JPS6153805B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スイツチの動作状態確認のための表
示灯を備えたリミツトスイツチに関するものであ
る。

周知のように、一般的なリミツトスイツチ単体
内に、基本的なスイツチ回路に加えてランプ回路
を内蔵し、そのランプ（または発光ダイオード）
の点灯あるいは消灯によりスイツチ自体の動作状
態を１個の表示窓に表示して確認できるようにし
たリミツトスイツチが実用に供されている。

そして、このようなリミツトスイツチにおい
て、たとえば、スイツチの動作時にランプを点灯
する形式のものをスイツチの非動作時に点灯する
ように変更するには、ケースカバーに取付けた銘
板付表示ユニツトを逆に取付けて、その接触子を
常開端子から常閉端子に接続し、銘板の取付方向
により区別していた。

しかしながら、前記のものでは、銘板の方向が
逆になつたりして不自然であるとともに、リミツ
トスイツチが暗所に設置してあつたり、あるいは
点検者が接近不能な位置に設置してあると、銘板
方向を的確に読み取ることができず、ランプの点
灯がスイツチの動作点灯であるか非動作時点灯で
あるかを判別することは甚だ困難であつた。

したがつて、本出願人は発光表示用の表示窓を
２個設けて、動作時点灯と非動作時点灯とを異な
る表示窓で行なえるようにした表示灯付リミツト
スイツチを既に出願した。

ところで、このリミツトスイツチでは前記従来
のリミツトスイツチの問題点は解決されるが、表
示窓は半透明の部材からなるため、リミツトスイ
ツチを電源に接続する以前においては、ランプが
動作時点灯式のものか非動作時点灯式のものであ
るかを判別できないという新たな問題を有するも
のである。

本発明は、後者のものにおいて、ランプの前面
に表示窓から目視できる表示を有する表示板を取
付け、電源に接続していなくてもランプが動作時
点灯式のものか非動作時点灯式のものであるかを
外部から容易に判別可能とした表示灯付リミツト
スイツチを提供することを目的とする。

つぎに、本発明を一実施例である添付図面にし
たがつて説明する。

図において、１はスイツチケースＡの主体をな
すアルミダイカスト製のケース本体、２はケース
本体１にシール部材３を介して取付けられた合成
樹脂からなるケースカバー、４は前記ケース本体
１内に内蔵されたマイクロスイツチであり、この
マイクロスイツチ４はその外側部にそれぞれ対と
なつた常開端子５，５と常閉端子６，６とを備
え、アクチユエータ８による押ボタン７の押圧操
作によりスイツチ動作されるものである。

９は前記ケースカバー２の内側部に形成された
ランプホルダー装着用のほぼ方形状をなす凹所
で、この凹所９の底部には一対の長方形をなす薄
肉部１０，１０を縦方向に並列に形成するととも
に、各薄肉部１０はその内側からダイヤモンドカ
ツト等を施して、透光性を有する半透明な表示窓
１１ａ，１１ｂとしてある。１２は前記凹所９の
上下縁部に設けたランプホルダー係止爪で、この
係止爪１２の両側にはガイド壁１３が形成されて
いる。

１４は前記凹所９内に着脱可能に嵌合されたゴ
ム、ナイロンからなる可撓性部材からなるランプ
ホルダーで、このランプホルダー１４には、抵抗
器装着部１５と前記いずれか一方の表示窓１１
ａ，１１ｂと対応する位置にランプ装着部１６が
設けられるとともに、前記ケースカバー２のガイ
ド壁１３内に位置する突片１８と係止爪１２に係
止する突部１９とを有する。

２０は薄い合成樹脂板を形状に折曲した表示
板で、その表面には、たとえば、赤色で適宜形状
のマーク２０ａが記載され、ランプホルダー１４
の溝１７，１７に脚部を嵌合して、ランプ２１を
被蔽するものである。なお、このマーク２０ａは
外部から表示窓１１を介して目視可能なものであ
る。

そして、前記ランプホルダー１４はそのランプ
装着部１６にランプ２１を、抵抗器装着部１５に
抵抗器２２をそれぞれ装着するとともに配線し、
ランプ２１の両極に導電性を有する一対の圧縮コ
イルスプリング２３，２３を接続かつ直立するよ
うに突部２４に固着する。

前記のように組立てたランプホルダー１４をケ
ースカバー２の凹所９にランプ２１が表示窓１１
ａに対応させて装着したのち、ケースカバー２を
ケース本体１に取付け、コイルスプリング２３，
２３の自由端子を常開端子５，５に圧接嵌合し、
マイクロスイツチ４とランプ回路とを電気的に接
続させてある。

次に、前記のように構成された表示灯付リミツ
トスイツチの動作について説明する。

第１図に示すように、押ボタン７が押圧操作さ
れないOFF状態においては、マイクロスイツチ
４の可動接点は常閉固定接点５ｂ，５ｂと接触状
態にあるためランプ２１は常時点灯し、かつ下側
の表示窓１１ａが発光してマイクロスイツチ４が
非動作状態であることを表示する。

一方、押ボタン７を押圧操作すると、マイクロ
スイツチ４の固定接点５ａ，５ａとの接触に切替
わり、ランプ２１は消灯する。

よつて、ランプ２１の消灯により、マイクロス
イツチ４のON―OFF動作によつて制御される電
気的負荷２５には電源電流が通電されているとい
うことが容易に判別できるのである。しかも、マ
イクロスイツチ４を電源に接続しなくても表示板
２０のマーク２０ａによりランプ２１の位置が外
部から目視できるため、ランプが常開、常閉いず
れの状態で点灯するかが分るためランプ回路を誤
まることもない。

前記実施例においては、マイクロスイツチ４の
OFF状態にランプ２１を点灯させるようにした
が、逆にするには、ランプホルダー１４を上下逆
にケースカバー２に装着し、コイルスプリング２
３，２３を常閉端子６，６に接続すれば、表示窓
１１ｂが発光してマイクロスイツチ４がON状態
であることを表示する。

なお、表示窓１１ａ，１１ｂはケースカバー２
に一体成形することなく別体として取付けるよう
にしたり種々の形式のものとすることができる。
また、表示窓１１ａ，１１ｂを横方向に並列に設
けてもよい。この場合には、ランプホルダー１４
に対するランプ２１の配置も変更することは云う
までもない。

以上の説明から明らかなように、本発明の表示
灯付リミツトスイツチは、発光表示のための表示
窓を２個設け、ランプホルダーの向きを変えてコ
イルスプリングが圧接する端子を変更すると、こ
の回路変更に伴つて発光する表示窓も同時に変更
するため、動作時点灯であるか非動作時点灯であ
るかをきわめて容易に判別することができる。

また、ランプ位置は表示板によつてランプが発
光しなくても外部から表示窓を介して目視できる
ため、リミツトスイツチを電源に接続しなくても
動作時点灯式か非動作時点灯式かが判別でき、リ
ミツトスイツチの設置を誤りなく行えるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる表示灯付リミツトスイ
ツチの概略断面図、第２図はランプホルダーを保
持した状態のケースカバーの正面図、第３図はケ
ースカバーのみの裏面図、第４図はケースカバー
のみの断面図、第５図はランプホルダーの正面
図、第６図は第５図の裏面図、第７図は第５図の
側面図、第８図は第６図の―線断面図で、第
９図はランプ回路図である。 １……ケース本体、２……ケースカバー、４…
…スイツチ、５……常開端子、６……常閉端子、
９……凹所、１１ａ，１１ｂ……表示窓、１２…
…係止爪、１４……ランプホルダー、１６……ラ
ンプ装着部、１９……突部、２０……表示板、２
０ａ……マーク、２１……ランプ、２３……コイ
ルスプリング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケース本体とケースカバーとによつて構成さ
   れるスイツチケースと、前記ケース本体内に収納
   され、各々一対の常開端子ならびに常閉端子とを
   有するスイツチと、前記ケースカバーに設けられ
   た透光性を有する半透明の一対の表示窓部と、前
   記ケースカバーの内側部に取付方向を変えて着脱
   可能に嵌着され、かつ前記表示窓のいずれか一方
   に対応する光源を内蔵したランプホルダーと、前
   記表示窓から目視可能な表示部を有し、光源を被
   蔽するようにホルダーに取付けられる表示板と、
   一端が前記ホルダーの一側部に固定され前記光源
   の両極にそれぞれ接続され、他端部が前記ホルダ
   ーの取付方向により前記常開端子または常閉端子
   に圧接する導電性を有する一対の圧縮コイルスプ
   リングとからなることを特徴とする表示灯付リミ
   ツトスイツチ。