JPS6163431A - 密閉中空容器の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、食品あるいは医薬品などを収納する容器の製
造方法に関するもので、特に内容物を収納するまでの間
に異物などが容器内に入らないように密閉４とた中空容
器の製造方法に関するものである。

〔従来の技術〕

上記中空容器は、その輸送中、貯蔵中等に中空容器内に
塵・埃等の異物が入るのを防止するため、あるいは中空
容器本来の立体形状が変形、（員傷するのを防止するた
めに、吹込ノズルにより形成されたブロ一孔を閉塞して
密閉状とした中空容器を形成している。

従来、この密閉１にの中空容３ｇを得る方法としては、
特公昭５２−＝ｔ　５３４１号公報に示されている如く
ブロー成形時に金型内でブロ一孔近傍のパリスンを移動
させて、密閉する方法と、ブロー成形後別部材を吹込ノ
ズルにより形成されたブロ一孔に貼着して密閉する方法
の２つの方法がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

」二記の如〈従来の製造方法では、いずれも吹込ノズル
がパリスンを突き破る際に発生したブロ一孔を閉塞する
ことにより密閉状態の中空容器が得られるのであった。

ブロ一孔を形成せしめる吹込ノズルは、中空容器内部の
圧力流体の放出時間との関係より大きい径のものが好し
い。つまり吹込ノズルの径が大きい程圧力流体の吹き込
み、放出が迅速に行われ、冷却時間も短くてすむのであ
る。

しかし、吹込ノズルの径が大きいと、ブロ一孔の径も大
きくなり、このブロ一孔を密閉するのも困難となる。特
に輸送中・貯蔵中に中空容器どうしの圧力により密閉状
態の解除されることのない完全な密閉状態を得ることは
できなかった。また、吹込ノズルによって発生するブロ
一孔の径を小さくするため、吹込ノズルを構成する筒状
体の壁厚を薄く形成することも考えられるが吹込ノズル
自体の強度に劣り、長期間安定して使用することが困難
であった。また、吹込ノズルがパリスンを良好に突き破
らない場合等パリスンが突き破られる際にブロ一孔周辺
から分離して飛び敗った樹脂の小片が成形される中空容
器内に異物として混入する問題もあった。特に多層状の
パリスンをブロー成形する際、ブロ一孔周辺の積層した
樹脂間で層間剥離を発生し、この層間剥離がブロー成形
される中空容器にまで及び不良品が発生するという問題
もあった。

〔問題を解決するための手段〕

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、ブローノズル
の大きさ、構造またそれによって発生ずるブロ一孔の大
きさ等に何ら係りなく良好な密閉中空容器を製造するこ
とができ、また吹込み工程によって生ずる従来の問題点
を解決するものである。即ち、本発明は容器キャビティ
と袋状キャビティとの間を狭小リセスにて連通した分割
形成の金型間にパリスンを配置して金型を閉鎖し、吹込
ノズルより袋状キャビティのパリスン内に圧力流体を導
入し、上記圧力流体を狭小リセスより容器キャビティの
パリスン内に導入することにより、中空容器と袋状部と
が狭小部にて連通した成形品をブロー成形し、ついで狭
小部を切断するとともに中空容器の連通部分を閉塞する
密閉中空容器の製造方法に関する。なお、中空容器の連
通部分を良好に加熱閉塞し、且つブロ一孔周辺から分離
した樹脂の小片が中空容器内に混入したり、ブロ一孔周
辺の層間剥離の進行を阻止するには、狭小部　”の開口
断面積が外形断面積の５０％以下であることが好ましい
。

〔作用〕

本発明は、中空容器と袋状部との間にこれらを連通ずる
狭小部を設けた。本発明においては、吹込ノズルにより
形成されるブロ一孔を閉塞するのではなく、ブロ一孔以
外の部分である上記狭小部を閉塞するのである。この狭
小部は圧力流体の連通孔であり、成形後に閉塞される。

本発明においては、袋状部のブロ一孔周辺から分離して
飛び敗って樹脂の小片が発生した際、狭小部にて移動が
阻止され、また、多層状のパリスンをブロー成形する際
、ブロ一孔周辺に層間剥離が発生しても、狭小部にてそ
の進行が阻止される。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面に基づき説明する。第１図は、本
発明により製造された中空容器ｌで、この中空容器ｌは
胴部２と、胴部２の上方に連設され胴部より径の小さい
口部３、及び口部上端に連設される先端の丸い頭部４よ
り構成されている。

この頭部４は、その先端部分が閉塞されてる。

中空容器ｌは、内容物充填時に頭部４を切断線４ａより
分離して切断開口された口部より内容物を充填する。口
部３にはネジ３ａが形成され、内容物充填後キャップ（
図示せず）が螺合するよう構成されている。

次に第２図及至第５図に本発明の製造方法を示す。

先ず、可塑化した内・外層が厚肉のポリオレフイン、中
間層かエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物等の酸素
バリヤ性樹脂からなる多層管状の熱可塑性合成樹脂１４
（以下パリスンという）を対向した分ｇｉＩ金型１１．
１２の中心位置に導入する。ここで分割金型１１．１２
の互いに対向すに面には、胴部キャビティ１６、口部キ
ャビティ１７及び頭部キャピテイ１９からなる容器キャ
ビティと袋４．Ｉｌ″キャビティ１８を有する。頭部キ
ャビティ１９と袋状部キャビティ１８との間には、圧力
流体が通過するための狭小リセス２０を有し、この狭小
リセス２０の径は少なくともパリスン１４の肉厚の２倍
以上である。袋状部キャビティ１８は、分割金型１１の
合わせ面１１ａに対して直交する方向に圧力流体が圧入
される吹込ノズル１５が出没自在に摺動するように形成
されている（第２図参照）。

次いで、分割金型１１．１２を閉鎖してパリメン１４内
へ吹込ノズル１５を突き入れ、パリメン１４内へ圧力流
体を噴出する。吹込ノズル１５は、袋状キャビティＩ８
よりパリスン１４４こ向かって突き入れられ、その結果
袋状部５にブロ一孔７が形成される。袋状部５を形成し
た後、狭小リセス２０を通して圧力流体がパリスン１４
の下部−１立入され、中空容器ｌと袋状部５とが狭小部
６にて連通した成形品がブロー成形される（第３図参照
）。

成形品の狭小部６は、分割金型１１．１２の狭小リセス
２０により形成されたもので、狭小部６内は中空容器ｌ
上製状部５が連通ずるよう成形されている（第４図参照
）。

そして加熱された加熱刃２３にて頭部４先端と狭小部６
との基端部分６ａを中空容器成形品の軸方向と略直角の
方向に通過させることにより、袋状部５を分離溶断する
とともに頭部４上端の連通部分を閉塞して、第１図に示
す密閉された中空容器１を得る（第５図参照）。

加熱刃２３は、電熱ヒーターあるいはその他の加熱手段
により加熱された金属板を使用し、樹脂が劣化する温度
と融点とが比較的近い樹脂の場合には、この加熱装置に
温度調節装置を加えた熱板を使用する。ここで使用する
加熱刃の温度は、樹脂にもよるが低密度ポリエチレンで
あれば１２０℃〜３５０°Ｃが好ましい。それは１２０
℃以下であれば樹脂の溶融が始まらず、３５０℃以上で
あれば溶融樹脂が炭化し易くなる。一般に加熱刃２３の
温度は、使用する樹脂の融点近傍の温度から樹脂が炭化
を始める温度までを設定温度の目安とする。

さらに実施例では、加熱刃２３にて頭部先端と狭小部６
との基端部分６ａを切断するとともに溶融して連通部分
を閉塞したが、切断する部分は狭小部６であれば何ら限
定されるものではない。また閉塞の手段も上記実施例の
みに限定されるものではなく、切断刃にて切断した後他
部材を熱溶着することあるいはガスバーナー、赤外線照
射、熱風により加熱した後押圧部材にて溶融されたまわ
りの樹脂を移動させて閉塞することなどの種々の中空容
器密閉手段が利用できる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明はブロ一孔以外の部分で中空容器を
閉塞するものであるから、ブローノズルの大きさ、［ｎ
造、またそれによって発生するブロ一孔の大きさ等に何
ら係りなく良好な密閉中空容器を製造することができる
。またブロ一孔の径を比較的大きくして大量の圧力流体
を短時間に噴出及び放出が可能となり、吹込ノズルの強
度も大きくなり、成形時に吹込ノズルが折れるという欠
点を解消することができる。さらに本発明のパリスンは
、その層構成が？４層であらても多層であっても本発明
は実施できるものであるが、特に多層の場合には、より
効果を発揮するものである。つまり、多層構成のパリス
ンは、吹込ノズルを突き入れる際に積層した樹脂間で層
間剥離を起すことがあり、所謂゛デラミネーション“と
云われる成形不良が発生ずる。中空容器に直接吹込ノズ
ルを突き入れた場合、上記層間剥離が１１部まで達して
しまい商品たりえないものであったが、本発明によれば
、袋状部で発生した層間剥離は、狭小部で集束され、こ
の部分で進行が阻止されて中空容器まで達することがな
いのである。

また、加うるにパリスンが突き破られる際に飛び敗った
樹脂の小片が、袋状部に付着したり、狭小部にて移動が
阻止され、中空容器内に異物が混入することがないので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の製造方法により得られた中空容器の
一部破断側面図、第２図から第５図までは本発明の製造
方法を説明するもので、第２図はバリスフ垂下時を示す
側断面図、第３図は吹込時を示ず・部拡大側断面図、第
４図は中空容器成形体の上部の一部破断側面図、第５図
は密閉時の中空容器成形体の上部の一部破断側面図であ
る。 ■・・・中空容器　　　　２・・・胴部３・・・口部　
　　　　　４・・・頭部５・・・袋状部　　　　　６・
・・狭小部７・・・ブロ一孔　　　　２０・・・狭小リ
セス２２・・・加熱刃

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）容器キャビティと袋状キャビティとの間を狭小リセ
   スにて連通した分割形式の金型間にパリスンを配置して
   金型を閉鎖し、吹込ノズルより袋状キャビティのパリス
   ン内に圧力流体を導入し、上記圧力流体を狭小リセスよ
   り容器キャビティのパリスン内に導入することにより、
   中空容器と袋状部とが狭小部にて連通した成形品をブロ
   ー成形し、ついで狭小部を切断するとともに中空容器の
   連通部分を閉塞することを特徴とする密閉中空容器の製
   造方法。 ２）狭小部の内部開口断面積が外形断面積の５０％以下
   の成形品をブロー成形することを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の密閉中空容器の製造方法。 ３）パリスンがポリオレフィン層を主体とする多層状で
   あることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の密閉
   中空容器の製造方法。 ４）狭小部に加熱溶断刃を当接して袋状部を除去すると
   同時に中空容器の連通部分を閉塞することを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の密閉中空容器の製造方法。