JPS6141055Y2

JPS6141055Y2 -

Info

Publication number: JPS6141055Y2
Application number: JP1977125613U
Authority: JP
Priority date: 1977-09-16
Filing date: 1977-09-16
Publication date: 1986-11-22
Also published as: JPS5451552U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は眼鏡の装脱着時眼鏡枠に無理な力を加
えることなしに装着をしつくり行わせるようにし
た眼鏡枠に関するものである。

従来の眼鏡枠に於て装脱着を行う際眼鏡枠のつ
る部を顔の幅よりも少し大きくなるように拡げて
行うためつる部及びその付根部に無理な力がかか
り、これを繰り返して行つている時、つる部が外
側方に湾曲してしまつて顔にしつくり沿わなくな
つたり、或いはその付根部が破損したりする等の
欠点がある。

本考案はこれに鑑みて眼鏡の装脱着時無理な力
が枠やヒンジ部にかからないようになさんとする
ものである。以下本考案を実施例に基づいて説明
する。

図に於て１は所要のデザインをした眼鏡枠の本
体、２はこの本体１の両側部にヒンジ３を介して
折畳自在に設けたつるである。このつる２は第２
図に示す如く耳介への引掛部２ａより延長したつ
る本体に扁平角パイプ状の外筒２ｂを設けたもの
で、この外筒２ｂを適当な材料より成る管有利に
は金属管を以て造り、且このつる本体のヒンジ側
近くに屈曲機構４を設ける。この屈曲機構４は第
３図以下に示す一実施例の如く、つる本体を構成
する扁平角パイプより成る外筒２ｂの所定位置を
輪切状に２乃至３以上に切断して、複数の短筒２
ｃを外筒より形成し、この外筒２ｂと複数個の短
筒２ｃとを一直線上に配列し、この外筒２ｂ、短
筒２ｃ内に適当数の板ばね、実施例では２枚の板
ばね５，５を串装し、外筒２ｂ、短筒２ｃの各筒
の相接する面に於て屈曲できるようにして一本状
のつる本体とする。この場合外筒２ｂ内に串装す
る２枚の板ばね５，５は大きな隙間をあけること
なく外筒内全長に亘つて嵌挿するもので、この板
ばねの一端を外筒２ｂの端部即ちヒンジ側に突出
し、この板ばね端部と外筒端部とを溶着等により
結合し、又この板ばねの他端には針金６を溶着な
どによつて一体とし、これにより外筒、短筒が板
ばねを介して離間しないように連設し、且複数の
短筒及び外筒内に挿入した二枚の板ばねより成る
屈曲機構４によつてつるの側方向への屈曲を自在
となすものである。この板ばねの端部における針
金６の結合手段は、板ばね端部に切溝６ａを設
け、この切溝６ａ内に針金の一端を挿入しこの切
溝部にて針金と板ばねとを溶着して一体とするも
ので、この針金は引掛部２ａ内に挿入し、その補
強用となるものである。上記の屈曲機構はつるの
屈曲角に応じて短筒２ｃの数を増減し調整するも
のである。又上述したる屈曲機構に於てつるの外
筒を輪切状に切断して短筒とする際、互に接する
短筒と外筒の面を図のような矢じり形とするか、
山形などの凸形とくぼみ形に切断してつる横方向
への屈曲時この互いに接面せしめた凸形とくびみ
面に於て円滑なる屈曲を行わせるようになすもの
である。

而して上述の構成に於て、通常眼鏡を装着した
時は従来の眼鏡枠と変りないが、眼鏡の装、脱着
時顔幅よりもつるを外側方向に拡げる際つるの引
掛部２ａはそのヒンジ側端部に形成された屈曲機
構４を外方向に曲げるようにして折れ曲り、つる
やヒンジ部をこじるような力は全く作用しないも
のである。又このつるに加わる外力が解除される
とこのつる外筒内に挿入した二枚の板ばねによる
相乗的な弾力にて自然に復元され元の状態とな
り、つる部は顔にしつくりと沿うものである。

尚この板ばねの弾力強度はばね板厚や材質、湾
曲度によつて変るものであるが眼鏡枠にかかる外
力を予じめ設定し、その外力に十分耐えるような
設計を採用するものである。眼鏡枠に於て、側枠
を合成樹脂塊を小刻みに造りこの合成樹脂塊を綴
るようにして金属芯線を埋め込むものが提案され
ている。然し乍らこの提案のものは金属芯線が合
成樹脂に埋め込まれているため屈曲が軽快に行い
難く、又製作上繊細、優美なものを作り難い欠点
がある。

本考案による時は、特に眼鏡枠のつるを扁平角
パイプ状の外筒内に二枚の板ばねを互いにそわせ
てこれを串装し、且この外筒の一部を輪切状に切
断して短筒を形成し、さらにこの外筒、短筒内に
二枚の板ばねを嵌挿して一体とし、この板ばねを
利用した短筒の集団より成る屈曲機構にてつる本
体が横方向に曲がるようになしているため眼鏡の
装脱着に於て枠のつる部やヒンジ部の屈曲が軽快
にして円滑となり且これらの部分に過負荷がかか
ることがないのでつるが拡開した状態となつて眼
鏡のかけ具合が悪くなつたり、又は破損したりす
る事がなく常に装着がしつくり行え眼鏡の寿命を
長くすることができる等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は外観図、第２図は要部の拡大図、第３
図は分解斜視図、第４図は横断面図、第５図は縦
断面図である。１……眼鏡枠の本体、２……つる、２ａ……耳
介の引掛部、２ｂ……つる本体の外筒、２ｃ……
短筒、３……ヒンジ、４……屈曲機構、５……板
ばね、６……針金。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

眼鏡枠本体の両側にヒンジを介してつるを折畳
自在に設け、このつるを扁平パイプ状の外筒とこ
の外筒内に挿入した板ばねとより成り且該つるの
ヒンジ側近くに於て、前記外筒を輪切状にして複
数個の短筒状とし、その互に接する上記各短筒と
外筒の接面及び短筒間の接面を横方向の屈曲を可
能にして凸形とくぼみ形を互いに隙間を生じるこ
となく当接すると共にこの外筒と短筒を一直線状
に配列し、この中心に二枚の板ばねを串装するよ
みにして挿入し、この二枚の板ばねの一端を外筒
先端部と、他端を引掛部内に挿入される針金と
夫々溶着して一体となした屈曲機構を具備せしめ
て成る眼鏡枠。