JPS6156132B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレール上を走行する台車に載置された
積載物を持上げることなく摺動させて別の台車に
積み換えさせるための受渡し装置に関するもので
ある。

以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
第１図及び第２図において１，１は直線に敷設さ
れたレールであり、２，２，２は該レール１，１
に沿つて平行に、かつ複列に設置した無端チエン
コンベヤである。該チエンコンベヤ２，２，２は
夫々両端に配したスプロケツト３，３に無端チエ
ンを夫々巻回してなり、一方の連結軸４の延長さ
れた端部に固設したプーリ５を介してモータ６の
回転が伝えられて一齊に回動するようにしてあ
る。７はチエンコンベヤ２，２，２の一方（図で
は右側）のレール１，１上に配置された第１の台
車であり、フレーム８に延設した取付台９にモー
タ１０を設置し、該モータ１０の回転で駆動軸１
１を回転させ、該駆動軸１１に固設した駆動輪１
２，１２がレール１，１に接して伝動走行するよ
うになつていて、その走行は図示しない光電管ス
イツチによつて制御させるようにしてある。そし
て、該第１の台車７の走行速度とチエンコンベヤ
２，２，２の搬送面の速度は略等しくなるように
設定してある。また、該第１の台車７のフレーム
８には前進方向の前側からチエンコンベヤ２，
２，２が夫々進入できるように切込み１３，１
３，１３をレール１，１に平行状に開設し、さら
に該フレーム８上に回転自在なローラ１４，１４
………をレール１，１と平行状に数本列設してあ
る。チエンコンベヤ２，２，２の搬送面の高さ
Hcは第２図に示すように第１の台車７の搬送面
であるローラ１４，１４………の上端の高さH₁
より僅かに高く設けてある。

１５はチエンコンベヤ２，２，２の他方（図で
は左側）のレール１，１上に配置された第２の台
車であり、該第２の台車１５のフレーム１６は第
１の台車７のフレーム８と略々同高に設けられ、
さらに該フレーム１６上に回転自在なローラ１
７，１７………をレール１，１と直交状に数本列
設してある。該ローラ１７，１７………の上端の
高さH₂はチエンコンベヤ２，２，２の搬送面の
高さHcより僅かに低くなるようにしてある。

次に作用を説明するに、第１の台車７のローラ
１４，１４………上にパレツトａと共に被加工材
料等の積載物ｂを乗せて第３図のようにレール
１，１上を走行させ、フレーム８に設けた切込み
１３，１３，１３にチエンコンベヤ２，２，２が
徐々に進入して行くとチエンコンベヤ２，２，２
の搬送面の回動速度と第１の台車７の走行速度が
略等しく、かつチエンコンベヤ２，２，２の搬送
面がローラ１４，１４………の上端よりも若干高
い位置関係にあるので積載物ｂと共にパレツトａ
は第４図のようにチエンコンベヤ２，２，２上へ
スムーズに移送される。そして、そのままチエン
コンベヤ２，２，２の搬送面の回動で積載物ｂは
左方へ進行して第５図のように該チエンコンベヤ
２，２，２に近接している第２の台車１５へロー
ラ１７，１７………の上端が該チエンコンベヤ
２，２，２の搬送面より僅かに低くなつているの
で移送される。積載物の受渡しを終えて空車とな
つた第１の台車７はレール１，１の始発位置に戻
り、次の積載物を受入れる態勢となる。

第６図は前記第２の台車１５に代えて自動ター
ンテーブルに第１の台車７の積載物を受渡しする
ようにした実施例を示すものであり、チエンコン
ベヤ２，２，２の他方に近接するように配置させ
たターンテーブル１８は支軸１９を支点にして水
平に回動し方向転換できるようにしたものであ
る。該ターンテーブル１８はフレーム２０の一側
に延設した取付台２１にモータ２２を設置し、該
モータ２２の回転駆動で矢示方向に回動し、鎖線
位置へと90゜の角度まで向きを換えることができ
る。該ターンテーブル１８は第１の台車７の積載
物をチエンコンベヤ２，２，２を介してフレーム
２０上に列設したローラ２３，２３………上に受
入れ、前記のように90゜回動させ、上面にローラ
２４，２４………を列設してなる受台２５へ移送
することができるように構成されているものであ
る。

以上に説明したように本発明の受渡し装置は、
レール上を走行する第１の台車の積載物を該レー
ルに沿つて設置したチエンコンベヤを介して第２
の台車へ人手を要することなく自動的に移送させ
て受渡しをするもので、謂わば第１の台車にピス
トン輸送を行なわせ、チエンコンベヤを中継基地
に第２の台車へと受渡しを行なわせるものである
から、例えば多数の加工系列を持つている工場に
おいて被加工材料を供給するのに使用した場合、
レール上を１台の台車を往復させて運搬するのに
比べて著るしく運搬効率を向上することができる
利点を持つものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例に係わるもので第１図は平
面配置図、第２図は同側面図、第３図乃至第５図
は作用説明図、第６図は第２の台車に代えて自動
ターンテーブルを使用する実施例の平面配置図で
ある。 １，１……レール、２，２，２……チエンコン
ベヤ、７……第１の台車、８……フレーム、１
３，１３，１３……切込み、１５……第２の台
車。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ レールと、該レールに沿つてこれと平行に設
   置されたチエンコンベヤと、該レール上で該チエ
   ンコンベヤの一方に配置された第１の台車と、同
   じく該レール上で該チエンコンベヤの他方に配置
   された第２の台車とからなり、チエンコンベヤの
   搬送面は前記各台車の積載物載置面より僅かに高
   くし、さらに第１の台車のフレームにチエンコン
   ベヤを受入れ可能の切込みを設け、第１の台車の
   走行速度とチエンコンベヤの搬送面の速度を略等
   しくして第１の台車上の積載物をいつたんチエン
   コンベヤ上に移送してから第２の台車上に移送さ
   せるようにしたことを特徴とする台車上積載物の
   受渡し装置。