JPS6164592A - 自動２輪車のパワ−ユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、エンジンから駆動用後輪までを一体的にま
とめてフレームに懸架するようにした自動２輪車のノセ
ワーユニットに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

小型の自動２輪車で使用されるノぞワーユニットは、エ
ンジンクランクケースの一側に連設されて後方へ延びる
スイングケースの後部にクランクケース後方に位置する
後輪を軸支し、その後輪に動力を伝える伝導系をスイン
グケース内に収容している。スイングケースは縦割りの
内、外生ケースを合接して構成され、収容している伝導
系の各軸は主として内側半ケースに支持されている。キ
ックまたは電動式のスタータ系飛込みギア軸やオイルポ
ンプ、クォータポンプなどが、その配置上外側半ケース
に支持されている。このため外側半ケースは強度上、精
度上アルミ合金の鋳造製で構成され、重量およびコスト
面で問題が多く、また固有振動数が高いので騒音の発生
源となりやすく、この騒音には、多くのリブ補強、増肉
によって共振対策を施しているが、重量増が重なる割に
は効果が少いという問題があった。

〔発明の目的〕

この発明の目的は、上記の問題点に鑑み、スイングケー
ス内伝導系などの構成を改良して重量軽減および騒音発
生の抑止を同時に可能とした自動２輪車のパワーユニッ
トを提供しようとするものである。

〔発明の概要〕

上記目的を達成するため、この発明の自動２輪車ノパワ
ーユニットは、スイングケース外側半ケースを薄肉化し
たもので、次のように構成される。

すなわち、クランクケースの一側に連設されて後方へ延
びるスイングケースの後部にクランクケース後方に位置
する後輪を軸支し、その後輪に動力を伝える伝導系をス
イングケース内に収容してなる自動２輪車のパワーユニ
ットにおいて、スイングケースを縦割にして形成される
外側開放の４−シックケースに、クランク軸、一次減速
軸、減速歯車軸、後輪軸などの伝導系各軸、キックもし
くは電動式のスタータ系各軸あるいはオイルポンプ、ウ
ォータポンプなどの機器類を支持すると共に、このベー
シックケース開放面に重荷重の支持のない単純な薄肉カ
バーをダンパを介して被着してなるものである。

このように構成することによって合成樹脂や鉄板などの
カノマーヲ用いることができ、軽量化、コストダウンが
でき、またカバー自体の柔軟性によって固有振動数が低
く、共振による騒音を殆んど発生させない効果がある。

〔発明の実施例〕

以下この発明の実施例を図に就いて説明する。

符号１で示したのはエンジンシリンダで、２はピストン
、３はコンロッド、４はクランク、５はクランク４を収
めたクランクケースである。クランクケース５の一側方
には後方へ延びるスイングケースの縦割の内側半分に相
応するベーシックケース６が外側を開放した形で一体に
延設される。

ベーシックケース６の前部では、クランク４のクランク
軸７がクランクケース５から突出する。

一方、ベーシックケース６の後部にはキャップ８を被着
した独立のギア室９が構成され、その前部に軸支された
ドリブン軸１０の一側が突出して設けられる。クランク
軸７の外端部にはドライブＶゾーリ１１を軸支し、ドリ
ブン軸１０上には、その上に軸装した管軸１２にドリブ
ン■ブー１月３を軸支し、両Ｖプーリ１１　、１３にＶ
ベルト１４を懸架する。ドリブン軸１０外端には発進ク
ラッチのクラッチハウジング１５が固定される。発進ク
ラッチの遠心シュー１６はドリブンＶプーリ１３の外側
面に配置される。

ドリブンＶプーリの回転は発進クラッチを介してトリシ
ン軸１０に伝えられるようにしたものである。

上記ギア室９の後部には、後輪駆動軸１７が軸支され、
ギア室９内で噛合う減速ギア１８　、１９を介してドリ
ブン軸１０の回転を減速して伝達される。後輪駆動軸１
７の内端は外部に突出し、ここに後輪加が固定される。

２１はブレーキ作動カム四の駆動レバーを示す。

次ニ、ベーシックケース６の内面には、さらにキック軸
上、キックアイドルギア軸装の内端が軸支される。両軸
ｎ、２４の外端はベーシックケース６に取着けられた別
体のブリッジブラケット２５に軸支される。がはベーシ
ックケース６から延出された取着ゼスで、その外端に上
記ブリツ・クブラケット５を締着する。キック軸上には
セグメント状のキックドライブへりカルギアｎが固定さ
れ、キックアイドルギア軸回上には、キックアイビル４
フ部と、キックドライブへりカルギアごと噛合うキック
アイドルドライブへりカルギア四が一体になって回転自
在、摺動自在に軸支される。キックアイドルドライブへ
りカルギア四は巾広に設定され、軸方向に動いてもキッ
クドライブへりカルギアがとの噛合いは外れない。クラ
ンク軸７にはド２イゾＶプーリ１１の内方にキックトリ
シンギアＩが固定され、上記キックアイドルギアあはそ
の直ぐ内方に位置し、軸方向に動いて両ギア路、３０が
噛合うようになっている。キック軸装はブリッジブラケ
ット５からさらに外方へ突出し、キックレバーが連結さ
れる。キック操作によってキック軸おが回動し、キック
ドライブへりカルギア苔、キックアイドルドライブへり
カルギア四、キックアイドルギア路が回転すると同時に
、へりカルギアのスラスト方向分力によってキックアイ
ドルギア路が軸方向に動いてキックドリブンギア（９）
と噛合い、クランク軸７を駆動してエンジンを始動させ
る。

上記キック軸上およびキックアイドルギア軸Ｕは、第２
図に示すように、ベーシックケース６のほぼ中央部で、
懸架されたＶベルト１４の間に位置する。キックドライ
ブへりカルギアが、キックアイドルギアあはＶベルト１
４よす内側に位置し、キックドリブンギア（９）は前記
の通シトライブ■ブー１月１の内側でクランク軸７に固
定される。すなわちキック始動系はベーシックケース６
の内側に潜って配置される。

さらに、前記ギア室９のキャップ８外面には、オイルポ
ンプ３１が取着けられる。ギア室９内の後輪駆動軸１７
にギア１９と並列してオイルポンプドライブギア３２が
固定され、キャップ８に軸支されたオイルポンプドリブ
ンギアおと噛合う。オイルポンプドリブンギアあの支軸
あがキャップ８を貫通して外側へ突出してポンプ軸部と
結合し、オイルポンプ３１ヲ駆動する。３６はポンプ吐
出口で配管により潤滑各部にオイルを供給する。

以上開放されたベーシックケース６内には、伝導系各部
、キック始動系各部あるいはオイルポンプなどが整然と
配置される。こうして最後に開放面に薄肉のカバー３７
を被着する。カッ々−３７は、合成樹脂、鉄板あるいは
アルミ合金によって製作され、単にカバーとしての機能
しか有しない。前記キック軸るの外端はカッ々−３７に
設けた透孔あよシ外側へ突出する。透孔間とキック軸る
との間にはダンパゴム３９が介装される。また力、？　
−３７の内面と前記オイルポンプ３１との間にもダン／
ｅ　４０が弾装される。こうしてベーシックケース６と
カッ？−３７でスイングケースが構成され、内部に伝導
系が収容された・ぞワーユニットを形作る。４１は懸架
マウントでフレーム後下部に揺回可能に軸支され、もう
１つの懸架マウント４２に緩衝ユニット下端を軸合して
、このパワーユニットがフレームに緩衝懸架される。

なお、反対側のクランク軸７ａにはマグネト４３および
送風ファン４４が軸支される。このマグネト４３周りに
別体の合成樹脂製のインナカウリング４５をクランクケ
ース５に接続し、その上にファンカウリング４６を接続
する。４７はシリンダ１周りのファンカウリングである
。インナカウリング４５部分は従来クランクケース５か
ら延設されていたが、これを合成樹脂に置き換えたもの
で、・ξワーユニットの軽量化に役立ち、また従来は鋳
造上不可能であったエンジンマウント４１のスノぞンを
短くすることができる。

〔発明の効果〕

以上の通シ、この発明に係る自動２輪車の／ｅワーユニ
ットは、スイングケースの縦割の内側半分に相応する部
分をベーシックケースとしてクランクケースから一体的
に延設し、この堅−シックブースに伝導系、始動系の各
部あるいはオイルポンプなどの補器類を支持させ、外側
半分には殆んど荷重がかからないカバーをダンパを介在
させて被着するようにしたもので、このカバーを薄肉で
、合成樹脂や鉄板などで製作した単純なものとすること
ができ、軽量化およびコストダウンに太いに役立つ。こ
うしてカバーを薄肉にしたことによって、柔軟性が生ま
れ、従って固有振動数が低くなり、ギア音などの共振が
なく、騒音の発生を防ぐ。

このカバー自体のダンノソ効果に加えて、カバー中心に
透孔があること、およびダンパ（−を介してキック軸や
オイルポンプに弾接していることで、さらに防振防音効
果が高く、またダンパゴムは衝撃的な外力が加わったと
きに緩衝してカバーの破損を防ぐ効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す自動２輪車のパワーユ
ニットの第２図Ａ−Ａ矢視に沿う断面図、第２図は同カ
バーを外して示した側面図である。 １・・・シリンダ、５・・・クランクケース、６・・・
ベーシックケース、７・・・クランク軸、８・・・キャ
ップ、９・・・ギア室、１０・・・ドリブン軸、１１・
・・ドライブＶプーリ、１３・・・ドリブンＶプーリ、
１４・・・■ベルト、１５・・・クラッチハウジング、
１６・・・遠心シュー、１７・・・後輪駆動軸、１８　
、１９・・・減速ギア、加・・・後輪、る・・・キック
軸、５・・・ブリッジブラケット、ｎ・・・キックドラ
イブへりカルギア、あ・・・キックアイドルギア、酋・
・・キックアイドルドライブへりカルギア、Ｉ・・・キ
ックドリブンギア、３１・・・オイルポンプ、３２・・
・オイルポンプドライブギア、お・・・オイルポンプド
リブンギア、３７・・・カバー、３９．４０・・・ダン
パーザム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. クランクケースの一側に連設されて後方へ延びるスイン
   グケースの後部に後輪を軸支し、その後輪に動力を伝え
   る伝導系をスイングケース内に収容してなる自動２輪車
   のパワーユニットにおいて、スイングケースを縦割にし
   た内側半分に相当する外側開放のベーシツクケースをク
   ランクケースから延設し、その中にクランク軸、一次減
   速軸、減速歯車軸、後輪軸などの伝導系各軸、キックも
   しくは電動によるスタータ系の各軸、あるいはオイルポ
   ンプ、ウォータポンプなどの機器類を支持すると共に、
   このベーシツクケース開放面に重荷重の支持のないカバ
   ーをダンパを介在させて被着するようにしたことを特徴
   とする自動２輪車のパワーユニツト。