JPS61231596A

JPS61231596A - 電気弦楽器用ピツクアツプ

Info

Publication number: JPS61231596A
Application number: JP60073300A
Authority: JP
Inventors: 大菅　保
Original assignee: ANSAA AKOOSUTEITSUKU RABO KK
Current assignee: ANSAA AKOOSUTEITSUKU RABO KK
Priority date: 1985-04-06
Filing date: 1985-04-06
Publication date: 1986-10-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕この発明は、たとえば電気ギターなどにおいて弦に磁力
を加え１弦が振動することによって生じる磁力の変化を
電気信号に変換する弦楽器用ピックアップに関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

電気ギターなどの電気弦楽器におけるピックアップには
、楽器のボデーの振動をピックアップする振動型と弦の
振動を直接的にピックアップする電磁型とがある。この
電磁型のピックアップは、スチールワイヤからなる弦に
磁力を加え、演奏時の弦の振動による磁力の変化によっ
て起電力を生じさせ、この電気信号をアンプに送り音を
出すようになっている。　　′そして、従来の電磁型ピ
ックアップは第５図に示すようにな構造のものが知られ
ている。すなわち、（Ａ）は各弦１・・・に対応して配
設した棒磁石２にコイル３を巻装したものであり、（Ｂ
）はポールピース４を有するヨーク５にコイル６を巻装
し、これをプレート磁石７の上面に載置固定したもので
ある。さらに、（Ｃ）は前記プレート磁石７の一側縁に
ポールピース４を有するヨーク５にコイル６を巻装して
設けるとともに、他側縁にコイル９を巻装した鉄心９を
設け、ポールピース４および鉄心８の一端を前記値１に
対抗させたものである。

しかしながら、前記従来の電磁型ピックアップは、棒磁
石２、ポールピース４の弦１に対面する側の極性がすべ
て同じ極性に揃えられ、これに伴って、棒磁石２および
ヨーク５に巻装されている電磁コイル３の巻方向が１コ
イルで一方向であった。

したがって、たとえば蛍光灯などの照明器具などによる
誘導電磁波の影響を受け、電気ギターを演奏する前に異
音が発生し、不快感を与え、　ていた。

そこで、前述のような問題点を解消したハムバッキング
型ピックアップが開発され、既に実用化されている。こ
のハムバッキング型ピックアップは、第６図に示すよう
に、磁石ｌＯの両端部、すなわちＮ極側とＳ極側とにそ
れぞれ弦１・・・・に対応してヨーク群１１．１２を突
設し、このヨーク群を構成する各ヨークｌｌａおよび１
２ａに電磁コイル１３．１４を巻装したものである。こ
れによれば、ヨーク群Ｉｆと１２とは前記磁石１０によ
って弦１・・・に対面する極性が逆となり、これに伴っ
て前記電磁コイル１３，１４の巻方向を逆にして正方向
の出力が得られるように構成されている。

このハムバッキング型ピックアップによって異常音の発
生をある程度押えることができたが、それでもかなり雑
音が生じる。また、構造的に２組のコイルを並設して１
ピツクアツプとしたものであり、ピックアップが大形と
なって、ハムバッキング型ピックアップが取付けられる
ように構成された電気ギターでないと取付けることがで
きない、したがって、第５ｖ４に示したｌフィルタイブ
の電磁型ピックアップが取付けられた電気ギターにおい
ては、そのボデーを改造しない限りハムバッキング型ピ
ックアップに交換することができないという不都合があ
る。

〔発明の目的〕

この発明は、前記事情に着目してなされたもので１．そ
の目的とするところは、電磁波の影響による異常音の発
生を最小限に押えることができるとともに、同一の弦の
異なる位置から同時に音をピックアップして合成するこ
とができ、また電気弦楽器のボデーを改造することなく
交換することができる電気弦楽器用ピックアップを提供
するこ□ とにある。

〔発明の概要〕

この発明は、前記目的を達成するために、同一の二本の
弦と対応もしくは同一の複数本の弦を１組として対応し
て、弦の延長方向に極性が逆方向になるように配設した
一対のヨークに、それぞれ巻方向を逆にして電磁コイル
を巻装し、前記一対の各ヨークの異極端を立位させて前
記値の延長方向の異る位置に対面させたピックアップ片
を、前記値の並設方向に複数隣接して設け、これら隣接
する各ピックアップ片の隣り合う各ヨークの極性をそれ
ぞれ逆にするとともに、これらヨークに巻装する電磁コ
イルの巻方向も逆にして、弦の異なる位置から同時に音
をピックアップすることができるように構成したことに
ある。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図乃至第４図は６弦電気ギター用ピックアップの一
実施例を示すもので、２１は電気ギターのボデーに取付
けられる矩形状のベースである。このベース２１の上面
には左右に、すなわち弦２４・・・の並設方向に隣接し
て第１と第２のピックアップ片２２，２３が配設されて
おり、第１のピックアップ片２２は左の３本の弦に、第
２のピックアップ片２３は右の３本の弦に、それぞれ対
応している。

これら第１および第２のピックアップ片２２．２３は基
本的に同一構造であるため、第２のピックアップ片２３
のみについて説明すると、２５は磁石である。この磁石
２５の両異極側には横方向、すなわち前記ベース２１と
平行に一対のヨーク２６．２６′が設けられ、これらヨ
ーク２６．２６’の内端は前記磁石２５の端面に接触し
ており、外端は上方に立設している。したがって、ヨー
ク２６．２６′の外端は同一の弦２４・・・に対向し、
かつ同一の弦２４・・・の延長方向の異なる位置には対
面しており、その端面はそれぞれの弦２４・・・どの距
離が異なるように階段状に形成されている。

そして、これらヨーク２６．２６’　にはボビン２７を
介してそれぞれ電磁コイル２８が巻装されている。

この場合、前記ヨーク２６．２６’は、前記ベース２１
の中央部に設けた磁石２５を挟んで、その極性が逆とな
るように配置され１図において上方のヨーク２６′はそ
の内端が磁石２５のＮ極に接触しており、下方のヨーク
２６はその内端が磁石２５のＳ極に接触しており、これ
に伴って、ヨーク２６゜２６′に巻装されている電磁コ
イル２８の巻方向も互いに隣り合う同士が逆となるよう
に巻装されている。

このように構成された第２のピックアップ片２３の左側
、すなわち弦２４・・・の並設方向に隣接して第１のピ
ックアップ片２２が配設されている。この第１のピック
アップ片２２は基本的にはｄのピックアップ片２３と同
シ構造であるが、ベース２１の中央部に設けた磁石２５
の極性が第２のピックアップ片２３に対する磁石２５の
極性と逆になるように設けられている。その結果、第１
のピックアップ片２２の上方のヨーク２６′における弦
２４・・・に対向する端面はその内端が磁石２５のＳ極
に接触している関係でＮ極となり、下方のヨーク２６の
弦２４・・・に対向する端面はその内端が磁石２５のＮ
極に接触している関係でＳ極になっており、これに伴っ
て第１のピックアップ片２２を構成する一対のヨーク２
６．２６′　に巻装された電磁コイル２８．２８の巻方
向も逆になっている。このため４弦２４・・・の並設方
向に隣り合うヨーク２６相互および２６′相互の極性は
逆となり、その電磁コイル２８の巻方向も逆になってい
る。そして、これら電磁コイル２８・・・はリード線を
介してアンプ（図示しない）に接続されている。

しかして、磁石２５によって各弦２４・・・に磁力が加
えられ、この状態で弦２４を振動させると、弦２４とヨ
ーク２６．２６′の端面との間隔が変化する。磁気回路
に変化が生じるとファラデーの電磁誘導の法則によって
各ピックアップ片２２．２３を構成する電磁コイル２８
・・・には弦２４の振動に対応した起電力が発生する。

そして、この電気信号はアンプに送られ音を出すことに
なる。

このとき、各ピックアップ片２２．２３の各ヨーク２６
．２６′の端面は同一の弦２４の延長方向の異なる位置
に対面しており、同一の弦２４の振動による変化を２つ
のポイントで電気信号として取出している。したがって
、弦振動を複数箇所から同時に拾って合成した音として
発生することができる。しかも、前記ピックアップ片２
２．２３を構成するヨーク２６．２６’はピックアップ
片ごとに互いに隣り合う極性（Ｎ極、Ｓ極）が異なって
いるため、磁力線が逆方向となって打消し合うことにな
り、誘導電磁波の影響を受けることがない、しかも、極
性を逆にすることに伴って電磁コイル２８の巻方向を逆
にしているために、起電力も一定の正方向の出力が得ら
れることになる。

なお、前記一実施例においては、６弦の電気ギターの３
本の弦を１組としてピックアップ片を構成し、このピッ
クアップ片の一対のヨークを３本１組の弦と対応して配
設し、隣り合うピックアップ片のヨークの極性を逆にし
たが、２本の弦を１組としてピックアップ片を構成し。

また、各弦に対応して磁石および電磁コイルを互いに隣
り合う極性がＮ極、Ｓ極、Ｎ極・・・の順になるように
配設してもよい、また、この場合、各ピックアップ片の
弦の延長方向に対面する一対のヨークの極性も逆にする
ことは勿論である。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、極性を逆にし
た一対のヨークを同一の一本の弦と対応もしくは同一の
複数本の弦を１組として対応して弦の張設方向に配設し
、この一対のヨークに各巻装する電磁コイルの巻方向を
逆にし。

前記ヨークの異極端を立位させて同一の弦の延長方向の
異なる位置に対面させた複数のピックアップ片を、弦の
並設方向に隣接して設け、これら複数のピックアップ片
の隣り合うヨークの極性をそれぞれ逆にするとともに、
隣り合うヨークに巻装される電磁コイルの巻方向も逆に
し。

同一の弦の異なる位置から同時に音をピックアップする
ように構成したから、隣り合う磁力線の方向が逆となり
、反発し合ってノイズの原因となる誘導電磁刃をカット
することができる。

しかも、従来の１コイルタイプの電磁型ピックアップと
同一形状に構成することができ、電気弦楽器のボデーを
改造することなく、交換することができるという効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はこの発明の一実施例を示すもので、
第１図はピックアップユニットの一部を断面した平面図
、第２図は一部断面した正面図、第３図は一部断面した
側面図、第４図は電磁コイルの巻方向を示す説明図、第
５図（Ａ）〜（Ｃ）は一般的な電磁型ピックアップの平
面図および断面図、第６図は従来のハムバッキング型ピ
ックアップの平面図および断面図である。２２．２３・・・ピックアップ片２４・・・弦２５・・・磁石２６．２６′　　・・・ヨーク２８・・・電磁コイル出　願　人　　株式会社アンサ−・アコースティック・ラボ第５図

Claims

【特許請求の範囲】

複数本の弦の各弦に磁力を与える磁石と前記弦に対応し
てヨークおよびこのヨークに巻装した電磁コイルとを具
備し、前記弦の振動によって生じる磁力の変化を電気信
号に変換するようにした電気弦楽器用ピックアップにお
いて、同一の一本の弦もしくは同一の複数本の弦を１組
として対応し、弦の延長方向に極性を逆にして配設した
一対のヨークに巻方向を逆にしてそれぞれ電磁コイルを
巻装し、かつ前記一対のヨークの異極端を立位させて前
記弦の延長方向の異なる位置に対面させた複数のピック
アップ片を、前記弦の並設方向に隣接して配設し、これ
ら隣接する各ピックアップ片の隣り合う各ヨークの極性
をそれぞれ逆にするとともに、これらヨークに巻装する
電磁コイルの巻方向も逆にしたことを特徴とする電気弦
楽器用ピックアップ。