JPS6211712A - 変性グラフト共重合体の製造法 - Google Patents

変性グラフト共重合体の製造法

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JPS6211712A
JPS6211712A JP3836985A JP3836985A JPS6211712A JP S6211712 A JPS6211712 A JP S6211712A JP 3836985 A JP3836985 A JP 3836985A JP 3836985 A JP3836985 A JP 3836985A JP S6211712 A JPS6211712 A JP S6211712A
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methyl
hexadiene
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graft copolymer
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Masayuki Fujii
藤井 眞幸
Shiro Goto
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (I)産業上の利用分野 本発明は、親水性をもつ新規なオレフィン系の共重合体
に関する。
α−オレフィンの単独重合体やその共重合体は低廉性に
加え、浸れた機械的強度、光沢、透明性、成形性、耐薬
品性等を有しているので汎用されている。しかしながら
、α−オレフィン重合体は池の物質との親和性に乏しく
、接着性、塗装性、印刷性、帯電防止性などの諸性質が
劣っている。こたらの性質はα−オレフィン重合体の分
子構造が非極性であり疎水性であることに起因している
また、親水性を示す高分子材料は生体親和性が期待され
、コンタクトレンズ、臓器などへの応用が展開されてい
る。しかしながら、従来の高分子材料は機械的性質や化
学的性質が必ずしも充分ではないか、あるいは比較的高
価な材料が一般的であった。
(2)従来技術および解決すべき問題点親水性を付与す
る方法としては、1)クロム酸混液や火焔処理により重
合体表面の一部を酸化処理したり、2)ラジカル発生剤
により標注基含有化合物たとえば無水マレイン酸、メタ
クリル酸メチル、アクリロニトリル等でグラフト化した
り、3)極性基含有コモノマーと共重合する方法などが
提案されているが、第1の方法は強酸性、毒性のためあ
るいは処理条件の困難さ、効果の不均一性のため、さら
には成形品の表面しか処理できないため工業的実施には
大巾な制限がある。第2の方法は一部実用化されている
が、改質ポリマーの劣化あるいは架橋のため物性の低下
が生じており、ますます高度化する使用条件、使用形態
の要求に対応しきれていない。第3の方法は未だアイデ
アの域を脱しておらず、実用化には多くの問題を解決す
る必要がある。
また別の方法として、クロロスルホン化ポリオレフィン
にポリアルキレングリコールを反応させてグラフト共重
合体とする方法が提案されている(特開昭56−118
422号公報)。しかしながら、このようなりロロスル
ホン化ポリオレフィンから得られるグラフト共重合体は
、それ自身がエラストマーであること、そして、その分
子中に硫黄原子および塩素原子を含んでいるため、用途
によっては不適当な場合もある。
更に別の方法として、マレイン酸がグラフトされたポリ
オレフィンとポリアルキレングリコールとを縮合する方
法が提案されている(特開昭59−152927号公報
)。しかしながら、このようなマレイン酸がグラフトさ
れたポリオレフィンは、前述のようにラジカル発生剤に
よりグラフトしているため、ポリマーの劣化あるいは架
橋がひきおこされてお沙、本来のポリオレフィンが有す
る諸物性や成形性が大巾に低下している。このため、こ
れから誘導された親水性ポリマーの物性もとうてい満足
できるものではない。しかも、ポリマーの劣化あるいは
架橋が併発する方法であるのでマレイン酸のグラフト率
を高くすることが困難であるため、この結果グラフト共
重合体のポリアルキレングリコール基含有量を高くでき
ないという欠点を有している。
(3)  解決の手段 本発明はこのような現状を解決すべく、新規なポリオレ
フィン系の共重合体から誘導される新規な変性グラフト
共重合体を提供する。
すなわち、本発明は、炭素数2〜12のα−オレフィン
(エチレンを含む)の少なくとも一種と、式(I)で表
わされる1、4−ジエン類((ここでR1は炭素数8以
下のアルキル基、R2およびR3は水素原子または炭素
数8以下のアルギル基をそれぞれ表わす)の少なくとも
一種とからなる1、4−ジエン類含量0.1〜50モル
%の不飽和共重合体樹脂に不飽和有機酸またはその誘導
体を3〜50重量ジグラフトして得られた共重合体樹脂
を、分子中の少なくとも一末端に水酸基を有するポリア
ルキレングリコール又はその誘導体で変性し、グラフト
した不飽和有機酸またはその誘導本発明の変性グラフト
共重合体は、不飽和共重合体樹脂へ不飽和有機酸または
その誘導体がグラフトされた共重合体樹脂と、分子中の
少なくとも一末端に水酸基を有するポリアルキレングリ
コールとの縮合物である。
(4)本発明の詳細な説明 本発明で用いる不飽和共重合体樹脂は、炭素数2〜12
のα−オレフィンの少なくとも一種と、式(I)で表わ
される1、4−ジエン類(ここでR1は炭素数8以下の
アルキル基 R2およびR3駄素原子または炭素数8以
下のアルキル基をそれぞれ表わす)の少なくとも一種と
からなる樹脂状の共重合体である。
上記炭素数2〜12のα−オレフィンとしては、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、オクテン−1,3−メチル−ブテン−1,3−メ
チル−ペンテン−1,4−メチル−ペンテン−1,3,
3−ジメチルーフテン−1.4,4−ジメチル−ペンテ
ン−1,3−メチルヘキセン−1,4−メチル−ヘキセ
ン−1,4,4−ジメチル−ヘキセン−1,5−メチル
−ヘキセン−1、アリルシクロペンタン、アリルシクロ
ヘキサン、スチレン、アリルベンゼン、3−シクロヘキ
シルブテン−1、ビニルビクロプロノ(ン、ビニルシク
ロペンタン、ビニルシクロヘキサン、2−ビニルビシク
ロ(2,2,1)−へブタンなどヲ挙げることができる
。これらのうち好ましい例は、エチレン、フロピレン、
フテンー1.3−)fk−フテンー1.4−メチル−ペ
ンテン−1、スチレンなどであり、中でも特に好ましい
例は、エチレン、プロピレン、4−メチル−ペンテン−
1である。これらのα−オレフィンは二種以上用いても
さしつかえない。
また、前記一般式(Dで表わされる1、4−ジエン類の
例としては、1.4−へキサジエン、1.4−へブタジ
ェン、4−メチル−1,4−へキサジエン、5−メチル
−1,4−へキサジエン、4−エチル−1,4−へキサ
ジエン、4,5−ジメチル−1,4−ヘキサジエン、4
−メチル−1,4−へブタジェン、4−エチル−1,4
−へブタジェン、5−メチル−1,4−へブタジェン、
4−エチル−1,4−オクタジエン、5−メチル−1,
4−オクタジエン、4−n−プロピル−1,4−デカジ
エンなどを挙げることができる。これらの中でも1.4
−へキサジエン、4−メチル−1,4−へキサジエン、
5−メチル−1,4−へキサジエンが好ましく、特に、
4−メチル−1,4−へキサジエンおよび5−メチル−
1,4−へキサジエンが好ましい。これらの1,4−ジ
エン類は二種以上用いてもよく、その好適な組合せの例
としては、4−メチル−1,4−へキサジエンと5−メ
チル−1,4−へキサジエンの併用(重量比95:5〜
5:95)を挙げることができる。
これらのα−オレフィン′および1.4−ジエン類をα
−オレフィン重合用チーグラー・ナツタ触媒を用いて、
α−オレフィン重合体の製造と同様の方法・装置を用い
て共重合する℃とによって不飽和共重合体樹脂を製造す
ることができる。このような製造法の例としては、特開
昭55−165907、同56−30414、同56−
36508、同56−55409、同56−15520
6各号明細書などの記載例を挙げることができる。
α−オレフィンは不飽和共重合体樹脂中にランダム状に
存在していてもよいし、ブロック状に存在していてもよ
い。不飽和共重合体樹脂の分子構造的見地からの好まし
い型を例示すると次の通りである。
(I)一種または二種以上のα−オレフィンと一種また
は二種以上の1.4−ジエン類とのランダム共重合体。
(2)  一種または二種以上のα−オレフィン重合ブ
ロックと、一種または二種以上のα−オレフィンと一種
または二種以上の1,4−ジエン類とのランダム共重合
ブロックとからなるブロック共重合体(α−オレフィン
重合ブロックのα−オレフィンの種類と量比は、ランダ
ム共重合ブロックのα−オレフィンのそれらと同じであ
っても異なっていてもよい)。
(3)  一種または二種以上のα−オレフィンと一種
または二種以上の1,4−ジエン類とのランダム共重合
ブロック(ブロックa)と、α−オレフィンと1.4−
ジエン類とのランダム共重合ブロック(ブロックb)で
あって、このブロックbに含まれるα−オレフィンの種
類、数、および量比、また1、4−ジエン類の種類、数
、および量比のうち、少くとも一つがブロックaと異な
るブロックとからなるブロック共重合体。
こ\で、「ブロック共重合体」とは次のような共重合体
を意味する。例えば、「七ツマ−Aの単独重合ブロック
およびモノマーAとモノマーBとのランダム共重合ブロ
ックとからなるブロック共重合体」とは、モノマーAの
単独重合ブロックと、モノマーAと七ツマ−Bとのラン
ダム共重合ブロックとが化学的に結合してA −A−A
ABABAAAAB〜のような形になっているものが全
組成を構成しているものの他に、このような七ツマ−A
の単独重合ブロックと、七ツマー人とモノマーBとのラ
ンダム共重合ブロックとが化学結合している共重合体ヲ
含み、かつ、七ツマ−Aの単独重合体やモノマーAとモ
ノマーBとのランダム共重合体等も混合物として含んだ
ものをも意味する。
同様に、「重合ブロックaと、重合ブロックbとからな
るブロック共重合体」とは、重合ブロックaと重合ブロ
ックbとが化学的に結合しているもの、が全組成を構成
しているものの他に、重合ブロックaと重合ブロックb
とが化学的に結合した共重合体を含み、かつ、重合ブロ
ックaのみからなる重合体や重合ブロックbのみからな
る重合体等も混合物として含んだものをも意味し、チー
グラー・ナツタ顎媒を用いて合成された、いわゆる「ブ
ロック共重合体」と同じ意味である。
このようにして製造される不飽和共重合体樹脂のうち本
発明に適するものは、1,4−ジエン類の含量が0.1
〜50モル%、好ましくは0.2〜40モル%、特に好
ましくは0.5〜30モル%のものである。1.4−ジ
エン類が0.1モル%未満では不飽和共重合体樹脂中の
不飽和基含有量が少ないためにポリマーの劣化あるいは
架橋が併発するため、不飽和有機酸またはその誘導体の
グラフト率を高くすることが困難となり、その結果変性
グラフト共重合体のポリアルキレングリコール基含有量
を高くできないので好ましくない。一方50モル%超過
では、不飽和共重合体樹脂の製造に際し、共重合速度が
遅く実用的でない。
メルトインデックスについては特に限定されな。
いが、好ましくは0.001〜1ooor/1o分、特
に好ましくは0.01〜500f/10分のものを選ぶ
ことができる。
これらの不飽和共重合体樹脂の具体的な好ましい例とし
ては、プロピレンと4−メチル−1,4−へキサジエン
とのランダム共重合体;プロピレンと5−メチル−1,
4−へキサジエンとのランダム共重合体;プロピレンと
4−メチル−1,4−へキサジエンおよび5−メチル−
1,4−へキサジエンとのランダム共重合体;プロピレ
ンとエチレンと4−メチル−1,4−へキサジエンおよ
び5−メチル−1,4−へキサジエンとのランダム共重
合体:プロピレンの単独重合ブロックおよびプロピレン
と4−メチル−1,4−へキサジエンならびに5−メチ
ル−1,4−へキサジエンとのランダム共重合ブロック
とからなるブロック共重合体;プロピレンの単独重合ブ
ロックおよびエチレンと4−メチル−1,4−ヘキサジ
エンならびに5−メチル−1゜4−へキサジエンとのラ
ンダム共重合ブロックとからなるブロック共重合体;エ
チレンの単独重合ブロックおよびプロピレンと4−メチ
ル−1,4−へキサジエンならびに5−メチル−1,4
−へキサジエンとのランダム共重合ブロックとからなる
ブロック共重合体;プロピレンとエチレンとのランダム
共重合ブロックおよびプロピレンとエチレンと4−メチ
ル−1,4−へキナジエンならびに5−メチル−1,4
−へキサジエンとのランダム共重合ブロックとからなる
ブロック共重合体;エチレンと4−メチル−1,4−へ
キサジエンならびに5−メチル−1,4−へキサジエン
とのランダム共重合ブロックおよびプロピレンと4−メ
チル−1,4−へキサジエンならびに5−メチfiv−
1,4−ヘキサジエンとのランダム共重合ブロックとか
らなるブロック共重合体;プロピレンと4−メチル−1
,4−へキサジエンならびに5−メチル−1,4−へキ
サジエンとのランダム共重合ブロックおよびプロピレン
とエチレンと4−メチル−1,4−へキサジエンならび
に5−メチル−1,4−へキサジエンとのランダム共重
合ブロックとからなるブロック共重合体;プロピレンと
4−メチル−1,4−へキサジエンならびに5−メチル
−1,4−へキサジエンとのランダム共重合ブロック、
プロピレンとエチレンと4−メチル−1,4−へキサジ
エンならびに5−メチル−1,4−ヘキサジエンとのラ
ンダム共重合ブロック、およびエチレンと4−メチル−
1゜4−へキサジエンならびに5−メチル−1,4−へ
キナジエンとのランダム共重合ブロックとからなるブロ
ック共重合体;エチレンと4−メチル−1゜4−へキサ
ジエンならびに5−メチル−1,4−へキナジエンとの
ランダム共重合ブロックおよびプロピレンとエチレンと
4−メチ/I/−1,4−へキサジエンならびに5−メ
チル−1,4−へキサジエンとのランダム共重合ブロッ
クとからなるブロック共重合体:エチレンと1,4−へ
キサジエンとのうンダム共重合体;エチレンと4−メチ
ル−1,4−へキサジエンとのランダム共重合体;エチ
レンと5−メチル−1,4−へキサジエンとのランダム
共重合体;エチレンと4−メチル−1,4−へキサジエ
ンおよび5−メチル−1,4−へキサジエンとのランダ
ム共重合体;エチレンとプロピレンならびに4−メチル
−1,4−へキサジエンおよび5−メチル−1,4−へ
キサジエンとのランダム共重合体:エチレンとブテンな
らびに4−メチル−1,4−へキサジエンおよび5−メ
チp−1,4−へキサジエンとのランダム共重合体;エ
チレンと1−ヘキセンならびに4−メチル−1,4−へ
キサジエンおよび5−メチル−1,4−へキサジエンと
のランダム共重合体;エチレンと4−メチル−1−ペン
テンならびに4−メチル−1,4−へキサジエンおよび
5−メチル−1,4−ヘキサジエンとのランダム共重合
体;エチレンの単独重合ブロックと、エチレンと1,4
−へキサジエンとのランダム共重合ブロックとからなる
ブロック共重合体;エチレンの単独重合ブロックと、エ
チレンと4−メチル−1゜4−へキサジエンおよび5−
メチル−1,4−へキサジエンとのランダム共重合ブロ
ックとからなるブロック共重合体;1−ブテンと4−メ
チル−1゜4−・ヘキサジエンおよび5−メチル−1,
4−ヘキサジエンとのランダム共重合体;3−メチル−
1−ブテンと4−メチル−1,4−へキサジエンおよび
5−メチル−1,4−ヘキサジエンとのランダム共重合
体;4−メチル−1−ペンテンと4−メチル−1,4−
へキサジエンおよび5−メチル−1,4−へキサジエン
とのランダム共重合体等を挙げることができる。これら
のうち特に好ましい例としては、α−オレフィンの入手
の共重合体の製造の容易さ等の観点から、プロピレンと
4−メチル−1,4−へキサジエンおよび5−メチル−
1,4−へキサジエンとのランダム共重合体;プロピレ
ンの単独重合ブロックと、エチレンと4−メチル−1゜
4−へキサジエンおよび5−メチル−1,4−ヘキサジ
エンとのランダム共重合ブロックとからなるブロック共
重合体;エチレンと4−メチル−1,4−へキサジエン
および5−メチル−1,4−へキサジエンとのランダム
共重合体等が好んで用いられる。
これらの不飽和共重合体樹脂にグラフトされる不飽和有
機酸またはその誘導体とは、例えばアクリル酸、メタク
リル酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマ
ール酸、ハイミック酸、クロトン酸、メサコン酸、ンル
ビン酸またはこれらのエステル、無水物、金属塩、アミ
ド、イきド等であって、これらのうちアクリル酸、マレ
イン酸、メタクリル酸、無水マレイン酸またはこれらの
誘導体が好ましく、特にラジカル発生剤を用いないグラ
フト変性である、所謂“ene″付加の場合はマレイン
酸、無水マレイン酸、マレイン酸イミド等のマレイン酸
の誘導体が好ましい。これらは二種以上を併用すること
もできる。
本発明で使用される不飽和有機酸またはその誘導体でグ
ラフトされた共重合体の、酸またはその誘導体のグラフ
ト量は3〜50重量%、好ましくは4〜40重量%であ
抄、5〜40重量%が特に好ましい。この量が3重量%
未満では、ひきつづき実施される改質の効果を享受する
ことが難しく、50重t7o超過では、本発明で使用す
る不飽和共重合本樹脂の持つ物性(特徴)が失なわれる
という問題が生ずるので好ましくない。
本発明で使用される不飽和有機酸またはその誘導体でグ
ラフトされたグラフト共重合体は、反応前後の流れ性変
動や生成したグラフト共重合体の老化などを防止する理
由から、ラジカル発生剤の不存在下で製造する方が好ま
しいが、ラジカル発生剤を用いる場合は不飽和共重合体
樹脂ioo重量部に対してラジカル発生剤0.001〜
30重量部、好ましくは0.01〜20重看部、特に好
ましくは0.1〜10重量部の範囲から用いる不飽和有
機酸またはその誘導体の量との兼合いで適宜選択される
ラジカル発生剤としては、例えば有機ヒドロペルオキシ
ド、過酸化ジアルキル、過酸化ジアシル、過酸化エステ
ル、ケトンペルオキシドなどの有機過酸化物が好んで用
いられ、中でも具体的な好ましい例としてはジ−t−ブ
チルペルオキシド、べンゾイルペルオキシドおよびジク
ミルペルオキシドなどを挙げることができる。
グラフト重合条件に付す方法の具体例としては、例えば
押出機、ロール、ブラベンダープラストグラフ等の混線
機で上記両成分を100〜300℃にて溶融混練する方
法;溶媒中に両成分を溶解状態にして80〜300℃の
反応条件に置く方法;不飽和共重合体樹脂に不飽和有機
酸またはその誘導体を含浸させたのち昇温して反応させ
る方法等を挙げることができる。
これらのグラフト重合反応の後、未反応物残渣がある場
合は、真空乾燥、送風乾燥、溶剤洗浄、蒸気洗浄等の工
程を付加することも差し支えない。
本発明で変性に用いる分子中の少なくとも一末端に水酸
基を有するポリアルキレングリコール又はその誘導体と
は、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの
共重合体、これらの重合体のモノメチルエーテルまたは
モノオレイルエーテルなどのモノアルキルまたはモノア
リールエーテル(炭素数1〜30)あるいはこれらの重
合体のモノステアレートなどのモノ有機酸エステルであ
って、これらのうちポリエチレングリコールまたはその
モノエーテル(炭素数1〜20)が親水性を付与するの
に好ましい。ゲル化等の副反応を抑制するためには、ポ
リエチレングリコールのモノエーテル(炭素数1〜20
のアルキル基又はアリル基)が特に好ましい。これらは
2種以上を併用することもできる。これらの分子量は特
に制限はないが、100〜50,000程度であること
が好ましく、使用される不飽和共重合体樹脂への不飽和
有機酸またはその誘導体のグラフト化量および核酸また
はその誘導体のエステルへの転化率に応じて任意に選択
できる。
不飽和共重合体樹脂ヘグラフトサれた不飽和有機酸また
はその誘導体のエステルへの転化率は、5〜100%、
好ましくは7〜80%、更に好ましくは10〜50%で
ある。この転化率は、求める親水性の程度に応じて、反
応温度・時間などでも制御し得るが、通常導入される両
成分の比率により制御される。
一般に、不飽和有機酸またはその誘導体がグラフトされ
たグラフト共重合体中のカルボン酸基に対してポリアル
キレングリコールを等モル量または等モル量以下で使用
するのが好ましいか等モル瀘以上で使用してもさしつか
えない。
本発明の変性グラフト共重合体は、不飽和有機酸または
その誘導体がグラフトされたグラフト共重合体と、分子
中の少なくとも一末端に水酸基を有するポリアルキレン
グリコールとを緊密に接触させることによって製造され
る。具体例としては蔦プラベンダーなどによって両成分
を溶融混練する方法、不活性溶媒に一成分を溶解し他成
分の溶融状態で両成分を接触させる方法、不活性溶媒に
両成分を溶解し反応させる方法等を挙げることができる
。反応温度は、溶融状態または溶媒への溶解状態であれ
ば特に制限はないが、好ましくは50〜300℃、特に
好ましくは70〜270℃の条件をとる。反応時間は、
1分〜10時間程度であるが、1分〜3時間で実施する
ことが生産性の面から好ましい。
上記の溶解に用いる不活性溶媒としては、ヘプタン、テ
カン、ベンゼン、トルエン、キシレン、キュメン等の炭
化水素または、四塩化炭素、テトラクロロエタン、クロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素
が好ましい。
以上のようなグラフト反応及びエステル化反応の後、不
活性溶媒が存在する系の場合は不活性溶媒を除いてその
まま使用することも可能であるが、アセトン、エタノー
ル、水等の溶剤で洗浄精製するのが好ましい。
(5)実施例 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例−1 プロピレンとメチル−1,4−へキサジエンとの共重合
体樹脂(メチル−1,4−へキサジエン含量3.7モル
%、X線回折法による結晶化度46%、ASTM  D
−1238に準拠して測定したメルト71:l−L/−
ト(MFR)1.2 y/1o分) 100?および無
水マレイン酸201をクロロベンゼン50(I+eに加
え125℃に加熱攪拌し溶解し、これにクロロベンゼン
200ttに溶解したジクミルパーオキシド4tを滴下
し、125℃で8時間反応を継続した。得られた反応物
の溶液を大量のアセトンに注ぎ析出させて、無水マレイ
ン酸のグラフト共重合体粉末を得た。このグラフト共重
合体の無水マレイン酸グラフト率は、12.7重量%、
MFRは60f/10分であった。
無水マレイン酸のグラフト率は、グラフト共重合体粉末
を沸鳴しているアセトンで16時間抽出後、赤外線吸収
スペクトルの1?85cm  の吸光度から算出した。
融点は157℃であった。
攪拌機を備えた1tのセパラブルフラスコに、無水マレ
イン酸によるグラフト共重合体8.2 F。
BHT(2,6−ジーt−ブチルパラクレゾール)2.
5■およびポリエチレングリコールモノメチルエーテル
を表−1に示す所定量を入れ、キシレン300dを加え
オイルバスで137℃に加熱し、そのまま3時間攪拌を
続けた。キシレンを留去した後、エタノールで洗浄し、
減圧乾燥して変性グラフト共重合体を得た。
得られた変性グラフト共重合体の赤外線吸収スペクトル
は、未反応の無水酸のC=O基の伸縮振動に帰属される
1780ctn と、生成したエステルのC=0基の伸
縮振動に帰属される1725σとの2本の鋭いピークを
示し、この2本のピークの吸光度の比から求めた酸無水
物のエステルへの転化率を表−1に示す。
得られた変性グラフト共重合体の融点、MFR1水に対
する接触角、吸水率、ショア硬度A法を表−1に示す。
(以下余白) 表−1 (*1)DSC(示差熱分析計)による融解ピーク温度
(*2)エルマゴニオメータ式接触角測定器(*3)5
00μ厚のフィルムを水中に5時間浸漬した後のフィル
ムの重量増加率 (*4)JIS  D−2240 実施例−2 実施例−1で使用したものと同一のプロピレンとメチル
−1,4−へキサジエンとの共重合体樹脂100重量部
および無水マレイン酸8重量部を窒素気流下混線機を用
いて190’Cで1分間混練したのち更に窒素気流下2
50℃で30分間加熱処理した。得られた生成物を熱キ
シレンに溶解し大過剰のアセトンで再沈して無水マレイ
ン酸グラフト共重合本粉末を得た。このグラフト共重合
体の無水マレイン酸グラフト率ハ5.1重量%、MFR
はz、ar/lo分であった。
攪拌機を備えた1tのセパラブルフラスコに、無水マレ
イン酸グラフト共重合体L2 f、 ポリエチレングリ
コールモノメチルエーテル(分子41 ニア 50 )
 1.6 f、  BHT2.5119.およびキシレ
ン20dを入れ、オイルバスで昇温シ、180℃で3時
間攪拌を続けた。キシレンを留去した後、アセトンで洗
浄を繰返し、減圧乾燥して8.8fの変性グラフト共重
合体を得た。
得られた変性グラフト共重合体の赤外線吸収スベクトル
は、未反応の無水酸に起因する1780i1と、反応し
て生成したエステルに起因する1 725 t:m ’
との2本の鋭いピークを示し、この2本のピークの吸光
度の比から求めた酸無水物のエステルへの転化率は30
%であった。
得られた変性グラフト共重合体の融点は153℃であり
、MFRはo、sr/lo分であった。実施例−1と同
様の方法で測定した水に対する接触角は43度、吸水率
は35重重量、ショア硬度(A法)は91であった。
実施例−3 プロピレンとメチル−1,4−へキサジエンとの共重合
体樹脂(メチルへキサジエン含量14モル%、X線回折
法による結晶化度29%、MFRs、2r/lo分)を
用いる以外は実施例−1と同様にして無水マレイン酸の
グラフト率が32重量%の無水マレイン酸グラフト共重
合体を得た。
このグラフト共重合体8゜2?およびポリエチレンクリ
コールモノメチルエーテル(分子量250)1.0?を
用いる以外は実施例−1と同様にして変性グラフト共重
合体を得た。
得られた変性グラフト共重合体の融点は143℃、MF
Rはzsr/lo分、水に対する接触角は29度、吸水
率は33重量%、ショア硬度(A法)は94であった。
また、酸無水物のエステルへの転化率は41%であった
比較例−1 プロピレンとメチル−1,4−へキサジエンとの共重合
体樹脂のかわりにポリプロピレン(三菱ノープレンTA
8 :MFRo、9 ’)100重量部を用い、無水マ
レイン酸15重量部およびベンゾイルパーオキシド3重
量部を配合して、実施例−2と同様の方法で処理し、無
水マレイン酸グラフト率4.8重量%、VFR100以
上(流れすぎて測定不可能)の無水マレイン酸グラフト
共重合体を得た。
このグラフト共重合体8.2rおよびポリエチレンクリ
コールモノメチルエーテル(分子量ニア50)1.62
を用いて、実施例−1と同様の方法で処理して、エステ
ルへの転化率32%の変性グラフト共重合体6.1fを
得た。MFRが100以上であり1分子量が低すぎて樹
脂としての使用に耐えない。
比較例−2 比較例−1において、ポリエチレングリコールモノメチ
ルエーテル(分子量ニア50)のかわりにポリエチレン
グリコール(分子l:20.ooo)を411F用いる
以外は全く同様の方法で処理した。
変性グラフト共重合体の生成量はわずか4.6fであり
、酸無水物のエステルへの転化率は5%であった。MF
Rが100以上であり、分子量が低すぎて樹脂としての
使用に耐えない。
(6)  添付図の説明 第1図は実施例−1−Aで得られた変性グラフト共重合
体の赤外線吸収スペクトルである。1725z−’ノ位
tiにエステルのカルボニル基に起因するピークが存在
する一方、1780i1の位置には酸無水物のカルボニ
ル基に起因するピークも残っていることがわかる。また
、1100c!n の位置にはポリエチレングリコール
モノオレイルエーテルのエーテル基に起因するピークが
存在しており、エステル化反応により変性グラフト共重
合体が得られたことを示している。
第2図は実施例−1−Bで得られた変性グラフト共重合
体の赤外線吸収スペクトルである。
第3図は実施例−1で原料として使用した無水マレイン
酸グラフト共重合体の赤外線吸収スペクトルである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の実施例で得られた変性グラフ
ト共重合体の、第3図は実施例−1の原料無水マレイン
酸グラフト共重合体の、それぞれ赤外線吸収スペクトル
である。 特許出願人  三菱油化株式会社 代理人 弁理士 古 川 秀 利 代理人 弁理士 長 谷 正 久 手続補正書(イ式) 昭和27年τ月5 日 特許庁長官 黒 1)明 雄 殿     惹L 事件
の表示 昭和60年特許願第38369号 2 発明の名称 変性グラフト共重合体 & 補正をする者 事件との関係  本人 住所 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号名称 (6
05)三菱油化株式会社 表代理人 住所 東京都千代田区丸の内二丁目5番2号6、補正に
より増加する発明の数   07、補正の対象 図面 & 補正の内容 第3図を別紙の通りとする。 以  上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 炭素数2〜12のα−オレフィン(エチレンを含む)の
    少なくとも一種と、式( I )で表わされる1,4−ジ
    エン類 ▲数式、化学式、表等があります▼…( I ) (ここでR^1は炭素数8以下のアルキル基、R^2お
    よびR^3は水素原子または炭素数8以下のアルキル基
    をそれぞれ表わす)の少なくとも一種とからなる1,4
    −ジエン類含量0.1〜50モル%の不飽和共重合体樹
    脂に不飽和有機酸またはその誘導体を3〜50重量%グ
    ラフトして得られた共重合体樹脂を、分子中の少なくと
    も一末端に水酸基を有するポリアルキレングリコール又
    はその誘導体で変性し、グラフトした不飽和有機酸また
    はその誘導体の5〜100%をエステルに転化してなる
    ことを特徴とする変性グラフト共重合体。
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EP0713121A1 (en) * 1994-06-07 1996-05-22 Tomey Technology Corporation Ophthalmic lens material and process for producing the same
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JP2008510027A (ja) * 2004-08-12 2008-04-03 リヴォリマー リミテッド 低粘着性高分子材料及びその製造方法、並びに該材料を含有するチューインガム組成物

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