JPS6112594B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、本出願人に発行された米国特許第
3809893号に開示された一般的型式の手保持式光
学読取り乃至走査器に関する。上記米国特許に開
示された光学読取り器は、鉛筆の如くに保持され
る全体として円筒形の細長いプローブの形態であ
り、反射光を感光ユニツトに伝送するための光学
フアイバが組込まれている。米国特許第3701886
号及び第3727030号には、他の同様な光学読取り
器が開示されている。更に、米国特許第3673416
号及び第3685723号に開示されている読取り器の
如く、片手で把持されるようになつている光学読
取り器も公知である。

本発明は、構造が簡潔で比較的安価であり、製
作の際には効果的に組立てることができる改良さ
れた手保持式光学読取り器を提供する。本発明の
光学読取り器は、便宜に使用することができるよ
うに構成され、そしてまた作動又は精度に影響を
及ぼすことがなく走査移動に柔軟性を与える。更
に、本発明の光学的読取り器は、電気的な雑音又
は干渉なくして高読取り力を有する。

本発明の一具体例に従えば、一般に、対になつ
た２つの成型プラスチツクハウジングセクシヨン
から形成されたハウジングを具備する光学的読取
り器に、上記の通りの特徴及び利点が備えられ
る。上記セクシヨンは、略鉛直な前端面及び水平
な底面を有するヘツド部から後方に延びるハンド
ル部を含んでいる。Ｖ字形状の先端部材がハウジ
ングの前端面から下方に突出して光シールド溝を
形成する。光源及びレンズバレルがハウジングセ
クシヨン間にはさみ込まれ又は閉じ込められ、こ
れらはハウジングの前端面及び底面に対して傾斜
し上記の溝の底部の一点に収斂する対応する光軸
を有する。レンズバレルは、感光ユニツトを支持
し、そしてこの感光ユニツトは、同様にハウジン
グセクシヨン間に閉じ込められ光学ユニツト及び
感光ユニツトに隣接して延びる形状であるプリン
ト回路板上のソリツドステート増幅回路に接続さ
れている。ハウジングセクシヨンの各々は、上記
の増幅回路を外部の電気的な干渉からシールドし
且つこれと協働して高読取り力を提供する銅層に
よつて裏張りされている。修正例に於いては、レ
ンズバレルケーシングがハウジングセクシヨンの
一体部分として成形されている。

本発明の他の特徴及び利点は、以下の説明及び
添付図面から明らかになるであろう。

以下、添付図面を参照して、本発明の好適具体
例について詳細に説明する。

第１図に図示する手保持式光学読取り器は、剛
性プラスチツク材料から成形され、対応するネジ
穴内に延びる止めネジ１６によつて相互に固定さ
れた、対になつたハウジングセクシヨン１２及び
１４から形成されたハウジングを具備している。
ハウジングセクシヨン１２及び１４は、ヘツド部
１９から延びて片手で把持されるようになつてい
るハンドル部１８を形成している。ヘツド部１９
は、略鉛直な前端面２１と略水平な底面２２（第
２図及び第４図）とを有する。

同様に剛性プラスチツク材料から成形された略
Ｖ字形状の先端部材２４はありほぞ形状の上部２
６を有し、この上部２６がヘツド部１９の下部前
方角部内に形成された対応する形状の凹部２７内
に閉じ込められる。先端部材２４のありほぞ部２
６は、凹部２７の側部に形成された対応する溝内
に収容される横方向に突出したリブ２８を有し、
これによつてハウジングセクシヨン１２及び１４
が先端部材２４をロツクしその相対的移動を防止
する。また、先端部材２４は、丸みが付けられた
底面２９と、この丸みが付けられた底面２９から
上方に延びる傾斜スロツト乃至溝３１を有する。

円筒状ケーシングを有する発光ダオイード形態
である光源３５は、対になつてハウジングセクシ
ヨン１２及び１４によつて形成されている円筒状
の穴又は開口３６内に閉じ込められている。この
光源３５は、先端部材２４内の溝３１の底部内に
延びる光線軸３８を有する。ハウジングセクシヨ
ン１２及び１４は、更にハウジングセクシヨンの
一体部分として成形された一連の平行リブ４２内
に形成されている対向する半円形状の凹部によつ
て支持されたレンズバレル４０を閉じ込めてい
る。

第３図に図示する通り、レンズバレル４０は、
夫々剛性黒色プラスチツクから成形された上部セ
クシヨン４４と下部セクシヨン４６とを有する。
下部セクシヨン４６は、上部セクシヨン４４の下
端部内に突出又は入れ子式に配置され円筒状連結
部４７を有する。レンズ４８は連結部４７内に閉
じ込められ環状内側肩部４９上に着座せしめられ
ている。レンズ４８は、レンズバレルの下部セク
シヨン４６の連結部４７内に形成された半径方向
の開口内に配置される小量の接着剤又はセメント
５２によつて所定の位置に固定されているのが好
ましい。レンズバレル４０の下部セクシヨン４６
は、更に、テーパの付いた管状壁５４を有し、そ
してこの管状壁５４は、内側に突出した環状フラ
ンジ又は肩部５６によつて規定された小径の円形
開口５５を有する。

第２図に図示する通り、レンズバレル４０は、
先端部材２４内の溝８１を通つて延び先端部材２
４の底面２９にて光源３５の軸３８と交わる光軸
５８を有する。光ダイオード形態の感光ユニツト
６０は、レンズバレルの上部セクシヨン４４の上
端部内に形成された円筒状の穴６１内に保持され
た円筒状ケーシングを有し、そしてまた円筒状の
穴６１の底部には、保持リング６６によつて円板
状の環状マスク６４から保持されている。保持リ
ング６６は、プラスチツク材料から成形されて穴
６１内に押込められ、マスク６４をその中心の円
形開口６８がレンズバレル４０の軸５８と同心状
になるように固定する。

発光ダイオード３５及び光ダイオード６０は、
光ダイオード６０から受取る電気信号を増幅する
ためのソリツドステート電子増幅器７５の一部を
形成するプリント回路板即ちPC板７４に、対応
するリード線によつて接続される。PC板７４は
発光ダイオード３５のための電力供給器をも備
え、可撓性の電導コード７８を介して回路及び板
７４上のソリツドステート構成要素に電力が供給
される。コード７８は、コード７８に接合され且
つハウジングセクシヨン１２及び１４間にクラン
プされる弾性コード連結具７９を通つてハウジン
グ内に延びる。コード７８は、光ダイオード６０
からの増幅された信号をこれを解読する電子解読
器（図示していない）に伝えるための導体も含ん
でいる。

第２図に図示する通り、PO板７４は、ハウジ
ングセクシヨン１２及び１４の一体部分として成
形された一連の対向するリブ８３内に形成されて
いるノツチ８２内に装着されて、ハウジングセク
シヨン間にはさみ込まれクランプされる。PC板
７４は、その中にレンズバレル４０が延びるノツ
チ８４と、光源３５に向つて下方に延びる部分８
５とを有する。ハウジングセクシヨン１２及び１
４は、銅箔の形態でよい電気的絶縁層図８で裏張
りされている。かかる層８８は、ハウジングセク
シヨン１２及び１４の内面上に真空蒸着、メツキ
又はスプレイされた銅層から形成することができ
る。層８８は、PC板の周縁を延びる接地導体８
９及びコード７８内の接地導体に接続されてい
る。

本発明の光学読取り器は、ハンドル部１８を片
手で把持し、そして先端部材２４の底面２９がラ
ベル９２上に印刷された平行棒コード９０の如き
所定のコードを横切るようにせしめることによつ
て使用される。棒コード９０が先端部材２４によ
つて走査されると、光源３５からの光が棒コード
にさえぎられ、レンズバレル４０内に反射され軸
５８に沿つて感光ユニツト６０に至る光パルスが
生成される。反射光のパルスによつて感光ユニツ
ト６０が対応する電気信号パルスを生成し、かか
る電気信号パルスが回路７５によつて増幅され、
そして増幅された信号が解読してデイジタル読出
しを生成する電子回路にコード７８を通して伝送
される。

本発明に従つて構成された光学読取り器の修正
例に於いては、レンズバレル４０′（第６図）
が、相互に適合せしめられる対になつた２つの対
向セクシヨンとして形成されている。レンズバレ
ル４０′の各セクシヨンは、第６図に図示するハ
ウジングセクシヨン１２′の如き対応するハウジ
ングセクシヨンの一体部分として成形されてい
る。レンズバレルセクシヨンの各々は、感光ユニ
ツト６０の金属ケースのフランジ部を受入れるた
めの対向する空所又は溝９７を有する略平行に間
隔を置いて配置された壁９４及び９６を含んでい
る。壁９４及び９６はリブ４２′に一体に接続さ
れ、そして一対の環状円板又はワツシヤ１０２間
に閉じ込められた環状の穴開きマスク１００を受
入れ対向する空所又は溝９９をも規定している。
同様に、レンズ４８は、レンズバレル４０′の各
セクシヨンの壁９４及び９６内に形成された対向
する空所又は溝１０３内に閉じ込められている。
レンズバレル４０′の中心光軸５８′は、チヤンバ
１０５及び１０６の中心を通つて延び、そして更
に上述したように先端部材２４の溝５５を通つて
延びている。第２図及び第３図を参照して説明し
たレンズバレル１４０の対応するチヤンバは断面
が円形であるが、チヤンバ１０５及び１０６は断
面が矩形である。

図面及び上記の説明から、本発明に従つて構成
された手保持式光学読取り器は、所望の特徴及び
利点を備えていることが明らかであろう。例え
ば、本発明に従つて構成された手保持式光学読取
り器は、簡潔で製作が安価であるのみならず、多
くの型の手保持式光学読取り器に共通に使用され
ている光学フアイバを必要としない。更に、レン
ズバレル４０又は４０′の光軸５８が先端部材２
４内の溝３１を通つて延びているので、光源３５
からの均一な強さの光だけがレンズバレル及び感
光ユニツト内に反射され、周囲の光はシールドさ
れる。

また、先端部材２４がハウジングの前端面２１
の延長部として配置されているので、先端部材に
よつてコードを走査する際に操作員が前端面２１
を棒コード９０の中間に迅速に整合せしめること
ができる。即ち、光源３５とレンズバレル４０と
はそれらの軸がハウジング及び先端部材２４の相
互に整合された前端面に隣接する点にて収歛する
ように配置されているので、走査すべき棒コード
に対して迅速に読取り器を配位せしめ、確実に全
コードを読取るようになすことができる。

更に他の特徴として、光源３５、レンズバレル
４０及びPC板７４がハウジングセクシヨン１２
及び１４間に閉じ込められるので、これらの構成
要素をハウジング内に迅速に組込むことができ、
そしてまた内部構成要素を副組立体として容易に
前もつて組立てることができる。また、先端部材
２４がＶ字形であるので、コードを走査している
際に読取りの精度に影響を及ぼすことなく読取り
器をいずれかの側に傾斜せしめることができる。
更に、走査の際に読取りの精度に影響を及ぼすこ
となく読取り器のハンドル部１８を上方又は下方
に傾斜せしめることができる。

更に、レンズバレル４０の構造は、小径の受光
開口５５のためのくり抜きテーパ壁５４の成形を
容易にせしめると共に、レンズ４８、マスク６４
及び感光ユニツト６０の組立体を簡潔なものにせ
しめる。開口５５に関する壁の構造は、レンズバ
レル４０の下部セクシヨン４６の内面から感光ユ
ニツト６０内へ光が反射されるのを防止して高読
取り力を提供する望ましいものであることが判明
した。更に、第６図に図示する通りに、レンズバ
レル４０′の対向するセクシヨンをハウジングセ
クシヨン１２及び１４の一体部分として成形する
と、レンズバレルを別個の副組立体として組立て
ることなくしてレンズ４８、感光ユニツト６０及
び開口マスク１００を直接ハウジングセクシヨン
内に容易且つ迅速に組込むことができる。

以上、本発明の光学読取り器の好適具体例につ
いて詳細に説明したが、本発明はかかる好適具体
例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の
記載によつて規定される本発明の範囲を逸脱する
ことなく種々の変形が可能であることは説明する
までもなく明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、平行棒型コードの読取りに使用され
ている、本発明に従つて構成された光学読取り器
の斜面図。第２図は、ハウジングセクシヨンの一
方を取脱し且つ幾つかの構成要素を断面で或いは
切欠いて示した、第１図に示す光学読取り器の若
干拡大した図。第３図は、第２図に示すレンズバ
レル組立体の若干拡大した長手方向断面図。第４
図は、第１図に示す読取り器のヘツド部の部分底
面図。第５図は、第２図の線５−５に於ける部分
断面図。第６図は、本発明の修正例に従つて構成
されたハウジングセクシヨンの部分図。 １２及び１４……ハウジングセクシヨン、１８
……ハンドル部、１９……ヘツド部、２４……先
端部材、３５……光源、４０……レンズバレル、
４８……レンズ、６０……感光ユニツト、７５…
…電子増幅器（電子的増幅手段）、９０……コー
ド、１２′……ハウジングセクシヨン、４０′……
レンズバレル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 片手で保持されるハンドル部から延びるヘツ
   ド部を含むハウジングと、該ヘツド部から下方に
   突出し且つ物品上に支持された所定のコードを横
   切つて移動せしめられる底面を有する先端部材
   と、ハウジングのヘツド部の内部に支持され且つ
   先端部材の底面に隣接するコード上に光線を投射
   するように配置された光源と、ハウジングのヘツ
   ド部内に位置するようにレンズバレルによつて支
   持されており、前記先端部材の底面に対して実質
   上交差する光軸を有するレンズと、前記レンズバ
   レルは管状の上部セクシヨンと連結部を含む管状
   の下部セクシヨンとを有することと、前記レンズ
   バレルの連結部内にレンズを保持する手段と、ハ
   ウジングの内部に配置されており先端部材をコー
   ドを横切つて移動せしめると、レンズを通つた反
   射光の中断に対応して電気信号を生成する感光ユ
   ニツトと、ハウジング内に配置され且つ感光ユニ
   ツトによつて生成された信号を増幅するように接
   続された増幅器手段とを具備することを特徴とす
   る手保持式光学読取り器。