JPS6213762B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6213762B2
JPS6213762B2 JP12404380A JP12404380A JPS6213762B2 JP S6213762 B2 JPS6213762 B2 JP S6213762B2 JP 12404380 A JP12404380 A JP 12404380A JP 12404380 A JP12404380 A JP 12404380A JP S6213762 B2 JPS6213762 B2 JP S6213762B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
insulating oil
flame
viscosity
retardant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12404380A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5749108A (en
Inventor
Etsuo Ooe
Toshio Sugawara
Ichitaro Tani
Toshio Tsukioka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Eneos Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Nippon Mining Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Nippon Mining Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP12404380A priority Critical patent/JPS5749108A/ja
Publication of JPS5749108A publication Critical patent/JPS5749108A/ja
Publication of JPS6213762B2 publication Critical patent/JPS6213762B2/ja
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  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は難燃性絶縁油に関し、特にアルキルホ
スホネートを含む難燃性かつ低粘度の絶縁油に関
する。 最近、油入変圧器及びコンデンサ等の油入電気
機器の難燃化ならびに小形化の要請があり、従来
から用いられてきたPCBに代わつてシリコーン油
が使用されるようになつた。又、このシリコーン
油よりも安価で難燃性の絶縁油として、鉱油系絶
縁油に芳香族系ホスフエートを混合したものが既
に知られている。(特公昭55―1641号公報参照)
しかしながら、芳香族系ホスフエートは、鉱油系
絶縁油に対する溶解性が一般に小さいという欠点
を有する。又、トリブチルホスフエート、トリオ
クチルホスフエート及びトリブトキシエチルホス
フエート等のアルキルホスフエートは、鉱油系絶
縁油に対する溶解性は良いが、難燃化の効果が小
さいという欠点を有する。 本発明はこのような現状に鑑みなされたもので
あり、その目的は、新規な難燃性絶縁油として、
特定の炭素数のアルキル基を有するアルキルホス
ホネートに鉱油系絶縁油又は芳香族系ホスフエー
トを配合してなる難燃性及び溶解性の良好な難燃
性絶縁油を提供することである。 本発明につき概説すれば、本発明の難燃性絶縁
油(第1番目の発明)は、一般式 (式中、m及びnは4〜9の整数であり、互いに
同一又は異なつていてもよい)で表わされるアル
キルホスホネート及び鉱物系絶縁油より成ること
を特徴とし、又、本発明の難燃性絶縁油(第2番
目の発明)は、一般式 (式中、m及びnは4〜9の整数であり、互いに
同一又は異なつていてもよい)で表わされるアル
キルホスホネート及び芳香族系ホスフエートより
成ることを特徴とするものである。 本発明者等は、上記特定の炭素数のアルキル基
を有するアルキルホスホネートが鉱油に対してい
かなる配合比でも溶解し、かつ鉱油の難燃化効果
が非常に大きいこと、そして一方、芳香族系ホス
フエートは一般に粘度が高いので更に低粘度化し
て機器の小形化を図る必要があり、これに上記特
定のアルキルホスホネートを混合することによ
り、難燃性を損うことなく低粘度化が可能である
ことを見出して本発明を完成するに至つたもので
ある。 本発明におけるアルキルホスホネートは、上記
一般式において、その含有アルキル基の炭素数が
4〜9のものとすることが適当である。炭素数が
3以下のものは鉱油系絶縁油に溶解し難く、又、
10以上のものは得られた絶縁油の難燃性に問題が
あつて望ましくない。このようなアルキルホスホ
ネートとしては、ジブチルブチルホスホネート、
ジアミルアミルホスホネート、ジヘキシルヘキシ
ルホスホネート、ジヘプチルヘプチルホスホネー
ト、ジオクチルオクチルホスホネート、ジノニル
ノニルホスホネート及びジブチルオクチルホスホ
ネート等を挙げることができる。これらのアルキ
ルホスホネートは、単独で用いることができる
が、これらの1種以上の混合物を使用することも
できる。 又、これらのアルキルホスホネートを配合する
鉱油系絶縁油は特に限定されないが、難燃性とす
るため、引火点130℃以上、望ましくは200℃以上
のものとすることが適当である。 又、上記のアルキルホスホネートを配合する芳
香族系ホスフエートとしては、トリクレジルホス
フエート、クレジルジフエニルホスフエート、オ
クチルジフエニルホスフエート、トリキシレニル
ホスフエート、ジフエニルオルトキシレニルホス
フエート、トリ(エチルフエニル)ホスフエート
及びトリ(イソプロピルフエニル)ホスフエート
等の正リン酸エステル(ホスフエート)を挙げる
ことができる。 鉱油系絶縁油に配合するアルキルホスホネート
の量については、鉱油系絶縁油の粘度を低下させ
る観点からは、全量を基礎として10重量%以上で
効果が発揮されるが、難燃性の観点からは、同じ
く15重量%以上とすることが望ましい。又、80重
量%以上配合すると、油の透電正接が非常に高く
なる。したがつて、この配合量は10〜80重量%、
望ましくは15〜80重量%とすることが適当であ
る。 一方、芳香族系ホスフエートに配合するアルキ
ルホスホネートの量は、全量を基礎として約10重
量%以上とすることが適当であり、それにより粘
度低下の効果が発揮され、又、その難燃性低下は
生じない。 次に、本発明の効果を実施例により説明する
が、本発明はこれらによりなんら限定されるもの
ではない。なお、実施例における油の難燃性は、
次のようにして測定した。すなわち、巾25mm、長
さ500mm、厚さ0.25mmのガラステープを試料油50
ml中に3分間浸漬した後、油から取り出し、水平
に2分間放置してから、ガラステープの一端にガ
スバーナーの炎で着火し、着火してからの燃焼速
度(sec/cm)で燃焼性を評価した。 実施例 1 鉱油としてF油(30℃における粘度:160cSt、
燃焼速度:0.16sec/cm)を使用し、これに下記第
1表及び第2表に示す6種のアルキルホスホネー
トを全量を基として10〜80重量%の範囲内でそれ
ぞれ混合し、得られた絶縁油の粘度及び燃焼速度
を測定した。得られた結果を下記第1表及び第2
表に示す。
【表】
【表】 第1表及び第2表から明らかなように、F油に
本発明によるアルキルホスホネートを10重量%以
上混合することにより、鉱油の粘度が小さくな
り、又、燃焼速度も小さくなる。 実施例 2 鉱油としてG油(30℃における粘度:
1000cSt、燃焼速度:0.13sec/cm)を使用した以
外は実施例1と同様にして、6種のアルキルホス
ホネートを混合した絶縁油の粘度及び燃焼速度を
測定した。得られた結果を下記第3表及び第4表
に示す。
【表】
【表】 第3表及び第4表から明らかなように、G油の
場合にも、F油(実施例1)と同様の効果が得ら
れる。 以上の結果から、鉱油系絶縁油にアルキルホス
ホネートを全量を基礎として10重量%以上混合す
ることにより、低粘度化及び難燃化の効果が大き
いことが判明した。なお、アルキルホスホネート
のアルキル基の炭素数が3以下のもの、その例と
してジエチルホスホネートの場合につき、上記と
同様の試験を行なつたところ、これは鉱油系絶縁
油に溶解し難いこと、又、アルキル基の炭素数が
10以上のもの、その例としてジデシルデシルホス
ホネート及びジウンデシウンデシルホスホネート
の場合につき、上記と同様の試験を行なつたとこ
ろ、得られた絶縁油の難燃性に問題があることが
判明した。 実施例 3 アルキルホスホネートとしてジオクチルオクチ
ルホスホネートを使用し、かつ引火点の異なる7
種の下記第5表に示す鉱油系絶縁油に混合し、そ
れらの燃焼速度を測定した。得られた結果を下記
第5表に示す。
【表】 第5表から明らかなように、引火点が200℃の
鉱油Dでは、シリコーン油の燃焼速度0.13sec/cm
に近い値が得られ、したがつて、引火点が200℃
以上の鉱油が難燃性絶縁油のベース油として適し
ている。 実施例 4 鉱油としてF油を用い、これに2種のアルキル
ホスホネートを下記第6表に示す量で混合して絶
縁油を調製し、得られた絶縁油の誘電正接を測定
した。得られた結果を下記第6表に示す。
【表】 第6表から明らかなように、鉱油に混合するア
ルキルホスホネートは、その量が全絶縁油の80重
量%を越えると、その誘電正接が大きくなり、そ
れ以下の配合量とすることが適当である。 実施例 5 下記第7表及び第8表に示す芳香族系ホスフエ
ート7種に、同表に示す配合量でジブチルブチル
ホスホネート及びジオクチルオクチルホスホネー
トをそれぞれ混合し、得られた絶縁油の粘度を測
定した。得られた結果を下記第7表及び第8表に
示す。
【表】
【表】
【表】 第7表及び第8表から明らかなように、高粘度
の芳香族系ホスフエートの粘度は、これにアルキ
ルホスホネートを全量を基礎として約10重量%以
上混合することによりかなり低下させることがで
きる。又、これらの絶縁油の燃焼速度はすべて
0.01sec/cm2以下であることが判明した。 以上説明したように、本発明の難燃性絶縁油
は、低粘度かつ難燃性であり、小形難燃化の油入
電気機器及び装置用絶縁油として極めて有用なも
のである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、m及びnは4〜9の整数であり、互いに
    同一又は異なつていてもよい)で表わされるアル
    キルホスホネート及び鉱油系絶縁油より成ること
    を特徴とする難燃性絶縁油。 2 アルキルホスホネートの配合量が全量を基礎
    として10〜80重量%である特許請求の範囲第1項
    記載の難燃性絶縁油。 3 鉱油系絶縁油の引火点が200℃以上である特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の難燃性絶縁
    油。 4 一般式 (式中、m及びnは4〜9の整数を示し、互いに
    同一でも異なつていてもよい)で表わされるアル
    キルホスホネート及び芳香族系ホスフエートより
    成ることを特徴とする難燃性絶縁油。 5 アルキルホスホネートの配合量が全量を基礎
    として約10重量%以上である特許請求の範囲第4
    項記載の難燃性絶縁油。
JP12404380A 1980-09-09 1980-09-09 Flame retardant insulating oil Granted JPS5749108A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12404380A JPS5749108A (en) 1980-09-09 1980-09-09 Flame retardant insulating oil

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12404380A JPS5749108A (en) 1980-09-09 1980-09-09 Flame retardant insulating oil

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Publication Number Publication Date
JPS5749108A JPS5749108A (en) 1982-03-20
JPS6213762B2 true JPS6213762B2 (ja) 1987-03-28

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ID=14875590

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JP12404380A Granted JPS5749108A (en) 1980-09-09 1980-09-09 Flame retardant insulating oil

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JPS5749108A (en) 1982-03-20

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