JPS61543A - 耐食性に優れた銅合金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 本発明は耐食性に優れた銅合金に関するもので、熱交換
器特に薄肉化及び長寿命化が要求されている自動車用ラ
ジェーターフィンに適するものである。

「従来の技術」 自動車ラジェーターのフィンはラジェーターチューブと
接合されてチューブ内を流れる冷却媒体の熱を大気中に
放散させる機能を有している。従ってフィンに要求され
る特性としては耐熱性、熱伝導性があシ、この要求特性
を満たすものとして従来錫入り銅が用いられてきた。

しかるに近年ＳＯ，ガスの増加による環境条件の悪化や
、海岸地方における塩分を含んだ大気。

さらには積雪時に散布される融雪剤などのために自動車
ラジェーターのフィンの腐食が激しくラジェーターの放
熱性や寿命を著しく損なうなどの問題が注目される様に
なった。また最近の自動車の軽量化傾向に伴ないフィン
も薄肉化される傾向にあり、従来では問題にならなかっ
た程度の腐食が発生してもラジェーターの性能低下につ
ながることがあった。

この様な状況下で従来のフィンに用いられる錫入り銅で
は腐食に対する抵抗性が低く、よシ耐食性に優れた銅合
金の開発が望まれていた。

「発明の構成」 本発明は、かかる点に鑑み研究を行なった結果、熱交換
器用として特に自動車ラジェーターフィン用として優れ
た耐食性を有する銅合金を開発した。

本発明は、鉛を０．００５〜０．１　ｗｔ％　、　　コ
ノ（ルトを００１〜’＋、　Ｏｗｔｌ含み、残部銅及び
不可避的不純物からなる耐食性に優れた銅合金に関する
ものである。

次に本発明を構成する合金成分の限定理由を説明する。

鉛含有量を０．０　Ｏ５〜０．１　ｗｌＪとする理由は
。

鉛含有量が０．００５　ｗｔ％未満では耐食性の改善の
効果が認められず、鉛含有量が０．１　ｗｔｌを越える
と耐食性向上の効果が飽和すると共に熱間脆性など製造
上に問題を生ずるからである。

コバルト含有量を［ＬＯ１〜ｔ　Ｏｗｔｌとする理由は
、コバルト含有量が０．０１　ｗｔ％未満では耐食性、
耐熱性の改善の効果が認められず、コバルト含有量が１
．　Ｏｗｔｌを越えると耐食性、耐熱性の向上の効果が
飽和すると共に熱伝導性が低下するためである、 鉛とコバルトを複合添加する理由は、鉛とコ１　　　″
）ｅ＃−ｆｉＫ′″″［＋　ｔ、−’ｒ　４　ｉ　１１
　Ｅ　１ＨＩＩ［Ｉｒ１ｔＬＪ−。

せず、複合添加することによって初めて耐食性が飛ｈ′
１的に向上するためである。

以下に本発明合金の実施例を説明する。

第１表に示す諸組成の合金を溶製し、熱間圧延及び適宜
焼きなましを加えながら冷間圧延によシ厚さ［１４ｍｍ
の板とした。研究の結果、ラジェーターフィンの大気腐
食は温度、湿度、塩分が重要な因子であることが判明し
たので以下の試験方法を用い供試材の耐食性を評価した
。すなわち７０℃、相対湿度９０チ雰囲気中に曝露し途
中適宜第２表に示す人工海水を吹きつけ１５日経過後酸
洗して試験前後の重量減を求めた。この重量減を１　ｄ
ｆｆＩ″１日あたυに換算して腐食速度とした。

耐熱性は最終加工度５０俤とした冷間圧延材・を各温度
に３０分間保持してその硬さが冷間圧延材の硬さの８０
チとなる温度を軟化温度とし評価した。熱伝導性はこれ
と相関関係にある導電率により評価した。

これらの結果を第３表に示す。第５表から判る様に鉛も
しくはコバルトを単独添加した合金（試料番号１〜１０
）及び従来の合金（試料番号１１）と比較して本発明合
金（試料番号１２〜２１）は優れた耐食性を示している
。

この様に本発明合金は耐食性が優れ、かつ耐、　　熱性
、熱伝導性にも優れた特性を有しており。

熱交換器用、として特に自動車ラジェーターフィン材と
して好適なバランスのとれた特性を有する優れた合金で
ある。

第　　１　　表 （ｖｒｔチ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鉛０．００５〜０．１ｗｔ％及びコバルト０．０１〜１
   ．０ｗｔ％を含み、残部銅並びに不可避的不純物からな
   る耐食性に優れた銅合金。