JPS6058102B2 - 張力帯鋼および該張力帯鋼を用いる容器の密閉方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は商品包装分野において有用な、新規な張力帯鋼
に関する。

さらに詳しくは、容器を取りかこみ、容器とふたを着脱
自在に固着しうる張力帯鋼（ＴｅｎｓｉＯｎｉｎｇｈＯ
Ｏｐｓ）に関する。さらに本発明は取りますしができる
密閉または作動手段を有する張力帯鋼により容器をふた
で密閉する方法に関する。一般的に、液体、ペーストま
たは特定の固体などの包装、輸送および貯蔵に用いるた
る型またはドラム型容器は、たとえば金属板またはボー
ル紙などの比較的薄い壁材料からつくられており、比較
的大きな開口を有する。

このような容器の開口部分の安定性を増大させるために
、たとえば容器の壁材に設けられまたは巻かれた外観に
伸長している巻縁などにより形成されるリム部が容器の
開口のまわりに設けられている。容器の開口と実質的に
適合するふたが容器を密閉するために用いられ、通常容
器の開口上に伸長している円周リム部を有する。また容
器の開口のリム表面と接触させるために、ふたのリム部
には、しばしばシール剤または弾性を有する密閉用材料
が設けられた連続した凹部または溝が設けられている。
ふたを容器に固着する周知の手段としては、２つの圧力
面を有し、該圧力面相互がふたのリム部と容器の開口の
リム部の両方を取りかこむことができるように相互にく
さび形状に配置されている張力帯鋼またはリングがある
。

この圧力面の一面はふたのリム部を係合し、圧力面の他
面は容器の開口のリム部または巻縁と係合する。容器を
密閉したり開放したりくりかえし行なうために、従来の
張力帯鋼には半径方向のギャップまたはスロット部が設
けられており、スナップ手段によりスロット部の両端て
帯鋼端部間を連結するという形態で架橋されている。

スナップ手段とは帯鋼に張力を与えたりゆるめたりしう
る帯鋼作動手段てある。第１の位置（容器が密閉された
位置）においては、帯鋼作動手段により調整されたスロ
ット部の幅は比較的小さく、たとえば１インチの何分の
１かであり、張力帯鋼は収縮し、その結果その圧力面は
ふたのリム部と容器の開口のリム部の両方と強固に係合
する。第２の位置（容器が開放された位置）においては
帯鋼作動手段により調整されるスロット部の幅は比較的
大きく、１インチ以上であり、張力帯鋼は拡張されて容
器の開口からふたを取りはずすことができる。

帯鋼作動手段、たとえば従来の回動可能なラッチ手段は
、帯鋼を収縮し（容器が密閉される）、その位置すなわ
ちふたが固着している位置に保持し、かつ帯鋼を拡張し
（容器が開放される）ふたを取りはずすように操作しう
る。

このような従来の張力帯鋼は種々の欠点を有する。

すなわち従来のラッチ手段は実質的に帯鋼の円周から突
出しており自動化された包装機械で充填され、ふたと帯
鋼を有する容器の自動密閉を妨げる。したがつてスナッ
プラッチを手動で行なう必要がある。さらに張力帯鋼は
通常包装所では積重ねることができない。また従来のラ
ッチ手段の突出した構造は密閉された容器の輸送と貯蔵
を煩雑とし、また作業者にとつてはまつたく危険なもの
となる。さらに従来のラッチ手段（帯鋼作動手段）は多
数、典型的には６つの要素から構成され、また別のラッ
チ手段を必要とし、それらを張力帯鋼上にスポット溶着
またはリベツテイングなどにより取付ける必要もある。
したがつて本発明の目的は、帯鋼作動手段が簡略化され
ているとともに効果的な構造をもち帯鋼の円周から実質
上突出しない改良された張力帯鋼を提供することにある
。

また本発明の他の目的は、張力帯鋼を使用して、商品の
自動包装用容器を用いる際に手動の操作を必要とせずに
容器を密閉しうる改良された方法を提供することにある
。

本発明のさらに他の目的は、以下の記載により明らかに
なるだろう。

本発明によれば、前述の目的は、帯鋼作動手段が帯鋼を
閉じる位置にあるときには帯鋼の外周の外側の位置から
実質的に帯鋼の円周内の位置に移動される張力帯鋼およ
び該張力帯鋼の外形とほぼ一致した帯鋼作動手段の要素
を提供することにより達成されることがわかつた。

すなわち本発明の張力帯鋼は、ふたのリム部および容器
の開口のリム部を実質的に包囲している細長の帯鋼部材
と該部材の端部に連結されている帯鋼作動手段とから構
成されている。

細長の帯鋼部材は好ましくは金属バンドの形状をもち、
帯鋼作動手段によつて帯鋼部材と前記リム部との間の・
半径方向の幅が変えられるスロット部と、ふたと係合す
る一般的にテーパ構造の上部帯鋼部と、容器の開口のリ
ム部とを包囲しうるフランジ構造の下部帯鋼部とから構
成されている。帯鋼作動手段は、帯鋼が引張られるかま
たは収縮されて上部帯鋼部がふたと係合する第１の位置
と、帯鋼が拡張されて上部帯鋼部がふたから離脱し、ま
たフランジ構造の下部帯鋼部が曲げられて開口のリム部
と係合するときに容器の開口のリム部から離脱される第
２の位置との間のスロット部またはギャップ″部の幅を
変化させうる。本発明の一実施例によれば、帯鋼作動手
段はスロット部の端近くで上部帯鋼部に回動しうるよう
にその一端が取つけられた単一で実質的に平坦なリンク
と、スロット部の近くで上部帯鋼部にその端部が回動し
うるように取つけられたハンドルとから構成されている
。平坦なリンクの他端は回動可能に取つけられた一端か
らある距離だけはなれた位置でハンドルに回動可能に取
つけられている。帯鋼作動手段がスロット部を第１の位
置に保持するときは、その形状は張力帯鋼の外形と一致
し、なんら突出部を形成しない。このような新蝉な張力
帯鋼を用いて容器をふたて密閉する改良方法か提供され
る。

すなわち本発明の容器をふたで密閉する方法は張力帯鋼
に、容器の開口のリム部に被置するに充分な直径をもつ
開口を形成する円筒形のフランジ構造の下部帯鋼部を設
け、ふたと張力帯鋼を係合して、すなわち帯鋼作動手段
がスロット部を第１の位置（上部帯鋼部がふたと係合す
る）に保持して組立体を形成し、該組立体を容器の開口
に押圧して、前記下部帯鋼部が容器の開口のリム部に被
置されるようにし、容器の開口のリム部と係合している
下部帯鋼部を曲げて変形させなんら帯鋼作動手段を操作
せずにふたを容器に固着することからなる。容器の開口
およびそれと対向するふたが円形であることは液体、ペ
ーストまたは特定の商品などの包装において商品の収容
容量を優先するために本発明の張力帯鋼は、以下で説明
するように実質的に円形である。

しかしながら、本発明は円形またはリング形状の帯鋼構
造にのみ限定されるものではない。楕円形の帯鋼構造も
本発明には含まれる。なお本発明の好ましい実施例にお
いては、張力帯鋼は金属板、とくに鉄および鋼鉄などの
鉄の合金からつくられているが、プラスチックなどの腐
敗しない適当な材料を用いることもできる。

つぎに本発明を図面により説明する。第１図はその円周
上に突出している帯鋼作動手段を有する従来のふたと張
力帯鋼とからなる組立体を示す部分平面図、第２図は第
１図の組立体の■−■線断面図、第３図は本発明の帯鋼
作動手段を有するふたと張力帯鋼とからなる組立体の一
実施例を示す部分平面図、第４図は第３図の組立体の■
−■線断面図、第５図は本発明の帯鋼作動装置を有する
ふたと張力帯鋼とからなる組立体を複数個積み重ねた状
態で示す断面図である。

図面により説明するに、その円周に帯鋼作動装置を有す
る従来の張力帯鋼の構造がふたと容器の開口とともに第
１図および第２図に部分平面図および断面図て示されて
いる。

なお容器の開口は第２図にのみ示されている。第１図お
よび第２図において帯鋼とふたの切欠部が図示されてい
る。しかし帯鋼は連続しているとともにふたの部分は単
なる延長であつて、それらの始まりは第１図に示，され
ている。第２図に示されているように、容器の壁１０は
外部に突出させられてリム部または巻縁１１が形成され
、該リム部または巻縁１１は容器の開口の領域を補強す
る。

容器の開口には通常Ｕ字形の環．状の溝または凹部１３
を有するふた１２が設けられている。密閉リング１４が
容器のリム部１１と密閉しうるように連結させるために
凹部１３に設けられている。帯鋼１６がふた１２の円周
に配置されている。張力帯鋼１６の２つの端部１７，１
８が第１図に第１の位置（閉じられた位置）で示されて
いるようにギャップ部またはスロット部１９を形成する
。第２図の断面図に示されているように、張力帯鋼１６
は相互にくさび形となるように配置され、ブリッジまた
は脚部２３により相互に連結されている２つの面または
辺２１，２２を有し、該ブリッジ２３が帯鋼作動装置２
４を通常のスナップラッチで支えている。帯鋼作動装置
２４は帯鋼１６の端部１７近くでブリッジ２３に回動し
うるように取りつけられたハンドル２６と、張力帯鋼１
６の円周にその端部１８近くで回動しうるように固定さ
れた２つの密閉部材２７，２８とから構成されている。
なお密閉部材２７，２８Ｌはハンドル２６と回動しうる
ように連結されている。ハンドル２６を第１図および第
２図に示されている位置から帯鋼１６とは離れる方向に
回動させると、帯鋼１６の端部１７，１８間のスロット
部１９の間隙または寸法は増大して第２の位置（開放位
置）に達し、帯鋼の直径は増大し、それにより帯鋼１６
はその一面２１がふた１２の円周領域において環状の凹
部１３に被着するように配置される。ハンドル２６を第
１図に示されている位置に戻すように回動させるときは
、帯鋼の端部１７，１８はスロット部１９が再度第１の
位置（閉鎖位置）に達するまでたがいに前進する。帯鋼
１６は円形の細長い部材なので、その端部１７，１８の
動きは、面２１，２２がふたの円周部（溝）１３および
開口のリム部１１を押圧し容器がふた１２により密封さ
れながら閉じられるように帯鋼１６の円周長および直径
を減少する。このように第１図および第２図に示されて
いる従来の張力帯鋼構造においては帯鋼１６は、帯鋼作
動装置２４が作動を開始したのちに、ふたおよび容器の
まわりに配置され、そののち回動するハンドル２６によ
り手動て締められる。さらに第１図および第２図から明
らかなように、帯鋼作動装置２４は休止位置にあるとき
には帯鋼１６の外周から実質的に突出しており、該帯鋼
作動装置２４のそれぞれ２つの部分は帯鋼１６上に溶着
されるためのそれぞれ６個の帯鋼作動装置２４および帯
鋼１６からつくられた複数の帯鋼構造に固有の欠点は別
にして、前述のような欠点を生じさせる。

本発明の張力帯鋼構造の好適な実施例が第３図に部分平
面図で、そして第４図に■−■線断面図でふたの部分と
容器の部分とともに示されている。

ここで再度、第１図および第２図と関連させて説明する
に、第３図および第４図には示されていない切欠かれた
部分は図面に記載された線を単に延長することによつて
形成しうる。第４図の容器の内壁３０は第２図の容器の
内壁１０に相当し容器の開口のまわりの通常のリム部（
巻縁）３１で終つている。

ふた３２が容器の開口のリム部３１上に載るように配置
されている。またふた３２には実質上円筒形の側部３３
が設けられている。該側部３はふた３２を容器の開口の
中心におくようにし、それにより密閉リング３５が挿入
された実質的にＵ字状の環状凹部３４がリム部３１上に
載せられる。容器の内壁に伸長している円形の突出部３
７がふた３２の中央部分３６と実質的に円筒形の側部３
３との間に設けられている。ふたの内壁３８は側部３３
と隣接しているが、実質的に円形の面３９により引離さ
れている。円形の面３９と内壁３８の両方とも、第５図
により詳細に説明されているが、複数のふたと張力帯鋼
からなる組立体を積重ねるための支持体として作用する
。張力帯鋼４０は細長の帯鋼部材から形成され、−テー
パ構造の上部帯鋼部４１と、ふた３２の円周部分（環状
凹部）３４を囲つているフランジ構造の下部帯鋼部４２
と、コンテナ３０の開口のリム３１とから構成されてい
る。

第４図に示されているように、フランジ構造の下部帯鋼
部４２は通常円筒形のまたはなんら係合しえないフラン
ジ部分として設けられており、鎖線で示されているフラ
ンジ部分５９のように曲げられて変形するまではリム部
３１とは係合しない。上部帯鋼部４１の上端はセッティ
ングリング４３を形成するように外側に曲げられる。セ
ッティングリング４３の機能は第５図において説明する
。テーパ構造の上部帯鋼部４１は単一の実質的に平坦な
リンク部材５１とハンドル４５とから構成されている帯
鋼作動部材を支えている。

第３図から明らかなようにリンク部材５１とハンドル４
５は張力帯鋼４０の外周以上には伸長しておらず実質上
上部帯鋼部４１の半径の幅により制限される。ハンドル
４５の作動端５６は上部帯鋼部４１をある程度こえて伸
長し下部帯鋼部４２の部分にまて達しうるが、張力帯鋼
４０の外周をこえる帯鋼作動装置の突出部は実質的にハ
ンドル４５の厚さに制限され作動装置は一般的に帯鋼の
輪部に一致するような形状につくられる。リンク５１の
一端は張力帯鋼４０の端部５４の近くで上部帯鋼部４１
と回動しうるように連結されている。

このような回動しうる連結は、たとえばパンチングなど
によりリンク５１の素材から直接突出させられて形成さ
れた中空リベット５３などからつくられているのが好ま
しく、該中空リベット５３は上部帯鋼部４１の開口を貫
通している。上部帯鋼部４１を貫通している中空リベッ
ト５３の端部は拡大されているかまたは周知のリベツテ
イングにより拡大されたひだがつけられており、それに
よりリンク５１はリベット５３のまわりを回動しうる。
リンク５１の他端は中空リベット５２によりハンドル４
５と回動可能なように連結されている。

しかしながらリベット５２はハンドル４５と一体に形成
されており、リンク５１の開口を貫通して上方向に伸長
している。またリベット５２の上端はリベツテイングの
方法で外周方向に拡げられておりリンク５１においてハ
ンドル４５が回動しうるように相互に連結されている。
作動端（グリップ端）５６と反対側のハンドル４５の端
は第３図に鎖線で示されている中空リベット４７によつ
て上部帯鋼部４１が回動しうるように連結されている。

なお第３図において中空リベット４７が鎖線で示されて
いるのは、リンク５１が第３図に示されているふたが係
合し帯鋼が収縮する位置にあるときは、中空リベット４
７はリンク５１に被覆されるからである。第４図に示さ
れているように中空リベット４７はハンドル４５と一体
に形成され、上部帯鋼部４１の開口を貫通し上部帯鋼部
４１においてハンドル４５が回動可能なように連結され
るためにその端部は拡大されているかまたは圧縮してひ
だがつけられている。リンク５１は張力帯鋼４０の端部
４８，５４の間に形成されたスロット部６０が第３図に
示されている第１の位置（閉鎖位置、すなわち帯鋼が収
縮する位置）にあるときは該スロット部にハンドル４５
の端部が延びてきて該スロット部の間隙を狭くする。ハ
ンドル４５がリベット４７のまわりを反時計方向、すな
わちその端部５６が張力帯鋼４０から離れる方向に回動
するときは、リンク５１の一端においてリベット５３が
回動し、他端においてリベット５２が回動する。

その結果、張力帯鋼４０の端部４８，５４はたがいに離
れるように移動し、スロット部６０は第２の位置（開放
位置）に達するまで広がる。なお第２の位置においては
張力帯鋼４０の直径および円周長もふた３２と離脱する
まで増大し、そのときにフランジ構造の下部帯鋼部４２
はリム３９と同様に符号５９で示されるように曲げられ
ている。本発明においては、張力帯鋼の開放〜密閉機能
は従来の張力帯鋼と同様であるが、本発明の張力帯鋼構
造と従来の張力帯鋼との本質的かつ顕著な差異は最初の
密閉操作、すなわち、たとえば給油所などで張力帯鋼が
コンテナーおよびそのふたに最初に適用されるときを考
慮すれば理解される。

すなわち第４図から明らかなように、たとえ帯鋼作動装
置４６およびスロット部６０が閉鎖位置にあるとしても
、ふた３２および実質的に円筒形の部分に形成された下
部帯鋼部４２を設けた張力帯鋼４０の組立体は容器３０
の内壁のリム部３１上に取付けられる。フランジ構造の
下部帯鋼部４２を通常の縁どり装置によりリム部が係合
する位置５９へと曲げて変形することにより、手によら
ずまた帯鋼作動装置４６を操作せずにふた３２で容器を
効果的に密閉しうる。しかしながら、いつたんこのよう
な最初の密閉操作がなされたのちは、帯鋼作動装置４６
は通常の方法でふた３２を有する容器３０を開放し、ま
た閉鎖するというようにくりかえし操作しうる。前述の
ように、本発明の張力帯鋼構造はふたとともに組立てら
れ、えられた組立体は積重ねることがてきる。

第５図に、それぞれ新しい張力帯鋼４０（なおフランジ
構造の下部帯鋼部４２は円筒形てある）からつくられた
３つのふたと張力帯鋼からなる組立体からなる積重ね部
分が部分断面図として示されている。第５図から明らか
なごと．く、下に位置するふたと張力帯鋼からなる組立
体の上部のふたはその円形の凹部３９が下部帯鋼部のセ
ッティングリング４３上に載置され、ふたの内壁３８に
より中心におかれている。第５図に示されている積重ね
は商品包装所において容器にふたを完全に自動化により
取付ける際には有効である。

すなわち個々の容器に内容物が自動操作により充填され
たのち、グリップ手段が積重ねの最上位のふたと張力帯
鋼からなる組立体を取り上げ、容器の開口部に配置する
。ついで自動化された曲げ装置または縁取り装置の操作
ヘッドによりフランジ構造の下部帯鋼部４２を第４図に
示されているリム部が係合位置５９にまで変形し、それ
により張力帯鋼４０はＵ字形の環状凹部３４とその間に
挿入された密封リング３５を容器の開口のリム部３１に
押圧する。なお、このようにフランジ構造の下部帯鋼部
４２を位置５９にまで曲げることは有効であるが、必ず
しも必須のことではなく、該下部帯鋼部４２は容器への
液体、ペーストまたは特定の固体などの充填に際してな
んら自動充填操作が適用されないならば張力帯鋼の製造
の際にあらかじめ位置５９にまｔ曲げておくこともでき
る。

本発明において使用する帯鋼作動装置の構造は種々の操
作上の利点を有する。

すなわち帯鋼作動装置は張力帯鋼の外周からは実質的に
突出しないので、第１の密閉操作において使用する縁取
り装置の障害物とはならない。さらに通常の使用におい
ては、従来の帯鋼作動装置に固有の、たとえば時として
予期しない作動が起るという欠点や操作者に対する危険
性が大きいなどといつた危険性および欠点ならびに容器
を回転させるときに生じる帯鋼周囲に取付けられた帯鋼
作動装置の破損などが避けられる。製造および価格の面
からいえば、本発明の張力帯鋼構造は従来の張力帯鋼よ
りも簡単に製造でき、より安価である。

商品の製造業者によつて供給された密閉されている容器
が前もつて開けられなかつたことを確認するためには、
適当な孔５７（第３図参照）がハンドル４５および上部
帯鋼部に設けられ、該孔５７にワイヤーなどが挿入され
該ワイヤーなどが結合されて輪を形成し、ついで品質保
証または同様の信用保証がなされる。なお、本発明を説
明するために示された前記実施例は当業者にとつて自明
の変更を行なつてもよい。本発明はそれらの変更にのみ
限定されるものではないが、それらの変更には張力帯鋼
およびその作動装置の材質、寸法および形状の選択が含
まれる。また本発明はその精神および特許請求の範囲に
記載の範囲を逸脱しないかぎり、本明細書において開示
した実施例に加えられるすべての改良をも含みうる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ふたのリム部および容器の開口のリム部を実質的に
   包囲している細長の帯鋼部材と、実質的に半径方向の幅
   を変えうるスロット部を形成するように配置している該
   帯鋼部材の第１および第２の端部と連結された帯鋼作動
   手段とから構成され、前記細長の帯鋼部材は前記ふたと
   係合しうるテーパ構造の上部帯鋼部と容器の開口のリム
   部を包囲しうるフランジ構造の下部帯鋼部とからなり、
   前記帯鋼作動手段は前記上部帯鋼部が前記ふたと係合し
   ている第１の位置と前記上部帯鋼部が前記ふたからはず
   されている第２の位置との間の前記スロット部の幅を変
   えることができ、かつ前記細長の帯鋼部材の第１の端部
   の近くで前記上部帯鋼部に回動しうるように取りつけら
   れた第１の端部を有する単一の実質的に平坦なリンク手
   段と、前記細長の帯鋼部材の第２の端部の近くで前記上
   部帯鋼部に回動しうるように取りつけられた第１の端部
   を有する平坦なハンドルとからなり、前記リンク手段の
   第２の端部が該ハンドルにその第１の端部から一定の間
   隔をあけた位置で回動しうるように取りつけられており
   、さらに該帯鋼作動手段は前記スロット部が前記第１の
   位置にあるときは前記細長の帯鋼部材の表面の輪郭の形
   状と実質的にふたをリム部が設けられた開口を有する容
   器に着脱自在に固着しうる張力帯鋼。 ２ 前記容器のリム部が設けられた開口、ふたおよび細
   長に帯鋼部材が実質的に円形であり、前記帯鋼作動手段
   は曲げられておりその半径方向の幅が前記細長の帯鋼部
   材の外径と内径の差により実質的に制限される特許請求
   の範囲第１項記載の張力帯鋼。 ３ 前記フランジ構造の下部帯鋼部は、前記スロット部
   が前記第１の位置にあるときに前記容器のリム部を設け
   た開口に被置され、ついで曲げられて前記帯鋼作動手段
   を操作せずに前記容器のリム部を設けた開口と係合させ
   るために円筒形である特許請求の範囲第１項記載の張力
   帯鋼。 ４ 前記細長の帯鋼部材の半径方向に切断した断面が実
   質的にＶ字形の形状であり、その形状の一面が前記テー
   パ構造の上部帯鋼部であり、他面が前記フランジ構造の
   下部帯鋼部である特許請求の範囲第２項記載の張力帯鋼
   。 ５ 前記ハンドルの半径方向に切断した断面が実質的に
   Ｌ字形の形状であり、その形状の一面が前記上部帯鋼部
   上に伸長しており、他面が前記上部帯鋼部から前記フラ
   ンジ構造の下部帯鋼部の一部分に伸長している特許請求
   の範囲第２項記載の張力帯鋼。 ６ 前記上部帯鋼部が、それぞれ前記ふたの一つと係合
   している複数の張力帯鋼を積重ねたときに、前記ふたの
   円周凹部に被置されうる位置どりリングを形成している
   オフセット端部を有する特許請求の範囲第２項記載の張
   力帯鋼。 ７ 前記帯鋼作動手段の回動可能な連結が、前記リンク
   手段およびハンドル手段に設けられた中空リベットによ
   り形成されている特許請求の範囲第１項記載の張力帯鋼
   。 ８ 前記ハンドル手段には孔が設けられており、該孔は
   前記スロット部が前記第１の位置にあるときとは締着お
   よび密閉制御手段を被置するために前記上部帯鋼部の他
   の孔と適合しうるように配置されている特許請求の範囲
   第１項記載の張力帯鋼。 ９ 前記リンク手段は前記スロット部が第１の位置にあ
   るときにはその上に伸長している特許請求の範囲第１項
   記載の張力帯鋼。 １０ ふたと、該ふたの円周部と係合しうる上部帯鋼部
   とスロット部とを有し、さらに前記ふたの円周部および
   容器の開口のリム部に係合している第１の位置とその円
   周長が増加し前記リム部からはすれて容器からふたを取
   りはずされる第２の位置との間のスロット部の幅を変化
   させうる帯鋼作動手段を有する張力帯鋼を用いて、（ａ
   ）前記張力帯鋼に、前記スロット部が前記帯鋼作動手段
   により前記第１の位置に維持されるときに容器の開口の
   リム部を被置しうる開口を形成する下部帯鋼部を設け、
   （ｂ）前記帯鋼作動手段を、その一端が前記スロット部
   に隣接する前記上部帯鋼部の第１の端部において回動し
   うるように取つけられた実質的に平坦なリンクとその一
   端が前記スロット部に隣接する前記上部帯鋼部の第２の
   端部において回動しうるように取りつけられた実質的に
   平坦なハンドルとを有し、前記リンクの他端が前記スロ
   ット部に隣接する前記上部帯鋼部の第２の端部において
   回動しうるように取りつけられており、かつ前記スロッ
   ト部が前記第１の位置にあるときには前記張力帯鋼の表
   面の形状と実質的に一致しうるように形成されてなる前
   記リンクの伸長部として前記上部帯鋼部に配置し、（ｃ
   ）前記スロット部が前記第１の位置にあるばあいには前
   記ふたと張力帯鋼を手動で係合して組立体を形成し、（
   ｄ）該組立体を容器の開口のリム部に被置する前記下部
   帯鋼部により形成された開口を有する容器の開口上に配
   置し、（ｅ）容器の開口のリム部と係合させるために前
   記下部帯鋼部を曲げて変形させ、前記帯鋼作動手段をな
   んら操作せずして前記ふたを容器に固着することにより
   容器の開口を密閉する張力帯鋼を用いる容器の密閉方法
   。