JPS607221Y2 - 自動車用送風装置 - Google Patents

自動車用送風装置

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Publication number
JPS607221Y2
JPS607221Y2 JP1979142221U JP14222179U JPS607221Y2 JP S607221 Y2 JPS607221 Y2 JP S607221Y2 JP 1979142221 U JP1979142221 U JP 1979142221U JP 14222179 U JP14222179 U JP 14222179U JP S607221 Y2 JPS607221 Y2 JP S607221Y2
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JP
Japan
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fan
engine
radiator
air
cross
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Expired
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JP1979142221U
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English (en)
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JPS5659924U (ja
Inventor
博 柳
Original Assignee
日本ラヂヱーター株式会社
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車用送風装置の改良に関する。
一般に、自動車用送風装置はエンジンルーム内にあって
ラジェータ又は車両空気調和装置用のコンデンサを冷却
するために用いる。
特に最近の車両はエンジンルーム内には種々の機器が結
納されているため、各機器がそれぞれ発散する多量の熱
を速やかに除去し、如何にしてエンジンルーム内を適正
な温度状態に保持するかが問題となっている。
ここに、従来から車両の長手方向に対しエンジンの軸線
が直交するように搭載した、いわゆる横置エンジンの車
両(FF式の車両に用いられる)があるが、この車両で
はエンジンルーム内を流れる風が一層流れにくいことか
ら放熱性の向上が望まれている。
すなわち、横置エンジン車(以降FF車と称する。
)には第1図に示す送風装置1が搭載されるが第2図よ
り明らかなように、エンジン2自体が風の流れを妨害し
て冷却風量を減少させるという構造的欠陥がある。
その上、FF車では、コンデンサ4、ラジェータ3を通
過した冷却風は(以下単に冷却風と称す。
)、エンジン2にぶつかった後、はとんどエンジン2の
上部を回わってダツシュボードにあたり、このダツシュ
ボードに沿って下方に流下する(白ぬき矢印)。
また、冷却風の一部は、エンジン2の側方を回った後ダ
ツシュボードにあたって前記と同様に流下したり(白ぬ
き矢印)、あるいは、エンジンの下方を回って、コンデ
ンサ4、ラジェータ3を通過しない走行風(以下単に走
行風と称する。
)と合流して流下したりするが、これらの冷却風はわず
かである。
一方、エンジン2の下方にぶつかった走行風は、エンジ
ンを回って流下するが、エンジンの後方では、激しい巻
込風が生ずる(実線矢印)。
そして、この巻込風と、前記のダツシュボードに沿って
流下した冷却風とは、エンジン2の後方下部域(破線A
により示す部分)において衝突するため、冷却風の吹き
抜は抵抗が増大し、コンデンサ4及びラジェータ3を冷
却する冷却風量が減少する。
このように、FF車では、冷却風の風量を減少させる要
因を複数有しているという構造的欠陥がある。
尚、このような現象は、縦置エンジン車は、エンジンに
ぶつかる風量が少ないのでほとんど問題にならない。
従来からこの種送風装置に用いられるファンとして、軸
流ファン6があるが、このファン6は第4図に曲線aに
よって示す特性をもっている。
すなわちこのファンはわずかな抵抗の増大(図中Δpt
)によっても大巾に風量がダウンする(図中ΔG1)が
、このようなファン6を冷却風の吹き抜は抵抗が大きい
前述した構造的欠陥を有するFF車のエンジンルーム内
に組み込めばファン6による冷却風量は極端にダウンし
、エンジン冷却装置の放熱性が悪くなる。
なお、第4図中、二点鎖線はラジェータ、コンデンサの
抵抗であり、破線は前記ラジェータ等のみでなく、グリ
ル5及び吹き抜けの抵抗等も考慮した全抵抗である。
このため、前記軸流ファンを遠心ファンにし、多少の抵
抗の増大があっても風量がダウンしないようにしたもの
が提案されている(第3図参照)。
すなわち、この遠心ファン7は第5図に示すごとき特性
を有し、第4図に示すΔP1より大きな△P2という抵
抗が存在しても、この風量はΔG1より小さなΔG2と
いう風量ダウンとなるにすぎない。
したがって遠心ファンにすれば多少抵抗が増大しても風
量はが大巾に低下するという虞れはなく、ラジェータ等
の冷却にも支障は表われないということになる。
しかしながら、この遠心ファン7はにおいては、吸入口
8の径と、高さHとの関係は、通常1.5:1程度であ
り、高さに対してこれ以上径を大きくすると、風量が低
下してしまうという性質を有している。
すなわち、この遠心ファン7の吸入口8を大きくするた
めには、高さHも高くしなければならないという構造上
の制約があるため、狭小なエンジンルームに搭載する送
風装置に用いることは不適当である。
従って、もし仮に、遠心ファンを用いるとするト、狭小
なエンジンルームにおいては、部品レイアウト上の制約
により、高さがありまり高い遠心ファンは搭載できない
ので、必然的に、搭載可能な遠心ファンとなると、ラジ
ェータの面積に対して吸込口径が小さいものとならざる
を得ない。
このため、できるだけラジェータ全面から集風するため
には、集風用のケーシングを、吸込口に合せて深く絞り
込むように狭ばめなければならないので、加工上及びコ
スト上不都合である。
本考案は、上述する諸欠陥を除去し、FF車の有する送
風装置に対する構造的欠陥を回避して、必要な冷却風量
を確保確保した送風装置を提供することを目的としてな
されたものである。
この目的は、前記ファンをクロスフローファンにより構
成することにより遠戚されることが判明した。
このクロスフローファンは、周囲にブレードを有する横
長の円筒状をなし、長手力向全巾にわたって、周辺面か
ら空気を取り込み、ファンの直径方向を横切って吐出す
るファンである。
従って、このファンを用いた場合は、幅広い面積で、空
気の取込み及び送風ができ、これにより充分な流通面積
を確保することができるので、空気を取込むためのケー
シングと、吐出した空気を誘導するためのダクトとを適
当な構造とすることにより、必要な流通面積を確保した
上で、空気の流通経路を必要に応じた形状の経路とする
ことができる。
本考案は、ラジェータと、このラジェータに対向して設
置されたコンデンサと、これらラジェータとコンデンサ
との後方に設置され、これらを冷却するための電動ファ
ンと、これらの後方に設置された横置エンジンとを設け
た自動車において、前記電動ファンをラジェータ等と略
同−の横巾を有するクロスフローファンにより構成する
とともに、このクロスフローファンに冷却風を導くため
のケーシングと、このケーシングに連設し、冷却風を誘
導するために、クロスフローファンの後方から自動車の
鉛直方向下方に向けてエンジンの底面位置まで延設し、
さらに自動車の進行方向後方に向けて屈曲した前記クロ
スフローファンと略同−の横巾を有する縦断面略2字状
のダクトとを備えたことを特徴とする自動車用送風装置
であり、前記クロスフローファンの回転に伴ない、空気
はコンデンサ、ラジェータを通過してクロスフローファ
ンに吸引された後、クロスフローファン後流のダクトに
流入し、このダクトを流下して前記走行風と平行に吐出
される。
このため、従来の送風装置をFF車に用いた場合によう
に、エンジンが空気の流れを妨害することはなく、さら
に、エンジンの上部を回って流下した冷却風と、走行風
がエンジンの下部にぶつかって生ずる巻込風とが衝突す
ることもないので、冷却風の吹き抜は抵抗が増大して、
コンデンサ、ラジェータを冷却する冷却風量が減少する
ことがない。
以下、本考案に係る自動車用送風装置を図面につき説明
する。
第6図は同送風装置の一実施例を示す概略平面図であり
、第7図は第6図の■−■線に沿う縦断面概略図である
尚、第6図は、ケーシング19の上部を切った状態の概
略平面図である。
この自動車用送風装置10は、グリル11の後方にラジ
ェータ12と車両空気調和装置用のコンデンサ13とを
対向配置し、このラジェータ12等と、車両の長手方向
に対し直交するように設けた横置エンジン14との間に
ファン装置15を設けている。
このファン装置15は、前記ラジェータ12の局面に一
端が固着されたケーシング16を有し、該ケーシング1
6内にクロスフローファン17をファンモータMの回転
軸18と連結し収納している。
このケーシング16はクロスフローファンに風を導くた
めのものである。
そして、このクロスフローファン17は、周囲から空気
を取り込みファンの直径方向を横切って吐出するもので
あるため、はぼラジェーターの横幅と略等しい長さを有
するクロスフローファンを用いると長手方向の金山にわ
たって周辺面からの空気を取り込むので、このケーシン
グ16の入口19は、このファンの長手方向金山に対し
て空気を導くような形状にすればよく、前記遠心ファン
のように、小さい吸込口径に合せて絞り込むように狭め
る必要はなく、それだけ空気の流れがスムーズとなる。
マタ、このクロスフローファン17は、第4図の示す軸
流ファンと同様にわずかな抵抗により風量が低下すると
いう特性を持っている。
しかしこのファンのケーシング16に連設し、ファンの
横幅と略等しい横幅をもった冷却風を誘導するためのダ
クト20を、まずクロスフローファン17の後方から自
動車の鉛直方向下方に向けてエンジンの底面位置まで延
設し、さらに自動車の進行方向後方に向けて屈曲して、
縦断商略Z字状に形成したので、クロスフローファン1
7により生じた冷却風は、ダクト20内を流下して出口
21よりエンジンの下方で車の進行方向後方に向けて吐
出されるため、従来のように、エンジン14により流れ
が直接妨害されて冷却風量が減少されるということはな
い。
さらに言えば、第7図より明らかなように、ダクト20
を流下して出口21から流出する冷却風(白ぬき矢印)
と、車の走行時に生ずる走行風(実線矢印)とが、この
出口21付近において同−流れ方向となるので、従来の
ようにエンジンの後方下部域において前記雨風が衝突を
起すことはない。
このため、クロスフローファン17より吐出される冷却
風は速やかに外部に引き出されるので、従来のように冷
却風の吹き抜は抵抗が増大し、冷却風量が減少するとい
うことはない。
したがってクロスフローファンが軸流ファンと同様な特
性を持っていても、ダクト20の形状によりこれをカバ
ーすることができる。
しかも好都合なことには、自動車の鉛直方向下方に向け
てダクト20を伸ばすということは、ダクト20が横置
エンジンに平行して設置されることであり狭小なエンジ
ンルームのスペースに無理なく合理的に収納できること
になる。
一方、このクロスフローファン17は、モータMにより
回転されるようになっているため、従来のエンジン駆動
により回転するファンに較べてアイドリング時のラジェ
ータの冷却が充分に行なわれ、その上、ファンの取付位
置がエンジンの設置位置に拘束されないので、エンジン
ルーム内のレイアウトが行ないやすいという利点を有し
ている。
以上の説明より明らかなように、本考案によれば、横置
エンジンがこの大きな構造的欠陥、すなわち、横置エン
ジンであるがために生ずる風の流れを妨害するという欠
陥及び、該エンジンの後方下部域において冷却風と巻込
風とが衝突するという欠陥を解消しているので、冷却風
の吹き抜は抵抗が増大して、コンデンサ、ラジェータを
冷却する冷却風量が減少するということがない。
しかもクロスフローファンにしたことにより、ダクトを
、クロスフローファンの後方から自動車の鉛直方向下方
に向けてエンジンの底面位置まで延設し、さらに、自動
車の進行方向後方に向けて屈曲して縦断面略Z字状に形
成したので、ダクトは、横置エンジンに平行して設置さ
れた状態になり狭小なエンジンルームのスペースに無理
なく合理的に収納できる。
【図面の簡単な説明】
第1,3図は従来の自動車用送風装置を示す平面概略図
、第2図は第1図の■−■線に沿う断面概略図、第4図
は軸流ファンの特性曲線を示すグラフ、第5図はシロッ
コファンの特性曲線を示すグラフ、第6図は本考案に係
る自動車用送風装置を示す平面概略図、第7図は第6図
の■−■に沿う断面概略図。 10・・・・・・自動車用送風装置、11・・曲グリル
、12・・・・・・ラジェータ、13・曲・コンデンサ
、14・・・・・・エンジン、15・・・・・・ファン
装置、16・・・・・・ケーシング、17・曲・クロス
フローファン、19・・・・・・ケーシングの入口、M
・・曲ファンモータ、2゜・・・・・・ダクト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ラジェータと、このラジェータに対向して設置されたコ
    ンデンサと、これらラジェータとコンデンサとの後方に
    設置され、これらを冷却するための電動ファンと、これ
    らの後方に設置された横置エンジンとを設けた自動車に
    おいて、前記電動ファンをラジェータ等と略同−の横巾
    を有するクロスフローファンにより構成するとともに、
    このクロスフローファンに冷却風を導くためのケーシン
    グと、このケーシングに連設し、冷却風を誘導するため
    に、クロスフローファンの後方から自動車の鉛直方向下
    方に向けてエンジンの底面位置まで延設し、さらに自動
    車の進行方向後方に向けて屈曲した前記クロスフローフ
    ァンと略同−の横巾を有する縦断面略Z字状のダクトと
    を備えたことを特徴とする自動車用送風装置。
JP1979142221U 1979-10-16 1979-10-16 自動車用送風装置 Expired JPS607221Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979142221U JPS607221Y2 (ja) 1979-10-16 1979-10-16 自動車用送風装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979142221U JPS607221Y2 (ja) 1979-10-16 1979-10-16 自動車用送風装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5659924U JPS5659924U (ja) 1981-05-22
JPS607221Y2 true JPS607221Y2 (ja) 1985-03-11

Family

ID=29373522

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1979142221U Expired JPS607221Y2 (ja) 1979-10-16 1979-10-16 自動車用送風装置

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JP (1) JPS607221Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5985420A (ja) * 1982-11-08 1984-05-17 Aisin Seiki Co Ltd エンジン冷却装置

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Publication number Publication date
JPS5659924U (ja) 1981-05-22

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