JPS615849A

JPS615849A - 降下装置

Info

Publication number: JPS615849A
Application number: JP12642384A
Authority: JP
Inventors: 隆高口
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1984-06-21
Filing date: 1984-06-21
Publication date: 1986-01-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕未発ＩＪはビルやマンション等の高層建築物の比較的高
い場所から地上へ脱出する手段としての降下装置に関す
る。

〔従来の技術〕

一般にビル等の高層建築物の比較的高い場所で発生した
火災もしくはその他の災害に際し、被災名はいずれも地
上への脱出を試みながら、その手段がないため、みすみ
す尊い人命を失っている場合が多い。

これらの災害に対し、その対策として消防梯子１４や、
縄梯子などの救出方法があるが、地理的条件や、高さ等
の制約を受けて十分な成果を得られていないのが現状で
ある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の技術的１！題は他からの援助を受けることなく
、例えば気球式落下傘装置とでもいうべき手段を用い、
自刃で脱出するための装置を提供しようとする点にある
。

〔問題点を解決するための技術的手段及び作用〕気体収
納部と、該気体収納部に空気よりも比重が小さいと共に
引火性の低い気体を充填する気体充填装置とを有し、使
用時には該気体の浮力と上記気体収納部の空気抵抗とに
より降下速度を減じつつ構造物上層部から降下するよう
にしたものである。

〔実施例〕

以Ｆ、本発明の技術的手段の一実施例を添付図面に基づ
き詳細に説明する。

第１図に示すように、本実施例に係る降下装置１は、全
体半球状からなると共に密閉され、ガスが充填された場
合には落下傘状の気球を形成する気体収納部２と、該気
体収納部２に空気よりも比重が小さいと共に引火性の低
い気体を充填する気体充填装置３と、降下者が足に履い
て装備する緩衝体４とにより構成されている。

そし工、上記気体収納部２の下端部には所定長の吊りロ
ープ５が装着されており、該吊りロープ５のＦ端部には
、使用時に降下者が装着するためのベルト状の装着固定
部６が設けられている。尚、図中符号７は通常、降下装
置を収納しておくためのフックである。また、気体充填
装置３は気体収納部２の下端部に設けられたガス吸入チ
ューブ１７の先端に逆止弁部１８を介して接続されてい
る。この気体充填装置３は第２図に示すように、気体収
納容器８と、該気体収納容器８に設けられた排気部８と
からなり、該排気部８は、排気管９ａとノズル８ｂとか
らなり、排気省渦の孔部１０には環体１１と該環体１１
に貼設されたアルミ箔１２とからなる安全ｆｉ１３が設
けられており、常態時においては、気体収納容器８内に
ガス１４を封入している。また、上記排気管３ａの先端
部には、突刺体１５が取付けられたピストン部１６が設
けられており、使用時には降下者がピストン部１６を内
方へ押し込み、突刺体１５により安全膜１３を形成する
アルミ箔１２を破り、内部のガス１４をノズル８ｂ内へ
流出させるように構成されている。また、ガス吸入チュ
ーブ１７の先端には逆止弁部１８が設けられている。こ
の逆止弁部１８は管体１８と該管体１９内に装着された
逆止弁２゜とからなり、該管体１８の先端部１８ａは拡
開して形成されており、上記気体充填装置３のノズル９
ｂが嵌装されている。また、上記管体１８の後端部１９
ｂはガス吸入チューブ１７内に挿入されており、該管体
１９の中央部には逆止弁２ｏが装着されている。この逆
止弁２ｏは円錐状に形成された弁体２１と該弁体２１を
常態時においては、ノズル９ｂ方向へ付勢し、孔部２２
を閉塞するスプリング２３とから成り、所定圧以上の圧
力が弁体２１に作用した場合には、ガス吸入チューブ１
７を介して気体収納部２に至る気体の流通路が開設され
るように構成されている。さらに、第３図に示すように
、上記緩衝体４は気密バッグ２４と、気密バッグ２４上
に設けられベルト状に形成された乾固足部２５と、ガス
充填部２８と逆止弁部２７とガス充填部２６を作動させ
るリモートスイッチ２８とからなる。このガス充填部２
８は、上記気体充填装置３と略同様の構成から成り、第
４図に示すように、気体収納容器２８には例えば液化炭
酸ガスのような液体もしくは圧縮気体が封入されており
、リモートスイッチ２８からの電気信号によって点火玉
３０が作動し、その方でピストン部３１が動いてその先
端の突刺体３２が安全Ｍ３３を破り、封入されたガス３
４が、ガス排出管３５を通って逆止弁部３６に導入され
る。このため気密バッグ２４は瞬時に膨張して緩衝体４
を形成する。

また、上記乾固足部２５はベルト状に形成されている場
合を例に説明したが本実施例に限定されず、例えば気密
バッグ２４の表面と降下者の靴カバーにそれぞれマジッ
クテープなどを設けて同君させても良い。

また、本実施例にあっては、気体収納部２及び緩衝体４
の気密バッグ２４に充填される気体として、窒素ガスが
用いられており、アジ化ソーダのように加熱により窒素
ガスが発生する薬剤を使用することができる。

いて装備すると共に、装着固定部６により気体収納部２
の下端部に設けられた吊りロープ５に身体を固定し、気
体充填装置３のピストン部１６を押圧し、突刺体１５に
より安全Ｍ１３を破り気体収納容器８内のガス１４をノ
ズルｓｂ内へ流入させる。その後、ガス１４は逆止弁２
０を押し開き、ガス吸入チューブ１７を介して気体収納
部２内に充填されることにより　　　　−−、気体収納
部２は瞬時に展張して落下傘状の気球を形成する。その
後、ガス１４が気体収納部２内に充填されると、ガス圧
は低下するため、自動的に逆止弁２０は閉じる。そして
降下者３７は逆止弁の閉成状態を確認した後にノズル８
ｂを管体１８の先端部ｌｅａから抜き取ることにより、
気体充填装置３を取り外し、第６図に示すように、本実
施例に係る降下装置ｌを用いてビル等の構造物３３のに
層階から空中へ脱出することができる。この場合、第５
図に示すように、降下途中にあっては、気体収納部２は
半球状の気球を形成しているため、下方からの空力抵抗
と気体収納部２に充填されたガスの浮力効果により降下
速度は減じられ、きわめて安全な速度で降下することが
できる。そして、第５図に示すように、地表に近づいた
時点で降下者は携帯しているリモートスイッチ２８をＯ
Ｎにした場合には緩衝体４のガス充填部２６が自動的に
作動し、ガスが充填されて気密バッグ２４により緩衝体
４が形成される。

従って、降下者は着地時においては、該緩衝体４により
衝撃を緩和して安全に地上に降下することができる。ま
た、この場合、気体収納部３に充填されているガスは引
火性の低いものであるため、ビル火災時に使用した場合
であっても、引火し爆発する等のおそれはない。

また、ｔｊＩＪ７図及び第８図は本発明の第二実施例を
示す０本実施例に係る降下装置３８の五つの気体収納部
３８は傘部３９ａと覆帯部３１１ｂとから成り、第７図
に示すように、ガス吸入チューブ１７は覆帯部３１１ｂ
に接続されており、傘部３１１１ａと覆帯部３９ｂとは
、気体充填装置３が作動し、気体収納部３８が展張しき
った場合に、覆帯部３１１ｂが傘部３９ａから脱落して
しまうように、気密性は保ちつつも所定圧以上の気圧と
なった場合に容易に剥離しうるよう縫製されている。こ
の場合、覆帯部３９ｂは傘部３Ｅｌａを確実に開傘させ
るためにのみ使用されるものであり、降下時においては
、第８図に示すように、傘部３９ａ内部に残存するガス
の浮力及び傘部３９ａの空気抵抗により降）速度を減じ
つつ安全に降下することができるものである。

尚２本実施例にあっては複数の気体収納部（傘部）３９
により降下装置３８を構成した場合を例に採り説明した
が、単体の気体収納部　（傘部）３９により構成しても
良い。また、複数の気体収納部　（傘部）３９にガスを
充填する場合には、第８図に示すように複数のノズル４
０が形成された多岐管４１を逆止弁部１８の先端に設け
、テーバ状に形成されたガス吸入チューブ１７を挿入す
るように構成しても良い、さらに、降下点の高さ等によ
り、気体収納部の数、大きさ、又は形状を変えて使用す
ることができ、適宜設計変更して差支えない。

〔発明の効果〕

木発ＩＪＩは以上のような構成を有することから、ビル
火災等の様々な災害発生時にあっても、高層建築物等の
構造物上層階にいる人間を安全に降下させて避難させる
ことが可能となる。また、本発明に係る降下装置は以上
のような構成を有するため、ビル等の建築物のみならず
、様々な構造物から容易に降下することもできる、とい
う効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る降下装置の第一実施例を７７＜す
斜視図、第２図は降下装置の気体収納部へガスを充填す
るための充填装置と逆止弁部とを示す断面図、第３図は
本発明に係る降下装置に使用される緩衝体を示す斜視図
、第４図は緩衝体に使用される気体充填装置と逆止弁部
とを示す断面図、第５図は本発明に係る降下装置の使用
状態を示す斜視図、第６図は本発明に係る陪ド：ｉ２２
を用いてビル等の建築物上層階から降ドしようとする状
態を示す説明図、第７図及び第８図は本発明に係る降下
装置の第二実施例を小す斜視図、第８図は複数の気体収
納部にガスを充填するために用いられる多岐管を示す説
明図である。ｌ・・・降下装置２・・・気体収納部（傘部）４・・・緩衝体１４．３４・・・気体　（ガス）３．２６・・・気体充填装置３３・・・構造物特８４出願人　　高　　口　　　隆第ｊ図第２図第；を図第１１　　図第７図８　図＠９図

Claims

【特許請求の範囲】１）気体収納部と、該気体収納部に空気よりも比重が小
さいと共に引火性の低い気体を充填する気体充填装置と
を有し、使用時には該気体の浮力と上記気体収納部の空
気抵抗とにより降下速度を減じつつ構造物上層部から降
下することを特徴とする降下装置。２）上記気体収納部は全体半球状に形成されると共に密
閉され内部に気体が充填された場合には気球が形成され
ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の降下装
置。３）上記気体収納部は全体半球状に形成されると共に下
方は開放されており内部に気体が充填された場合には落
下傘が形成されることを特徴とする特許請求の範囲第１
項記載の降下装置。４）上記降下装置は内部に気体が充填されて成る緩衝体
を有し、着地時の衝撃を減ずることを特徴とする特許請
求の範囲第１項記載の降下装置。