JPS61257188A - Ebvゲノムのdna配列、組換えdna分子、ならびにebv関連抗原および該抗原を含有する診断用組成物および製剤組成物の製造法 - Google Patents

Ebvゲノムのdna配列、組換えdna分子、ならびにebv関連抗原および該抗原を含有する診断用組成物および製剤組成物の製造法

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JPS61257188A
JPS61257188A JP18566185A JP18566185A JPS61257188A JP S61257188 A JPS61257188 A JP S61257188A JP 18566185 A JP18566185 A JP 18566185A JP 18566185 A JP18566185 A JP 18566185A JP S61257188 A JPS61257188 A JP S61257188A
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ebv
dna sequence
protein
dna
plasmid
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ハンス ヨツト ヴオルフ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発凱坐技■久団 本発明は、以下に述べる方法ならびに診断用および製剤
組成物に用いられるべきEBV関連抗原の少なくとも部
分のためにコードするEBVゲノムのDNA配列ならび
にそれぞれのDNA配列の少な(とも部分の位置決定お
よび単離方法に関する。
さらに、本発明は、細菌、酵母、哺乳動物細胞のような
適当な宿主中へ導入された後、該EBV関連抗原の抗原
決定基の産生のために有用である組換えDNA分子すな
わちクローニングおよび発現ベクターに関する。
さらに、本発明は、EBV関連抗原に対する抗体の迅速
、簡単、高感度、高度特異的な決定のためのそれぞれの
方法および組成物またはキットにも関する。これらの試
験に於て、EBVの異なる抗原を用いて、これらの抗原
に対する患者の血清中の特異抗体群を検出する。この検
出は、前感染、新感染、慢性感染、回復および腫瘍(n
eoplas tic)状態のような血清供与者の感染
の状態に関するかなり信頼できる結論を可能にする。さ
らに、本発明は、EBV関連疾患の予防および治療に有
用な該抗原を含有する製剤組成物例えばワクチンに関す
る。
1」u1看 ヘルペスウィルス〔ヘルペトビリジアエ(HerpeL
oviridiae) )は、全直径150nn+の包
囲20面体カプシドである。ウィルスゲノムは、分子量
約10”Dの2本鎖DNAからなっている。
ヒトのヘルペスウィルスは、ヘルペスシンプレックス■
 (“単純庖疹”)、ヘルペスシンプレックス■(陰部
庖疹)、バリセラーシスター(Varicella−Z
oster)  (水痘、帯状庖疹)、チトメガロウイ
ルス(Cytomegalovirus) (先天性奇
形、例えば小頭症)、およびエプスタイン−パル(Ep
stein−Barr)ウィルス(EBV)(伝染性単
核症(IM)、パーキットの(Burkitt’s)リ
ンパ腫(BL)、鼻咽頭癌(NPC))である。
ヘルペスウィルスは、宿主の一生の間持続する可能性の
ある潜在的感染をつくり上げる顕著な性質を示す。1次
感染後、ヘルペスウィルスは、照射や免疫抑圧のような
、幾つかの公知の型の刺激の1つによって活性化される
までは、休止しているか、あるいは散在的にだけ見られ
るかあるいは全く見られない。かかる内因性疾患の再発
は、ヘルペスシンプレックスまたはシスター(zost
er)の場合には皮膚上の小庖疹の集まりの形をとり、
あるいはチトメガロウイルス(cytomegalov
irus)またはEBVの場合にはより一般化された結
果を示す可能性がある。潜在的感染として無期限に存続
するこの能力のために、これらのウィルスは事実上長期
間生存することができる。ここ数年間、ヒトの癌とEB
Vとの相関に注意が向けられている。
EBVは第1次疾患として伝染性単核症を生ずる。主と
して子供または若年成人に起こる。平均成人人口の90
%以上が、抹稍B−リンパ球内に−生存続するEBVで
感染されている。このウィルスは耳下腺中で産生され、
経口ルートによって広がる。
血清学は、2種のヒトの腫瘍性(neoplas ti
c)疾患、アフリカン バーキット リンパ腫(八fr
ican Burkitt’s lymphoma) 
 (B L)および鼻咽頭癌(NPC)の惹起にEBV
が関与する可能性があることを示唆している。伝染性単
核症はEBVによる1次感染の1つの結果である。伝染
性単核症は、付加的な危険因子が無ければ生命を脅かす
疾患ではない。
しかし、しばしば長期間(数週間程度)の自覚的病気感
情と肺臓破裂の危険が劇的に増すための物理的ストレス
を避ける必要性とが、確かにこの疾患の抑制を示唆する
であろう。
伝染性単核症の臨床的診断は、通常、下記のパラメータ
ーの組み合わせから誘導される。
]、  1.0.000〜20,000、そして50,
000にまで達する高い白血球数。
20)10%の異型細胞 3、 リンパ節炎 4、熱があること 伝染性単核症の患者は唾液中にEBVを放散する。この
ウィルス放散では、流行および近接者の感染は稀である
ので、この病気の漫延に対して特別な予防を必要としな
い(A、S、エバンス(A、S。
Evans)、“EBウィルシス染の伝達、経口薬物に
於けるウィルス感染(The Transmissio
n of EBviral 1nfections、 
Viral Infectjons in OralM
edicine>  ″、J、フックス、G、ジョーダ
ン(J、IIooks、 G、Jordan)編者、エ
ルスビアノースホランドアムステルダム(Elsevi
er North110lland Amsterda
m)、 p、21H1982) ) 、ウィルス放散は
病気の回復によっては止まらず、成人人口の少な(とも
60%(おそらくは100%まで)が、耳下腺の唾液腺
管の上皮細胞中で生涯産出される少なくとも低いレベル
のEBVを放散する〔11.ウォルフ、M、ハウス、E
、ウィルメス(H,Wolf。
M、1Iaus、 E、Wilmes) 、”耳下腺中
に於けるエプスタイン・パルウィルスの存続(Pers
istence ofEpstein−Barr vi
rus  in  the parotid glan
d)”。
J、Virol、、5H1984))  。
伝染性単核症例の約1%は、該疾患の初期に於て既に、
あるいはその後の帰結として合併症を示す。はとんどの
合併症は自己免疫機構によるものであり、ある症例では
身体がEBV転化、増殖性B細胞の過剰を除去すること
ができる機構による対宿主移植片症と区別することがで
きない。
例えばコルチコステロイドとの併用に於ける高い投与量
のシクロボリンAによる治療のような還境あるいはプル
ティ口(purtHo)記載のようなAIDSまたはあ
る種の遺伝的疾病素質〔ダンカン(Duncan’s)
症候群、X染色体連鎖リンパ増殖症(XLP);D、T
、プルティ口、K、サカモト、■、バルナベイ、J、シ
ーソー、T、ベクトルグ、G、 ロジャーズ、J、イエ
ッッ、S、ハラダ(D、T、Purtilo、 K、S
akamoto、 V、Barnabei。
J、5eeley、 T、Bechto1g+ G、R
ogers、 J、Yets。
S、l1arada)およびXLP共同研究者:“X連
鎖リンパ増殖症候群(X−1inked lympho
−proliferativesyndrome)  
(X L P )をもつ少年に於けるエプスクインーバ
ルウイルス誘発疾患、最近までの登録研究(EpsLe
in−Barrvirus−induced dise
ases 1nboys with the X−1i
nked Iympho−proliferative
syndrone (X L P ) 、Update
 on 5tudies of theregistr
y)”、 Am、 J、 Med、、 73. p49
(1982))のためにT細胞応答が不十分な場合には
、感染したB細胞は、宿主の制御から逃がれて、試験管
内で培養されるときになすであろうように制限無く増殖
する機会をもつ可能性がある。この結果は、AIDS患
者の場合にはBL様疾患として(J、  L、ジ−グラ
−1R,C,マイナー、E、ローゼンバウム、E、T、
  レンネソテ、E、シリトエ、C,カサバント、W、
L、  ドリュー、L、ミンク、J、ゲルショア、J、
グリーンスパン、J、ペックステア・ド、K、ヤマモト
(J、L、Ziegler、 R,C,Miner。
IE、Rosenbaum、 E、T、Lennett
e、 E、5hillitoe。
C,Ca5avant、 W、L、Drew、 L、M
intz、 J、Gershor、 J。
Greenspan、 J、Beckstead、 K
、YamamoLo) 、’同性愛男子に於けるパーキ
ット(Burkitt’s)様リンバ腫の発現(Out
break of Bur、kitt’5−1ike 
lymphoma inhomosexual men
)  ” 、、ランセット(Lancet)20)ρ、
631 (1982)) 、あるいはX L j患者C
D。
T、プロティ口(D、T、Purtilo)ら、上掲〕
または腎臓移植受納者(D、W、ハント、G、フリッツ
ェラ、D、T、プロティ口、K、サカモト、J。
L、サリバン、A、 K、サエムンドセン、G、クライ
ン、R,L、  シモンズ、J、S、ナシヤリアン(D
、W、Hanto、 G、Fr1zzera、 G、T
、Purtilo、 K。
Sakamoto、 J、L、5ullivan、 A
、に、Saemundsen+ G。
に1ein、  R,L、Simons、 J、S、N
ajarian) 、”腎臓移植受納者に於けるリンパ
増殖性障害の臨床スペクトルおよびエプスタイン・パル
(Epstein−Barr)ウィルスの役割の証拠(
C1inical Spectrum oflymph
o−proliferative ceisorder
s in renaltransplantrecip
ienLs and evidence for th
erot of Epstein−Barr viru
s )  、 Cancer Res、。
41、  p、4253 (1981) ]では多クロ
ーン性リすパ増殖性疾患として記載された。
伝染性単核症または急性EBV感染の確実かつ迅速な同
定は、白血病に対する鑑別診断、あるいは移植受納者の
場合に於ける移植拒絶発症に対する鑑別診断が必要な場
合には特に重要である。これらの場合に、誤った診断は
正しくない治療に導き、重大な、生命を脅かす結果をも
たらす可能性がある。
EBVで己こされる1次疾患の子方 伝染性単核症は、−生の極めて早い時期にIEBVによ
る感染が起こるフイリソピンやマレ−シアのような地域
で゛は知られていないように思われる(D、S、に、タ
ン(D、S、に、Tan)、“マラヤに於けるアジア人
の間には伝染性単核症は無い(Absence ofi
nfectious mononucleosis a
mong As1ans inMalayg)”、 M
ed、 J、Malaya 21 p、35B (19
67) )。
はとんど全人口が遅くとも2〜10才には抗体を持って
いる。臨床的徴候は若年感染または成年感染の結果であ
るように思われる。ワクチンで感作された生体は、顕著
な臨床的症状なしに感染され、上に挙げた危険群に於け
るしばしばの致死の結果がワクチンによって除かれると
仮定することができる。
パーキット(Burkitt’s) ’ンパ とEBV
パーキット(BurkiLt’s)リンパ腫の発生は、
染色体再配列と連関している。すべての症例がリンパ腫
細胞中にEBVゲノムを含有しているわけではないが、
少なくとも高い出現率をもつ地域では、これらの腫瘍の
97%がEBV関連であり、EB■感染の抑制がパーキ
ット(Burkitt’s)リンパ腫の危険を少なくす
るらしい。
EBV関゛の可叱な2゛ ^”としての1咽U隻 EBVが100%の関連を示す他の疾患は鼻咽頭癌(N
 P C)である(M、J、 シモンズとK。
シャンムガラトナム(M、J、Simons andK
、Shanmugaratnaa+) li著、“鼻咽
頭癌の生物学(The Biology of Nas
’opharyngal Carcinoma)  ”
UICCテクニカルレポートシリーズ(UICCtec
hnical report 5eries)、インタ
ーナショナルユニオンアゲインストカンサー(Inte
rnationalUnion Against Ca
ncer) %ジュネーブNp、1゜(1982))。
NPCは、はとんどしばしば、後鼻腔のローゼンミュレ
ル窩(咽頭窩)から始まる。しばしば、患者は、頚部リ
ンパ節に最初の典型的な転移が生じた後にしか入院させ
られない。
中国南部のある地域で、またシンガポールやマレ−シア
の中国人の中では、NPCは、1年につき100,00
0人あたり40人までの出現率をもち、最も頻度の高い
腫瘍である。ポルネオやチュニジア(Tunesia)
のような世界の他の地域でも出現率が高い。はとんどの
その他の地域では、出現率は、1年につきtoo、oo
o人当たり約0.2人であり、耳、鼻、咽頭(ENT)
の腫瘍の約4%を示す。はとんどのすべての高危険地域
に於て、年令分布は、約40〜50才の明らかな単一ピ
ークを示す。しかし、ポルネオに於て、およびチュニジ
ア(Tunesia)ではある程度、5〜15才の若手
層に顕著な第2ピークが見られる(M、J、シモンズ(
M、J、Simons)ら、上掲〕。
伝統的な中国医療を含む環境因子が、南アジアのある人
口、主として中国人人口中の鼻咽頭癌の危険を増した原
因である可能性がある〔′免疫欠失と癌:エプスタイン
−パルウィルスとリンパ増殖性悪性度(Immune 
deficiency and cancer :Ep
stein−Barr virus and lymp
hoproliferativemalignanci
es)  ”、D、フルティ口([]Npur HIo
)編集、プレナムプレス(Pl、enum Press
) p、233(1984)中のHウルツ(H,Wol
f)著“エプスタイン−パルウィルスの生物学(Bio
logy of Epstein−Barr viru
s)  ”〕。
EBV関゛−腫 形成の抑制 腫瘍形成の抑制には、3つの可能な基本的戦略がある。
1、早期発見とそれに続く治療 20)理想的には寿命を越えて発病を遅らせること3、
 予防 これらの目的は、多くの腫瘍形成のような多回性疾患に
於ても達成され得る。それ自体では罹病させるのに必ず
しも十分でない本質的な1つ以上の因子を除くことによ
って、あるいは腫瘍症状の発現を促進する因子を減らす
ことによって、疾患出現率を減少させることができる。
本発明の特異的ウィルス関連抗原、あるいは抗体または
遺伝物質を、ウィルス関連腫瘍の早期診断の道具として
使用することにより、木質的な因子の除去を容易にする
ことができる。
A、EBVによる1゛感染:VAC(ウィルスカプシド
抗原)、EA(初期抗原(early −antige
n)) 、EBNA Cエプスタイン−パル核抗原(I
Epstein−Barr Nuclear Anti
gen) )に対する抗体の発生 EBVは、急性または1次感染中にBリンパ球を感染す
る(単核症)。免疫応答が無いため、多数の細胞が溶解
サイクル(lytic cycle)中に入り、完全な
1組のウィルス抗原を産生じ、抗原は、細胞溶解中に血
流中へ放出される。これらの抗原に対して、宿主の免疫
系によって特異抗体が合成される(表A)。
恐らく、EBVの発現を抑制する細胞因子のために、す
べてのBリンパ球が十分に溶解性の感染を支持する能力
があるわけではない。これらの細胞は、宿主の一生の残
りの期間EBVゲノムを潜在的に担持している。
大人 ”XLP免疫学的に奪取された宿主の1例として’ G
P240/200の免疫沈降によって測定(MA :膜
抗原)12皿1i土EAに対する抗体の消失ならびにV
CAおよびEBNAに対する抗体の保持身体の免疫防禦
機構が、溶解的に感染させられた細胞を循環から取り除
くので、抗体レベルは回復期中に低下し始める。しかし
、上述したように、EBVは耳下腺中で産生される。ウ
ィルス粒子とEAを含む細胞内ウィルス関連抗原とは唾
液中へ放出され、中咽頭に達する。ここでウィルス粒子
はBリンパ球に結合し、抗原として身体へ提示され、か
くしてVCAに対する抗体力価が保たれる。
EAは、リンパ球に結合できないので、プロテアーゼに
よって分解され、従って免疫系に対して抗体産生性抗原
として有効ではない。
EBVによって潜在的に感染された循環リンパ球はEB
NAを含有する。その生活環の終わりに、これらの細胞
は破壊して、EBNAを血流中へ放出する。従って、こ
の抗原に対する抗体は存続する。
かくして、耳下腺中に於けるF、BV産生と潜在的感染
B細胞からのEBNAの放出とのために、回復患者の血
清は、抗VCAおよび抗EBNAIgG抗体レベルが低
い(上記表A参照)。加えて、溶解サイクル(Iyti
c cycle)に入り得る稀なりリンパ球から放出さ
れるEAは、低劣な抗原である可能性があり、使用する
試験系で検出できる抗体レベルを生じないかもしれない
抗体群の出現の公知の順序、特にIgM抗体の初期の存
在およびそれに続<IgG抗体の存在の順序と組合わせ
て、EBVで惹起される1次疾患の種々の抗原群を、改
良診断法に利用することができる。しかし、主として細
胞抗原または細胞誘導抗原に基づく使用可能な試験系に
は、重大な制限がある。これは、感度、特にIgM抗体
の検出に対する感度に関し、非特異的反応にも関する。
c、 Npcに・P、した固 中(7)Ef3V’  
  :エプスタイン−パル(Epstein−Barr
)ウィルスが鼻咽頭癌およびアフリカバーキットリンパ
腫(African Burkitt’s Lymph
oma)に原因として関連する可能性があるという第1
の示唆的な証拠が血清学的データから誘導された〔総説
として、M、A、エプスタイン、B、G、アコング(M
、A。
Epstein、 B、G、八chong)、  ”ザ
エブスタインーバルウイルス(The Epstejn
−Barr Virus)  ”、シュプリンゲルフェ
ルラークベルリン(Springer VerlagB
erlin) 、ハイデルベルク、ニューヨーク(19
79)参照)。
ウィルスまたは少なくとも初期ウィルス抗原を産出する
細胞について主として間接的な免疫螢光法を用いて、患
者の血清中に、これらの抗原に対する明らかに°より高
い抗体力価が見いだされた。
初期抗原(Early Antigen) (EA)と
名付けられる1群の蛋白質とウィルスカプシド抗原と呼
ばれる他の群の蛋白質とに対する非特異免疫グロブリン
を検出したこれらの第1の試験は、EBVとこれらの疾
患との間の関係の確立に役立った。しかし、これらの試
験は、単一の血清から悪性疾患を明確に診断するために
は価値が制限され、かつ治療の監視に用いることができ
ない。
抗原および抗体群特異性試験の導入、特に2種の抗原族
EAとVCAに対する抹梢IgA抗体の決定は、また少
なくともEA族を細分しようとする最初の意図(EA、
DまたはR,G、ヘンル、W、ヘンル、G、クライン(
G、1(enle、 W、Hen1eand G、Kl
ein)、“エプスタイン−パルウィルス感染細胞の初
期抗原複合体(early antigen coa+
plex)中の2種の明瞭な成分の立証(Demons
tration of2 distinct comp
onents in the early antig
encomplex of Epstein−Barr
 Virus 1nfected cells)Tnt
、J、Cancer、 8. p、272 (1971
) )も、試験の診断および予後の価値を著しく改良し
た。
NPCに対する危険度の高い地域では、成人人口の1%
がEBVカプシド抗原(VCA)に対するIgA抗体を
もっている。
この群の3%が、臨床検査でNPCを有しており、但し
末端症例は例外で、抗VCAIgA陰性症例は発見され
なかっ殆。3年間の追跡調査で、IgA抗VCA陽性症
例から、毎年約1%がNPCを発生した。この性能の試
験は、高度特異的自動読取り可能ELISA試験(hi
ghly specificautomato−rea
dable ELISA test)として有効なら(
ど、極度に危険な人口のための優れた“第1段階”スク
リーニングを与えるであろう。
EBウィルシスgA/VCA抗体の検出は、NPCの診
断にとって有用であり(36頁の表参照)、初期段階の
検出のために特に価値がある。
例えば、ウズホウ市(Wuzhow C1ty) (中
国、NPCの高度危険地域)では、血清学的大規模調査
によって発見されたNPCの頻度は、夏期(42%)と
■期(48%)の患者の%が、そうでない場合の外来患
者診療所で発見される頻度(1期1.7%、■朋30%
)よりも蟲かに高かった。生き残りの機会は、明らかに
治療を始めた時期に関係する。
1期の生存率は〔上溝腫瘍病院(Shanghai T
umor)Iospital)によれば〕93%、■期
では75%であり、より進んだ期では非常に低い。従っ
て、早期発見および早期治療によってNPCの死亡率を
減少させることが可能である。
EBVの早期抗原複合体(early antigen
complex)に対するIgA抗体は、用いられる方
法によるが、NPC患者の40〜70%で検出される。
これらの抗体は、腫瘍をもっていない人口にはほとんど
存在していない。腫瘍をもっている個体のかかる試験は
、治療開始の決定に非常に重要であり、腫瘍患者の10
0%近くに於て疾患の発見が可能になるように感度が増
強されるならば、その価値はさらに高くなるであろう。
IgA/VCA抗体陽性個体間のNPCの検出率は1.
9%であり、IgA/EA抗体陽性個体の検出率は30
〜40%である。これらのデータは、’gA/EA抗体
試験の方がNPCの検出にはより特異的であるが、Tg
A/VCA抗体はど敏感でないことを示している。
数多くの研究所がEAおよびVCAに対するIgA抗体
の連続的測定を用いて治療の成功を監視しておりかつ極
めて良好な成功さをもって再発の早期発見を行っている
250/350の膜蛋白 およびそのイいわゆる膜抗原
複合体(membrane antigencompl
ex) (MA)を構成するウィルスエンベロープの4
種の蛋白質は記載されている(L、F、 クアルティー
レ、G、R,ピアソン(L、、F、Qualtiere
G、 R,Pearson)、ら、上掲;J、ノース、
A、J。
モーガン、M、A、 エプスタイン(J、North、
A、J。
Morgan、 M、A、IEpstein)、  “
EBウィルシスンベロープおよびウィルス決定膜抗原(
M−A、)ポリペプチドに関する観察(Observa
tions or the EBvirus enve
lope and virus−determined
 membraneanLi8en  (MA)  p
oly  peptide)、   ”  Intj、
Cancer26、 p、231(1980) )。こ
れらの蛋白質の2種、すなわちgp250とgpzso
とは、抗原的に密接に関連しているCD、A、 ソーリ
ー・ローソンとに、ゲイリンガ−(D、A、Thorl
ey−Lawson andK、Geilinger)
、′エプスタインーパルウィルスの主要糖蛋白質(gp
250/ 350)に対する単クローン性抗体は感染性
を中和する(Monoclonalantibodje
s  against  the  major  g
lycoprotein(gp250/350) of
 Epstein−Barr virus newtr
alizeinfectivity)  ″ 、  P
roc、  Natl、Acad、Sci、、  US
A  77+p5307(1980) )。1つの成分
の分子量は、ウィルスが誘専される細胞系によるが、2
00 、000〜250.000 Dの範囲であり、第
2の抗原的に関連する糖蛋白質は、300,000〜3
50,0OODの分子量を有するが、ある細胞系では存
在しない。
これらの糖蛋白質は、すべて、抗原性、蛋白質、コード
するDNA配列が関連しているので、それらは、通常、
gp220/350またはgp250/350あるいは
単にgp250またはgpzsoと呼ばれるが、関連糖
蛋白の全群を意味する。
糖蛋白質250/350は、ヒトおよびある種の霊長類
のB−リンパ球のEBVリセプターに結合することがで
き、かくしてこれらの細胞の感染を開始することができ
る(A、ウェルズ、N、コイデ、G、クライン(A、W
ells、 N、Koide、 G、Klein) 。
“2種の大ウィルスエンベロープ糖蛋白質はレセプター
陽性細胞に結合するエプスタイン・パルウィルスを媒介
する(Two large vfron envelo
peglycoproteins mediate E
pstein−Barr virusbinding 
to receptor−positive cell
s)”、J、Virol。
41、 p、286(1982) )。これらの蛋白質
に対する抗体はウィルスの感染性を中和する。このこと
は、ヒトならびにウサギ抗血清およびマウス単クローン
性抗体で示されたCD、A、ソーリーーローソン(D、
A、Thorley−Lowson)ら、上掲〕。単ク
ローン性抗体の使用により、gp350およびgp25
0の両方に存在する唯一の抗原決定基の封鎖は、ウィル
ス中和のために十分であることを示した。固定化された
gp350およびgpzsoへのヒト血清の吸着は中和
用抗体を除去したCD、A、ソーリーーローソン(D、
A、Thorley−Lowson)ら、上掲〕。
かくして、 a)gp350およびgpzsoは中和用抗体の産生を
誘発し、かつ b)  gρ350およびgpzsoに対する抗体は中
和能を有する という有力な証拠がある。
従って、この蛋白質ならびにその関連ウィルス遺伝子産
物gp350 (350,000の分子量を有する)は
、可能なEBVワクチンの候補である(A、J、 モー
ガン、M、A、エプスタイン、T、R,ノース(A、J
、Morgan+ M、A、Epstein、 J、R
Nor Lh)、“マウス、ウサギ、コツトン・トップ
タマリン(cotton−top tamarins)
に於ける新規アジユバントを伴うエプスタイン−パルウ
ィルス膜抗原(MA)gp340に関する比較免疫原性
の研究(Comparative immunogen
icity 5tudies onEpstein−B
arr virus membrane antige
n(MA)gp340with novel adju
vants in m1ce、 rabbits an
dcotton−top tamarins)”、 J
、Med、Virol、 13+p、281(1984
) )。これらの糖蛋白質は、誘導されたHBV産生性
細胞系で示されるか細胞表面蛋白質の放射性ヨウ素化後
に容易に示すことができるCL、F。
クアルティーレ、G、R,ピアソン(L、F、QuaJ
 Liere。
G、R,Pearson)、  ”エプスタイン−パル
ウィルス誘発膜抗原:EBV重感染ラジう胞がらのトラ
イトンX−100可溶化ウイルス膜抗原の免疫化学的キ
ャラクタリゼーション(Epstein−Ba丁r v
irus−tnduced membrane ant
igens : immuno chemicalch
aracterization of Triton 
X−1005olubilizedviral mem
brane antigens from EBVsu
perinfected Raji cells)”、
 InL、J、Cancer 23+ρ、808(19
79))  。
IgG抗体は、1次EBV感染の急性期中には存在しな
いが、回復期後の一生の間存在する。
IgM抗体は、この疾患の早期に存在するが、回復期中
には存在しない。
EBV抗原に対するIgA抗体は、はとんどもっばらN
PC患者に存在し、あまり感度の高くない試験でもこれ
らの患者の少なくとも58%の血清中に検出される〔ゼ
ングイとハンスウルフ(Zeng Yi and Ha
ns Wolf)、作製中の原稿および下記実施例16
〕。
NPC患者と正常個体とからのVCAおよびMAに対す
るIgG抗体およびIgA抗体の陽性率の比較 MA/【gG   MA/rgA     VCA/I
gA    [!A/IgA症例(+) (+)  (
+) (+)  (+) (+)  (+) (+)数
 率% 数 率% 数 率% 数 率%PC 患者4848 100 2858.3 48 100 
31 64.6正常 個体484797.9  0 0  0 0  0 0
*%fA/IgGおよびMA/IgAは免疫螢光法で検
出。
VCA/IgAおよびEA/IgAは免疫酵素試験で検
出。
全gp250分子またはそのバンクポーンポリペプチド
鎖の部分は、受身血球凝集反応、交差ゲル電気泳動法、
ラジオイムノアッセイ法あるいは酵素免疫測定法のよう
な優先的クラス特異性抗体検出試験の試薬として利用す
ることができる。
高度に特異的な試験抗原は、より良い信号を与えかつそ
うでなければわからない臨床的に重要な低い抗体レベル
を検出する。ある場合には、全遺伝子産物ではなくてg
p250の特異な抗原部位を用いることによって、疾患
のより正確な診断が可能になる。
A、生涯の早期に於けるEBVによる感染は無症状の血
清変換を起こすだけであるので、母性抗体またはワクチ
ンによって誘発された抗体の存在は、1次EBV感染の
臨床的発現に影響するであろうことが予想される。好ま
しくはEBV感染を受ける危険のピーク前の、子供また
は若年成人の予防接種は、人口中の伝染性単核症の臨床
的発現を有効に減少させることが期待される。
B、NPCまたはBLO高出現率をもつすべての地域に
於て、人口は、−生の最初の1〜2年以内にEBVへの
ほとんど100%の血清変換を示す。予防接種は、誕生
後間もなく行われねばならないであろう。この予防接種
を規則正しく繰り返せば、多分、EBV感染を予防し、
あるいはそれを遅らせ、あるいは初期1次惑染の生物学
的影響を減少させるであろう。これらの結果のおのおの
は、その後の腫瘍の発生を予防し、あるいはその開始を
相当に遅らせ、あるいはその相対的危険を減少させるこ
とが期待される。
C,NPCに於て、腫瘍部位に於けるウィルス抗原の時
々の産生は、主としてIgA分泌性Bリンパ球を刺激す
るであろう。IgA抗体は、抗体媒介細胞障害を阻害す
る能力がある。gp250のようなウィルス膜抗原に対
するIgA抗体は、NPCおよびBL患者中に存在し、
疾患の指示剤であるだけでなく、そのマスキングボテン
シャルによって免疫系の不全に貢献して腫瘍細胞を除去
することすらあり得る。腫瘍患者に投与された多量の精
製抗原は、[gAと結合し、同抗原に対する過剰のIg
G抗体の産生を開始する可能性がある。これらの特異的
1gG抗体は、次に残留1gA抗体と競争して、抗体依
存性機構による腫瘍細胞の除去を可能にする。
D、gp250または関連産物の適当な投与は、細胞免
疫機構をも増強し、かくして腫瘍の増殖を制限すること
ができる。
本発明のEBV@i”原の生産 ■、すべての発見の結果として、本発明の目的は、抗体
クラスおよび抗原特異性抗体の検出のための試験の感度
を改良することおよび大量試験と、より良い標準化とを
可能にする方式とを開発することである。
20)EBVは、有効に感染できる細胞が現在知られて
おらずかつEBVまたは関連抗原の調製のための源とし
て用いられるすべての細胞が固定細胞かまたは腫瘍誘導
細胞でさえあるので、溶解細胞サイクル中で有効に産生
され得ない。
はとんどの細胞系に於てレトロウィルスが示されている
。従って、かかる培養から単離される産物は、非常に高
価であるばかりでなく、その使用も潜在的に危険である
3、  m換えDNA技術の適用は、組換えDNA分子
により形質転換されかつ適当な培養系で増殖された適当
な宿主細胞による有用なポリペプチドの生産を可能にし
た。
4、本発明によれば、細菌〔例えばエシェリヒア(Es
cherichia)属、サルモネラ(Salmone
lla)属、プセウドモナス(Pseudomonas
)属またはバチルス(Bacillus)属〕、酵母〔
例えばカンシタ(Candida)属、またはサツカロ
ミセス(Saccharomyces)属〕、哺乳類細
胞〔例えば、ベロ(Vero )−細胞、CHO−細胞
またはリンパ芽球皮疹細胞系〕のような適当な宿主に於
けるEBV蛋白質p138Np150、gp250/3
50をコードする遺伝子または遺伝子の少なくとも部分
の遺伝情報を発現させるために組換えDNA法を用いる
5、 さらに、E13V蛋白質p150Np143.1
)138Np110Np105Np90、p80Np5
4をコードするゲノム領域を同定し、かつその診断目的
のための関連を確認した。
従って、蛋白質p138Np150.gp250/35
0のために示した方法によるこれらの蛋白質またはその
抗原決定基の生産のための主要情報をも本発明では記載
する。
排換人旦凡人に街 A、光里屓工糸 原核生物は、最もしばしば、大腸菌(E、coli)の
種々の株によって代表される。しかし、細菌、例えばバ
チルス・ズブチリス(BacillussubLili
s) 、種々のプセウドモナス(Pseudomona
s)種または他の細胞株のような他の微生物株も用いら
れる。かかる原核生物系では、宿主と相容性の種から誘
導される複製部位および制御配列を含むプラスミドベク
ターが用いられる。例えば、大腸菌(E、coli)は
、典型的には、ポリバー(Bolivar)ら、ジーン
(Gene)20)p、95 (1977)によって大
腸菌(E、coli)種から誘導されるプラスミドpB
R322の誘導体を用いて形質転換される。pBl?3
22は、アンゼシリンおよびテトラサイクリン耐性のた
めの遺伝子を含み、これらのマーカーは、所望のベクタ
ーの構築に於て保持される場合も破壊される場合もあり
得る。本明細書で、随意にオペレーターと共に、リポソ
ーム結合部位配列と共に、形質転換開始のためのプロモ
ーターを含むと定義される、通常用いられる原核生物制
御配列は、かかる通常用いられるプロモーターを、ベー
タラクタマーゼ(ペニシリナーゼ)および乳<M (l
ac)プロモーター系(チャン(Chang)ら、ネー
チ+ −(Nature) 、198Np1056(1
977))としておよびトリプトファン(trp)プロ
モーター系〔ゴエデル(Goeddel)ら、Nucl
eic Ac1ds Res、 8. p、4057(
1980))として含む。携帯用制御カセットとして有
用となったラムダ誘導PLプロモーターおよびN−遺伝
子リポソーム結合部位〔シマタケ(Sh ima ta
ke)ら、ネーチャー (Nature) 292 N
p:12B (1982))も例である。しかし、原核
生物と相客性のどんな人手可能なプロモーターも使用す
ることができる。
細菌に加えて、酵母のような真核微生物も宿主として使
用することができる。サツカロミセス拳セレビシアエ(
Succharomyces cerevisiae)
の実験室株、パン酵母が最も多く用いられるが、多数の
他の株が市販されている。2μの複製起源を用いるベク
ターが示されている(J、R。
ブローチ(J、R,Broach)、Melth、 E
nz、 101.p307(1983) )が、酵母の
発現のために適した他のプラスミドが知られている〔例
えばステインチコム(Stinchcomb)ら、ネー
チャー (Nature)、2820)p、39 (1
979):チェンバ(Tschempe)ら、ジーン(
Gene)  10Np、157(1980);L、ク
ラーケ(L、C1arke)ら、Meth、Enz、 
Lot、 p、300(1983)参照〕。酵母ヘクタ
ー用の制御配列には、解糖酵素の合成のためのプロモー
ターが含まれる〔ヘス(Hess)ら、J、Adv、E
nzyme Reg、 7. p、149(1968)
 ;ホランド(Holland)ら、バイオケミストリ
ー(Biochemistry) 17Np、4900
 (1978) ) 、技術上既知のその他のプロモー
ターには、3−ホスホグリセリン酸キナーゼのためのプ
ロモーター〔ヒツツエマン(Ilitzeman)ら、
J、Biol、chem。
255、 p、2073 (1980)) 、およびグ
リセリンアルデヒド−3−燐酸デヒドロゲナーゼ、ヘキ
ソキナーゼ、ピルビン酸デカルボキシラーゼ、ホスホフ
ルクトキナーゼ、グリコース−6−燐酸イソメラーゼ、
3−ホスホグリセリン酸ムターゼ、ピルビン酸キナーゼ
、三炭Il!e酸イソメラーゼ、ホスホグルコースイソ
メラーゼ、グルコキナーゼのような他の解糖酵素のため
のプロモーターが含まれる。増殖条件によって制御され
る転写の付加的利益を有する他のプロモーターは、アル
コールデヒドロゲナーゼ20)イソテトラロームC,M
ホスファターゼ、窒素代謝と関連する分解(degra
dative)酵素、マルトースおよびガラクトース利
用の原因となる酵素〔ホランド(110l 1and)
、上掲〕のた−めのプロモーター領域である。
種々の証拠は、コード配列の3゛末端に於てターミネー
タ−配列が望ましいことを示唆している。かかるターミ
ネータ−は、酵母誘導遺伝子中のコード配列に続く3゛
未翻訳v4域内に見いだされる。示される多くのベクタ
ーは、プラスミドpeno46  (M、  J、ホラ
ンド(Holland)ら、J、Biol、Chem、
)  256Np、1385  (1981))を含む
エノラーゼ■遺伝子またはYEp 13(J、ブローチ
(J、Broach)ら、ジーン(Gene)8Np、
121  (1979))から得られるLE[2遺伝子
から誘導される制御配列を含むが、酵母と相容性のプロ
モーター、複製源および他の制御配列を含む任意のベク
ターが適当である。
勿論、多細胞生物から誘導される真核生物宿主細胞培養
中でポリペプチドをコードする遺伝子を発現することも
可能である。例えば、グルーズとパターソン(Cruz
 and Patterson)編著″組成培養(Ti
ssue’ Cu1ture)  ″、アカデミツクプ
レス(Academic Press)  (1973
)を参照されたい。有用な宿主細胞系には、ベロ(VE
RO)およびヘラ(He L a )細胞、ならびにチ
ャイニーズハムスターオバリー(ChineseHam
ster ovary) (CI(O)細胞が含まれる
。かかる細胞のための発現ベクターは、通常、例えばシ
ミアン(Simjan)ウィルス40(SV40)〔フ
ィアーズ(Fiers)ら、ネーチ+ −(Natur
e)273Np、113  (1978))からの通常
用いられる初期および後期プロモーター、あるいはポリ
オーマアデノウィルス、牛乳頭腫ウィルスまたはニワト
リ肉腫ウィルスから誘導されるプロモーターのような他
のウィルスプロモーターのような、哺乳類細胞と相容性
のプロモーターおよび制御配列を含む。
哺乳類細胞宿主系形質転換の一般的な面は、1983年
8月16日発行の米国特許第4.399,216号中で
、アクセル(Axel)が記載している。今や、最適発
現には“エンハンサ−(enhancer)  ”領域
が重要であるようにも思われる。これらの領域は、一般
に、プロモーター領域の上流にしばしば見られる配列で
ある。
複製源は、必要ならばウィルス源から得ることができる
。しかし、染色体中への遺伝子組込みは、真核生物に於
けるDNA複製の通常の機構であり、それ故、独立に複
製するヘラターは所要でない。植物細胞も、現在、宿主
として有効であり、ツバリンシンターゼ(nopali
nesynthase)プロモーターおよびポリアデニ
ル化シグナル配列(A、デピノカー(A、Depick
er)ら、J、 Mo1. Appl、 Gen、 L
 p、561 (1981))のような、植物細胞と相
容性の制御配列も有効である。
B、適当な宿主のン質転( 使用される宿主細胞によって、かかる細胞にとって適当
な標準的方法を用いて形質転換を行う、S、N、コーエ
ン(S、N、Cohen) 、 Proc。
Na11. Acad、 Sci、 (USA) 69
. p、2110 (1972)によって記載されたよ
うな、塩化カルシウムを用いるカルシウム処理は、原核
生物または実質的な細胞壁バリヤーを含む他の細胞に用
いられる。
ある種の植物細胞に対しては、アグロバタテリウムパン
ノファシエンス(八grobactertumtume
faciens)による感染(C,H,シャウ(に、1
1.Show)ら、ジーン(Gene) 23 Np、
315(1983))が用いられる。かかる細胞壁のな
い哺乳類細胞に対しては、グラハムとファンデルニブ(
Graham and Van der Eb)の燐酸
カルシウム沈殿法〔バイオロジー(νirotogy)
 52+p、546 (1978))が好ましい。酵母
中に於ける形質転換は、P、パンゾリンゲン(P、Va
nSolingen)ら(J、Bact、 130. 
p、946 (1977) )とC,L、フシャオ(C
,L、Hsiao)ら(Proc。
Natl、 Acad、 Sci、 (tlsA) 7
6、 p、3829 (1979))の方法に従って行
われる。別法では、クレイ(Klebe)らの方法〔ジ
ーン(Gene) 25. p、333(1983) 
)を用いることができる。
C1,^えクローニングおよび−視さ久久二傅構築 所望のコード(coding)および制御配列を含む適
当なベクターの構築は、技術上よく理解されている標準
連結および制限方法を用いる。単離したプラスミド、D
NA配列または合成されたオリゴデオキシリボヌクレオ
チドを開裂し、テーラ−1,(tailored)かつ
所望の形に再連結する。
部位特異性DNA開裂は、技術上一般に理解されている
条件下で適当な1種または2種以上の制限酵素による処
理によって行われ、その特別なものは、これら市販の制
限酵素のメーカーによって明示されている。例えば、ニ
ューイングランドバイオラブズ、プロダクト カタログ
(New lEngland Biolabs、 Pr
oduct Catalog)を参照されたい。
所望ならば、標準方法を用い、ポリアクリルアミドゲル
またはアガロースゲル電気泳動によって、開裂断片のサ
イズ分離を行うことができる。サイズ分離の一般的な記
載は、“酵素学に於ける方法(Methods in 
Enzymology)”65゜p、499−560 
(1980)に見られる。
制限開裂断片は、4種のデオキシヌクレオチド三燐酸(
dNTPs)の存在下に於て、大腸菌(E、coli)
  D N Aポリメラーゼ! 〔フレナラ(Klen
ow) )の大断片による処理によって平滑末端にする
ことができる。フレナラ(Klenow)断片は5゛付
着末端に於て満たすが、突き出している3゛一本積を、
板金4種のdNTPsが存在してもチューバック(ch
e%4 back)する。所望ならば、付着末端の性質
によって指令される制限内で、選ばれた1種または2種
以上のdNTPsだけを供給することによって、選択的
に修復を行うことができる。適当な条件下に於けるS1
ヌクレアーゼによる処理は、−末鎖蛋白質の加水分解を
もたらす。
合成オリゴヌクレオチドは、マツチウム(Matleu
cci)らのトリエステル法(J、Am、Chem。
Soc、 103. p、3185 (1981) )
または1983年11月15日発行の米国特許第4.4
15,732号記載のカルーザーズ(Caru the
rs)のジエチルホスホルアミダイト(diethyl
 phosphoramidite)法によって製造す
ることができる。
連結(ligation)は、T4DNAリガーゼを用
い、標準の条件および温度の下で行われる。
“ベクター断片”を用いるベクター構築に於ては、5゛
燐酸を除去しかつベクターの再連結を防ぐために、通常
、細菌アルカリホスファターゼ(BAP)でベクター断
片を処理する。BAPの消化は、標準条件下(下記説明
のように)で行われる。
D、朋厘1z: tA 4)r−(グ改沢構築に於て、
プラスミド構築のための正しい連結は、大腸菌(IE、
coli)または他の適当な宿主を連結混合物で形質転
換させることによって確認される。上首尾の形質転換体
は、アンピシリン、テトラサイクリンまたは他の抗生物
質耐性によって、あるいは技術上知られているような、
プラスミド構築方式に依存する他のマーカーを用いて選
ばれる。
又尻生血工奏厘W 本発明は、組換えDNA技術によるEBV特異的抗原の
製造ならびにEBV関連疾患の診断、予防、治療に於け
るその使用に関する。従って、本発明の目的は、鼻咽頭
癌(NPC)、伝染性単核症、バーキット(Burki
tt’s)リンパ腫(図1および図28の凡例参照)の
ようなエプスタイン−パルウィルス関連疾患と免疫学的
方法によって相関されるp150Np143Np 1.
38NpHo、p105Np90. p80.Np54
 (G、 J、ベイリス、H,ウルツ(G、J、Bay
liss、 Il、Wolf)、下掲〕のような新規エ
プスタイン・パルウィルス抗原を同定することである。
本発明のもう1つの目的は、例えばEBVが診断上重要
でかつ医療目的のために適切な該抗原をコードするB9
5−8細胞〔アメリカンタイプカルチャーコレクション
(American Type Cu1tureCol
lection) 、ロックビル、メリーランド、US
^(ATCC)CRL1612) (J 、スケア、J
、L、ストロミンガー(J、5kare、 J、L、S
trominger)、“エプスタイン−パルウィルス
の形質転換B95−8株からのDNAのBam1ll工
ンドヌクレアーゼ断片のクロ、−ニングおよびマツピン
グ(Cloning andMapping of B
am1ll endonuclease fragme
nts ofthe  DNA  from  the
  transforming  B95−8 5tr
ainof [7pstein−Barr Virus
)’、 Proc、 Natl、 Acad。
Sci、 USA 77、 p3860(1980))
からクローニングされているように、EBVのゲノム領
域の位置決定(localization)および同定
である。
本発明のもう1つの目的はNp138およびp150の
ような医療用に有用な抗原の少なくとも一部分をコード
するB95−8細胞からクローニングされる、EBV、
例えば現存のEBVライブラリーからのEBVのゲノム
領域のサブクローニングである。このことは、EBV 
 B95−8サブクロ一ンpBR322Bam^ (J
、スケア(J、5kare)ら、下掲〕から誘導される
サブゲノム断片、例えXhol断片をプラスミドpUC
8(J、メッシング(J、Messing)下掲)(p
[Jc635、図4参照)に接合させることによって達
成さる。
本発明のもう1つの目的は、細菌(例えばエシェリヒア
(Escher ich ia)属、サルモネラ(Sa
lmonella)属、プセウドモナス(Pseudo
monas)属またはバチルス(Bacillus)属
の細菌)、酵母〔例えばカンジダ(Candida)属
またはサツカロミセス(Saccharomyces)
属の酵母〕、動物細胞およびヒト細胞(例えばベロ(V
ero)−細胞; CHO−細胞;適当な選択系と随意
に官能性ghfr遺伝子担持プラスミドならびに適当な
調節配列の制御下のEBV遺伝子の遺伝情報と組合わせ
たCll0dhfr細胞;あるいはリンパ芽球皮疹細胞
系〕のような適当な宿主細胞中に於けるそれぞれの遺伝
情報の発現による蛋白質の製造である。これらの宿主細
胞によって生産される蛋白質は、例えばp138、p1
50またはgp250/350関連抗原決定基を含み、
発現方式によって、融合蛋白質として、あるいは非融合
蛋白質として合成される。
細胞による融合蛋白質の生産のために、ゲノムサブ断片
例えばEBV  B95−8のp138の一部分をコー
ドしかつ既知のプラスミドptlc B中へ導入される
ゲノムサブ断片の発現を、例えばイソプロピル−β−D
−チオガラクトピラノシド(JPTG)によって誘発さ
せた。それぞれの発現産物は、免疫学的方法で固定され
た。
もう1つの融合蛋白質は、サブクローンp[Ic635
をEcoRIおよびBgI[によって開裂しかっこの断
片をベクタープラスミドpUC9 (U、 リュータ−
(IJ、Ruther) 、下拙〕中へ導入することに
よって得られる。得゛られた組換えプラスミドはpUC
924(図6)である。発現産物は約96kdのサイズ
であった。
もう1つの融合蛋白質はNpBR322MamAの該X
hol−p138コードフラグメントの遺伝情報をプラ
スミドルEへ305(E、アマン、J、)゛ロシウス、
P、ブタシュネ(E、Amann、 J、Brosiu
s、 M、Ptashne) +大腸菌(E、coli
)中に於けるクローン化遺伝子の調節された発現のため
に有用なハイ−ブリッドLrp−1ac−プロモーター
担持ヘラター(Vec tarsbearing a 
hybrid trp−1ac−promoter u
seful forregulated expres
sion of atoned gene  in E
coli)  ”、  ジーン(Gene)  25 
Np、167 (1983))中に於て発現させること
によって産生される。
PEA305に関する適正な読取り枠中へp138関連
情報を入れた後、クローンpMF924がλ−リプレッ
サー蛋白tct  c図7)の一部分を含む融合蛋白質
を合成する。
さらにもう1つの融合蛋白質はNp138関連遺伝情報
3′を含む3.OkbゲノムXhoI断片をtrp〜l
acプロモーターへクローニングする〔下拙のF。
アマン(F、All1ann)ら記載のように〕ことに
よって得られる。この目的には、既知のプラスミドpK
K240−11を用いた。得られたpKK378は、p
138関連DNADNA上の後に続くアミノ末端メチオ
ニン残基からなる融合蛋白質を合成する(図8)。
本発明のさらにもう1つの目的はNp138のようなウ
ィルス蛋白質の抗原決定基蛋白質サブ領域のみを含有す
る融合蛋白質または非融合蛋白質またはオリゴペプチド
を提供することである。この目的のため、テ゛イジタル
エキッブメントVAX1 1  /  7 5 0  
 (Digital  Equipment  VAX
  11/750)コンピューターのために本発明者ら
が開発したコンピュータープログラムを用い、コンピュ
ーター指示分析によって、蛋白質の決定基の位置を決定
する。他の問題およびG、H,コーエン、B、ディーツ
ショルド、M、ボンフドレオン、D、ロング、E、ゴル
ブ、A、バリチオ、L、ペレイラ、R,J、アイゼンベ
ルブ(G、11.Cohen。
B、Dietzsehold、 M、Ponce de
 Leon、 D、Long+E、Golub、 A、
Varrichio、 i、、Pereira+R,J
、[Eisenberg)、“中和用抗原の生産を刺激
するヘルペスシンプレックスウィルス糖蛋白tDの抗原
決定基の位置決定および合成(Loca 1 iza 
t 1onand 5ynthesis of on 
 antigenic determinant of
Herpes simplex virus glyc
opro’tein D thetstimulate
s the production of newtr
aliztngantibody) 、 J、Viro
l、 49. p、102 (1984)によるもう1
つのコンピューターのために同様なプログラムを用いた
。それぞれの断片をpuc 8またはpUR288(U
、  リュータ−(U、Rither)ら、下拙〕のよ
うなベクター中へクローニングすることにより、戚匹並
および剋竪並のようなプラスミドが得られた。産生され
た大および小融合蛋白質は、ゲル電気泳動およびイムノ
ブロッティング(immunoblotting)実験
で研究される。pUC28Bにおけるクローニング実験
が、小9138関連ポリペプチドを安定化させるために
行われた。
本発明のもう1つの目的は、数種の異なるEBV血清型
の抗原決定基を含む多抗原(polyantingen
s)の発現である。この目的のため、対応する DNA
断片を連鎖し、適当なベクター中へ導入する。発現産物
は融合および非融合EBV−特異的多抗原である。
p150関連抗原決定基を含む別の融合蛋白質がNpH
Rプラスミドおよびptlcプラスミド中の対応するD
NA配列のクローニングおよび発現によって得られた。
得られた構築物(constructs)は、組換エフ
ラスミドNpUR290cXH580NpUR290D
BX320、ρUR292DB81130NpUR29
0DTT700NpURDTT740 。
pUR290DTP680NpUR288DPP320
であった。
本発明のもう1つの目的は、ウィルス蛋白質p138の
コート (coding) v4域の一部分を含む匹匹
別およびpUC601のような新規の発現ベクトルの構
築である。DNA配列を、この配列に対して3゛で、ベ
クター中へ導入すると、発現蛋白質は、p138特異的
アミノ酸配列定配って安定化されかつプロテアーゼ分解
に対して保護される。
本発明のさらにもう1つの目的は、3〜14個のアルギ
ニン残基のためのDNA配列コードと誘発現ベクターの
クローニング部位の少な(とも1個の停止コドンとを導
入しかつさらに適当な読取り枠内に置くことによる該発
現ベクターの修飾である。得られたベクターはpUCA
12 G601である。
もし蛋白質物質のためのDNA配列コードをこの発現ベ
クター中へ挿入すると、発現産物は、プラスミド西超匹
旦す(図12a参照)およびpUCARG680によっ
てコードされた融合蛋白質のようなカルボキシ末端に該
アルギニン残基を担持する融合蛋白質である。
かくして、本発明の゛もう1つの目的は、H,M。
サツセンフェルド、S、J、ブリューワー(11,M。
5assenfeld、 S、J、Brewer)  
(“組換え蛋白質の精製のために設計されたポリペプチ
ド融合(A’polypeptide fusion 
designed for thepurificat
ion of recombinant protei
ns)’、 Bio/Technology 2. p
、76 (1984) )に従って宿主細胞溶解産物か
らEBVp 138または関連するポリペプチドまたは
オリゴペプチドのような診断、予防、治療に有用な蛋白
質を単離するための簡単な方法を提供することである。
 “ 該アルギニン残基の埋入により、発現された蛋白質の正
味の電荷はより正となり、宿主細胞の溶解後、オリゴ−
アルギニン連鎖蛋白質は、SPセファデックス(Sep
hadex) C−25カラムクロマトグラフイーによ
って単離される。オリゴアルギニン基のため、このEB
V特異的蛋白質は、高NaCl!濃度に於て溶出される
。この溶出液を、次に、カルボキシ末端リジンおよびア
ルギニン残基を分解するカルボキシペプチダーゼBで処
理する。最後にもう1つのSPセファデックス(Sep
hadex) C−25クロマトグラフイーを行い、E
BV関連蛋白質を低食塩濃度で溶出する(図16、参照
)。しかし、この方法が媒質中へ分泌される蛋白質の精
製にも使用できることは明らかである。
イオン交換カラムまたは発現された蛋白質に対する特異
抗体で負荷されたカラム上でのモレキュラーシープ処理
または親和性クロマトグラフィーのような他の確立され
た蛋白質精製法が付加的なまたは別個の精製法として使
用できるものも明らかである。本質的に天然産蛋白質ま
たはその部分のアミノ酸配列を含む非融合蛋白質の生産
のためには、本発明の組換えプラスミドを修飾すること
ができる。発現ベクターの細菌蛋白質をコードする領域
とEBV関連蛋白質をコードする領域との間にオリゴヌ
クレオチドリンカーを挿入する場合、オリゴヌクレオチ
ドに対応するアミノ酸配列が発現された融合蛋白質の一
部分となる。この融合蛋白質は、それを発現する形質転
換体から単離した後、導入されたアミノ酸リンカ−中の
アミノ酸゛配副時異的プロテアーゼにより、あるいはア
ミノ酸リンカ−が酸開裂に対して敏感なペプチド結合を
含む場合には、酸例えば蟻酸による処理によって開裂さ
れる。
本発明のもう1つの目的は、特異的ウィルス抗原gp2
50およびgp350の少なくとも一部分をコードする
EBVのゲノム領域のクローニングである。これはNp
BR322BamL (J、スケア(J、5kare)
ら、下拙〕中に含まれる細胞株B 95−8 (ATC
CCRL 1612)  (R,ハエル(R,Baer
)ら、下掲〕からのEBVゲノムをプラスミドpUC8
 (J、メッシング(J、Messing)ら、下掲〕
へ接合することによって達成される。得られた組換えプ
ラスミドをp[IcLPl、9 (図19参照)と称す
細菌による融合蛋白質の生産のために、EBVB95−
8のgp250およびgp350の一部分をコードする
ゲノムザブ断片を、酵素β−ガラクトシダーゼをコード
する!acZ遺伝子の領域を担持するベクターpUR2
90(U、  リュター(U、 Rji ther )
ら、下拙〕中へクローニングした(潤」、図20参照)
。それぞれの発現産物は、免疫学的方法で精製されかつ
同定された。
本発明のさらにもう1つの目的は、gp250およびg
p3soの抗原決定基蛋白質ザブ領域のみを含有する融
合蛋白質または非融合蛋白質を提供することである。こ
の目的のため、蛋白質の抗原決定基を、ディジクルエキ
ノブメントVAX  11/ 750 (Digita
l Equipmentν八X 11/750へコンピ
ューター用に本発明者らが開発したコンピユークープロ
グラムを用いるコンピューター指示分析によって位置決
定した。
それぞれのDNA断片を、次にNpUR(p−ガラクト
シダーゼ)のような通常の発現ベクター中にクローニン
グする(U、  リュター(U、Ruther)ら、下
掲〕。得られたプラスミドは、例えばpURLEP60
0およびpHRLXP390である(図27参照)。
さらに、gp250/350のN末端抗原決定基を、p
UCヘクヘラ(pLIRLEP600 、図27参照)
中に融合蛋白質として発現させた。gp250およびg
p350のN末端抗原決定基をコードするDNA断片を
上記発現ベクターpUCARG601中へクローニング
することによって、もう1つの融合蛋白質が提供される
本発明のもう1つの目的は、該コンピューター分析で位
置決定されたgp’zsoおよびgp350の数個の抗
原決定基を含む多抗原の発現である。この目的のため、
対応するDNA断片を連鎖させかつ適当なベクター中に
導入する。発現産物は、融合または非融合EBV特異性
多抗原である。
本発明の最終の目的は、臨床診断または科学的研究に有
用な診断用組成物(キット)の製造のための、該EBV
関連蛋白質またはそのサブ領域または適当ならばEBV
関連DNA断片またはクローンの利用である。これらの
試験は、EL I SA〔酵素免疫測定法(Enzym
e−1inked immunosorbentass
ay) )またはRIA(ラジオイムノアッセイ(Ra
dio immuno assay) )または間接的
赤血球凝集試験のような原理に基づいている。さらに、
EBV関連蛋白質は、例えばワクチン接種プログラムの
監視、疫学的問題の分析、患者の治療、ならびに噴核症
、ハーキソト(Burkitt’s)リンパ腫、鼻咽頭
癌のようなEBV関連疾患の予防および治療のためのワ
クチンの製造のために用いることができる。ワクチンは
、通常の方法に従って製造される。随意に水酸化アルミ
ニウムのような通常のアジュバントと共に、単位供与量
をバイアルに入れる。別法では、産物をリボゾームとの
凝集体の形で投与することができる。患者は、抗体産生
を刺激するのに十分な用量でワクチンを接種されかつ1
か月後および6か月後に再接種される。
最後に、本発明の蛋白質は、NPCまたは慢性伝染性工
it核症またはEBV関連ハーキソト(Burkitt
’s)リンパ腫のような疾患にかかっている患者の免疫
応答を変調することができるので、EBV関連疾患の予
防および治療に有用である。
発明を\施するための最良の方式 NPCの診断に適した抗原の同定 診断上重要なEBV関連抗原のための所望なりNΔ配号
コード(coding)を得るため、下記の戦略を開発
した。
正常な成人、新しい伝染性単核症または鼻咽頭癌患者の
種々の血清によるエプスタイン−パル([1pstei
n−Barr)ウィルス蛋白質の免疫沈降を用いて、特
別な疾患の免疫状態および特徴の診断に適切な抗原を同
定した(図1)。これらの抗原は。
ハイブリッド選択翻訳によりエプスタイン−パル(Ep
s tein−Barr)ウィルスゲノム上に位置決定
された。配列データを用いて、これらの遺伝子をEBV
−DNAからサブクローニングし、真核生物および原核
生物細胞中で発現させた。
免疫沈降により、EAおよびVCAが単一の抗原ではな
く、数種のポリペプチドからなる抗原の群であることが
わかったCG、J、ベイリス、H,ウルツ(G、J、B
ayliss、 H,Wolf)、′エプスタインーパ
ルウィルスの調節された発現。■、溶解サすクル中EB
Vによって特定される蛋白質(The regnlat
ed expression of Epstein−
Barrvirus、 m、 Proteins 5p
ecified by EBV duringthe 
1ytic cycle)”、 J、Gen、ν1ro
1.56. p、105(2981))  。
免疫沈降のために、EBV産住性、MA陽性細胞系P3
HR1,EBV陽性、非産生性ラジ(Raji)細胞系
、EBV陰性細胞系BJABを用いた。細胞が、約10
’/mj!の密度に達したとき、等容量の新鮮な媒質で
希釈した。EBV抗原の誘発のため、P3HR1培養細
胞を、継代培養後直ちに、40ng/mfのポルポル−
12−ミストレート−13−アセテート(phorbo
l−12−my−sLrate−13−acetate
) (ツルハウゼン(zur Hauzen)ら(H,
ツルハウゼン、F、  J、オネイル、U。
K、フリーズ、Eヘフカ−(H,Zur 1lauze
n、 F、J。
0’Ne111. U、に、Freese+ E、He
cker) ”腫瘍プロモーターTPAによって誘発さ
れる永続性腫瘍原性ヘルペスウィルス(Persist
ing oncogenic herpesvirus
 1nduced by the tumor pro
moLor TPA) ”ネーチャー (Nature
) 272. p373 (1978月〕と3mMの酪
酸とで処理した。蛋白質を標識するため、細胞を、低速
遠心分離機で集め、50〜100μCi/mfの3SS
−メチニオンを含む無メチニオンMEM培地中に2×1
0b細胞/ m 1の密度に再懸濁した。この細胞を、
37℃15%COtで4時間インキエベートし、次に、
冷ハンクス燐酸塩緩衝食塩水(P B S)で洗い、冷
IP緩衝液(1%トライトン−X−100,0,1%S
DS 。
0.137M  NaCj2;1mM  CaCfz 
 ;1mM  MgCl1t ; 10%グリセリン;
20mMトリフ1.−H(1!  pi(9,0;0.
01%” aN3  ; 1μg/ml弗化フェニルメ
チルスルホニル)中に、5Xb に、細胞を、ソニケーションで破壊し、氷上で60分間
インキュベートした。抽出物を、100.000 xg
で、4℃に於て30分間遠心分離して清澄にした。
3SS−メチオニン標識抽出物は、記11(G、J。
ベイリス(G、J、[1ayliss)ら、上掲〕のよ
うに正確に免疫沈降した。結果は図1に示しである。
p138Np105Np90.p80に対する抗体は、
NPC血清のおのおのの中に、また他のEBV惑染特異
的血清の一部の中にのみ存在する。
同様にしてNp54 〔上掲のG、J、ベイリス(G、
J、Bayliss)らの1)58と同じ〕に対する抗
体は、新しいEBV感染(伝染性単核症)に対して、回
復期状態に比べて有意である。p150、p143Np
110に対する抗体は、健康な個体の回復期血清中にも
存在し、免疫のための、または新しいEBV感染に対す
る1gM特異性試験に関連して、あるいはEBV関連腫
瘍(NPC’とBL)に対するIgA特異性試験と関連
して、マーカーとして役立つことができる。
次の工程は、EBVゲノム上に抗原を位・置決定するこ
とであった。従って、上記EBV産生性細胞を、誘発の
2日後、4Mイソチオシアン酸グアニジンと0.5 M
 2−メルカプトエタノールとで溶解することによって
RNAを調製した(J、M。
チャーゲイン、A、E、プルジビラ、R,J、マクドナ
ルド、W、J、ラック−(J、M、Chirgwin+
八、E、Przybyla、 R,J、MacDona
ld、 Wj、Rutter ) 。
“リボヌクレアーゼに富む源からの生物学的活性リボ核
酸の単離(Isolation of biologi
calactive ribonucleic aci
d from sourcesenriched in
 ribonuclease)  ” 、 バイオケミ
ストリー(Biochemistry) 18. p、
5294 (1979) ) 、溶解産物を、20. 
OOOrpmで1時間遠心分離しく5W41、ベックマ
ン)、2mlのCs Cl %密度1.8g/cI11
の上に上澄液を重層した。
150.000gで17時間遠心分離後、RNAペレッ
トをクロロホルムで抽出し、エタノールで沈殿させた。
100μgの全細胞RNAを、65%のホルムアルデヒ
ドと0.4M  Na(1!との中で、52℃に於て2
.5時間、16μgのクローン化EBV−DNAにハイ
ブリッドさせ、ソニケーションシ、変性し、小さいニト
ロセルロースフィルター上にスポットした。結合したm
RNAを、フィルターを90秒間水中で沸騰させること
によって溶出した。このRNAを、試験管内で、mRN
A依存性ウサギ網状赤血球溶解産物で翻訳した。翻訳産
物を、前述したようにCG、J、ベイリス、G、デビー
、H,ウルツ(G、J、Bayliss、 G、Deb
y。
H,Wolf) 、  “EBV誘発抗原の分析のため
の免疫沈降阻止検定(An immunoprecip
itation blockingassay  fo
r  the  analysis  of  E[l
V  inducedantigens)’、J、Vi
ro1.Methods 7.p、222(1983)
)未標識EBV−陰性BJA−B細胞からの蛋白質抽出
物でプレイシキュベーションした後、1検定につきヒ1
−NPC血清プール5μ2を用いて免疫沈降させた。免
疫複合体を、蛋白質A−セファロース上に結合させ、洗
浄し、ビードを電気泳動試料緩衝液中で沸騰させること
によって溶出し、5DS−ポリアクリルアミドゲル上に
負荷した。
この方法で、E’BV  B95−8ゲノムに対して、
多数のウィルス蛋白質をマツピングすることができた(
図2)。p138の位置決定は、図2に示しである。配
列データ(R,バレル、A、T、バンキアー、M、D、
ビギン、P、L、デイニンガー、P、J、ファウエル、
T、J、ギブマン、G、ハトフル、G、S、ハドソン、
S、C,サソチウエル、C,セギン、P、S、I−ラフ
エル、B、バレル(R,Baer、八、T、Banki
er、 M、D、Biggin+P、l7.Deini
nger、 P、J、Fawell、 T、J、Gib
son。
G、1latfull、 G、S、l1udson+ 
S、C,Satchwell。
C,Seguin、  P、S、Tuffuel、  
B、Barrell、  ” B 95−8エプスタイ
ン−パルウィルスゲノムのDNA配列および発現(DN
A−sequence and expression
 ofIJe 895−8 Epstein−Barr
 virus genome)″、ネーチ+ −(Na
ture) 310.Np、207 (1984) )
を用いて、p138およびp54のための適当なオープ
ン読取取り枠を確認した(図2)。これらのオープン読
取り枠は、ウィルスゲノムの右端のBamA断片の右部
に完全に含まれる。
R,バレル(R,Baer)ら(上掲)の配列データに
よるとNp138をコードするために適した大きいオー
プン読取り枠がEBV  B95−8のBamAフラグ
メントに含まれている。p138の遺伝子のヌクレオチ
ド配列、対応するアミノ酸配列とそれぞれの調節素子は
、図3に示しである。
プラスミドpBR322−BamA CJ、スケア(J
、5kare)ら、上掲〕のDNA50μgを、150
mM  MgC1t % 6mMメルカプトエタノール
、6mM)リス−Help117.9を含む全容150
μ!中で、37℃に於て2時間、50UXhol(ベー
リンガー(Boehringer) )で消化した。停
止緩衝液(10mMl−リス−HC1,50mMEDT
A、60%蔗糖、1%ブロムフェノールブルーNpl+
7.5 )  30μlを添加し、混合物を、酢酸塩緩
衝液(0,04M1−リス−酢酸塩、2mMEDTAX
pH7,6)中の分取用1%アガロースゲル上に置き、
4℃に於て、40Vで16時間電気泳動を行った。サイ
ズマーカーとして、HindlII消化λ−ファージD
NA (ベーリンガー(Boehringer) )を
用いた。l・リス−酢酸緩衝液中のゲルをエチジウムプ
ロミド(0,5μg/ml>で、室温(RT)に於て1
時間染色後、UV照明によってDNAを可視化し、3.
0kbおよび3.3kbに対応するバンドを切り取った
(3.OkbのXholで生成された断片は所望の断片
であり、3.3kbのXholで生成された断片は部分
消化産物である(1つのXhol制限部位が切断されて
いない)〕。
アガロース片を透析袋内に入れ、3容のトリス−酢酸緩
衝液を添加して各バンドのDNAを溶出し、4時間(1
00V、4℃)電気泳動を行った。
エルティップD (Elutip D)カラム〔シュラ
イヒエルアンドシェル(Schleicher & 5
chuell) )で、メーカーが推奨する方法に従っ
てクロマトグラフィーを行い、含まれているエチジウム
プロミドをイソアミルアルコールで抽出し、2.5容の
エタノールを加え、1晩中−20℃でインキュベートし
て沈殿させることによってさらに精製した。このDNA
を、ソーパルS S 34 (Sorvall SS 
34)ローター中で遠心分離(17,00Orpm 、
20分)することによって集め、70%エタノールで洗
浄し、凍結乾燥後、DNAをTE緩衝液(10mMトリ
ス−HCl、1mM  EDTANpH7,5)15μ
lに溶解した。
単離された2つの断片のD N A tf4度を、おの
おの1,171を1100nおよび1ggのpUC8D
NAと並列で電気泳動することによって概算した。
ベクターp[Ic8  (ドイツチェサムルングフヱー
ルミクロオルガニズメン(Deutsche Sama
+lungfar Mikroorganismen)
(DSM)、ゲソチンゲン、西独に寄託、受入れ番号D
SM、3420)  (J、メッシング、J、ビエイラ
、“2重消化制限断片の(of double−dig
est restriction fragments
)  ″ジーン(Gene) 19. I)、269 
(1982))の5alI[で消化したDNAを前述の
ようにして調製した。但し、次のりガーゼ反応中、ベク
ターの再連結を抑制するため、DNAをアルカリホフフ
ァターゼ(0,5単位(Boehringer) 、3
7℃で30分〕で処理した。
以下に於て、2種の精製断片のおのおのを開裂ベクター
中へ挿入した(SailおよびXholは同じ付着末端
すなわち−TGCA−を生ずる)。この目的のため、各
断片に対して、IU  T4−DNAリガーゼ〔ベーリ
ンガー(BoehrinHer) )を含むリガーゼ緩
衝液(10mM)リス、10mMMg Cm!z 、6
mMメルカプトエタノール、0.6mM  AT P、
 pH7,5)全容20μj2中、300ngのDNA
断片と1100nのpUC8DNAとで連結反応を行っ
た。14℃に於て20時間後、80μ1OTEi街液と
200μlのコンピテント大腸菌(E、coli)  
J M 83細胞(ATCC35607)(J、ビエイ
ラ、J、メッシング(J、Vieira。
J、Messing、 ”合成万能プライマーによる挿
入突然変異および配列化のためのpUCプラスミド、M
13mp7誘導系(The pUC Plasmids
、 an M 13mp ?−derived sys
tem for 1nsertion mutagen
esis andsequencing with 5
ynthetic universal primer
s)”。
ジーン(Gene) 19. p、259 (1982
))とを添加した。
塩化カルシウム法(M、マンデル、A、ヒガ(M。
Mandel、 A、Higa) 、”カルシウム依存
性バタテリオファージDNA感染(Calcium d
ependentbacterophage DNA 
1nfection)  ”、 J、Mo1.53゜p
154 (1970) )に従って形質転換を行った。
次に、この細胞を、1.5 mlのし一プロス(5g酵
母エキス、Log)リブトン、5g  NaCJI)と
混合し、37℃に於て1.5時間インキュベートし、最
後に、50μg / m I!のアンピシリン(シグマ
(Sigma))と40μg/mfのX −gal  
(ベーリンガー(Boehringer) )とを補足
したし一プロス寒天平板上で平板培養した。この培養中
、再連結pUC s分子を担持する細菌は青色コロニー
を生じ、組換えプラスミドを担持する細菌は白色コロニ
ーを生じた。
所望の組換えプラスミドを担持するコロニーの同定のた
め、12個の白色コロニーを取り、L−ブロス中で37
℃に於て1晩中増殖させた。HoC,バーンポイムとJ
、ドーリ−(11,C,Birnboimand J、
Doly)  (”組換えプラスミドDNAのスクリー
ニングのための迅速なアルカリ抽出法(A rapid
 alkaline extraction proc
edure forscreening recomb
inant plasmid DNA)、 Nucl。
Ac1ds Res、 7. p、1513(1979
))によるDNA製剤の試料をBamHIおよび旧nd
I[[で消化し、前述のようにアガロースゲル上で電気
泳動を行った。さらに組入れられた断片の配向を示すた
め、Bam1llおよびBglIIで消化を行い、最後
に、3.3kbをXhol消化によって試験した。
プラスミドpUC635は、Bao+A断片(pBR3
22BamA)の3.0 kbXho Iサブ断片を、
適正な配向および1acUV5プロモーターに対する適
正な読取り枠内で担持しかつほとんど全p138 (図
4)の発現のために用いられる。p[JC6,j5でコ
ードされた融合蛋白質は、β−ガラクトシダーゼアミノ
末端の12個のアミノ酸とp138の約1020個のア
ミノ酸とβ−ガラクトシダーゼのカルボキシ末端部分の
60個のアミノ酸とpBR322でコードされた領域の
もう29個のアミノ酸とからなる。
プラスミドρUC6130は、反対の配向の3.3 k
bの断片を担持する(図4)。大腸菌(E、coli)
K12JM83株は、β−ガラクトシダーゼリプレッサ
ー過剰生産株でないので、融合蛋白質は構成的に発現さ
れる。従って、プラスミドpUC635を、β−ガラク
トシダーゼリプレッサー過剰生産株大腸菌(E、col
i) K 12 BMH71−18(DSM3413)
  (U、  リュター、B、ミュラー・ヒル(U、R
uther、 B、Muller−Hill)、  ”
 cDNAクローンの容易な同定(Easy 1den
tification ofcDNA  clones
)”、  EMBOJournal  10.p、17
91(1983)  )中へ導入した。大腸菌(E、c
oli) K 12 M B H71=18株の代わり
に、大腸菌(E、coli) K l 2JM109 
 (DSM3423)も使用することができる(実験方
法の木質的変化なしに)。
pUC635以外に、他の3種のプラスミド、pUC9
g 4NpMF924NpKK378(図6−図8)が
構築された。
pKK378の挿入物は同じXho1部位から始まり、
停止コドンの第3Xho1部位がある250bp 3’
まで続く。この3.3kbの断片は、不完全な消化によ
って生成され、tac−プロモーターとpKK240−
11CF、アマン(F、An+ann)ら、上掲〕の開
始コドンとの背後に挿入された。発現産物は僅か2種の
細菌アミノ酸を含み、そのサイズは、細菌j!acZ部
分が無くなっているのでpUC635の発現産物のサイ
ズより小さい。
pUC924は、BgllI部位から第3Xho1部位
までの断片を含む。pUC9 (DSM3421)はベ
クターとして用いられた。この挿入物(insert)
のサイズはpLlc635中のものよりも小さいので、
またp138からの停止コドンを用いるので、発現産物
の分子量はpUC635およびpKK378に於けるよ
りも小さいと期待される。
プラスミドpMF924はNpEA305 (E、アマ
ン(E、A+y+ann)ら、上掲〕とNpUC924
と同じBgl U −Xho T断片とから構築された
。pNFlは、後に01リプレツサーのN末端部分が続
< tac−プロモーターを有し、得られる融合蛋白質
はpUC924に於けるよりも17kd大きいと期待さ
れる。
これらの構築物は、tac−および1ac−プロモータ
ーをIPTGで誘導しかつ5DS−PAGE上で蛋白質
を分離することによって、EBV関連抗原の産生につい
て試験された。領域内のクーマツシー(Coomass
 ie)ブルー染色ゲル上に、新しいバンドは全く見ら
れないか、または弱いバンドしか見られなかった。しか
し蛋白質をニトロセルロース上へ移行し、高力価NPC
−ブール血清とペルオキシダーゼ接合第2抗IgG抗体
とで免疫染色した後、すべての構築物に於て新しいEB
V特異的バンドが明らかに検出された(図4)。
発現された蛋白は、すべて、はとんど所期のサイズを示
すが、収量は広範囲にわたっていた。
pUC635およびpMF924でコードされる蛋白質
はNpUc924およびpKK378からの非融合蛋白
質よりも安定に発現できるように思われる。
しかしNpUC635からの最高の発現蛋白質でも、そ
の収量は、真核生物蛋白質の大きいサイズのためのもの
であるかも知れないがクーマツシー染色ゲル(Coom
assie−5tained get)に於て極めて弱
いバンドしか見られなかったので大規模生産にとっては
低過ぎる。
実施例3 プラスミドpUC635NpUc924NpMF924
、pUK378で形質転換された宿主細胞を、50μg
/ m lのアンピシリンで補足されたし一ブロス中で
、細胞密度OD&。。=0.8に培養した。次に、β−
ガラクトシダーゼの誘導のため、乳糖アナロゴン(an
alogon)イソプロピル−β−D−チオガラクトピ
ラノシド〔rp’rc:シグマ(Sigma)’)を添
加した(最終濃度:1mM)。37℃に於て1.5時間
、さらにインキュベーション後、培養細胞を遠心分離し
た。この細胞を、200μlの沸騰混合物(2%SDS
、5%メルカプトエタノール、3%蔗糖、50mM)リ
ス−HC1p17.0)中に再懸濁し、100℃で10
分間加熱した。得られた蛋白質抽出物20μlを12.
5%ポリアクリルアミドゲル上で分離し、最後に、クー
マツシーブルー染色で可視化したが、発現産物の収量が
非常に低いので、免疫染色が必要であった。そこで、電
気泳動で分離した蛋白質をニトロセルロースフィルター
へ移行した。すなわち“ウェスタン・プロット(Wes
tern−blot)  ”を調製した(J。
レナート、J、ライザー、G、R,シャーク(J、Re
nart、 J、Re1ser、 G−R,5hark
、 ”ゲルからジアゾベンジル−メチル−ペーパーへの
蛋白質の移行および抗血清による検出(Transte
r ofproteins from gels to
 diazobenzyl−methyl−paper
 and detection with antis
era)”、 Proc。
Natl、^cad、 Sci、 USA 76、 p
、3116 (1979);獣医学に於ける潜在的ヘル
ペス感染(Latent l1erpesInfect
ions in Veterinary Medici
ne)、マーチヌスニジノフ(Martinus N1
jnoff) Publ、、 p105(1984)中
のS、モトロー、H,ウルツ(S、Modrow。
11、Wolf) 、“ヘルペスウィルスサイミリおよ
びヘルペスウイルスアテレスで誘発された蛋白質のキャ
ラクタリゼーション(characterizatto
n ofherpesvirus saimiri a
nd herpesvirus atelesindu
ced proteins)  〕。
ウェスタン−プロット緩衝液(72gグリシン、15g
トリス、11メタノール、蒸留水で51にする)中、電
流強度0.8Aで3時間、ウェスタン・プロットを調製
した。次に、ニトロセルロースを、クーエン(Cohe
n)緩衝液〔0,1%フィコール(Ficoll)  
400.1%ポリビニルピロリドン、1.6%BSA、
0.1%NP40,0.05%ゼラチン、0.17M 
 H,BO:+ 、28mM  NaOH。
150mM  NaC1,6mM  NaN:+、pH
8,2)で3時間飽和し、NPC患者からの1:50希
釈高力価EBV特異的血清と共に1晩中インキニベート
した。血清は、細菌蛋白質から生ずるバックグラウンド
を少なくするため、細菌蛋白質抽出液(1ml/109
大腸菌(E、coli)細胞〕に予め吸収させておいた
。次に、ニトロセルロースフィルターをゼラチン緩衝液
(50mMトリス−HCl、5mM  EDTA、15
0mM  NaC1゜0.25%ゼラチン、0.5%ト
ライトン、0.2%SDSNpH7,5)中で5時間洗
浄することによって未結合IgGを除去した。吸収され
たEBV−特異性蛋白質を可視化するため、ベルオキダ
ーゼにカップリングさせかつTN緩衝液(154mMN
aC1,10mMトリスNpf17.4)で1:200
に希釈したウサギ抗ヒI−rgG抗体を添加した。
室温で2時間後、未結合のウサギ抗体を、前述のように
ゼラチン緩衝液で洗浄することによって除去した。最後
に、100m1tの5mM)リス−HCβNpH7,5
中で、50mgのジアミノベンジジン〔シグマSigm
a)と40μj2のHootとを加え、室温で10分間
インキュベートすることによって、ペンオキシダーゼ反
応を行った。この実験の結果は図5に示しである。
クローン大腸菌(E、coli) K 12 J M 
109puc635を、上述のアンピシリンで補足した
し一ブロス500m#中で、37℃に於て、0Dsb。
が0.8になるまで増殖させた。融合蛋白質合成を、I
PTG (1mM)で誘導し、さらに2時間インキュベ
ーションを続行した後、GSAローター〔ソーパル(S
orvall) )中で、5000rpraで10分間
遠心分離して細胞を集め、この細胞を、50m7!の2
0mMトリス−HC1pH7,5に再懸・濁した。細胞
を溶解するため、EDTA (最終濃度50mM)とリ
ゾチーム(最終濃度2mg/mjりとを添加し、この混
合物を、37℃に於て30分間インキュベートした。次
に、細胞を、8分間、2回ソニケーション〔ラブソニッ
ク150(Labsonic 150 ) 、ブラウン
(Braun)) シ、トライトンX−100を最終濃
度3%になるように添加し、37℃に於てさらに30分
間インキユベートシた後、10. OOOrpmで20
分間遠心分離(SS340−ター(ソーパル(Sorv
all)) )することによって、懸濁液中の不溶粒子
をベレット化した。得られたペレットを、8M尿素、1
0mMトリス−HCN、0.5%β−メルカプトエタノ
ールNpH7,5の溶液20m7!に溶解し、前のよう
に再度遠心分離した。
最後に、80mgの蛋白質を、緩衝液(8M尿素、10
mMトリス、0.1%β−メルカプトエタノールNpH
7,5)でカラムクロマトグラフィー〔セファC)−ス
2β−C1(ファーマシア(Pharn+acia) 
)、長さ80cna、直径3cm)にかけた。捕集した
4m!!ずつの試料のおのおのの30μlを、15%P
AGEで分析し、融合蛋白質含有分画をプールした。
原理的に、診断用試験に於ては、抗原蛋白質の抗原決定
基サブ領域だけが必要である。従って、p138アミノ
酸配列をコンピュータープログラムで解析し、同定され
たこの遺伝子のサブ領域を適当なベクター中に導入した
。かかる小蛋白質の産生は、これら小蛋白質が産物の長
さが減少するにつれて抗原性の急速な変化を受けにくく
なるという利点がある。さらに特別には、クラス特異的
抗体の検定に関して、診断上の価値がある。
P、チョウとG、ファスマン(P、Chou andG
、Fasman)の方法〔“蛋白質から計算されるα−
へリカルーβ−シートおよびランダムコイル領域に於け
るアミノ酸の配座パラメーター (Conformational parmeters
 for aminoacids 1n(X  tle
lical  β−5heet and random
 coil regionscalculated f
rom proteins)  ”、バイオケミストリ
ー(Biochemistry) 13. p、211
 (1974))によれば、そのアミノ酸配列(1次構
造)によっひき起こされる蛋白質のおよその2次構造の
計算が可能である。示唆された構造に重ねて、プログラ
ムが相対的親水性、疎水性を決定する。両方のデータセ
ントを組合わせて、2次構造のα−ヘリカル、β−シー
ト、β−ターニングおよびランダムコイル領域を示すコ
ンピューターグラフインクが描かれる。それによって親
水性領域および疎水性領域が、それぞれ白丸および黒丸
で示される。
かかるコンピューターグラフィックの1例は、図9にp
138アミノ酸配列について示しである。
抗原性部位が、蛋白質の表面にある親水性β−ターンに
主として位置するとの仮定に基づくと、p138のほぼ
アミノ酸520とカルボキシ末端との間の領域が抗原性
であるべきである。対応するDNA配列はpUC635
のPstl断片によって示される。
かくしてNpUc635をPstIで開裂し、すべての
PstI断片を単離し、Pstl開裂puc 8中へ導
入し、付加的な4oobpを有する残りのベクター断片
(p 138をコードする配列の第1Pst1部位まで
)を再連結させた(方法はすべて実施例2記載の通り)
得られた組換えプラスミドを、それぞれpUCP400
 NpUcP380 NpUcP600NpUcP21
0  、pHcP750NpHcP540と称した。
p138をコードする配列のアミノ末端領域は、プラス
ミドpBR322BamAをPstlおよびHg1AI
で消化しかつ該断片をPst[開裂pUC9中へ挿入す
ることによってクローニングされたCJ、メッシング(
J、Messing)ら、下拙〕 (実施例2記載の方
法)。得られた組換えプラスミドpUClIPと称す。
翻訳が挿入の3゛末端で停止するpUC)IPは例外で
あるがNpUc 8に対するすべてのサブクローン配向
および読取り枠は正しい。
@後に、この組換えプラスミドを大腸菌(E、coli
) K 12 J M 109細胞中へ導入した。
実施例6 咀 pUCサブクローン(実施例5)は、短いために適当か
3次構造を構築できず、従って完全な蛋白質よりもプロ
テアーゼによって大きな程度に分解される可能性がある
ため細菌中で安定に発現できないので、本発明者らは、
Rfj P s t I断片サブクローンをBamHI
および旧ndllIで開裂しかつそれぞれの断片を単離
してそれらをBamHIおよび)1indI[Iで開裂
したpUR288中へ連結させること(方法はすべて実
施例2記載の通り)によって、plJR28B (DS
M3415)  (U、 リュター(Ruther)ら
、下拙〕によってコードされるβ−ガラクトシダーゼの
少なくとも一部分を用いて大融合蛋白質をコードする組
換えプラスミドを構築した。
大腸菌(E、coli) K 12 J M 109中
で発現を行った。産物は、実施例3記載のようにして分
析した。ゲルのクーマツシー(Coomassie)ブ
ルー染色後、サイズの異なる数種の大融合蛋白質を検出
したが、ウェスタン・プロットの調製後NpUR600
およびp[lR540によって発現される産物だけが上
記1gG抗体と特異的反応を示した(図10)。
これらの結果は、コンピューター解析とよく一致してい
る。
また、実施例5によって得られるクローンの発現を実施
例3記載に従って行った。産物も、実施例3記載のよう
にして分析した。クーマンシー(Coomass ie
)染色ゲルから、プラスミドpUCP600とpUCP
380だけが安定な融合蛋白質をコードすると考えるこ
とができる。ウェスタン・プロットはNpUcP600
誘導融合蛋白質だけが抗原性であることを示す(図11
)、この融合蛋白質は、アミノ末端クローニング部位で
コードされる11種のアミノ酸とp138の約600b
pによってコードされる領域とIacZ遺伝子のカルボ
キシ末端アミノ酸とを含む。かくして、組換え発現プラ
スミドpUR600およびpUR540ならびニplJ
cP600は、それぞれがEBV蛋白質p138の抗原
決定基を含む、大融合蛋白質および小融合蛋白質の生産
に使用することができる。
スl貧九り 実施例6の実験によってNp138で誘導される蛋白質
部分が、プラスミドp[IcP600でコードされる蛋
白質以外は不安定であることがわかった。
p138のC末端からの第2抗原領域(p540、図9
参照)は、組換えpUCベクターpucp 540を用
いて安定に発現することができない。かかるそれ自体不
安定な発現産物を安定化させるp138のP 600 
SJi域の能力を本実施例で示す。
このためには、該プラスミドを5strおよびHind
lllで消化(Sst1部位は第1PstI部位から約
zobp3°のところにある)することによって、pU
CP600の5’ −Pst1部位を除去しなければな
らなかった。このp138関連Sst I −11in
dI[断片を5stI/旧ndI[I開裂pUC12 
(DMS3422)中へ挿入したR、クー、L、グロス
マン、K1モルトアブ(R,Wu、 L、Gro Bm
ann and K、Mo1doave)編著1酵素学
の方法(Meihods of Enzymology
)Vol 101. Part C中のJ、メッシング
(J、Messing)、′クローニング用の新M13
ベクター(New M 13 Vectors for
 Cloning)、 Acad。
Pres、 New ’1ark、 1983.20−
78 )。
次に、得られた組換えプラスミドをEcoRIおよびP
stlで消化した。得られた600bp断片をプラスミ
ドpuc B中へ挿入した。今や、5”−Pst1部位
はSs目部位で置換されており、がくしで、読取り枠は
、挿入物の3゛ −および5゛ −末端の所で再構成さ
れる(図12a)。得られた組換えプラスミドplJc
601は、依然として安定な産物を発現する(図13)
EBVをコードする配列の3゛末端に於けるPstIお
よび旧ndI[[部の間に、5アルギニンと2個の停止
コドンを枠内にコードする公知の方法で得られた合成オ
リゴペプチドを図12b)のように挿入した。得られた
プラスミドptlcARc601は、そのC末端で5個
のアルギニン残基に融合するp138のP600領域を
コードする。
最終工程に於てNp138のP540領域をコードする
Pstl断片を、Pstlによる消化後のp138のP
600領域をコードするPstl断片へ連結した。得ら
れた組換えプラスミドpLIcARG 114. Oは
、枠内に融合されたp138の2個の抗原部位を含む約
43kdの安定な蛋白質をコードする。この融合蛋白質
に於て、蛋白質領域P600は蛋白質領域P540を安
定化する(図13)。発現産物のカルボキシ末端に於け
るアルギニン残基は、サツセンフエルドとブリューワー
(Sassenfeld and Brewer) (
下拙)が記載しているように、得られた融合蛋白質の精
製のために用いることができる(図16)。
実施例8 組換えプラスミドpUCARG 680の構築プラスミ
ドpUCARG 1140か“らNp138をコードす
る領域の435bpとp600断片のC末端部分とp5
40断片のN末端部分とが欠けている修飾プラスミド(
modified version)を構築した。
コンピュータープログラムで予想された主な抗原性部位
は依然として存在する。このプラスミドをplJcAI
?G 680と称した。このプラスミドの構築は、pU
CARG ]、 l 40をNcolで消化することに
よって達成された(開裂部位は図3中のbp1841お
よびbp3243に相当する)l)60ONco!部位
中およびp54ONco1部位中の読取り枠は合わない
ので、付着末端を81ヌクレアーゼで除去した。
30 tt gのpUCARG 1140をNcoTで
消化し、3.3kbベクター−p138断片をゲル電気
泳動で分離し、精製した。このDNA断片5μgを、3
3mM酢酸ナトリウム、50mM  NaC1,0,0
3mM  Zn5Oa NpH4,5の101Lcz6
で、室温に於て15分間、100単位S1ヌクレアーゼ
で消化した。フェノール抽出により消化を停止させ、エ
タノールで沈殿させた後、このDNAをT4−DNAリ
ガーゼで再連結させ、コンピテント大腸菌(E、col
i) K 12 J M 109細胞の形質転換に用い
た。得られたクローンを、サイズ30kbの新しい蛋白
質(pUCARG 680 )の出現のためにスクリー
ニングした。pljcARG680でコードされる短縮
されたp 600/p 540融蛋白質は、依然として
抗原として反応する。新たに構築された組換えプラスミ
ドpUCARG 680  (D S M3408)は
、DSM3408の寄託番号でDSMに寄託された。
個々のNPC血清を用いる、組換えプラスミドpUCA
RG 1140NpucstoNptlR600(実施
例6および7)でコードされる融合蛋白質とのイムノプ
ロット(in+munoblots)は、種々の患者で
免疫反応が異なることを示す(図14)。これに関して
、該プラスミドはp 138 領域P540+P600
、Pb2O、P2O3をそれぞれ含む融合蛋白質をコー
ドすることを理解せねばならない。
NPC血清隘352に於てIgGおよびIgA抗体の主
分画はP 540 SR域に向けられるが、NPC血清
11h354中の主分画はp 138 (7)P600
領域に向けられる。NPC患者からの多くの血清から調
製された代表的プールは付加的な抗原性部位を検出しな
かった。この発見からの結論は、本発明の組換えプラス
ミドによってコードされる抗原決定基P540、P2O
3が、診断目的に有用なEL I SA試験のために所
望な特異性を得るのに必要かつ十分であるということで
ある。
実施例10 pUCARG 1140でコードされる精製融合蛋白質
をミクロ力価平板に塗抹した。個々のNPC血清を、そ
のTgCについて、また特にそのIgA反応性について
試験した。これらの血清のIgA−抗EA力価は、通常
の免疫螢光性試験で前もって測定した。最高力価は1:
80であった。図15に示すELISA試験では、2種
のEBV陰性血清、1種のNPC血清プール、10種の
個個のNPC血清を、1:106’40希釈まで試験し
た。
試験は、通常のELISA試験法に従って行った。
結合した抗体は、ペルオキシダーゼで接合したマウス抗
ヒトIgGすなわちIgAとペルオキシダーゼとの反応
で検出した。すべてのNPC血清が塗抹抗原との反応(
IgAで1 : 2560まで)を示し、陰性対照では
バックグラウンド反応は見られなかった。この結果はN
pUcARG 1140でコードされる発現産物がNP
Cの診断および早期発見に適していることを示している
gp250およびg9350をコードする領域をEBV
  B95−8ゲノムのBamL断片(J、スケア(J
、5kere)ら、上掲〕にマツピングした。両方のポ
リペプチドが同一領域を共有するので、雨量白質は読取
り枠を重ねることによってコードされると想像されたC
M、ハンメル、D、ソー9−・ローソン、E、キーフ(
M、Hummel、 D、Thorley−Lawso
n、 E、Kieff)、′エプスタイン・パルウィル
スDNA断片は2種の主なエンベロープ糖蛋白質(gp
350/300とgp220/200)のためのメツセ
ージをコードする(Epstein−Barr vir
usDNA  fragments  encodes
  messages  for  the  tw。
major envelope glycoprote
ins <gp350/300 andgp220/2
00) )”、  J、  of Vtrol、  4
9.  p、413(1984)) 。
バエル(Baer)ら(上掲)の配列データは、ウィル
スゲノムの該BamL断片中のドナースプライス部位と
アクセプタースプライス部位とを含む大きいオーブン読
取り枠を示した(図17および図18)。
gp350はこの領域から転写されたスプライシングさ
れないmRNAの翻訳産物でありかつgρ250は対応
するスプライシングされたmRNAの産物であると仮定
される(図17)。両産物共にウィルスカプシド中に見
いだされるので、免疫グロブリンH鎖遺伝子と匹敵でき
る方法(T、ホンジジウ(T、1Ionjo、“免疫グ
ロブリン遺伝子(1+*munoglobulin g
enes)”、^nn、 Rev、 ofImmuno
l、 1. p、499 (1983))で該mRNA
の示差スプライシングが起こると仮定される。このスプ
ライシグ中で、gp350をコードするmRNAの63
0bpが除去されて、gp250をコードするmRNA
が得られる(図17および図27(点線)〕(R,バエ
ル(R,Baer)ら、上掲〕。
従って、gp350の読取り枠の全部または一部分をク
ローニングして、最終的にgp350関連産物を単離し
かつ産生させる。gp250だけでなくgp3soも高
度にグリコジル化された蛋白質であることに留意せねば
ならない。対照的に、本発明による組換えDNA分子の
発現によって産生される蛋白質は、天然に通常存在する
それぞれのウィルス蛋白質と異なる。原核生物中で発現
が行われる場合には、未修飾蛋白質が得られるが、真核
生物中で発現が行われる場合には、異なるグリコジル化
パターンあるいは天然産物に比べて別の修飾を有する蛋
白質が得られる。
BarnL断片をpBR322に導入し、得られた組換
えプラスミドで大腸菌(E、Co11) K 12 H
B101を形質転換させた〔J−スケア(J、5kar
e)、上掲〕。宿主大腸菌(E、Co11) K 12
 HB 101の代わりに、本発明に用いた宿主細菌を
用いてもよい。
M、ハンメル(M、llunrmel)ら(上掲)、J
、I?、ノース(J、R,North)ら(J、R,ノ
ース、八、J、モーガン、J、L、 l−ンブソン、M
、A、エプスタイン(J、R,North 。
A、J、norBan、 J、L、Thompson、
 M、^、E1stein)、“精製エプスタイン−パ
ルウィルスMr340. OOO糖蛋白質は、リボゾー
ム中に取込まれるとき、強力なウィルス中和性抗体を誘
導する(1’urifiedEpsLein−Barr
virus Mr 340,000 glycopro
teininduces potent virus−
neutralizing antibodiesWh
en 1ncorporated in liposo
mes)  ″、Proc。
Na11. Acad、 Sci、 USA 79. 
p、7504(19B2) )およびり、A、ソー9−
・ローソンとC1^、ブードリー(D、A、 Thor
ley−Lawson and C,A、 Poodr
y)〔“試験管内で中和用抗体の生成の原因となるエプ
スタイン−パルウィルスの主成分(gp350−gp2
20)の同定と単離(Identification 
and l5olation ofthe  Main
  Component  (gl)350−gp22
0)of  Epstein−Barr Virus 
Re5ponsible for Generatin
g Neutra−1izing  Antrbodi
es  In  Vivo)”、  JJirol、4
3.P、730(1984) )の刊行物の内容は、g
p250/350をコードする配列の領域が十分に抗原
性でかつ(あるいは)免疫原性の蛋白質をコートするこ
とおよびこれらのサブ領域の導入後のこれらの産物が原
核生物細胞中および真核生物細胞中で安定に発現され得
ることを予想することはできない。従って、本発明の完
全に未修飾のまたは異なる方法で修飾されたgp250
/350関連蛋白質が十分に活性な抗原および(または
)免疫原であることは驚くべきことである。特に、先行
刊行物中では、蛋白質の小さい炭水化物残基がこの蛋白
質の抗原または免疫原ポテンシャルに明らかに寄与する
ことは除外されなかった。
図17に示すように、BamL断片〔ハンメル(Hum
mel)ら、下拙]の1.9 Kb Pstl−Pst
l断片は、アミノ酸位置232から始まりアミノ酸位置
825で終わるgp350をコードする領域の部分を含
んでいる。
+I 、 C、バーンボイムとJ、ドーリイ(H,C,
Birnboimand J、Doly)  C″組換
えプラスミドDNAをスクリーニングするための迅速ア
ルカリ抽出法(A  rapid alkaline 
extraction  procedure  「o
rscreening  recombinant p
lasmid  DNA)”、Nucl。
Ac1ds Res、 7. p、1513(1979
))が発表した方法に従ってNpBR322−BamL
プラスミドDNAの大規模調製を行った。このDNA5
0μgを、50rnMNaC7!、10mM  MgC
7!z 、1 mM  o’rT。
10mMトリス−H(1Npl+7.5中で、37°C
に於て2時間、100単位のPslI (ヘーリンガー
(Boehringer) )で消化した。115容の
、50mMr’、 D T A、60%蔗糖、2%ブロ
ムフェノールブルーを添加して消化を停止した。得られ
た溶液を、トリス−酢酸緩衝液(0,04M)リス−酢
酸、2mM  EDTANpH7,6)中の1%アガロ
ースゲル(シーケム(Seakem) 、  F’ M
 C)上で電気泳動によって分離した。サイズマーカー
として、旧nd■消化λ−ファージDNA〔ヘーリンガ
ー(Boeh−riBor) )を用いた。室温(R’
r)に於て14時間、40Vで電気泳動した後、ゲルを
、0.5μg/mj!エヂジウムブロミド含有トリス−
酢酸緩衝液で染色した。
UV照射によってゲル中のDNAバンドを可視化し、実
施例2記載のようにして1.9 Kb PstI−Ps
tI断片を単離した。
ベクターpUC8のPstl消化DNAを前述のように
して調製した。但し、次のりガーゼ反応中、ベクターの
再連結を抑制するためDNAをアルカリホスファターゼ
〔0,5単位(Boehringer) 、37℃、3
0分〕で処理した。
精製した断片のおのおの1μβを、1100nおよび5
00ngのpUC8−DNAと共に並列で電気泳動(上
述の条件下で)することによって、精製断片のン農度を
概算した。
1、9 Kb Pstl−Pstl断片400ngとP
stI消化ベクターDDNA100nとを連結させ、連
結したプラスミドDNAで大腸菌(E、coli)K1
2 JM109を形質転換させ、実施例2記載のように
して陽性クローンを同定した。
得られたクローンを大腸菌(E、coli) K12 
JM109puctNp 1.9と呼び、得られた組換
えプラスミドを組換えプラスミドptlcLP 1.9
と呼んだ。
ス五m gp3soサブ領域の安定産物の発現のため、該1、9
 kb Pstl−Pstl断片をベクターpUR29
0(D S M3417)  (図20)(U、リスタ
ー(U、l1iither)ら、下拙〕中にリクローニ
ング(reclon)  L/た。
得られた組換えプラスミドは、gp350のアミノ酸2
32〜825とpUR290およびpBR322ヌクレ
オチド残基のクローニング部位によってコードされるア
ミノ酸とがその後に続く、β−ガラクトシダーゼのアミ
ノ末端領域の融合蛋白質をコードする。
それぞれのアミノ酸配列を図21に示す。
プラスミドpUCLP 1.9のDNA50μgを10
0単位のBam旧および旧ndl[で消化し、上述のよ
うにして1%アガロースゲル上で分離した。初めにpU
CB中に導入したPstl−Pstl断片より僅かに数
個多くのヌクレオチドを含む、ここに得られた1、 9
kb Bam III / 1lindlll断片を、
その他の得られた断片から1%アガロースゲル上で(上
述のようにして)分離し、最後に、上述のようにしてゲ
ルから単離し、ベクターplJR290のBan II
I/ HindIII消化DNACU、リュター、B・
、ミュラー・ヒル(υ、Rtit−her、 B、Mj
iller−!fill)、”  c DNAクローン
の容易な同定(Easy 1dentificatio
n of cDNA clones)’EMBOJou
rnal 10. p、1791(1983) )中へ
、上述の方法に従って連結させた。
次の工程は、これらの組換えDNA分子によるβ−ガラ
クトシダーゼリプレッサー・蛋白質過剰産生株の形質転
換であった。形質転換体を平板培養し、上述のように分
析した。但し、DNA調製物の試料をBam1ll/旧
ndnlおよびEcoRIで消化した得られたクローン
、大腸菌(Ecoli)K12 JM109p(IRL
P 1.9は、プラスミドpUCLP 1.9およびベ
クターpUR290の該BamHI−旧ndII11.
9Kb断片の組換え体である。プラスミドptlRLP
 1.9を担持している(図20参照)。
合成されるgp350関゛」ポリペプチド50μg /
 m 1のアンピシリンで補足した5m(lのし一ブロ
ス中で、37℃に於て、大腸菌(E、coli)K12
JM109 plJIILP 1.9を1晩中培養して
増殖させた。この培養細胞を、次に、560nmに於け
る光学密度(ODS&。)0.4に希釈し、この細菌懸
濁液4mlを、0Dsboが0.8になるまで37℃に
於てインキュベートした。
次に、プラスミドpuRtNp 1.9が担持している
遺伝情報の発現を、実施例3のようにして誘導し、最後
に、実施°例3記載のようにクーマツシー(Cooma
ssie)ブルー染色することによって正r′″質、 
 を可視化した。
対照実験と比較して、プラスミドp[IRl、P 1.
9でコードされかつサイズが116kD〜100kDの
範囲の幾つかの新規蛋白質が検出された(図22)。
異なるサイズの発現産物は、不完全なmRNA合成また
は翻訳によるものかも知れない。新規産物がEBV関連
蛋白質であることを立証するため、電気泳動で分離され
たすべての蛋白質をニトロセルロースフィルターに移行
した。すなわち実施例3記載の方法によっで“ウェスタ
ン・プロット(Western−blot)”を調製し
た。この実験の結果は図22に示しである。
β〜ガラクトシダーゼの天然のカルボキシ末端アミノ酸
配列のgp350関連アミノ酸配列による置換はβ−ガ
ラクトシダーゼ四量体の生成を阻害する。さらに、この
新たに発現された融合蛋白質は、細菌の細胞中に高濃度
で存在し、従って宿主細胞の細胞質内に沈殿する。
実施例4記載の方法に従って、クローン大腸菌(E、c
oli) K12JM109  pURLP 1.9を
用いて対応する融合蛋白質を産生させた。
この精製法の数段階の結果を図23に示す。
図24は、親水性(黒丸)および疎水性(灰色丸)領域
の相対的価値と共に、gp350のコンピューターで予
測された2次構造を示す。β−ターンまたはループ構造
は、180°のラインターンとして示される(α−らせ
ん、α−シート、コイル構造は、用いた尺度ではやっと
識別できる。)抗原部位は、蛋白質の表面に暴露する可
能性がある親水性環境内のβ−ターン中にあるという仮
定に基づ(と、約アミノ酸50およびアミノ酸70なら
びに800−830の領域がそれぞれ抗原エピトープを
示すと期待される。
鉦邪仮逼0(7)さ」IVどじe漏L1と乙若扛走グ光
則 pBR322(J、スケア(J、5kere)ら、下拙
)中にクローニングされたEBV Bam1ll−L断
片をEcoRI  (図17に示した配列中の位置65
0および1284に於ける制限部位)で消化し、得られ
た634bp断片を、電気泳動後アガロースゲルから溶
出し、EcoRI線状化pUC19(03m3425)
  (ヤニッシューペロン(yanisch−Pero
n)ら、ジーン(Gene)33.103−119 (
1985))に連結させた。次に、この連結産物で大腸
菌(E、coli)K12j旧09を形質転換させた(
すべての工程は、実施例2記載のように行った)。実施
例2.に従って、得られた組換えプラスミドを、適当な
制限酵素を用いて、その挿入物(insert)の配向
について試験した。pUC19プラスミドの1 acZ
遺伝子の読取り枠に対して読取り枠の反対の配向で挿入
物を担持する組換えプラスミドをpHc19LEP60
0と称し、さらにクローニングのために使用した。
pLIc19LE!’600をBam1llおよびPs
tl (BamHT部位はpUC19から誘導され、P
st1部位は図17の位置1248に相当する)で消化
し、得られた600゛bp断片を、前辺てBam1ll
およびPstlで消化しであるptlR291(1)3
M3418)  Cリュター(R2’ther) 、下
拙〕中へ挿入した。得られた組換えプラスミドpHRL
EP600は、β−ガラクトシダーゼのC末端に於ける
リンカ−領域中に於て下記の配列を示した。
PUR291/   pUC19 β−gal−TGT CGG GGA TCCCCG 
GTA CCG GAG CTC/      gp2
50/350 GAA  TTCCCA  TTT  ・・・・・・・
・ACC/pHR291 TGCAGCC4八 GCT  TAT  CGA  
TGAI PTG−誘導後のこの組換えプラスミドから
、実施例3記載のように融合蛋白質の発現を行った。
この実験の結果は、図25に示す。図25 (下部)か
ら、得られた発現産物は、NPC血清のプールによって
中程度に抗原性の蛋白質として認識されると見なすこと
ができる。
gp250/350のC末端のサブクローニングおよび
匹 プラスミドpUCLP 1.9 (実施例11参照)を
XmnI(図17の位置2760に於ける制限部位)お
よび旧nd m (pUC−プラスミドから誘導される
領域内の制限部位)で消化することによって、コンピュ
ーター指示分析によっても抗原性であると期待されるC
末端付近の抗原エピトープを含む領域を単離した。この
精製386bp断片を、予めHincI[およびHin
dI[[で消化しである9[IC1Q中へ挿入した。大
腸菌(E、coli) K12JM109中へ導入され
た、ここに得たプラスミドはρUC19LXP390?
I!1 である。
pUC19LXP390の挿入物(insert)をB
am1llおよび旧ndI[[で切り出し、同じ酵素で
消化したpUR288中へ結合させた。得られた組換え
プラスミドを大腸菌1.coli) K12JM109
中へ導入しNptlRLXP390と称した。そのリン
カ−領域の配列は下記の通りである。
pUR288/    pLIc19     /β−
gal−TGT  CGG  GGA  TCCTCT
  AGA  GTCAGT  TCCgp350  
      /  pLIc8  / pLIR28B
CAC・・・、・・、、GTA  CTG  CAG 
 CCA  AGCTTA  TCGI PTG誘導後
、β−ガラクトシダーゼ融合蛋白質が、該形質転換宿主
によって合成された。ウェスタン・プロットに於て、発
現産物は、NPC血清プールと高い反応性を示す(図2
5下部参照)。
ジルグ(Jilg) ら〔讐、ジルグと11.ウルツ(
W、Ji1g+Ind Il、Wolf)”、エプスタ
イン・パルウィルス特異姓膜抗原8p250に対する抗
体の診断的意義、(Diagnostic 51gn1
ficance of Antibodies to 
theEpstein−Barr Virus−Spe
cific Membrane Antigengp2
50) ” 、ザジャーナル オブ インフェクシアス
ディジージズ(the Journal of Inf
ec、tions Diseases) +旦、 22
2−225 (1985) )は、gp250およびg
p350の、BBVに対する免疫状態の決定および特に
慢性EBV感染の診断のための抗原としての正当性を示
した。EBV感染後正常な免疫応答を示すヒトはg92
50およびgp3soに対する抗体をもっているが、慢
性EBV惑染にかかっている患者は未だ付加的な介在配
列(図27参照)を含むgp350にのみ免疫応答を示
す。これらのヒトの血清学的状態は、実施例4記載の方
法によって精製された3種の融合蛋白質を用いるELI
SA試験で検査することができる。3種の融合蛋白質全
部に対する抗体反応は正常な免疫状態を示す。もしpt
lRLEP600およびptJI?LXP390でコー
ドされる蛋白質と反応しないかまたは弱く反応するがN
pURLPl、9(介在配列を含む、図27参@)に対
して反応性であるならば、慢性EBV惑染の可能性が極
めて大きい。
膜蛋白質gp250/350およびそのサブ断片に対す
るIgA抗体は、正常な人口中には存在しないが、−比
較的敏感でない免疫蛍光法で測定するとき鼻咽頭癌患者
の58%に存在する。これらの結果は、同等の試験系に
於けるEBV特異的初期抗原(early antig
en)に対するIgA抗体の検出率にイ以ている。同様
に、より高感度のEL I SA試験は100%に近い
検出率をもち、偽陽性結果のほんの僅かの増加がある。
従って、新たに構築された組換えプラスミドpURLE
P600 、 pHRLXP390 。
pURLP 1.9でそれぞれコードされる抗原は、鼻
咽頭点の初期診断および治療の管理に有用な物質である
gp250/350のN末端領域を含む組換えプラスミ
r″ptlc19LEP600  (実施例15参照)
を11amllIおよびPstlで消化した。このIF
、BV誘導断片を、予め同じ酵素で消化しであるptl
cB中へ連結させた。得られたクローンptlcLEl
’600のリンカ−領域の配列は下記の通りである。
/   pUC8     /  pUC19ATT 
ACG AAT TCCCGG GGA TCCCCG
 GGT ACCGAG/ gp350       
      pUC8CTCGAA TTCCCA T
TT・・・・・・ACCTGCAGCCAA GCTA
T I PTGによる誘導後NpUcLEP600でコード
された融合蛋白質は、細菌細胞内で全く安定でありかつ
NPC血清プールによって抗原として認識される(図2
6参照)。細菌融合部分は、N−末端に於ける14個の
アミノ酸とC末端に於ける9個のアミノ酸とからなる。
この蛋白質の価値は、ワクチンに応用できることであり
、特にそれがβ−gal融合蛋白質で決定されたように
(図15参照)C末端からのそれ自体不安定な第2抗原
領域と融合されるときワクチンに応用できることである
実施例11.15〜17によって構築された組換え発現
プラスミドおよびクローニングプラスミドの挿入物(i
nsert)は図27に示しである。
天1」(L影 プラスミドpUC19LIiP600  (図15参照
)をPsLlで消化し、得られた5oobp断片を、P
stIで線状化されたプラスミドpUCARG601 
 (実施例7参照)に連結させた。gp350挿入物が
ρ1JcARG601−読取り枠と同じ配向であること
がチェックされ、得られた組1負えプラスミドをptl
cARG1230と称した。得られたプラスミドのリン
カ−領域中および接合(JuncLion)部位に於け
る配列は下記の通りであpHc8     / pUC
12 /^TG ACCATG ATT ACG AA
T TCG AGCTCT CTG ACCp138 
    /     plJc19・・・・・・・・A
TCCTG  CAG  GTCGACTCT  AG
A/    ep350 GGA TCCCCG にGT ACCGAG CTC
GAA TTCCCA TTT/ 9UCARG601 ・・・・・・・・ACCTGCAGCGTCGTCGT
CGTCGTT  GAT八ACGTT I PTGによる誘導後NpUcAI?G1230を担
持する大腸菌(E、coli)に12JM109は、2
種の異なる蛋白質すなわちp138とgp250/35
0からの抗原性領域からなる安定でかつ抗原性の蛋白質
を発現する。
さらに、この発現産物は、EL I SA試験に於ける
抗原として、またワクチン接種用の抗原としても使用す
ることができる。
B95−8からの上清を用いてヒト腰帯血球〔フィコー
ル/ハイバーク(Ficol/ Hypaque)勾配
からのリンパ球分画)を不死化した。0.5X10’リ
ンパ球を、0.5 m Itのミクロ力価平板につき十
分に接種し、50μlの895−8の無細胞上清を添加
し、37℃に於て2時間、吸着させた。インキュベーシ
ョン後、ウィルスを含んでいる培地をとり出し、10%
の子牛胎児血清を含むRPMT1640培地で洗浄し、
同培地2001μβ中で、37℃に於て5%C○2雰囲
気中でインキュへ−1・した。発育しつつあるリンパ芽
球皮疹細胞を、実験開始から3週間以後に評価し、陽性
形質転換として計数した。
血清の中和性は、B95−8細胞上清を含むエプスタイ
ン−パルウィルスの一定量を、複試験に於ける対照とし
てのそれぞれの予備免疫化血清を含む試験血清20μ2
と共に僅かに攪拌しながら1時間インキュベートした後
、上清を腰帯血液リンパ球に吸着させることによって試
験した。2時間後にセルから接種物を除去した後、保持
培地(10%FC3で補足したRPM11640)を、
中和活性試験下にあるそれぞれの血清5%で補足した。
下記の結果が得られた。
」−例」」− 診断に適した蛋白質p150  (ウィルスカプシド抗
原VCA (実施例1、図28D参照)〕を抗原部位に
ついて試験し、β−ガラクトシダーゼ融合蛋白質として
発現させるためにサブクローニングした。抗原部位をコ
ードすると期待されるN末端領域は、キャロン4 A 
(Charon 4八)ファージEB69−79 (G
、N、ブJル、D、ライスマン、C,キントナー、G、
クラウス、B、サグアン(G、N、Buell。
D、Reisman、 C,Kintner、 G、C
rouse、and B、Sugden)+”エプスタ
イン−パルウィルスの895−8株(ATCCCRL 
1612)からの重複DNA断片のクローニングは内部
反復に対する相同の部位を示す(CIoning ov
erlapping DNA fragmentsfr
om the B95−85train of Eps
tein−Barrvtrus(ATCCCRL161
2) reveais a 5ite of homo
logyto the 1nternai repet
ition)、”ジャーナル オブ ピロロジー(Jo
urnal o、f Virology)40,977
−982 (1981))をBaa+Htで消化するこ
とによッテ得られ、得られた1176bp断片をptl
c12のRam旧部位中へクローニングした。適当な配
、向での挿入を有する得られたプラスミドから、Xho
l/5ailで5sobp断片を切除した。5alI部
位はpUC12リンカ−から由来し、XhoI部位はp
150の開始から上流へ33bpの所にある。この断片
を、5alIで消化されたpUC8 (SallとXh
oIとは同じ付着末端配列を共有する)中へ挿入した。
得られたクローンをBam11部位の次にp150開始
コドンをもつようにスクリーニングした。適当なりロー
ンからNp151コード領域をBamHIおよび!l1
ndI[[で切り出し、BamHIおよび旧ndll[
で消化されたpUR290(pUR290CXl158
0)中にクローニングした。このクローンからのβ−G
al::p15(l融合蛋白質の発現は、図29に示し
である。それがNPC血清プールと極めてよく反応する
能力は図30かられかる。
さらに、従ってNp150:β−gal融合構築体が得
られた。例えば図31に示されているサブクo −7p
UR290口BX320. pUR292DBB180
. ptlR290DTTToo、 pURDTT74
0. pUR290DTP680. pυR288DP
P320が得られた。このサブクローンの名称から用い
られたペターがわかり、例えばサブクローンρllR2
90DBX320の構築のためには、ベクターQを用い
た。
図30から、サブクローニングのために用いた制限酵素
部位もわかる。 pURDB8180を除いてすべての
クローンは、所望の断片をpUC8またはpUC12(
下拙参照)中ヘサブクローニングしてNpURべ、  
フタ−(下拙参照)へクローニングするために適したB
an旧および旧ndn1部位を得ることによって)  
構築された。pUR292DBB180は、Ba5al
目で線状化されたρUI?292中への180bpのB
gl  If−Bgl  II断片の挿入によって誘導
された。図29および図30はそれらの発現および抗原
性を示す。
pUR290cXII580テ:2−ドされかつ実施例
4によって精製されたβ−Gal: p l 50融合
蛋白質は、IELISA試験でEBV特異性抗原として
反応し、診断に応用できることを示す。5sobp断片
(pUR290csH580の構築のために用いられる
)を、Ba+1111および旧ndI[[を用いてpU
C18 (05M3424)中へ挿入することによって
p150のN末端断片をもつ安定な発現も得られた。得
られたクローンpUC18cXH580は、サイズが約
25kDの安定な抗原性蛋白質を発現する。
本発明の目的のために、下記の寄託プラスミド、宿主細
菌、細胞系を用いた。寄託は、ブタベスト条約に従って
行われた。
以上、本発明の多数の実施態様を示したが、EBV関連
抗原をコードしかつ組換えONA分子の産生をコードす
るEBVゲノムのDNA配列を利用する他の実施態様を
与えるために本明細書の構成を変え得ることは明らかで
ある。該DNA配列に関連しかつ他のEBV血清型から
m!され得る他のDNA配列も用い得ることは当業者に
は明らかである。EBVは、公知の天然DBV源、例え
ば感染した患者の唾液から容易に得ることができる。
生物学的に同等な結果を得るため、他の適当なベクター
/宿主系を用い得ることは明らかである。
本発明は、現在入手できる宿主/ベクター系に限定され
るものではない。
【図面の簡単な説明】
免疫沈降した″SS−標識−蛋白質を5DS−ポリアク
リルアミドゲル電気泳動で分離し、ゲルにX線フィルム
を露出した。 免疫沈降に用いた種々の血清源は、オートラジオグラフ
ィーのそれぞれの領域の下に示しである。 “プール”と称する対照は、免疫沈降性のEBV特異的
蛋白質のすべてを含んでいる。 このオートラジオグラフィーから、NPC血清のおのお
のに、かつEBV惑染特異的血清のあるものにのみ、少
なくともp138Np105、p80に対する抗体が存
在することがわかる。同様に、回復期状態に比べて、新
しいEBV惑染(伝染性単核症)にはNp54に対する
抗体が重要である。p150.p143Np110Np
90に対する抗体は、健康な個体の回復期血清中にも存
在し、免疫のため、あるいは新しいEBV感染について
1gM特異性試験に関連して、あるいはEBV関連腫瘍
(meoplasia) (N P CおよびBL)に
ついてはIgAに関連してマーカーとして作用すること
ができる。 図2は、EBV  B95−8ゲノムに火するmRNA
’s  のマツピングを示す。 F、BV  B95−8ゲノムのBamHI制限部位は
、図の下に示してあり、それぞれの制限断片は、大文字
および小文字で示しである。個々のBamHI制限断片
に対するハイブリッド選択によって位置決定される蛋白
質のmRNA’s  は数および線で示しである。この
図からNp138の遺伝子がBamへ断片に相関してい
ることがわかる。 ここに示した配列は、それぞれの陰性鎖である。 p138コード領域は、ヌクレオチド位置182から始
まり、ヌクレオチド位置3563で終わる。 このコード領域の断片のクローニングに用いられる制限
部位が示しである。 皿土珪ユニi丞l上奸堕競豊主l牡且四旦I里地図を示
す。 ベクターpUC8のサイズは2.7kbである。1 a
cUV5β−ガラクトシダーゼプロモーターおよびオペ
レーター(PO)のクローニング部位3゛ は、Eco
RI(E)、 Bam1l[(B)、 Sal[(S)
、 Pstl(P)、 l1indlI((II)部位
を含む。β−ラクタマーゼ遺伝子は八MPで示される。 p138コード領域の3.0 kbおよび3、3 kb
XhoI断片をp1108の5ail部位中へ挿入する
。 挿入は中抜きバーで示しである。pHc635は、3.
0kbXhol断片を、β−ガラクトシダーゼ遺伝子に
対して正しい読取り枠内に含んでいるがNpUc613
0は、3.3 kbXhol断片を反対の配向で含んで
いる。 第1列は免疫染色したウェスタン・プロットで、p[I
c8で形質転換され、I PTGで誘導された細菌から
単離された蛋白質を示し、 第2列はpUC924で形質転換された細菌の蛋白質で
あり、 第3列はpKK37Bで形質転換された細菌の蛋白質で
あり、 第4列はpMP924で形質転換された細菌の蛋白質で
あり、 第5列はpUC635で形質転換された細菌の蛋白質で
ある。 融合蛋白質のサイズは、75kD(第2列)、110k
D(第3列)、90KD(第4列)、135kD(第5
列)と概算された。 図6は、プラスミド1Ic924の制限11図である。 ベクターpUC9のサイズは2.7kbである。l a
cUV5β−ガラクトシダーゼプロモーターおよびオペ
レーター(PO)のクローニング部位3′は、EcoR
I(E)、 Bam1ll(B)、 5ail(S)、
 PstI(1’)、 1lind I[[(If)を
含む。β−ラクタマーゼ遺伝子はAMPで示される。 pUC635の2.6 kb Bgl I[/ IEc
oRI −断片を、BamllT部位とEcoR1部位
との間に挿入する。Bgl  IIの略号は’Bg”で
ある。 図7は、プラスミドMF924の制限地ヌである。 pUC924の2.6 kb Bam1ll 1lin
d m断片がハイブリッドtrp−1acプロモーター
(Lac)とC,(入りブレソサー)のアミノ末端コー
ド領域との3°に位置するNpEA305のB a 0
+ IIおよび旧ndll[制限部位中へ挿入された。 図8は、プラスミドρKK378の制限地図である。 リンカ−としてpBR322の345 bp Bam1
lr/Hindl[I’断片(黒い太線で示す)を用い
、ベクターpKK240−11の11ind[1部位中
へpUC6130の3..3kb Bam1ll/旧n
d[[断片を挿入した。かくしてNp13Bコード断片
は、ハイブリッドtrp−Lacプロモーター(tac
)およびATC開始コドンの3゛に位置する。 図9は、 138の2′構造である。 p138の2次構造のチョウーファスマン(Chou−
Fasman)計算のコンピュータープロットを示す。 また、疎水性領域(黒丸)および親水性領域(白丸)も
示す。 抗原部位は、β−ターンをもつ親水性領域にあると期待
される。この環境はNp600領域中および蛋白質のカ
ルボキシ末端に与えられる。 ベクターpUC8およびpUR288中へサブクローニ
ングされた領域が示されている。 図10はNp138のPstl断片を担持するプラスミ
ドpURで形質転換された細菌の発現産物を示す。 A9種々のプラスミドを担持するIPTG誘導細菌の溶
解産物のクーマツジ−ブリリアントブルー染色SDSポ
リアクリルアミドスラブゲル分析を示す。分子量120
〜150kdの融合蛋白質を黒丸で示す。トラックM 
(TrackM)分子量マーカーが図3に示すようなp
138の領域を含むプラスミドを担持する細菌のpUI
1400− pUR540の溶解産物を標識する。 B、ゲル(パネルAで示したものと同様な)からニトロ
セルロースペーパー(ウェスタンプロット)上へ移行さ
せた蛋白質の酵素免疫測定を示す。この測定では、高力
価血清のプールを用い、洗浄後、結合した免疫グロブリ
ンを、ヒ目gGに対する抗体にカップリングさせたペル
オキシダーゼとジアミノベンジジンとによる逐次反応に
よって可視化した。pUR600およびpUR540を
含む細菌からの融合蛋白質だけが特異的反応を示す。プ
ラスミドpUC635 (陽性対照としての)はp13
8コード領域のほとんど全部を含むが、蛋白質は不安定
で、急速に分解する。pUC8は、EBV誘導配列を含
まないベクタープラスミドを含む陰性対照である。 工。 ゲルからニトロセルロースペーパー(ウェスタン・プロ
ット)へ電気泳動によって移行させた蛋白質の酵素免疫
測定を行った。この測定では、高力価抗血清のプールを
用い、洗浄後、結合した免疫グロブリンを、ヒトIgG
に対する抗体にカップリングさせたペルオキシダーゼと
ジアミノベンジジンとによる逐次反応によって可視化し
た。plJcP600を含む菌からの融合蛋白質は安定
に産生され、特異的抗原反応を示す。 a ) pUC600の5’  −Pst1部位を、5
stT(20bp上流)および旧ndDIで消化するこ
とによって除去し、次いでpUC12−5stl / 
l1ind mと連結させた。 このプラスミドから、EcoRIおよびPstlで挿入
物(insert)を除去しNpLIc8− EcoR
I中へ連結させた。得られたプラスミドpUC601中
へ、5個のアルギニンと2個の停止コドンとをコードす
るオリゴヌクレオチドを、3’  −Pst1部位とH
ind m (pUCARG601)との間の1本鎖D
NAとして挿入した。最後の工程に於てNp138のC
末端からの第2抗原決定基をコードする540bp P
stl断片を、Pstlによる消化および連結によって
挿入した。得られたプラスミドは、5個のアルギニン残
基がその後に続く両方の抗原決定基を枠内に含んでいた
。このプラスミドをpUCAR1140と称した。 b)オリゴアルギニンリンカ−のヌクレオチド配列。下
方1¥(lower 5trand)を合成し、f’s
tIおよび旧ndH[の付着末端間の架橋形成によって
1本鎖DNAとして挿入した。 上部は、クーマツシー(Coosassie)染色SD
S−PAGEを示す。新たに検出された蛋白質は、黒色
点で標識した。下部は、NPC患者からの血清による免
疫染色液に得られた対応するウェスタンプo 7ト(W
estern blot)を示す。pHR600と比べ
てNpHR600によってコードされるEBV関連蛋白
質は、14個のアミノ酸が欠けている(plJC−ポリ
リンカーによってコードされる6個のアミノ酸とPst
l −5stl断片からの8個のアミノ酸)ので、約1
.5 k D小さい。pUCARG601によってコー
ドされる蛋白質のサイズは、挿入されたオリゴヌクレオ
チド中に存在する停止コドンによってpUCの1acZ
領域中を通しての読取りが阻害されるので、さらに約1
1kD減少される。pUCLARG1140では、54
0bp断片の挿入によって約42kDにサイズが増加す
る。この蛋白質は細菌細胞中で安定である。 図に示したプラスミドを担持するIPTG誘導大腸菌(
E、col、)細胞の溶解産物を、12%5DS−PA
GE上で、4回、独立に分離し、ウェスタン・プロッテ
ィングによってニトロセルロースへ移行させた。第1列
:陰性参照としてのpUR288;第2列:陽性対照と
してのpUCARG1140 ;第3列:pUR540
;第4列: pHR600゜2種の個々のNPC血清(
N1352とNtt354)をフィルターと共にインキ
ュベートし、結合したIgGおよびIgA抗体を、ペル
オキシダーゼ接合抗ヒ目gGおよび抗ヒトIgAウナギ
抗体を用′いて可視化した。ウェスタン・プロット中の
蛋白質の異なる位置、特にpUCARG1140の異な
る位置は5DS−PAGEの異なる電気泳動時間から得
られる。 NPC血清IVh352に於ては、tgcおよびTgA
抗体の主な反応はp138のC末端からのp540エピ
トープ(図9参照)に対して向けられるが、血清隘35
4では抗−p138抗体の主要部分はp600エピトー
プ(図9参照)。このことは、血清中の抗p138抗体
の検出には両方の抗原部位が必要であることを示す。 ヌ15は、プラスミドUCARG1140によってコー
第1列および第3列: EBV陰性血清、第2列: N
PCプール血清、第4−13列:個々のNPC血清。希
釈試験は下部に示す。左側: IgG 、右側:IgA
。 A、5個のアルギニン残基と2個の停止コドンとをコー
ドするオリゴヌクレオチドの配列。5゛末端に於ける旧
nd111部位と3゛末端に於けるPstI部位とは、
このオリゴヌクレオチドをpUC8中へ挿入することに
よって生成された。 B、カルボキシ末端に該Arg −リンカ−を担持する
不溶性の発現真核生物蛋白質の精製スキーム。 この糖蛋白質のためのコード領域は、ゲノム位置921
53から始まり、位置89433で終わる。図に示した
配列は、代表的な陰性鎖であり、位置92703のBa
m111部位から始まる。この図の配列番号によれば、
gp3soコード領域は、位置556と3276の間に
ある。塩基対520の領域内のTATAA−ボックスは
・・・で標識され、位W 3290の多分ポリアデニル
化位置は+++で標識される。スプライスドナーおよび
スプライスアクセプタ一部位は、ドナ一部位は)  C
−・−・で、アクセプタ一部位は−・−・−)(で示さ
れる。コード領域のカルボキシ末端付近の疎水性領域は
***で標識される。恐らく、このアミノ酸配列は、こ
の蛋白質を膜に固着させるためのアンカー配列として働
く。 A、制限地図: 制限酵素Bam1ll 、、 EcoRI %旧ndI
[[、Pstlの位置が、BamL−断片のヌクレオチ
ド位置に対して示される。 B、オーブン読取り枠: Bam1ll L−断片のオープン読取り枠が箱として
示され、それぞれのDNA配列の両方の極性で与えられ
る。 図19は、プラスミドpUCLP1.9の制限地図を水
工。 pucsのサイズは2.7kbである。LacUV5β
−ガラクトシダーゼプロモーターおよびオペレーター(
PO)のクローニング領域3°は、EcoRI(E)、
Bam旧(B) 、 5all(S) 、 Pstl(
P) 、 1lind II[(H)部位を含む。中抜
きバーで示されるBamL−断片の1.9kbサブ断片
をPst1部中へ挿入した。この読取り枠はNptlc
8のLacZコード部分と同じ配向を有する(太い黒線
で示す)。 図20は、プラスミドURLP1.9の制限lb図を示
す。 ベクターpUR290は、5.2kbの長さを有し、β
−ラクタマーゼ遺伝子(AMP”)からなりNpBR3
22の複製源である。β−ガラクトシダーゼ遺伝子は太
い黒線で示され、それぞれのプロモーター・オペレータ
ー領域はPOで示される。制限酵素の略号は下記の通り
である。BamHI (B) 、 C1al(c)、[
coRI(E) 、 1lind l[I(II) 、
 Pstl(P) 、 5all(S)。 pUCLr’1.9の1.9kb挿入物はBam111
部位と1lindl11部位との間に導入された。 剋工藁11 bp4−3069:β−ガラクトシダーゼbp3070
−3072 : pUR290リンカ−(小文字で示す
) bp3073−3088:多重クローニング部位(Ba
mlll 〜Pstl ;小文 字で示す) bp3089〜4985 :gp350のr’stl断
片bp4986〜4994 : ptlc8多重クロー
ニング部位 (PstI〜1lind III ;小文字で示す) bp4995〜末端: pBR322配列。 されるβ−al:350  白 の  をスす。 第1列および第2列は、未誘導の(第1列)およびI 
PTG誘導の(第2列) pURLPl、9含有クロー
ンのクーマツシーブルー染色PAGEを示す。 分子量の異なる数多くのバンドがあるので、蛋白質の主
部分は不完全に合成されたように思われる。 第3列は、NPC血清によるペルオキシダーゼDAB染
色ウェスタンプロットを示す。β−ガラクトシダーゼに
相当するサイズ116kDのバンド以外は、新たに発現
されたすべての蛋白質は抗原性である。 細菌のバックグラウンドバンドは、使用した血清中の高
含量の抗菌性抗体によるものである。 A、クーマツシー染色ゲル;B、NPD血清で処理した
ウェスタンプロット。 第1列:未誘導培養 第2列: I PTG誘導培養 第3列=8M尿素中に溶解した溶解菌の不溶性蛋白質 第4列:セファロース2B−Clクロマトグラフィー後
後−ルされたβ−gal :gp350蛋白質含有分画 図に示した尺度では、ループ構造だけが180゜のライ
ンターン(line turns) として明瞭に見ら
れる。 プラスミドpURLEP600およびpURLXP39
0 ニよってコードされるクーマツシーブルー染色発現
産物を上部に示す(pUR288は対照)。下部には、
EBV陽性血清との反応性を示すための免疫染色後の同
じプローグを示す。 図26は、1IcLEP600およびUCARG123
0によってコードされる 白 の  とそれらのEBV
″性血清に対する「応性とを、UC8を1.として示t
ユ 上部:クーマソシー染色5DS−jAGE下部:免疫染
色ウェスタンプロット。 黒いバーはgp250/350をコードする領域を示す
。 さらに、サブクローニングのために用いられた制限酵素
、スプライス部位、実施例13および15−17で構築
された組変え発現プラスミドの挿入物(insert)
が示しである。 A、蛋白質 1)54 試験管内翻訳でp47と同定されたがモノクローン性抗
体による免疫沈降と相関がある蛋白質54のヌクレオチ
ド配列および誘導されるアミノ酸配列。 B、蛋白質p90 C3蛋白質p143 D、蛋白質p150゜ 図29は、β−ale:150融合ド白′−の光基乏示
す。 頂部に示したTPTG誘4クローンを、溶解後、10%
5DS−PAGE中で分離し、蛋白質をクーマツシーブ
ルーで染色した。対照としてpUR288をβ−ガラク
トシダーゼのサイズを示すために用いた。すべてのクロ
ーンが対照クローンよりも大きくかつ挿入物(inse
rt)サイズに相当する新しい蛋白質を産′生ずる。 図29に示したクローンからの同じ溶解産物をニトロセ
ルロースへ移行し、免疫染色(上部)によってEBV関
連抗原を可視化した。N末端部分をコードするクローン
は強く反応する。 図31はNp150コード帛域の地図である。 p150コード領域を黒いバー7示す。サブクローニン
グのために用いられた制限部位および得られたpUR−
クローンも示しである。 晶 十1品 五疋・=−) = 1−、、−、、い2112.、 い≧ 1、イ11
、−7111、   委0     N     (O
啼      0       %D      N 
      a)       啼%0−F4    
N      M      I′fI      #
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F’l       F’l       l’PI 
      F’1、−1     、−1−P−1、
−1−sの     −OLON      中   
  呻−N      M      ffl    
  寸     呻     1rq      l’
Q      M      rq      l’Q
      M      l’Q第5図 第7図 第10図 A 第12図 Pstl/HindTII ACGT[G(A GCA [i(:A GCA GC
A ACT ATT [fiAArg Arg Arg
 Arg Arg 5top sr叩第11図 第13図 第14図 第16図 ”a car CGT CGT CGT CGT TG
A TAA”ACGTCGCA GCA GCA GC
A GcA Act ArT CQA        
  Ar9°リシ〃′^r9 Ar9 Arg Arg
 A+’g 5topStopPst I      
        Hlnd l11rrrtyにざρ銹
導 転”F を刷口く o   o   o   Oo   o   o   
。 8  =  =  ;  呂  藁  ;  =  ニ
ーF4−+−1、−1−P4   、−I     P
4′。  =  シ  =  呂  素  ;  =o
      o      o      o    
  o      o      。 to      N      Co      4 
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  1−1−−p−1−−y4−+−1−− o      To      NEl      #
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     0     0      ロ(04010
Fa      a)      4     0の 
    −−10ψ     ψ     ト    
 ω−P4      F4      +−1−−F
4      +−1+−I      F4    
 1−1      +−I      F−1−ミー
へ     a)     呼     0     
ψ     へ     Q     呼1’l   
   Fl      呼Ln      lf’l 
     14)      to      r−、
−1+−I      A      +−1−、−1
?      −第22図 マーカー イνリ  を1   イ多11第n図 第25図 ■ ■二 冨 ■    会 0  00 ・pURLEEP600 = pTJF?、’、UXP39q 、ρLIR288 げ υ        υ        U      
  υ                 υLI  
        LI               
     LI          L+O小    
      Oφ          0(h    
     Ln          +−1r+   
      1N           Fl    
       寸          −ψへ    
      N          N       
    〜          〜、OA      
   J)          J)o       
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      淵      り      淵    
  A      ^J)        A    
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.0 .Q      A      A      A  
    J)      uA       A   
    A       AA      A    
  A      J)      A      A
、0       、OJ)       、OAJ)
       A       A       、O
J)Jlll        、Q        、
OJ)A       +Q       、OA℃ 
      旬       で で     で     で     、      
℃’CI’CI       ℃      llj℃
1     ℃     +C1℃     で   
  ℃℃       で       ’tt   
     +ag旬        で       
 勺        で        でフ    
    で        で        で’c
l        −15で       旬    
   ℃       でで      旬     
 la       でテ1alCIIIII旬ツ lIj       で      la      
 で’a     ’a     ’a     ’a
     −a     ’a’El        
+Cj’a        ’a        ’a
’a        pCj、    ℃      
 で       て       で第29図 第30図 手続補正書(方式)61.6.−6 昭和  年  月  日 特許庁長官  宇 賀 道 部  殿 1、事件の表示   昭和60年特許穎第185661
号3、補正をする者 事件との関係  出願人 氏名    ハンス ヨツト ヴオルフ4、代理人 5、補正命令の日付  MjJogo′j!Ftl12
〆B1、 明細書の図面の簡単な説明の欄の記載を次の
とおり訂正する。 20) 明細書の図面の簡単な説明の欄中、下記箇所の
“を示す。”を[を示す電気泳動パターンの写真である
。」とそれぞれ訂正する。 上  申 本願について、適正な図面を提出するよう御指令を受け
ましたが、第1.5.9.10.11.13.14.1
5.22.23.24.25.26.29.30図はそ
れぞれ図面では濃淡等を鮮明に描くことができませんの
で、図面に代え写真をもって提出いたします。 更に、写真を提出することによって明細書の図面の簡単
な説明の欄を訂正いたしましたので、よろしく御審査の
上受理願いたく上申に及ぶ次第です。 昭和  年  月  日 特許庁長官  宇 賀 道 部  殿 1、事件の表示    昭和60年特許願第18566
1号3、補正をする者 事件との関係   出願人 氏名   ハンス ヨツト ヴオルフ 4、代理人 明細書中下記の通り補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)図3、図17、図28に示すようなアミノ酸配列
    を有するEBV関連抗原蛋白質の少なくとも一部分に対
    応することを特徴とする、EBVゲノムのDNA配列。 (2)蛋白質p150、p143、p138、p110
    、p105、p90、p80Np54またはgp250
    /350の少なくとも一部分に対応することを特徴とす
    る、特許請求の範囲第(1)項記載のDNA配列。 (3)5′フランクおよび3′フランク中のそれぞれの
    調節配列を付加的に含有することを特徴とする、特許請
    求の範囲第(1)項または第(2)項記載のDNA配列
    。 (4)特許請求の範囲第(1)項記載のDNA配列に対
    してヌクレオチドの置換、ヌクレオチドの欠失、ヌクレ
    オチドの挿入、ヌクレオチド配列(stret−ch)
    の逆位を含む突然変異によって関連ずけられかつ特許請
    求の範囲第(1)項記載の蛋白質の少なくとも一部分を
    コードする、天然源または合成源または半合成源を含む
    いずれからの源からの、特許請求の範囲第(1)項〜第
    (3)項のいずれか1項に記載のDNA配列にハイブリ
    ッドするDNA配列。 (5)組換えプラスミドpUC6130、pUC635
    、pUCP400、pUCP380、pUCP600、
    pUCP210、pUCP750、pUCP540、p
    UCHP、pUC924、pMF924、pKK378
    、pUR600、pUR540、pUCARG680ま
    たはpUCARG1140中に挿入されていることを特
    徴とする、特許請求の範囲第(2)項記載のDNA配列
    。 (6)組換えプラスミドpUCLP1.9、pURLP
    1.9、pUC19LEP600、pUC19LXP3
    9u、pURLXP390、pUCARG1230、p
    UCLEP600、pUCLXP390またはpURL
    EP600中へ挿入されていることを特徴とする、特許
    請求の範囲第(2)項記載のDNA配列。 (7)組換えプラスミドpUR290CXH580、p
    UR290DBX320、pUR292DBB180、
    pUR290DTT700、pURDTT740、pU
    R290DTP680またはpUR288DPP320
    中へ挿入されていることを特徴とする、特許請求の範囲
    第(2)項記載のDNA配列。 (8)単一のEBVゲノムから誘導される特許請求の範
    囲第(1)項〜第(4)項のいずれか1項のDNAの少
    なくとも2つの領域を読取り枠中に含有することを特徴
    とするDNA配列。 (9)異なるEBVゲノムから誘導される特許請求の範
    囲第(1)項〜第(4)項のいずれか1項のDNA配列
    の少なくとも2つの領域を読取り枠中に含有することを
    特徴とする、特許請求の範囲第(8)項記載のDNA配
    列。 (10)正しい読取り枠中に位置し、少なくとも1個の
    停止コドンがその後に続く3〜15個のアルギニンコド
    ンをその3′末端に於て含有することを特徴とする、特
    許請求の範囲第(1)項〜第(9)項のいずれか1項に
    記載のDNA配列。 (11)得られたポリペプチド中で配列特異性プロテア
    ーゼのための開裂部位として働くかあるいは蟻酸のよう
    な酸による酸処理によって開裂可能であるオリゴペプチ
    ドをコードするオリゴヌクレオチドをその5′末端に於
    て含有することを特徴とする、特許請求の範囲第(1)
    項〜第(6)項のいずれか1項に記載のDNA配列。 (12)特許請求の範囲第(1)項〜第(11)項のい
    ずれか1項に記載のDNA配列を含有することを特徴と
    する、クローニングのための組換えDNA分子。 (13)表現調節配列に作動的に連結合された特許請求
    の範囲第(1)項〜第(11)項のいずれか1項に記載
    のDNA配列を含有することを特徴とする、表現のため
    の組換えDNA分子。 (14)表現調節配列が大腸菌λプロモーター系、大腸
    菌ラック系(lac−system)、大腸菌β−ラク
    タマーゼ系、大腸菌trp系、大腸菌リポ蛋白質プロモ
    ーター、酵母および他の真核性表現調節配列の群から選
    ばれることを特徴とする、特許請求の範囲第(13)項
    記載の組換えDNA分子。 (15)そのコードされた蛋白質が融合蛋白質中にその
    3′末端へ連結されたDNA配列によってコードされた
    蛋白質を安定化するp138コードDNA配列の一部分
    を担持し、かつ第2DNA配列の挿入後正しい読取り枠
    中のこの第2配列の3′末端に位置される少なくとも1
    個の停止コドンが後に続く3〜15個のアルギニン残基
    をコードするDNA配列を担持するベクター、(16)
    pUCARG601である特許請求の範囲第(15)項
    記載のベクター。 (17)特許請求の範囲第(12)項〜第(14)項の
    いずれか1項に記載の少なくとも1個の組換えDNA分
    子によって形質転換されていることを特徴とする宿主。 (18)大腸菌、他の細菌、酵母、他の真菌、動物細胞
    、ヒト細胞の株からなる群から選ばれる特許請求の範囲
    第(17)項記載の宿主。 (19)特許請求の範囲第(1)〜第(11)項のいず
    れか1項に記載のDNA配列によってコードされること
    を特徴とする、EBV関連疾患の診断および治療に適し
    たEBV関連抗原決定基を有する蛋白質。 (20)特許請求の範囲第(8)項および第(9)項の
    いずれか1項に記載のDNA配列によってコードされる
    ことを特徴とする、EBV関連疾患の診断および治療に
    適した少なくとも2個のEBV関連抗原決定基を有する
    多抗原。 (21)特許請求の範囲第(19)項または第(20)
    項記載の蛋白質を含有することを特徴とする融合蛋白質
    。 (22)特許請求の範囲第(19)項〜第(21)項の
    いずれか1項に記載の少なくとも1つの蛋白質を試料中
    の抗EBV抗体と結合するのに十分な量で含有する、抗
    EBV抗体の検出のための診断用組成物。 (23)特許請求の範囲第(1)項〜第(11)項のい
    ずれか1項記載の少なくとも1つのDNA配列を試料中
    のEBV関連DNA配列へのハイブリダイゼーションの
    ために十分な量で含有する、EBV関連疾患の検出のた
    めの診断用組成物。 (24)ヒトに於てEBVに対する抗体の産出を刺激す
    るために十分な量の、特許請求の範囲第(19)〜第(
    21)項のいずれか1項に記載の少なくとも1つの蛋白
    質と製剤上受容できる担体または希釈剤とを含有する製
    剤組成物。 (25)特許請求の範囲第(24)項記載の製剤組成物
    を免疫応答を誘導または変調するのに十分な量でヒトに
    投与することからなる、EBV感染の予防またはEBV
    関連疾患の治療方法。
JP18566185A 1984-08-23 1985-08-23 Ebvゲノムのdna配列、組換えdna分子、ならびにebv関連抗原および該抗原を含有する診断用組成物および製剤組成物の製造法 Pending JPS61257188A (ja)

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JP18566185A Pending JPS61257188A (ja) 1984-08-23 1985-08-23 Ebvゲノムのdna配列、組換えdna分子、ならびにebv関連抗原および該抗原を含有する診断用組成物および製剤組成物の製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008188017A (ja) * 1995-06-06 2008-08-21 Akzo Nobel Nv エプスタイン−バールウイルスペプチド及び該ペプチドに対する抗体

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JPS60232094A (ja) * 1984-01-30 1985-11-18 ザ ユニヴア−シテイ オブ シカゴ エプスタイン・バ−ルウイルスにたいするワクチン

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