JPS6131686Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパフ付きコンパクトにおいて、特に操
作レバーにより止め金を解錠する構造として、解
錠操作の簡便と安全を意図したパフ付きコンパク
トを提供することを目的とする。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明す
る。各図で、１は容器体、２は該容器体１後部に
ヒンジ３で上方に開閉自在に係止された蓋、４は
内部にパフ５を収納して前記容器体１下面部に前
後方向スライド自在に設けられたパフ皿である。

容器体１は、上面凹所に、ドラム６に充填され
た化粧品７を収納し、且つ前部壁８の前面中央を
幾分凹形し、該凹形部に止め金の係合突起９を突
設している。

蓋２は裏面中央部に鏡１０を取付け、また前部
裏面から前記係合突起９に係合する止め金の他方
の係合突起１１を設けた係合部材１２を垂設し、
さらに該係合部材１２より前側の前端部裏面に該
部材１２に並設する如く操作レバー１３を枢支配
設している。

操作レバー１３は第３図に示すように、平板状
の前面操作板１３ａ上端左右両側から足１４，１
４を後方に折曲して延出し、そして左右の端面か
ら支軸１５，１５を突設しており、一方第４図に
示すように、前記係合部材１２の左右両側は前記
足１４，１４を通すため切欠いた空所１６，１６
であり、この空所１６，１６に面する左右の蓋垂
下周壁１７端面には軸穴１８，１８が明けてあ
り、操作レバー１３は支軸１５，１５を軸穴１
８，１８に挿入して枢支配設され、第１図の止め
金を施錠した通常時において、足１４，１４は空
所１６，１６を通しその先端部が容器体１の前部
壁８上面に乗つている。

パフ皿４は前部壁中央部に空所１９を設け、操
作レバー１３の取付けとその操作に支障のないよ
うにしてある。そして、このパフ皿４は、左右両
側壁内面上縁部に前後方向の案内溝２０，２０を
形成し、この案内溝２０，２０を、図では示して
ないが容器体１左右両側壁外面に形成した前後方
向に走るレールに係合し、前後方向にスライドす
る取付けに構成してある。

上記構造において、蓋２を開蓋するには、操作
レバー１３の操作板１３ａの下縁部に指先をか
け、該操作レバー１３をＡ矢方向に回動させれば
よい。すると操作レバー１３は支軸１５，１５を
支点とし足１４，１４が前部壁８を介し容器体１
を下方に押下げ、該容器体１と蓋２とを離反させ
るように作用し、この力で、第２図のように係合
突起９と１１の係合を外し止め金を解錠するの
で、蓋２が開蓋できる。尚パフ５を取出すには、
パフ皿４を前方にスライドさせて引出せばよい。

従来、この種手持ちのコンパクトでは止め金も
小形なことから、その解錠操作に不便する例が多
く、施錠の固い場合などは指先や爪を傷めるケー
スがある程であつた。

しかし、上記本考案ではてこの理による操作レ
バー１３を設け、該操作レバー１３の比較的巾広
な操作板１３ａに指の腹をかけて前方向に回動操
作することにより解錠し開蓋できるので、従来の
ように指先や爪を傷めるおそれは全くなく、解錠
操作は容易且つ簡便である。また逆に、操作力は
小さくてすむことから、止め金の施錠を固めにで
きる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案パフ付きコンパクト
の一実施例の縦断側面図を示し、第１図は施錠
時、第２図は解錠時の図、第３図は同実施例の操
作レバーの斜視図、第４図は同実施例の蓋前部の
一部斜視図である。 １……容器体、２……蓋、４……パフ皿、１３
……操作レバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧品収納の容器体１上面部に、該容器体１後
   部にヒンジ３で係止された蓋２を設け、且つ容器
   体１下面部に前後方向にスライド自在のパフ皿４
   を設けたパフ付きコンパクトにおいて、前記蓋２
   の前部裏面から、左右両側に空所１６，１６を空
   けて前記容器体前部壁８前面から突設した係合突
   起９に係合する止め金の係合突起１１を設けた係
   合部材１２を垂設し、且つ該係合部材１２の前面
   側にこれと並設される如く蓋２の前端部裏面に、
   平板状の前面操作板１３ａ上端左右両側から前記
   空所１６，１６を通して後方に折曲して延び、前
   記前部壁８上面に乗る足１４，１４を有する操作
   レバー１３を枢支配設されてなるパフ付きコンパ
   クト。