JPS61243107A - 高炉における原料装入方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高炉における原料装入方法に関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

高炉の操業においては、炉内のガス分布と通気性を適正
な状態に維持し、ガスの持つ顕熱と還元能力をいかに効
率良く利用するかが安定且つ良好な操業を行うための１
つの重要な条件となる。一般に、ガス分布や通気性は原
料性状そのものによるほか原料装入状態に大きく左右さ
ｎることが知らｎており、高炉操業においては、炉内装
入物分布をいかに適正に調整且つ管理するかに大きな配
慮が払われる。このため従来では、炉頂の原料装入部に
ムーバブルアーマ、装入シュート等の装入装置を設け、
こわ、ら装入装置を利用して鉱石類七コークスの装入分
布、すな゛わち装入厚、厚比率等を調整し、通気性やガ
ス分布の制御を図っている。しかし、従来このような調
整の効果は必ずしも十分なものではなく、ｑ＃に通気性
については十分な効果が上げられないのが実情である。

〔問題を解決するための手段〕

本発明はこのような実情に鑑み創案さｎたもので、炉内
通気性を改善し得る新たな原料装入方式を提供せんとす
るものである。

炉内装入層の構造と通気性との関係について、炉内の軟
化溶融帯が上昇ガスの通気性を阻害するものであること
が知られているが、本発明者の研究によｎば、炉内に装
入形成される鉱石類層を、鉱石類中に適量のコークスが
分散して混入したコークス混入鉱石類層とすることによ
り、通気性が操業上好ましい程度に改善され、ることが
判明した。この通気性改善は、上記軟化溶融帯において
存在する上記混入コークスの作用によるものと推定され
る。しかし、このような通気性改善という効果をもたら
す鉱石類層中へのコークスの混入は、その混入量が必要
に応じて調整され、しかも鉱石類層中へのある程度の分
散性が確保されることが必要であり、このような条件を
満すよう実際の高炉操業に適用するには、現実の操業条
件や設備に適合した形での装入方法を採る必要がある。

このようなことから本発明は、コークス混入鉱石類層が
通気性改善に有効であるとの知見に基づき、具体的な原
料装入方法を提供せんとするものであり、その特徴とす
るところは、複数の炉頂バンカーに鉱石類及びコークス
を別々にストックしてオ＆、炉頂バンカーの流調ゲート
弁をコントロールして鉱石類及びコークスを同時に装入
するごとにより炉内に鉱石類−コークス混合層を装入形
成させるようにした点にある。このような鉱石類−コー
クス混合層は、コークス層及び／または鉱石１間若しく
は炉内全体に装入形成され、る。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例を示すもので、（１）は高炉
シャフト部、　（２ａ）（２ｂ）は炉頂バンカー、（３
）はこれら炉頂バンカーの流調ゲート弁、（４）は旋回
シュートであり、高炉原料は装入コンベア（図示せず）
により炉頂バンカー（２）に−且貯えられ、装入時には
流調ゲート弁（３］を開放し、旋回シュート（４）によ
り装入状態を適宜制御しつつ炉内に装入さゎ、る。

このような設備において本発明では、高炉内に原料層を
装入形成させるに当り、炉頂バンカー（２ａ）　（２ｂ
）にそれぞｎ鉱石類（ＪＬ）及びコークス伽）を別々に
ストックしておき、各炉頂バンカーの流調ゲート弁（３
）を適宜コントロールすることにより鉱石類ｂ）及びコ
ークス伽）を適当な割合で同時装入し、これにより炉内
（本実施例ではコークス層（５）間）に鉱石類−コーク
ス混合層（６）を装入形成させる。両炉頂バンカー（２
ａ）　（２ｂ）から装入される鉱石類（ロ））とコーク
スら）はシュー、ト内及びシュートからの装入過程で適
当に混合さｎ、こｎにより、鉱石類（ｊＬ）中にコーク
ス伽）が均一分散した装入層が形成される。また本実施
例において鉱石類−コークス混合層（６）に対して交互
に装入形成されるコークス層（５）は、前記炉頂バンカ
ー（２ｂ）側からのコークス装入により形成される。

本実施例では、鉱石類−コークス混合層（６）はコーク
ス層（５）と交互に装入形成されているが、原料の装入
形態は適宜選択できるものであり、例えば鉱石類−コー
クス混合層（６）をコークス層及び鉱石類層と交互に装
入形成させる態様、鉱石類層と交互に装入形成させる態
様、或いは炉全体に鉱石類−コークス混合層を装入形成
させるようにする態様等を採り得る＠本発明では流調ゲ
ート弁（３）によって両炉頂バンカー（２ａ）　（２ｂ
）の排出速度を制御することにより、鉱石類−コークス
混合層（６）中のコークス混合率を任意且つ高精度に調
整することができ、また、流調ゲート弁（３）による上
記制御と、旋回シュート（４）等の装入分布調整装置の
操作とを組み合せることにより、鉱石類−コークス混合
層（６）に詔けるコークス（ｂ）の分布状態（半径方向
分布等）を任意に選択することができる。

なお、上記鉱石類中に混入さゎ、るコークス量は、高炉
の安定操業に必要な鉱石類層コークス比を得るためのト
ータルコークス量の一部を占めるものであることは言う
までもなく、その混入量はかかる面からの規制を受ける
。

以上のようにして炉内に形成さｎた鉱石類−コークス混
合層（６）は高炉内下部の軟化溶融帯に到達した際、層
中に均一分散したコークスの作用により上昇ガスの通気
性を維持し、当該軟化溶融帯に起因した炉内通気性の低
下を制御できる。また、このような通気性改善効果に加
え、銑中Ｓｔの低下、コークス比の低下、ガス利用率の
向上等の諸効果が得られることが判っている・ 第１表は本発明法を実施したー操業例を。

その実施前の操業例と比較して示したものであり、これ
によれば本発明装入方法を実施した操業では送風圧力が
低下し通気性向上が図られていることが判る。また、本
発明装入方法を実施した操業では、実施前の操業に較べ
銑中Ｓｔの低下、コークス比の低下及びガス利用率の向
上が認めらｎる。また、第２図は本発明装入方法により
ガス流分布制御を実施した際の半径方向炉内ガス温度分
布（ストックラインを９．４　ｍに設置した場合の水平
ゾンデ温度）を示すもので、（Ａ）は混合層が炉壁側で
増加するよう分布さｎた場合％（Ｂ）は混合層を炉壁か
ら炉中心方向中間部まで均一に分布させた場合、（Ｃ）
は混合層を炉壁から炉中心部まで均一に装入した場合で
あり、半径方向に混合率分布を変化させることにより炉
内ガス流分布が制御さｎていることが判る。

１８１表 〔発明の効果〕 以上述べた本発明によれば、高炉内に鉱石類−コークス
混合層を、安定して且つコークスの均一分散性を確保し
つつ形成させることができ、また特に鉱石類−コークス
混合層中のコークス混合率及びコークスの分布状態を高
精度に制御できるものであり、高炉の通気性等を定常に
改善して安定した操業を可能ならしめるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す説明図である。第２図
は本発明法を実施したー操業例における水平ゾンデ温度
分布を示すものである。 図において％（２ａ）　（２ｂ）は炉頂バンカー、（３
）は流調ゲート弁、（５）はコークス層、（６）は鉱石
類−コークス混合層％（ａ）は鉱石類、Φ）はコークス
を各示す。 特許出願人　　日本鋼管株式会社 発　明　者　　　山　　　本　　　亮　　　二同　　　
　　　　　　岸　　　本　　　純　　　幸同　　　　　
　　　斉　　　藤　　　曲　　　生１１ｍｌ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 複数の炉頂バンカーに鉱石類及びコーク スを別々にストックしておき、炉頂バンカ ーの流調ゲート弁をコントロールして鉱石 類及びコークスを同時に装入することによ り、炉内に鉱石類−コークス混合層を装入 形成せしめることを特徴とする高炉におけ る原料装入方法。