別の方式として例えば特開昭52−7845号公
報には基準トーチ位置における溶接電流値を監視
してやはりアーク自身によつてセンサーの機能を
果す方式が開示されているが、この公報に開示さ
れた方式では基準状態時の溶接電流に対して変化
が生じたときトーチを先ず試行的に微小量巾方向
にシフトさせ、このシフトによる溶接電流の変化
の正負を判別し、その後変化量が零になる方向に
トーチを移動制御するため制御の遅れが多く、従
つてアーク点が溶接線上を蛇行したり三次元的に
ら旋軌跡を画いて移動することになり、その場合
のアーク電圧の変化については何等の対策も開示
されていないから、トーチ先端からのワイヤ突出
長が一定であると当然のことながら短絡回数が変
動し、これが溶接線に対して対称的な回数でも前
以つて設定した溶接条件に正確に一致したものと
はならない欠点がある。
この発明は上記従来方式の諸欠点を全て解決し
てアーク自身のアーク特性により正確且つ安定し
て倣い制御を果そうとすべくなされたもので、特
に単電極又は多電極隅肉溶接、対向電極隅肉溶
接、単電極又は多電極突合せ溶接のいずれにも適
用可能なアーク自己倣い方式のアーク溶接法を提
供するものである。
すなわち本願第1発明では、母材の溶接継手部
に指向する一本又は溶接進行方向に直角な平面内
に並べられ、一体のトーチにより支持された複数
本のワイヤに対して該継手のルートの両脇の脚面
又は開先面が上記平面内にて互いに傾斜し、該溶
接継手部に対して該ワイヤを溶接進行方向に移動
させつつ行なう消耗電極を用いたアーク溶接法に
おいて、定電流特性の溶接電源を用い、アーク電
圧が予じめ定められた設定値を保持するように上
記ワイヤの送給速度を制御し、このワイヤ送給速
度が、上記ワイヤを保持するトーチの先端からの
予じめ定められたワイヤ突出長設定値に対応した
設定送給速度となるように、上記トーチを上記平
面内にて溶接進行方向の巾方向に関して移動制御
するものである。
この場合、ひとつの実施態様においては、上記
ワイヤは溶接継手部に対して上記平面内にて互い
に平行もしくは所定の角度をなす一対のワイヤか
らなり、該一対のワイヤ間の中心線が溶接継手部
のルートに指向するように上記ワイヤを配置する
と共に溶接進行方向の巾方向に揺動させることな
く溶接進行方向に進行させ、一対のワイヤの各々
のアーク電圧が共に前記設定値に等しくなるよう
に両ワイヤの送給速度を各々制御し、この両送給
速度が共に上記設定送給速度となるように両ワイ
ヤを保持するトーチを上記平面内にて溶接進行方
向の巾方向に関して一体に移動させる。
また別の実施態様では、上記一対のワイヤを互
いに直角な脚面からなる隅肉溶接部の両脚面に所
定の角度で配置して多電極隅肉溶接するに際し、
一方のワイヤの送給速度が上記設定送給速度に保
持されていることを条件に他方のワイヤの送給速
度が上記設定送給速度と等しくなるように両トー
チを上記一方のワイヤが指向する脚面と平行に上
記平面内にて溶接進行方向に巾方向に関して一体
に移動制御する。
さらに別の実施態様では、上記一対のワイヤを
母材表面に対して傾斜した開先面からなる突合せ
溶接部に開先角度の法線方向に配置して突合せ溶
接するに際し、両ワイヤの上記送給速度が共に前
記設定送給速度に等しくなるように両ワイヤを保
持するトーチの各々を上記平面内で母材表面に平
行に一体に移動制御する。
また本願第2発明では、互いに直角な脚面から
なる隅肉溶接部の一対を互いの一方の脚面同志を
平行にして背中合わせに配置し、各隅肉溶接部に
対して溶接進行方向に直角な平面内で各々脚面と
所定の角度で一対のワイヤを対向配置して対向電
極隅肉溶接するに際し、定電流特性の溶接電源を
用い、アーク電圧が共に予め定められた設定値を
保持するように両ワイヤの送給速度を制御し、常
時は両ワイヤを保持する両トーチを上記一方の脚
面と平行に上記他方の脚面へ接近させつつ、両ワ
イヤの送給速度が、これらワイヤを保持するトー
チの先端からの予め定められたワイヤ突出長設定
値に対応した設定送給速度以下となつたときのみ
両トーチを一体に上記一方の脚面と平行に上記他
方の脚面から離反させる移動制御を行い、さらに
両ワイヤの送給速度が共に前記設定送給速度に等
しくなるように両ワイヤを保持する両トーチを上
記他方の脚面と平行に上記平面内にて一体に移動
制御するものである。
この発明を図面と共に詳述すれば、第1図は自
動アーク溶接法の一般的なアーク発生部分に関し
て示したこの発明の基本原理を示す説明図で、母
材1に対して電極トーチチツプ3の下端面と母材
表面間の距離をLとし、ワイヤ2の送給速度を
Vfとする。今、Lを変化したときのアーク電圧
Eと溶接電流Iとの関係は、本発明では溶接電源
4に定電流特性のものを用いるので、第2a図に
示す如くVf一定を条件としてLがL0>L1>L2
L3と変化するにつれてEがE0>E1>E2>E3と変
化する。従つてこのLの変化に対してEを一定値
E0に保持するためにはLの変化分に応じてワイ
ヤの送給速度Vfを変化させて補償すればよく、
このためのVfの変化は第2b図に示す如くほぼ
線形特性に近いものである。従つてワイヤ2の軸
線に対して溶接すべく脚面又は開先面が傾斜して
おり、その傾斜の底にルートが形成されている場
合には、トーチ3が母材表面に平行に巾方向移動
したとき最大のLすなわち最高のVfとなる巾方
向位置にトーチを移動して保持することにより、
ワイヤは常にルートを真直に指向することにな
る。実際の制御においては、上記アーク電圧を設
定電圧と比較し、その偏差に応じてワイヤ送給速
度を可変制御することによりアーク電圧を常に上
記設定電圧に保持し、ワイヤ送給速度を回転計等
により検出して、例えばトーチ先端面とルート間
設定距離に対応した送給速度を保持するように回
転計検出出力によつてトーチの巾方向移動を制御
する。
第3図は多電隅肉溶接におけるこの発明の一実
施例説明図であり、母材1は互いに直角な縦面5
と底面6との両脚面からなる隅肉溶接継手を形成
し、一対のトーチ3a、3bがその中間線7を継
手ルートに指向させて脚面に対し所定の角度例え
ば45゜で互いに平行に配置され、各トーチ3a,
3bにはワイヤ2a,2bが予じめ定められたア
ーク電圧を保持するように可変送給速度で送給さ
れている。これらトーチ3a,3bはこの場合い
ずれの方向へも一体に移動する。第3a図の状態
では所定のアーク電圧を保持するための両ワイヤ
の送給速度は互いに等しく或る一定値Vsを保持
しており、この状態が基準状態である。今、第3
a図の状態から両トーチ3a,3bが図面で左方
に底面6と平行に一体に移動して第3b図の状態
になると、トーチの移動分および方向に応じて両
ワイヤの送給速度がアンバランスになる。すなわ
ちワイヤ2aの送給速度Vaが減少し依然一定基
準値Vsのワイヤ2bの送給速度Vbに対してVa<
Vbとなる。この逆に第3c図に示すように図面
の右方にトーチが移動したときはVa>Vb(Vb=
Vs)となる。従つて常にVa=Vbとなるようにト
ーチを底面6と平行移動させれば底面6と平行な
方向でのトーチの倣い制御が果される。
全く同様に第3d図に示すようにトーチ3a,
3bが縦面5に平行に図面の下方に移動した場合
は依然一定のVa(=Vs)に対してVb<Vaとな
り、逆に第3e図に示すように上方に移動した場
合はVb>Va(Va=Vs)となる。従つてこの場合
もVa=Vbとなるようにトーチ3a,3bを縦面
5を平行に移動させればこの方向でのトーチの倣
い制御が果される。
この互いに直角な二方向へのトーチの倣い制御
のために、トーチ3a,3bを一体に水平および
垂直方向に移動させるサーボ系を設け、どちらの
ワイヤの送給速度が前記基準一定値Vsを保持し
ているかによつてトーチを水平又は垂直方向に移
動制御する。すなわち第3b図および第3c図に
示す如くトーチを水平移動させる必要があるとき
にはワイヤ2bの送給速度Vbが基準一定値Vsに
保持しており、ワイヤ2aの送給速度VaがVb
(=Vs)に対して遅くなつたり速くなつたりする
から、この場合はVaをVbに合わせるようにトー
チを水平移動させ、一方第3d図および第3e図
に示すようにトーチを垂直移動させる必要がある
ときにはワイヤ2aの送給速度Vaが基準一定値
Vsに保持しており、ワイヤ2bの送給速度Vbが
Va(=Vs)に対して遅くなつたり速くなつたり
するから、この場合はVbをVaに合わせるように
トーチを垂直移動させる。
以上の制御によつてトーチ3a,3bは隅肉溶
接部に対して正しい姿勢を保持し、その中間線7
は常に継手ルートを真直に指向して溶接がなされ
る。
第4図は多電極突合せ溶接の場合の例を示し、
母材1には溶接線に沿つてV開先が形成され、一
対のトーチ3a,3bがその中間線7をルートに
指向させて母材表面に対し垂直に平行配置され、
各トーチにはワイヤ2a,2bが一定のアーク電
圧を保持するように可変送給速度で送られてい
る。第4a図の状態では両トーチはその中間線7
をV開先の法線(開先中心を通る垂直2等分線)
と一致させており、先に述べた第3a図の場合と
同様に両ワイヤ2a,2bの送給速度Va、Vbは
基準一定値Vsに両者共に等しい。この状態から
トーチが一体的に図面の左方に移動した場合は第
4b図の通りであり、この状態ではVa<Vs<Vb
である。また第4a図の状態から図面の右方に両
トーチが移動した場合は第4c図の通りであつて
このときはVa>Vs>Vbである。開先面の傾斜が
左右の継手で対称であれば(通常は殆んどが対称
である。)、第4a図、第4b図、第4c図のいず
れの状態においてもVa+Vbは一定値で基準一定
値Vsの2倍に等しい。ところが第4d図の如く
トーチ3a,3bが共に図面の下方へ下ればVa
=VbでもVa+Vbが2Vsより減少し、逆に第4e
図の如く上方へ上ればVa=VbでもVa+Vbは2Vs
より増加する。
従つて検出した両ワイヤの送給速度を減算比較
してVa−Vbの値が正か負かによりトーチを一体
に左右に移動制御し、また両ワイヤの送給速度の
加算値を基準値2Vsと比較してそれにより小か大
かによつてトーチを一体に上昇下降するように移
動制御すれば、両トーチが突合せ溶接部に常に正
しい位置関係を保持しながら溶接することが可能
となる。
尚、ここで両トーチの昇降制御は両ワイヤの送
給速度の加算値を基準送給速度Vsの2倍の値と
比較して行つているが、これは両トーチの左右移
動制御において実際の各ワイヤの送給速度Va、
Vbが同じトーチ高さでも第4b,4c図のよう
にトーチが倣いから外れると互いに等しくなくな
り、個々のワイヤ送給速度を基準値Vsと比較し
たのでは一方のワイヤで正、他方のワイヤで負の
比較結果が生じて、両ワイヤを保持する両トーチ
を一体に昇降させる限り制御ができなくなるから
である。両トーチが所定の高さ位置にある限り、
前述のようにVa+Vbは第4a,4b,4c図の
いずれの状態でも一定値(=2・Vs)であり、
この場合、一体的に昇降制御される両トーチの高
さ位置はVa+Vbの値で検出され、これが前記基
準値2・Vsと比較される。
第5図は対向電極隅肉溶接の場合の例を示し、
第5a図に示す如く母材1に形成された背中合せ
の一対の直角な隅肉溶接部に各々の脚面に所定角
度例えば45゜で継手ルートに指向させてワイヤ2
a,2bがトーチ3a,3bに保持されて一定の
アーク電圧を保つように可変送給速度で送給され
ており、この状態が基準状態である。尚、この基
準状態にあるときのワイヤ送給速度をVsで表わ
す。今、両トーチが一体に母材1の底面6a、6
bに平行に図面の左方に移動した状態が第5b図
に示され、右方に移動した状態が第5c図に示さ
れており、各々の場合においてVa(=Vs)>
Vb、又はVb(=Vs)>Vaとなつている。従つて
この場合、常にVa=Vbとなるように両トーチを
母材1の底面6a,6bと平行に移動制御すれば
左右の制御が果される。母材1の底面6a,6b
に近接離反する方向すなわち縦面5a,5bに平
行な方向のトーチ3a,3bの昇降移動制御は、
第5d図に示す如くトーチが下りすぎてVa、Vb
が共に所定の下限(=Vs)を超えたときのみ両
トーチを上昇させるようにし、それ以外の例えば
上りすぎの場合などについては常にトーチを下降
させる方向に移動させるようにしておく。これに
よつて上記Va、Vbが下限値(=Vs)を保持する
位置でトーチが昇降を止め常に一定の高さに保持
されることになる。
以上に述べた各実施例ではトーチおよびそれに
保持されたワイヤは溶接進行方向の巾方向に揺動
(ウイービング)することなく溶接進行方向に移
動するが、この発明は以下に述べるようにアーク
を揺動させつつ行なうアーク溶接に対しても適用
され得る。
すなわち第6図は突合せ溶接継手における溶接
トーチ3と母材開先との相対位置の変動状態を示
す図で、第6a図が基準状態を示しており、トー
チチツプ下端面と母材表面との間隔距離Hにてト
ーチ3を巾方向にA―B―A―C―Aのように開
先巾方向中心を基点として一定振巾で左右均等に
揺動(ウイービング)すると、開先巾内でのワイ
ヤーの突出長がそれに応じて変化し、この場合の
アーク電圧を一定に保持するためのワイヤの送給
速度Vsの変化は第7a図のように揺動の半周期
毎に等しい変化をする。
今、上記間隔路離Hは一定のままで揺動中心A
が第6d図のように図面の左方にずれるとそのと
きのワイヤの送給速度の変化は第7d図のように
なり、また逆に第6c図のようにずれるとワイヤ
の送給速度は第7c図に示すような変化をする。
さらに上記間隔Hが変化した場合については、H
がH+△Hと増加した状態が第6d図と第7d図
に、HがH−△Hと減少した状態が第6e図と第
7e図に各々示されており、各々△Hに相当する
送給速度平均値の変化分△Vが現れる。
上記ワイヤ突出長と送給速度との関係は実験に
より与えられ、揺動の巾方向速度を一定とすれば
トーチと開先との相対位置に応じた送給速度の時
間的変化は第7a図〜第7c図のように揺動の周
期Tに対して三角波状のものとして取り出し得
る。
第8図はこの場合のトーチ駆動機構と駆動制御
ブロツクを示し、説明の便宜上揺動機構は省いて
ある。
第8図において8はトーチ3を母材1と平行に
溶接進行方向の巾方向に移動させるモータ、9は
同じくトーチ3を母材1に対して接近離反させる
モータ、10はワイヤ2を送給するための送給モ
ータであり、ワイヤ2の送給速度は該モータ10
に取付けられた回転計11により検出される。1
2はワイヤ2のアーク電圧を検出する電圧検出器
であり、検出されたアーク電圧は、設定器13で
設定された基準一定値と比較器14で比較され、
モータ駆動制御回路15によつて比較偏差が常に
零になるようにモータ10が駆動制御される。1
6は回転計11により検出された送給速度に対応
した電圧信号evfを揺動周期に応じて時間積分す
る積分器で、この積分器16の出力は基準信号源
17からの基準信号と比較器18によつて比較さ
れ、積分器出力1/T∫ vfdtが上記基準信号で与
え られる一定値となるように駆動制御回路19を介
してモータ9が制御される。20は積分器16に
揺動の周期信号を与えると共に切換器21に揺動
の半周期毎に切換信号を与えるトリガー回路であ
り、切換器21は揺動中心を基点として半周期毎
に回転計11からのワイヤ送給速度検出電圧信号
を二つの積分器22,23に交互に振り分けて与
える。一方の積分器22では揺動の0〜T/2の
半周期に関して電圧信号evfを積分してホールド
し、他方の積分器23では揺動の残りのT/2〜
Tの半周期に関して電圧信号evfを積分して、両
積分器出力 2/T∫T/2 vfdtおよび2/I∫ T/2vfdt
は差動増巾器 24で比較され、これにより駆動制御回路25を
介して差動増巾器24の出力が常に零となるよう
にモータ8が制御される。
以上のようなモータ8,9の制御によつてトー
チの揺動中心は開先巾方向中心の継手ルート直上
に保持されると共に母材表面とトーチとの間隔距
離も基準信号源17に設定した値に保持され、し
かもアーク電圧が設定器13で設定した値に一定
に保持されてウイービング溶接が果されるもので
ある。
以上に述べた如くこの発明によれば特別な倣い
センサを用いることなくアーク自身によつて倣い
制御を行なうから制御対称位置がすなわち検出位
置であつて制御系に遅れ時間を含まず、トーチ回
りを小型に構成し得て狭溢な個所での自動倣い溶
接が可能となり、スパツター等の外乱の影響も受
けることなく安定した制御が可能となるものであ
る。
さらに、アーク電圧が予じめ定められた設定値
を保持するようにワイヤの送給速度を制御し、こ
のワイヤ送給速度が、ワイヤを保持するトーチの
先端からの予じめ定められたワイヤ突出長設定値
に対応した設定送給速度となるように、トーチを
溶接進行方向に直角な平面内に移動制御している
ので、特にワイヤの送給速度可変方式の消耗電極
溶接、例えばワイヤの太い、大電流高能率の溶接
(サブマージドアーク溶接)に適用して、高精度
の倣い制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明のアーク溶接法の原理説明
図、第2a図は同じくトーチ・母材間隔距離を変
化したときの溶接電流―電圧特性の例を示す線
図、第2b図は前図に対応する上記間隔距離対ワ
イヤ送給速度の特性線図、第3a図乃至第3e図
はこの発明の一実施例に係る溶接法を説明するた
めの溶接部の正面図、第4a図乃至第4e図は同
じく別の実施例に係る同様の正面図、第5a図乃
至第5d図はさらに別の実施例に係る同様の正面
図、第6a図乃至第6e図はさらに別の実施例に
係る同様の正面図、第7a図乃至第7e図は各々
第6a図乃至第6e図に対応するワイヤ送給速度
の周期変化を示す線図、第8図は上記第6a図乃
至第6e図に対応するトーチ駆動制御機構と制御
回路系の一実施例を示すブロツク図である。 1:母材、2,2a,2b:ワイヤ、3,3
a,3b:トーチ、8,9…モータ、10:ワイ
ヤ送給モータ、11:回転計、12:アーク電圧
検出器、14,18:比較器、15,19,2
5:モータ駆動制御回路、16,22,23:積
分器、21:切換器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 母材の溶接継手部に指向する一本又は溶接進
    行方向に直角な平面内にて並べられ、一体のトー
    チにより支持された複数本のワイヤに対して該継
    手のルートの両脇の脚面又は開先面が上記平面内
    にて互いに傾斜し、該溶接継手部に対して該ワイ
    ヤを溶接進行方向に移動させつつ行なう消耗電極
    を用いたアーク溶接法において、定電流特性の溶
    接電源を用い、アーク電圧が予じめ定められた設
    定値を保持するように上記ワイヤの送給速度を制
    御し、このワイヤ送給速度が、上記ワイヤを保持
    するトーチの先端からの予じめ定められたワイヤ
    突出長設定値に対応した設定送給速度となるよう
    に、上記トーチを上記平面内にて溶接進行方向の
    巾方向に関して移動制御することを特徴とするア
    ーク溶接法。 2 上記ワイヤは溶接継手部に対して上記平面内
    にて互いに平行もしくは所定の角度をなす一対の
    ワイヤからなり、該一対のワイヤ間の中心線が溶
    接継手部のルートに指向するように上記ワイヤを
    配置すると共に溶接進行方向の巾方向に揺動させ
    ることなく溶接進行方向に進行させ、一対のワイ
    ヤの各々のアーク電圧が共に前記設定値に等しく
    なるように両ワイヤの送給速度を各々制御し、こ
    の両送給速度が共に上記設定送給速度となるよう
    に両ワイヤを保持するトーチを上記平面内にて溶
    接進行方向の巾方向に関して一体に移動させるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のア
    ーク溶接法。 3 上記一対のワイヤを互いに直角な脚面からな
    る隅肉溶接部の両脚面に所定の角度で配置して多
    電極隅肉溶接するに際し、一方のワイヤの送給速
    度が上記設定送給速度に保持されていることを条
    件に他方のワイヤの送給速度が上記設定送給速度
    と等しくなるように両トーチを上記一方のワイヤ
    が指向する脚面と平行に上記平面内にて溶接進行
    方向の巾方向に関して一体に移動制御することを
    特徴とする特許請求の範囲第2項に記載のアーク
    溶接法。 4 上記一対のワイヤを母材表面に対して傾斜し
    た開先面からなる突合せ溶接部に開先角度の法線
    方向に配置して突合せ溶接するに際し、両ワイヤ
    の上記送給速度が共に前記設定送給速度に等しく
    なるように両ワイヤを保持するトーチの各々を上
    記平面内で母材表面に平行に一体に移動制御する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の
    アーク溶接法。 5 互いに直角な脚面からなる隅肉溶接部の一対
    を互いの一方の脚面同志を平行にして背中合わせ
    に配置し、各隅肉溶接部に対して溶接進行方向に
    直角な平面内で各々脚面と所定の角度で一対のワ
    イヤを対向配置して対向電極隅肉溶接するに際
    し、定電流特性の溶接電源を用い、アーク電圧が
    共に予め定められた設定値を保持するように両ワ
    イヤの送給速度を制御し、常時は両ワイヤを保持
    する両トーチを上記一方の脚面と平行に上記他方
    の脚面へ接近させつつ、両ワイヤの送給速度が、
    これらワイヤを保持するトーチの先端からの予め
    定められたワイヤ突出長設定値に対応した設定送
    給速度以下となつたときのみ両トーチを一体に上
    記一方の脚面と平行に上記他方の脚面から離反さ
    せる移動制御を行い、さらに両ワイヤの送給速度
    が共に前記設定送給速度に等しくなるように両ワ
    イヤを保持する両トーチを上記他方の脚面と平行
    に上記平面内にて一体に移動制御することを特徴
    とするアーク溶接法。
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JPS5232847A (en) * 1975-09-09 1977-03-12 Komatsu Mfg Co Ltd Profiling method in fillet welding

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