JPS6130825B2

JPS6130825B2 -

Info

Publication number: JPS6130825B2
Application number: JP7024078A
Authority: JP
Inventors: Masato Hara; Mitsuyoshi Watanabe; Michiari Adachi
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1978-06-10
Filing date: 1978-06-10
Publication date: 1986-07-16
Also published as: JPS54161166A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は主として焼却炉に連設して使用する除
塵用マルチサイクロンに関し、焼却炉からの排ガ
ス導入口を有する吸気室と、排気口を有する排気
室とを有孔区板で区分したマルチサイクロンにお
いて、それぞれシリカ含有の耐火物により構成し
た、接線方向に導入路を設けた旋回用円形凹部を
有しかつ中心部に内筒嵌合穴を設けた旋回用部材
と、１体または分割された円柱穴を設けた外筒上
部材および円錐穴を設けた外筒下部材とを接続し
て１単位とし、複数単位を階段状に配設し、前記
内筒嵌合穴に嵌合する排気用内筒は上端を有孔区
画板の嵌合支持穴に嵌設し、または前記導入路と
接続する接続口に連続した導入案内口を有する案
内部材な最上段を除く旋回用部材に載設し、各旋
回用部材の導入路または各案内部材の導入案内口
が排ガス導入口側に開口してなる焼却炉用マルチ
サイクロンである。

従来マルチサイクロンは鉄板製であつたので、
焼却炉の排ガスは高温・多湿でありかつ樹脂を含
む各種被焼却物から発生する有害ガスおよび媒塵
を多量に含有しているため、内面に媒塵が固着し
てサイクロンの機能を著しく劣化させるばかりで
なく、短期間で腐蝕する欠点があり、焼却炉に連
設して使用するには種々問題が残されていた。

本発明は焼却炉専用のマルチサイクロンで、シ
リカ（酸化硅素SiO₂）含有の耐火物で構成した各
部材を組合わせて連結するものであるから、規模
に応じたマルチサイクロンを構成する事ができ内
面を焼成する事により円滑なシリカの熔融膜が形
成されてサイクロンの機能を向上し、かつ耐火・
耐火耐蝕性に富むものである。

以下実施例により本発明を説明する。第１図及
び第２図・第３図は本発明の１実施例を示し、焼
却炉から排ガス導入口１を有する吸気室２と、排
気口３を有する排気室４とを有孔区画板５で区分
したマルチサイクロンにおいて、それぞれシリカ
含有の耐火物により構成した旋回用部材６、外筒
上部材１０、外筒下部材１２を組合わせ接続して
１単位とし、複数単位を階段状に配設し、各旋回
用部材６の導入路は排ガス導入口１側に開口させ
る。旋回用部材６は第４図に示す如く接線方向に
導入路７を設けた旋回用円形凹部８を有しかつ中
心部に内筒嵌合穴９を設け、外筒上部材１０は第
５図に示す如く貫通する円柱穴１１を設け、外筒
下部材１２は第６図に示す如く貫通する円錐穴１
３を穿設し、必要に応じては点線図示の如く下端
口を長くする。また、外筒上部材１０と外筒下部
材１２は製作上１体化または分割化し、前記旋回
用部材６の内筒嵌合穴９に嵌合する排気用内筒１
４は、上端を有孔区画板５の嵌合支持穴１５に嵌
設して固定し、下端部は外筒上部材１０、外筒下
部材１２の円柱穴１１、円錐穴１３内に位置させ
る。

このように構成される本発明において、１単位
となる旋回用部材６、外筒上部材１０、外筒下部
材１２を階段状に配設する場合は、第１１図に示
す如く各段位の縦横を整列させても、あるいは第
１２図に示す如く段位に応じて縦位置を喰い違わ
せ、導入路７が排ガス導入口１側に開口するよう
適宜配列を選定し、また、第７図及び第８図、第
９図、第１０図に示す如き前記導入路７と接続す
る接続口１７に連続した導入案内口１８を有する
案内部材１６を、第１３図に示す如く最上段を除
く旋回用部材６の上に載設し、接続口１７と導入
路７とを接続させ、導入案内口１８を排ガス導入
口６側に開口させ、焼却炉からの排ガスを旋回流
を発生させる旋回用部材６の旋回用円形凹部８に
流入しやすくして圧力損失を減少させる事もでき
る。この場合、図示の如く案内部材１６の両側面
に半円形の円筒嵌合欠除部１９を設ければ第１３
図に示す如く段位に応じて縦位置を喰い違わせた
旋回用部材６に載設した時、排気用内筒１４間に
嵌設する事ができるから、位置を安定させる事が
できて有利となる。

第１４図は他の実施例を示し、外筒下部材１２
の下部位置に貫通する円錐孔２１を穿設し旋回用
部材６と同厚の補助部材２０を１個以上重設した
ものである。すなわち、階段状の各単位の高さ調
節が容易となりかつ除塵効率を向上する事もで
き、第１図に示す実施例にも適用できるが、地上
に直接設置し地上に旋設した煤塵排出路２２に落
下集塵させる事も可能となるから有利である。

本発明は上述のように構成され、各構成部材は
シリカを含有するから、旋回用部材６、外筒上部
材１０、外筒下部材１２の内面は、焼結すると熔
融滕が形成されて円滑面となり集塵効率の劣化が
防止される。すなわち、予め内面を焼結しても、
あるいは焼却炉から流入する高温排ガスにより使
用中焼結させる事も可能である。特にシリカを70
％以上含有する抗火石粒を耐火材の骨材として混
入させれば軽量化・コスト低減化となり、天然資
源の有効利用ともなる。また、構成部材は耐火・
耐水・耐蝕性に富むから高温・多湿であり、かつ
腐蝕性ガスを含有していても従来の鉄製に比べて
著しく耐久性にすぐれ、内面を水洗する事もで
き、更に各構成部材が組立て式であるから旋工・
保守・生産などの能率を向上する事ができるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例縦断面図、第２図は
排ガス導入口の正面図、第３図は第１図のＡ―Ａ
部分断面図、第４図は本発明の構成要素となる旋
回用部材の斜視図、第５図は外筒上部材の斜視
図、第６図は外筒下部材の斜視図、第７図は案内
部材の斜視図、第８図はその底面図、第９図は左
側面図、第１０図は右側面図、第１１図及び第１
２図は各単位を階段状に配設した状態の斜視図、
第１３図は第１２図に示す階段状の旋回用部材に
案内部材を載設した状態の斜視図、第１４図は他
の実施例縦断面図である。図中、１…排ガス導入口、２…吸気室、３…排
気口、４…排気室、５…有孔区画板、６…旋回用
部材、７…導入路、８…旋回用円形凹部、９…内
筒嵌合穴、１０…外筒上部材、１１…円柱穴、１
２…外筒下部材、１３…円錐孔、１４…排気用内
筒、１５…嵌合支持穴、１６…案内部材、１７…
接続口、１８…導入案内口、１９…内筒嵌合欠除
部、２０…補助部材、２１…円錐孔、２２…煤塵
排出路を示す。

Claims

【特許請求の範囲】１焼却炉からの排ガス導入口を有する吸気室
と、排気口を有する排気室とを有孔区画板で区分
したマルチサイクロンにおいて、それぞれシリカ
含有の耐火物により構成した、接線方向に導入路
を設けた旋回用円形凹部を有しかつ中心部に内筒
嵌合穴を設けた旋回用部材と、円柱穴を設けた外
筒上部材および円錐穴を設けた外筒下部材とを接
続して１単位とし、複数単位を階段状に配設し、
前記内筒嵌合穴に嵌合する排気用内筒は、上端を
有孔区画板の嵌合支持穴に嵌設し、各旋回用部材
の導入路が排ガス導入口側に開口してなる焼却炉
用マルチサイクロン。２焼却炉からの排ガス導入口を有する吸気室
と、排気室とを有孔区画板で区分したマルチサイ
クロンにおいて、それぞれシリカ含有の耐火物に
より構成した、接線方向に導入路を設けた旋回用
円形凹部を有しかつ中心部に内筒嵌合穴を設けた
旋回用部材と、１体または分割された、円柱穴を
設けた外筒上部材および円錐穴を設けた外筒下部
材とを接続して１単位とし、複数単位を階段状に
配設すると共に、前記導入路と接続する接続口に
連続した導入案内口を有する案内部材を最上段を
除く旋回用部材に載設し、前記内筒嵌合穴に嵌合
する排気用内筒は、上端を有孔区画板の嵌合支持
穴に嵌設し、各案内部材の導入案内口が排ガス導
入口側に開口してなる焼却炉用マルチサイクロ
ン。