JPS6092333A - ポリエステルフイルム - Google Patents

ポリエステルフイルム

Info

Publication number
JPS6092333A
JPS6092333A JP19992483A JP19992483A JPS6092333A JP S6092333 A JPS6092333 A JP S6092333A JP 19992483 A JP19992483 A JP 19992483A JP 19992483 A JP19992483 A JP 19992483A JP S6092333 A JPS6092333 A JP S6092333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
film
organic particles
naphthalene
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19992483A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Kiriyama
勉 桐山
Toshihiro Mita
三田 利弘
Tetsuo Ichihashi
哲夫 市橋
Shigeyoshi Masuda
重嘉 升田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP19992483A priority Critical patent/JPS6092333A/ja
Publication of JPS6092333A publication Critical patent/JPS6092333A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、微細な有機滑剤J:りなる品質の優れた、特
に磁気記録媒体用として有用な二軸延伸ポリエステルフ
ィルムに関する。
現在ポリエステルフィルム特にポリエチレンテレフタレ
ートフィルムは、例えばビデオテープ、コンピューター
テープ、フロッピーディスク、オーディオテープ等の磁
気用途;コンデン゛リー、モーターのスロットライナー
、電気絶縁テープ等電気用途;ラミネート、金属蒸着を
含む包装用途;その他レントゲンフィルム、マイクロフ
ィルム、グラフィックアート、設計図、スタンピングホ
イル等の種々の用途に広く用いられている。これらの種
々の用途の為に、最近のポリエステルフィルムの需要伸
長にはめざましいものがある。一方、これらの用途製品
の高級品質化のニーズに従いポリエステルフィルム及び
その中に微分散する滑剤に対する品質要求も益々厳しく
なって来ている。
本発明のポリエステルフィルムは、最近の要求品質に充
分に適合できうる高級グレードの磁気用途分野及び電気
用途分野において利用が期待されるものである。
従来技術 従来、ポリエステルフィルムの易滑性を向上させる方法
として、ポリエステルに酸化ケイ素、二酸化チタン、炭
酸カルシウム、タルク、クレイ等の単なる無機質粒子を
添加する方法、又はポリエステルの合成時に重合系内で
カルシウム、アルカリ金属あるいはリンを含む微粒子を
析出せしめる方法が提案されている。しかし、前者の単
なる無機質粒子を添加する方法は、添加する粒子の大き
さは制御できるが、フィルムポリマー中において、該添
加粒子とその周りのポリマーとの親和性が欠如している
というのが大きな問題どなっている。
3− また一方、後者のポリエステル合成時に粒子を析出せし
める方法は、粒子の大きさを制御することさえも、極め
て難しいのが現状である。
以上の如き、滑剤粒子の大きさの制御と、滑剤とその周
りのポリマーとの親和性の両方を同時に解決することは
非常に難しい。
単に有機成分からなる微粒子をフィルムポリマー中の滑
剤として利用することは、特開昭54−124055号
明細書等で提案されている。しかしこの提案文献の実施
例においては、平均粒径1μ未満の微粒子の例が記載さ
れていない。更に、滑剤微粒子とその周りのポリマーと
の親和性については、全く記載がない。
一方、滑剤粒子の大きさと滑剤とその周りのポリマーと
の親和性を改善しようとする提案として、特開昭57−
22021号明細書に、架橋高分子からなり、末端基に
特徴のある粒子を添加する方法が提案されている。しか
し、この方法は架橋された高分子を滑剤として用いるも
のであって、実質的に該粒子の平均粒径を1μ以下に粉
砕することは、架橋4− された高分子であるがために硬く、極めて難しい。
そこで本発明者等は、滑剤粒子の大きさを平均粒子径で
、1ミクロン未満に制御し、かつ、滑剤とその周りのポ
リマーとの親和性を著しく改善する為に鋭意検討した結
果、本発明の微細な有m滑剤よりなる品質の優れたポリ
エステルフィルムの開発に成功したものである。
発明の目的 本発明の目的は、磁気用途分野及び電気絶縁の電気用途
分野における高級ブレード品質化へのニーズに十分に適
合し、微分散された有機滑剤から構成され、該滑剤とそ
の周りのポリマーとの親和性が改善された二輪延伸ポリ
エステルフィルムを提供することである。
本発明の他の目的はカレンダー加工時に、カレンダー削
れの少いポリエステルフィルムを提供することである。
更に、本発明の他の目的は、金属元素の含有量が少ない
滑剤からなる二軸延伸ポリエステルフィルムを提供する
ことである。
本発明の別の目的および利点は以下の説明から、おのず
と明らかとなろう。
l」丸」【 本発明は、芳香族ジカルボン酸を主とする二官能性酸成
分と少くとも一種のグリコール成分にりなるポリエステ
ルと該ポリエステル中に微分散づ−る有機粒子とから成
るフィルムであって、(イ)該有機粒子は下記一般式で
表わされ、かつ実質的に該ポリエステルと共重合してな
い化合物の集合体であり 1 \/ 1 又は 且つ (0)該有機粒子の平均粒径が1ミクロン未満であるこ
とを特徴とするポリエステルフィルムである、。
本発明において用いられるポリエステルは、芳香族ジカ
ルボン酸を主たる二官能性酸成分とし、7− エチレングリコールを主たるグリコール成分として成る
実質的に線状のポリエステルを主たる対象とする。ずな
わら、これらのポリエステルはエステル構成単位として
はポリアルキレンテレフタレート及び/又はポリアルキ
レンナフタレートを主たる構成成分として成る。かかる
ポリアルキレンテレフタレート及び/又はポリアルキレ
ンナフタレートには、ホモポリマーは勿論のこと、例え
ば全ジカルボン酸成分の80モル%以上がテレフタル酸
及び/又はナフタレンジカルボン酸であり、全ジオール
成分の80モル以上がエチレングリコールである共重合
体が包含される。
共重合体を形成するテレフタル酸及び/又はナフタレン
ジカルボン酸以外のジカルボン酸としては、例えばイソ
フタル酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、シフイニ
ルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジ
フェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカ
ルボン酸、アンスラセンジカルボン酸の如きテレフタル
酸及びナフタレンジカルボン酸以外の芳香族ジカルボン
8− 酸;アジピン酸、セパチン酸の如き脂肪族ジカルボン酸
;シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸の如き脂環族
ジカルボン酸等を挙げることができる。
共重合体を形成するジオールとしては、例えばトリメチ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメ
チレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメ
チレングリコールの如き炭素数3〜10個のポリメチレ
ングリコール;シクロヘキサンジメタツールの如き脂環
族ジオール:ハイドロキノン、レゾルシノール、2.2
′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの如き芳
香族ジオール;1.4−ジヒドロキシメチルベンゼンの
如き芳香族を含む脂肪族ジオール:ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールの如きポリアルキレングリコール(ポリオキ
シアルキレングリコール)等を挙げることができる。
上記共重合体は、テレフタル酸及び/又はナフタレンジ
カルボン酸又はエチレングリコール以外の上記ジカルボ
ン酸又は上記ジオールに替えて又はそれと共に、例えば
ヒドロギシ安息香酸の如き芳香族オキシ酸;ω−ヒドロ
キシカプロン酸の如き脂肪族オキシ酸等のオキシカルボ
ン酸に由来する成分を、ジカルボン酸成分おにびオキシ
カルボン酸成分の総量に対し20モル%以下で含有J°
るbのも包含する。また、上記共重合体は実質的に線状
である範囲の量、例えば全酸成分に対し2モル%以下の
量で3官能以上のカルボン酸又はヒドロキシ化合物、例
えばトリメリット酸、ペンタエリスリトールを共重合し
たものをも包含する。
本発明に用いられる上記ポリアルキレンテレフタレート
及び/又はポリアルキレンナフタレートはそれ自体公知
であり、且つそれ自体公知の方法で製造することができ
る。
本発明においては、上記ポリアルキレンテレフタレート
及び/又はポリアルキレンナフタレ−1−としては、0
−クロロフェノール中の溶液として35℃で測定してめ
た固有粘度が約0.4〜約0.9のものが好ましい。
本発明において用いられる有機粒子は下記一般式で表わ
され、かつ、実質的に前記ポリエステルと共重合してな
い化合物の集合体である。
1 1 又は 11一 本発明において、ArとAr’ 、RとR′及びXとX
′が同じ基であっても何らかまわない。
本発明において、Ar゛及びAr゛の芳香族残基として
は、具体的には、ベンゼン残基、及びナフタレン、アン
トラセン、ナフタセン、クリセン、ピレン等の芳香族多
環状化合物の残基、更にビフェニル、トリフェニル、テ
トラフェニル等の線状の芳香族多環状化合物の残基も挙
げられる。その他の芳香族残基として、ジフェニルエー
テル、ジフェニルチオエーテル、ジフェニルスルホン、
ジフェニルケトン、ジフェニルメタン、ジフェニルエタ
ン等の残基が挙げられる。また、これらのジフェニル化
合物のフェニル基が、ジフェニル、トリフェニル、及び
テトラフェニル基に置き変っても、本発明の間中に入る
ものである。更に、Ar及びAr゛の芳香族残基として
、芳香族環の中に窒素原子の如きヘテロ原子が導入され
た化合物の残基であってもかまわない。
本発明において、R及びR′の芳香族残基とし12− では、具体的には、前述のAr及びAr゛に挙げられた
ものが同様に用いることができる。しかも、R及びR′
の芳香族残基として用いる化合物は、結合する位置によ
ってその組合せは何通りもあり、それらの化合物はすべ
て本発明の間中に入るものである。例えば、ナフタレン
核で具体的にのべると、1.4−11.5−12.6−
12.7−の置換体はすべて異った芳香族残基であり、
これらは本発明の範囲に入るものである。
本発明において、R及びR′の脂肪族残基としては、具
体的には、メチレン、エチレンの如き炭素数の少ない直
鎖状のアルカン化合物の残基、及びシクロヘキサン、シ
クロヘキサンジメチレン、アダマンタン、ビアダマンタ
ン、ダイアダマンタン等の如き脂環式化合物の残基を挙
げることができる。
本発明において、X又はX′の末端官能基としては、具
体的には、カルボン酸基、アミノ基(プライマリ−及び
、セカングリーアミン)、エステル基(メチルエステル
及びエチルエステル等)、アミド基(CONH2、又は
−〇 〇 N H−)、ヒドロキシル基及びアルキル基
よりなる群から選ばれる一種又は二種の基が挙げられる
本発明において用いられる有機粒子のモノイミド化合物
の具体例としては、N−(フェニル)フタルイミド、N
−(ごフェニル)フタルイミド。
N−(ナフチル)フタルイミド、N−(ヒドロキシカル
ボニルフェニル)フタルイミド、N−(ヒドロキシカル
ボニルビフェニル)フタルイミド。
N−(メトキシカルボニルビフェニル)フタルイミド、
N−(メトキシカルボニルビフェニル)フタルイミド、
N−(アミノカルボニルフェニル)フタルイミド、N−
(アミノカルボニルビフェニル)フタルイミド、N−(
ヒドロキシフェニル)フタルイミド、N−(アミンカル
ボニルビフェニル)フタルイミド、N−(フェニル)ナ
フタレン−2,3−イミド、N−(ビフェニル)ナフタ
レン−2,3−イミド、N−(ナフチル)ナフタレン−
2,3−イミド、N−(ヒドロキシカルボニルフェニル
)ナフタレン−2,3イミド、N−(ヒドロキシカルボ
ニルビフェニル)ナフタレン−2,3−イミド、N−(
メトキシカルボニルフェニル)ナフタレン−2,3−イ
ミド、N−(メトキシカルボニルビフェニル)ナフタレ
ン−2,3−イミド、N−(アミノカルボニルフェニル
)ナフタレン−2,3−イミド、N−(アミノカルボニ
ルビフェニル)ナツタ1ノンー2.3−イミド、N−(
ヒドロキシフェニル)ナフタレン−2,3−イミド、N
−(アミノカルボニルビフェニル)ナフタレン−2,3
−イミド、及び、これらの誘導体と同じナフタレン−1
,8−イミド化合物、N−(フェニル)ピレン−4,5
−イミド、N−(ビフェニル)ピレン−4,5−イミド
、N−(ナフチル)ピレン−4,5−イミド、N−(ヒ
ドロキシカルボニルフェニル)ピレン−4,5−イミド
、N−(ヒドロキシカルボニルビフェニル)ピレン−4
,5−イミド、N−(メトキシカルボニルフェニル)ピ
レン−4,5−シミド。
N−(メトキシカルボニルビフェニル)ピレン−4,5
−イミド、N−(アミノカルボニルフェニル)ピレン−
4,5−イミド、N−(アミノカルボニルビフェニル)
ピレン−4.5−イミド、N−(ヒドロキシフェニル)
ピレン−4.5−イミド、N−(アミノカルボニルビフ
ェニル)ピレン−4.5−イミド、等を好ましく挙げる
ことができる。更に本発明において用いられる有機粒子
のジイミド化合物の具体例としては、N,N’−ジ(フ
ェニル)ピロメリットジイミド、N,N’−ジ(ビフェ
ニル)ピロメリットジイミド、N,N’ −ジ(ナフチ
ル)ピロメリットジイミド、N,N’−ジ(トルイル)
ピロメリットジイミド、N,N’ −ジ(ヒドロキシカ
ルボニルフェニル)ピロメリットジイミド、N,N’ 
−ジ(ヒドロキシカルボニルビフェニル)ピロメリット
ジイミド、N,N’ −ジ(メトキシカルボニルビフェ
ニル)ピロメリットジイミド、N,N’−ジ(メトキシ
カルボニルフェニル)ピロメリットジイミド、NSN’
 −ジ(アミノカルボニルビフェニル)ピロメリットジ
イミド、N,N’ −ジ(アミノカルボニルフェニル)
ピロメリットジイミド、N,N’−ジ(ヒドロキシフェ
ニル)ピロメリットジイミドINN1 6− N′−ジ(アミノカルボニルビフェニル)ピロメリット
ジイミド、N,N’ −ジ(フェニル)ナフタレン−2
.3.5.7−ジイミド、N,N’ −ジ(ビフェニル
)ナフタレン−2.3.5.7−ジイミドIN1N′−
ジ(ナフチル)ナフタレン−2.3.5.7−ジイミド
、N,N’−ジ(トルイル)ナフタレン−2、3,5.
7−ジイミド、N,N’ −ジ(ヒドロキシカルボニル
フェニル)ナフタレン−2.3,5.7−ジイミド、N
,N’ −ジ(ヒドロキシカルボニルビフェニル)ナフ
タレン−2.3.5.7−ジイミド、N1N′−ジ(メ
トキシカルボニルフェニル)ナフタレン−2.3.5.
7−ジイミド、N,N−ジ(メトキシカルボニルビフェ
ニル)ナフタレン−2.3.5.7−ジイミド、N,N
’−ジ(アミンカルボニルフェニル N′−ジ(アミノカルボニルビフェニル)ナフタレン−
2.3.5.7−ジイミド、N,N’−ジ(ヒドロキシ
フェニル)ナフタレン−2.3.5.7−ジイミド、N
,N−ジ(アミノカルボニルビフェニル)ナフタレン−
2.3.5.7−ジイミド、及びこれらの誘導体と同じ
ナフタレン−1,8,4,5−ジイミド化合物、N、N
’−ジ(フェニル)ピレン−4,5゜9610−ジイミ
ド、N、、N’ −ジ(ビフェニル)ピレン−4,5,
9,10−ジイミド、N、N’ −ジ(ナフチル)ピレ
ン−4,5,9,10−ジイミド、N1N′−ジ(トル
イル)ピレン−4,5,9,10−ジイミド、N、N’
−ジ(ヒドロキシカルボニルビフェニル)ピレン−4,
5,9,10−ジイミド、N1N′−ジ(ヒドロキシカ
ルボニルビフェニル)ピレン−4,5,9,10−ジイ
ミド、N、N’ −ジ(メトキシカルボニルフェニル)
ピレン−4,5゜9.10−ジイミド、NSN’ −ジ
(メトキシカルボニルフェニル N′−ジ(アミノカルボニルビフェニル)ピレン− 4
.5,9.10−ジイミド、N,N’−ジ(アミノカル
ボニルフェニル)ピレン−4.5.’11.10ージイ
ミド、NSN’−ジ(ヒドロシキフェニル)ピレン−4
.5,9.10−ジイミド、N,N’ −ジ(アミノカ
ルボニルビフェニル)ピレン−4.5.9.10 −ジ
イミド等を好ましく挙げることができる。
− 1 q 一 本発明に用いられる有機粒子は、末端基が前述のX又は
X′から構成されているのが特徴である。
このことは、本発明の有機粒子は、その界面表面におい
て周りにあるポリニスデルポリマーとミクロ的に、かつ
部分的に反応しうる官能基を有している方がより好まし
いという意味である。
本発明に用いられる前記有機粒子は、「実質的に共重合
しない」化合物から構成されているのが特徴であり、そ
の意味するところは、該有機粒子はその周りのポリエス
テルは極めて難溶性であるために溶解されずに粒子とし
て存在するということである。一方、該有機粒子の界面
表面において、その周りのポリエステルと部分的に反応
しうる官能基又は反応はしないがポリエステルと親和性
があるイミド基によって、その周りのポリエステルと親
和性が発現される様に設訂されていることが特徴となっ
ている。
本発明に用いられる有機粒子がイの周りのポリエステル
と親和性があることは、製膜されたポリエステルフィル
ムを液体窒素で冷凍し、該フィルムを割断し、そのフィ
ルム断面に露出された該有機粒子と、及びその周辺を走
査型電子顕微鏡で1万〜4万倍で慎重に観察することに
よって、確認することができる。
本発明における有機粒子は、その平均粒子径が1ミクロ
ン未満,好ましくは0.8ミクロン未満。
更に好ましくは0.6ミクロン未満であることを特徴と
している。
該有機粒子の平均粒子径が1ミクロン以上の場合には、
製品の二軸延伸ポリエステルフィルムの表面の凹凸が激
しくなり、高級グレートの磁気記録媒体用の要求品質を
満たすことができなくなる。
本発明における有機粒子の含量はポリエステルに対し通
常0.01〜1.0重量%の範囲.好ましくは0.05
〜1.0重量%の範囲,更に好ましくは0、05〜0.
7重量%の範囲にある。
ところが、該有機粒子の含量がポリエステルに対し0.
01重量%未渦の場合には、製品のポリエステルフィル
ムの表面が必要以上に平坦になり、易滑性が欠如して来
る傾向がある。
IU− 一方、該有機粒子の含量がポリエステルに対し1、0重
量%を越える場合には、製品のポリエステルフィルムの
表面の凹凸が激しくなり、易滑性は保持できるが電気特
性が悪くなる傾向がある。
本発明における有機粒子は350℃未満において分解せ
ず実質的に熱的に安定であることが好ましい。本発明の
有機粒子自身は、D S C ( diHerenti
al 3canning Calorineter)分
解によって350℃未満において分解しない。該有機粒
子が350℃未満において分解する場合には、ポリエス
テルの重合時において、該有機粒子が変色したり、熱凝
集したりして、微分散されない恐れがある。
発明の効果 本発明のポリエステルフィルムは、その中に微分散する
滑剤が、有機滑剤から構成されており、該有機滑剤とそ
の周りのフィルムポリマーとの親和性が良好なことを特
徴としている。本発明の有機溶剤は、一般の無機滑剤に
比較して、その硬さがやわらかく、かつ滑剤とその周り
のマトリックスポリマーとの親和性が良いことから、フ
イルムの表面の削れに対して良好な特性を有する。
また本発明の有機粒子は、その組成の中にいわゆる金属
元素(元素周期表の第■周期以上の元素)を含まないた
めに、電気特性に及ばず外乱的要素が発生しにクク、高
級グレードの磁気記録媒体用。
及び電気用途ポリエステルフィルムとして有用である。
更に、本発明の有機粒子は、その粒子の大ぎさが1ミク
ロン未満と非常に小さいため、フィルム表面の凹凸が微
細であり、かつ易滑性であるために、高品質画像又は高
精度の磁気記録媒体用ポリエステルフィルムとして、特
に利用価値がある。
実施例 以下実施例により本発明を詳述する。
なお、本発明における種々の物性値および特性は以下の
如くして測定されたものであり旧つ定義される。
(1)有機粒子の平均粒径 島津製作所製CP−50型Centrifugal P
 article 3 ize A nalyserを
用いて測定した。得られた遠心沈降曲線をもとに算出し
た各粒径の粒子とその存在量とのcumulative
曲線から、50mass percentに相当する粒
径を読み取り、この値を上記平均粒径とした(「粒度測
定技術」。
日刊工業新聞社発行、 1975年1頁242〜247
参照)。
尚、有機粒子の密度は、JIS規格K −0061−7
8の比重測定法(ビクノメーター法)により実測して、
その値を用いて有機粒子の平均粒径をめた。
(2) フィルムの表面粗さ CLA [センター・ライン・アベレツジ(Cente
r l ine Average−中心線平均粗さ)]
JIS B−0601に準じ、東京精密社(株製の触針
式表面粗さ計(StJRFCOM 3B)を使用して、
針の半径2μm、荷重0.07 gの条件下にヂャート
をかかせ、フィルム表面粗さ曲線からその中心線の方向
に測定長さLの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中
心線をX軸、縦倍率の方向をY軸として、粗さ曲線をY
= f(X)23− で表わした時、次の式で与えられた値をμmrL111
位で表わす。
この測定は基準長を0.25 etaとして8個測定し
、値の大きい方から3個除いた5個の平均値で表わす。
参考例1 撹拌棒のついた3つ目フラスコの中に、ジメチルホルム
アミド440重量部入れ、その内温が140℃になった
時点で無水ピロメリット酸48重量部を添加して、完全
に溶解させた。
次いで、p−アミノ安息香酸60重量部を加えて完全に
溶解させ、内温が140℃の状態で2時間撹拌して反応
を進行させた。その後、放冷し、ジメチルホルムアミド
溶液中に析出した沈澱物を目開き1μのメンブランフィ
ルタ−で吸引濾過して単離し、数回水洗浄後、再度吸引
濾過してから乾燥して75%の収率で板状晶の結晶を得
た。これを赤外分析したところ、2500〜3100c
m−’ 、 1680〜174024− cm” 、 1380〜1400cm−’ 、 1.2
90cm−’等に鋭い吸収ピークが存在し、無水ピロメ
リット酸とp−アミノ安息香酸との1:2(=ll鉢体
あるシイシトカルボン酸であることを確認した。この結
晶性粉体をDSC測定すると、500℃未満の領域では
吸熱発熱ピークがなく熱的に極めて安定性であった。
参考例2 参考例1と同じ装置を用い、溶媒としてジメチルホルム
アミドの替わりに、エチレングリコールを用いて、同じ
様な規模で無水ピロメリット酸とp−アミノ安息香酸と
を140℃で2時間撹拌して反応させた。参考例1と同
様に沈澱物を水洗浄。
濾過及び乾燥等の処理にかけて、40%の収率で板状晶
の結晶を得た。これを赤外分析したところ、参考例1で
得たサンプルの赤外分析スペクトルのショルダーに当る
部分にエステル基、アルコール基のピークが部分的に重
っているのを確認した。
この結晶性粉体をDSC測定すると、400℃未満の領
域では吸熱発熱ピークがなく熱的に安定であった。
参考例3 参考例1と同様に、無水ビロメリツ1〜酸のかわりに1
.4,5.8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物を
用いて反応させ、沈澱物を洗?′r+濾過して、収率6
0%で酸無水物とp−アミノ安息香酸との1:2付加体
を得た。
参考例4 参考例1と同じ装置を用いて、溶媒としてジメチルホル
ムアミドを使用して、1,4,5.8−ナフタレンテト
ラカルボン酸二無水物とp−アミノ安息香酸メチルエス
テルとを140℃で2時間反応させて、沈澱物を50%
の収率で得た。得られた沈澱物を水分散洗浄して再濾過
して、1,4,5.8−ナフタレンテトラカルボン酸二
無水物とp−アミノ安息香酸メチルエステルとの1:2
(=l加体を得た。
実施例1 A、有機粒子のエチレングリコールスラリーの調参考例
1で得た付加体をエチレングリコールに分散させ10%
m度のスラリーとした。これを小型ザンドクラインダー
(回分式)容fii’t 1 !l )で、14時間処
理して、非常に微分散された粘性液を得た。
このスラリーにお()る有機粒子の平均粒径を前述の方
法で測定したところ、0.32μであった。
B、フィルム用ポリマーの製法 ジメヂルテレフタレート 100重量部およびエチレン
グリコール70重量部にジメヂルテレフタレートに対し
ml酸マンガン0.015モル%、及び酢酸ナトリウム
o、oioモル%を加え、150〜250℃でメタノー
ルを留出しつつエステル交換反応を行った。
その際、前取って、上記Aで調製しておいた有機粒子の
1チレングリコールスラリー(温度10%)を反応温度
205℃で8重量部添加した。約3時間のエステル交換
反応終了後、エチレングリコール共存下加熱還流された
トリメチルホスフェートをジメチルテレフタレー1へに
対し0.015モル%添加した。更に、三酸化アンチモ
ンをジメヂルテレフタレートに対し0.030モル%添
加し、1トール以下の高真空下で重縮合反応を行った。
得られたポリマーは、有機粒子が微分散してお27− リ、固有粘度が0.600で、ポリマー軟化点が262
.2℃であった。
痰−,313H 上記A、Bと類似の方法で規模拡大し、有機粒子がポリ
マーに対し0.8重量%添加されたポリエチレンテレフ
タレートペレットを約50Kg得た。このペレットを1
80℃で4時間乾燥後、280〜300℃でエクストル
ーダーで押出し、樹脂li 2’llO℃でドラムにキ
ャスティングして厚さ140μの未延伸フィルムを得た
。このフィルムを90〜100℃の範囲で縦方向に3.
5倍、横方向に4.0倍延伸してから、210℃で10
秒間熱固定して二軸延伸フィルムとし、これを50m、
 /分でロール状に巻き取った。
巻き姿(巾方向及び左右円周方向)及び巻き皺をチェッ
クしたところ、全て良好なフィルムロールであった。得
られたフィルムのフィルム物性を測定したところ、フィ
ルム表面の粗さくCLA)は0.021μであり、走行
摩擦係(μk)が0.15となり、良好なフィルムであ
った。
更に、この得られたフィルムを液体窒素で冷却28− してから割断し、その断面を走査型電子顕微鏡で3万倍
でvA察したところ、フィルム割断面に露出した有機滑
剤と、マトリックスのポリエステルとの間の空隙は少な
く、該有機滑剤の親和性が良好なことが解った。
また、この得られたフィルムをカレンダーロール閤に通
し、カレンダーロールによるフィルム表面の削れを調べ
たところ、その削れは極めて少く、良好なフィルムであ
った。
実施例2 参考例2で得られた部分的にエステル結合及びヒドロキ
シル基を有するシイシトジカルボン酸付加体を規模拡大
して調製した。更に、参考例4と同様にてその有機粒子
をエチレングリコール中で微粉砕してからスラリーを調
製した。続いてエステル交換反応時にスラリーを添加し
、減圧下型綜合反応させて、有機粒子が微分散されたポ
リマーをつくった。更に、このポリマーを用いて製膜し
、第1表に示す如くの二輪延伸フィルムを得た。
得られたフィルムは良好なフィルム物性を有し、ビデオ
用フィルムとして使用するに十分な品質のものであった
実施例3 参考例3で得られたナフタレンシイシトジカルボン酸誘
導体からなる有機粒子を用いて、実施例1及び実施例2
ど同様に、有機粒子のスラリー調製、エステル交換反応
及び重縮化ににるポリマー化、更に製膜化を実施した。
得られた二軸延伸フィルムは、第1表に示J”如くのフ
ィルム物性を有し、良好なフィルムであった。
実施例4 参考例4で得られたナフタレンシイシトジカルボン酸エ
ステル誘導体からなる有機粒子を用いて、実施例・3と
同様に実施して、二軸延伸フィルムを得た。このフィル
ムは第1表に示す如くのフィルム物性を有した良品質の
フィルムであった。
(以下余白)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)芳香族ジカルボン酸を主とする二官能性酸成分と
    少くとも一種のグリコール成分よりなるポリエステルと
    該ポリエステル中に微分散する有機粒子とから成るフィ
    ルムであって (イ)該有機粒子は下記一般式で表わされ、かつ実質的
    に該ポリエステルと共重合してない化合物の集合体でり
    、 1 \1 1 又は 且つ [0)該有機粒子の平均粒径が1ミクロン未満であるこ
    とを特徴とするポリエステルフィルム。
  2. (2)該ポリエステル中に微分散する有機粒子の含量が
    、ポリエステルに対し、0.01〜1,0ffi1%の
    範囲にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のポリエステルフィルム。
  3. (3) 該ポリエステル中に微分散する有機粒子は、3
    50℃未満の温度において実質的に分解せず、熱的に安
    定であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第
    2項記載のポリエステルフィルム。
JP19992483A 1983-10-27 1983-10-27 ポリエステルフイルム Pending JPS6092333A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19992483A JPS6092333A (ja) 1983-10-27 1983-10-27 ポリエステルフイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19992483A JPS6092333A (ja) 1983-10-27 1983-10-27 ポリエステルフイルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6092333A true JPS6092333A (ja) 1985-05-23

Family

ID=16415857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19992483A Pending JPS6092333A (ja) 1983-10-27 1983-10-27 ポリエステルフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6092333A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0263705A2 (en) * 1986-10-07 1988-04-13 Mitsubishi Kasei Corporation The use of thermoplastic polyester resin composition for UV-screening
JPS63191838A (ja) * 1986-01-17 1988-08-09 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
JPS63278939A (ja) * 1987-05-11 1988-11-16 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
JPS63286438A (ja) * 1987-05-19 1988-11-24 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
US7220714B2 (en) 2002-05-23 2007-05-22 Air Products And Chemicals, Inc. Process and composition for removing residues from the microstructure of an object

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63191838A (ja) * 1986-01-17 1988-08-09 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
JPH0518327B2 (ja) * 1986-01-17 1993-03-11 Teijin Ltd
EP0263705A2 (en) * 1986-10-07 1988-04-13 Mitsubishi Kasei Corporation The use of thermoplastic polyester resin composition for UV-screening
JPS63278939A (ja) * 1987-05-11 1988-11-16 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
JPH0458818B2 (ja) * 1987-05-11 1992-09-18 Teijin Ltd
JPS63286438A (ja) * 1987-05-19 1988-11-24 Teijin Ltd 二軸配向ポリエステルフイルム
JPH0458819B2 (ja) * 1987-05-19 1992-09-18 Teijin Ltd
US7220714B2 (en) 2002-05-23 2007-05-22 Air Products And Chemicals, Inc. Process and composition for removing residues from the microstructure of an object

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2856283B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
EP0257611B1 (en) Polyester compositions, process for preparing the same, polyester films, polyester films for magnetic recording media and films for capacitors produced therefrom
US5674589A (en) Copolyester compositions comprising poly(ethylene naphthalate bibenzoate) biaxially oriented copolyester films
JPS6092333A (ja) ポリエステルフイルム
JP2003246870A (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPS6058431A (ja) 易滑性ポリエステルの製造法
JPH0512374B2 (ja)
JPH01204959A (ja) ポリエステル組成物及びそれからなる二軸延伸ポリエステルフイルム
JPH0336061B2 (ja)
JP3196684B2 (ja) フィルム及び磁気記録媒体
JPH01223156A (ja) ポリエステル組成物及びそれからなる二軸延伸ポリエステルフィルム
JPH01311131A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム
JPS59206456A (ja) 磁気テープフィルム用ポリエステル組成物
JPS63215732A (ja) ポリエステルフイルム
JP3289476B2 (ja) オリゴマ量および異物量が少ないポリエステル
JP3088009B2 (ja) ポリエステル組成物
JPS58215723A (ja) 磁気記録体用ポリエステルフイルム
JPS62260834A (ja) ポリエステルフイルム
JP3672581B2 (ja) ポリエステルフィルム
JPH0458821B2 (ja)
JPS63191838A (ja) 二軸配向ポリエステルフイルム
JPS61261026A (ja) 二軸延伸ポリエステルフイルム
JPS60168719A (ja) 易滑性ポリエステルの製造法
JPH03199238A (ja) 磁気記録媒体用二軸延伸ポリエステルフィルム
JPH07165946A (ja) 二軸延伸ポリエステルフィルム