JPS604476A - 角度調節型サドル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は取付角度の調節が可能な乗物サドルに関する。

自転車のサドルは、自転車フレームの立パイプに嵌め高
さ位置を調節して固定されたシートポストの上端に取付
けられている。

立パイプの角度は自転車のデザインによって若干異なり
があっても、サドルはこの立パイプの角度に関係なくサ
ドルトップが略水平となる様に取付角度を修正して固定
し且つ乗り手の好みに応じて前下り或は削土りに角度調
節されることが要求される。

この要求を満すため、従来はシートポストの上端にやぐ
ら、菊座、菊座裏金、菊座ボルト、ナツトから成る取付
金具を設け、サドルには母線を装着して取付金具によっ
て母線を挾み、サドルを角度調節可能に固定している。

ところが上記の場合、取付金具の部品点数が多く、組み
立てに手間が掛かり、又、菊座ボルトの両端に螺合した
ナツトが外部に露出しているため、乗り手の大腿がナツ
トに当って傷付けられる虞れがある。

そこで第１６図、第１７図に示す如く部品点数が少なく
、ナツトが外部に露出しない構造の取付金具も提案され
ている（実開昭５１−１．５６１．５２、米国特許第４
．１４．２．８１３号）。

上記取付金具はシートポスト（４）の上端に前後方向に
彎曲した支持部（５）を突設し、支持部（５）上に該支
持部の彎曲面（５１）に対応する彎曲面（８１）を有す
中間部材（８）を載せ、サドルの母線（９）に押え板（
８２）を被せ、支持部（５）、中間部材（８）及び押え
板＋８２）を貫通してボルト（６）を挿入し、ナツト（
３）で締め付けている。

中間部材（８）のボルト孔（８３）はサドルの前後方向
に延びる長孔に形成されており、ボルトを緩めることに
より中間部材（８）を支持部（５）の彎曲面（５１）に
沿ってすべらせ、中間部材（８）と押え板（８２１との
間に挾持した母線（９）の押え角度を変えて、サドル角
度は自由に調節出来る。

」二足取付金具の場合、その側面にはボルト頭及びナツ
トが露出しないため、乗り手がサドルの取付具によって
傷付けられることはなく、しかも部品点数が少なくて済
むので組み立ても簡単である。

」二足２つの従来の取付金具は何れもサドルの母線を挾
持してサドルを支えるものであり、サドルに母線を張る
ことが不可欠である。

しかし母線をサドルへ取付けるための設備と手間が掛か
ってコストアップとなる。

又、サドルの幅が広いと長時間のサイクリングによって
股ずれを起すので、サドル幅は狭いことが望ましいが、
サドル幅は母線の存在によって狭くすることには限界が
あった。

〔本発明の技術的課題〕

本発明はサドル巾を細く出来、乗り手を傷付ける横向き
突出した突出物が存在せず、且つコストの低減を図るこ
との出来る角度調節式サドルを実現することを目的とす
る。

〔本発明の構成〕

本発明のサドルは、サドルベースに受部、シートポスト
に支持部を夫々突設し、受部及び支持部にはサドルの前
後方向に向って彎曲し互いに対応する彎曲面を有してお
り、夫々の彎曲面を嵌合して受部と支持部を一致させ、
受部と支持部の一方の彎曲面からネジ軸を突出し他方の
彎曲面を貫通して内ネジ部材によって締結すると共に、
ネジ軸が突出し貫通する２つの彎曲面の何れか一方にサ
ドルの前後方向に伸びネジ軸の移動を許す長孔を開設し
たことを特徴とする特 〔本発明の作用〕 ネジ軸を緩め、→ツードルに対しその先端が上向き或は
下向きになる様に力を加えると、受部が支持部の彎曲面
に沿って回転中心を変位させることなく移動する。

サドルを所望の角度に保ち、ネジ軸を締め付ければ支持
部に受部が固定され、サドルの角度調節と固定が完了す
る。

支持部或は受部の長孔分だけ受部は支持部」二を辷って
移動出来、この範囲内でサドルの角度調節が可能となる
。

〔本発明の特有の効果〕

メッキ仕−ヒげした高価な母線を用いないため、材料コ
スト及び用線を取付けるための手間が掛からず、又サド
ル幅を狭めることに制限を受けず、細幅のサドルを実現
出来る。

又、部品点数が少ないので構造が簡素化され、組立て作
業の作業性が向」―する。

以下図面に示す実施例に基づき、本発明を具体的に説明
する。

サドルベース（１）は硬質合成樹脂で形成され下面には
ベース（１）の先端側から後部側に向けて延び、途中で
二股に分かれたメインリブ（１１）及びサドルベース（
１）の側壁（１２）とメインリブ（１１）との間に繋が
った補助リブ（１３）がベース１１）と一体に形成され
ている。

メインリブ（ＩＩ）　ノ二股壁（ｌｌａ）　（ｌｌｂ）
間に受部（２）が配設されている。

受部（２）はアルミニウム等の軽合金によって形成され
、下面はサドルベースの前後方向に曲率半径的３０ｍｍ
で半円状に膨らんでおり、上面は平坦に形成されている
。

受部（２）はその上面がサドルベース（１）の下面に、
両側面がサドルベース（１）の二股壁（ｌｌａ）　（ｊ
ｌｂ）に喰い込む様にインサート成形されベース（１）
に固定されている。

尚、サドルベース（１）と受部（２）との結合は上記実
施例のインサート成形によって行なう外に、二股壁（１
１，８）　（１，１ｂ）にボルト締めし或はベース（１
）が金属製であれば溶接による固定も出来る。

受部（２）の彎曲面（（２）には彎曲方向と直交する方
向に幅狭の溝条と突条が密なるピッチで交互に並んだ辷
止め（２３ａ）が施されている。

更に受部（２）の彎曲面（２３）にはネジ穴（２６）が
開設され後記するボルト（６）に螺合する内ネジ部材を
兼ねている。

シートポスト（４）の上端には前記受部（２）を支える
板状の支持部（５）が後方に向けて溶接固定されている
。

支持部（５）は受部（２）の彎曲面Ｇ■に沿う様に彎曲
しており、受部（２）側に向く彎曲面（５１）には受部
（２）の彎曲面（２□□□の辷止め（２３ａ）に噛み合
う辷止め（５１，８’）が施されている。

支持部（５）の略中夫には前後方向に長孔（７）が開設
されている。

支持部（５）の下面側に座金（６１）が当てられ、座金
（６１）、支持部（５）を貫通してボルト（６）が挿入
され受部（２）のネジ穴Ｃ６）に螺合されている。

サドルの角度を調節するにはボルト（６）を緩め、受部
（２）と支持部（５）の互いの辷止め（２３ａ）　（５
１，８）の噛み合いを外し、サドルベース（１）の先端
を」二向き、或は下向きに所望の角度だけ傾ければ可い
。

これによって受部（２）は回転中心を変位することなく
支持部（５）の彎曲面（５１）に沿って回わる。

ボルト（６）を締付ければ受部（２）と支持部（５）の
互いの辷止め（２３ａ）　（５１ａ）が噛み合い、両部
材は再び強固に締結される。

尚、第９図に示す如く１本のパイプの先端を扁平にプレ
スして、切欠き加工及び曲げ加工してシートポスト（４
）と支持部（５）と一体に形成することも出来る。

受部（２）は第１実施例と同様にしてサドルベースに固
定されており、受部の中央に下向きにネジ軸（６ｂ）が
突設されている。

シートポスト（４）の長孔（７）に前記ネジ軸（６ｂ）
を嵌め、座金（６１）を介してナツト（３）で締結する
。

受部（２）は両側面に上向きに突片（２１）　（２１）
を有し、該突片（２１）を含む両端をサドルベース（１
）の二股壁（ｌｌａ）（Ｔ１．ｈ）＋こ埋設して固定さ
れている。

受部（２）とサドルベース（１）との結合を強化し且つ
サドルを軽ｌ化するため、突片（２］）及び受部（２）
の両端面に夫々複数の穴（２りを開設して樹脂を穴（２
２）中に充満させている。

受部（２）の」二面とサドルベース（１）の下面との間
は後記する締付ナツト（１）の挿入空間（１０）が形成
され、受部（２）の−に面は下面の彎曲面（２３）に合
わせて円弧溝（２４）が開設されている。

受部（２）の略中央部には前後方向に伸びる長孔（７）
が貫通開設され、該長孔（７）は彎曲面（２３）に向け
て前後方向に広がって扇状を呈している。

シートポスト（４］に突設した円弧状の支持部（５）に
は貫通孔＋５２）が開設されている。

該孔及び受部（２）の長孔（７）を貫通してボルト（６
）が上向きに挿通され、該ボルトは受部（２）とサドル
ベース山下面との間の空間（１０）に配置されたナツト
（３）に螺合して支持部（５）と受部（２）を着脱可能
に締結している。

ナツト（３）の下面は受部（２）の円弧溝（２４）に沿
う円弧面（３Ｉ）に形成され、該溝（２４）に摺接可能
に嵌まっている。

ボルト（６）を締めれば受部（２）従ってサドルベース
（１）を受部（２）の長孔（７）分だけ角度調節出来る
。

受部（２）、ナツト（３）は第３実施例と同様のもので
ある。

支持部（５）は段付円筒状に形成され、下部の小径部（
５３）がシートポスト４）の」二端に固定されている。

支持部（５）の上部大径部（５４）はシートポスト（４
）の外径に対応しており、その上面には受部（２）の彎
曲面（２３）に対応する彎曲面（５１）が形成され且つ
彎曲面（５１）には受部（２）に噛み合う辷止め（５１
，８）が施されている。

支持部（５）の軸心の貫通孔（５２）に対し、シートポ
スト４）の下端からボルト（６）を挿通し、該ボルト（
６）を前記同様受部（２）の長孔（７）に嵌めナラｌ−
＋３＋で締付ける。

サドルの角度調節の際のボルト（６）の緩め及び締付は
作業はシートポスト（４）を自転車フレームの立パイプ
から外し、長尺の回転工具をシートポスト（４）の下端
から挿入して行なう。

受部（２）及びナツト（３）は第３実施例と同様のもの
である。

シートポスト（４）の」一端に該ポストと同意にネジ軸
（６ａ）が４−、向きに突設されている。

ネジ軸（６ａ）に肉厚環状の支持部（５）が回転自由に
嵌まっている。

支持部（５）の」−面は前記同様の辷止め（５１ａ）付
きの彎曲面（５１）が形成されている。

ネジ軸（６ａ）を受部（２）の長孔（７）に嵌めてシー
トポスト（４）を回わすことによってネジ軸（６ａ）を
ナツト（３）に螺合出来る。

サドルの角度調節は、シートポスト（４）を自転車フレ
ームの縦パイプから外し、シートポスト（４）を逆方向
に回してネジ軸（６ａ）を緩めることによって、受部（
２）と支持部（５）の結合は外れるから、シートポスト
１４）の角度を自由に変えることが出来る。

受部（２）及びナツト（３）は第６図に示す第３実施例
と同様のものであり、受部（２）に長孔（７）が開設さ
れている。

支持部（５）はシートポスト（６）上端に固定された平
板状の支持部本体（５５）と該本体（５５）と受部（２
）との間に挟圧され上面が受部（２）の彎曲面（２３）
に対応した彎曲面（５１）を有する補助板（５６）とで
構成され、補助板（５Ｇ）及び支持部本体（５５）にも
前後方向に長孔（７ａ）　（７ｂ）が開設されている。

更に支持部本体（５５）の上面、補助板価の下面及び彎
曲上面には長孔（７ａ）と直交する方向に突条と溝条が
密なるピッチで並んだ辷止めが施されている。

支持部本体印、補助板価及び受部（２）の夫々の長孔（
７＋　（７ａ）　（７ｂ）　全貫通してボルト（６）全
挿通し、ナツト（３）にて止める。

ボルト（６）を緩めることにより、サドルの角度調節が
行なえることは勿論、第１３図に鎖線で示す如く支持部
本体（５５）に対する補助板（圃の位置を前後にずらせ
ることにより、サドルを前後方向に位置調節することが
出来る。

尚、補助体（５６１へのボルト挿通孔は長孔（７ｂ）で
なくとも実施可能である。

第７実施例（第１４図に示す） 第１〜第６実施例は何れも受部（２）及び支持部（５）
は互いの彎曲面が真円状に彎曲していたが、第７実施例
では彎曲面を多角形に形成したものである。

受部（２）と支持部（５）の両管曲面（２３＋　＋５１
＋の各角部は１８０度に近い鈍角である。

この場合、受部及び支持部は彎曲面の角が当って回転を
止めるから、彎曲面（２３］　＋５１１に辷止めのため
の溝条及び突条を形成する必要はない。

第８実施例（第１５図に示す） 第１〜第７実施例は何れも受部（２）と支持部（５）の
彎曲面（２３）　ｆｉｌ）は中央部がサドルベース（１
）から遠去かる方向に彎曲しているが、第８実施例では
上記とは逆に受部（２）の彎曲面（２３）は凹み、支持
部（５）の彎曲面（５１）が膨らんでいる。第１５図で
は支持部（５）に長孔（７）を開設した例を示している
が、これに限定されることはなく、第１〜第７実施例を
応用出来るのは勿論である。

尚、受部（２）及び支持部（５）の彎曲面（２■１５１
）が真円状に彎曲している実施例の場合、彎曲面に対す
る溝条と突条による辷止め（２３ａ）　（５Ｃ）を省略
してもサドルに特に強い衝撃を与えることがない限り、
ネジ締結だけで十分サドルの角度は維持され、乗り手の
体重が掛かる程度ではサドルが辷り動くことはない。

尚、本発明は上記構成に限定されることはなく特許請求
の範囲に記載の技術範囲内で種々の変形が可能であるの
は勿論である。

【図面の簡単な説明】 第１図は第１実施例のサドルの斜面図、第２図は同上の
サドルの長手方向に沿う断面図、第３図は同上のサドル
の幅方向に沿う断面図、第４図は同一ヒの受部及び支持
部の斜面図、第５図は第２実施例の斜面図、第６図は第
３実施例の斜面図、第７図は同上のサドルの幅方向に沿
う断面図、第８図は同りのサドルの長手方向に沿う断面
図、第９図はシートポストと支持部の他の実施例の斜面
図、第１０図は第４実施例の要部断面図、第１１図は第
５実施例の要部断面図、第１２図は第６実施例の受部及
び支持部の斜面図、第１３図は同上のサドルの長手方向
に沿う断面図、第１４図は第７実施例の要部断面図、第
１５図は第８実施例の要部断面図、第１６図は従来例の
斜面図、第１７図は同上の断面図である。 ｔｌｊ・・・サドルベース　（２１・・・受部（２３）
・・・彎曲面　（３）・・・ナツト（４）・・・シート
ポスト　（５）・・・支持部６１）・・・彎曲面　（７
）・・・長　孔（＋７）　ＡＡ 特開昭ＧＯ−４４７６（８）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ■　サドルベース（１）に直接に固定され下面がベース
   （１）の前後方向に彎曲した受部（２）と、シートポス
   ト（４）の上端に設けられ受部（２）の彎曲面（２３）
   に対応する彎曲面（５１）を−上面に形成した支持部（
   ５）と、互いの彎曲面［２３＋　＋５１＋を嵌合した受
   部（２）と支持部（５）とを着脱可能に締結するための
   ネジ軸及び該ネジに螺合する内ネジ部材とで構成され、
   受部と支持部の何れか一方には前後方向に伸びる長孔（
   ７）が開設されている角度調節型サドル。 ■　受部（２）はネジ孔（２６）を有して内ネジ部材を
   兼ね、支持部（５）に長孔（７）が開設されネジ軸は支
   持部（５）の長孔（７）を貫通して受部（２）に螺合し
   たボルト（６）である特許請求の範囲第１項に記載のサ
   ドル。 ■　受部（２）にネジ軸（６ｂ）が突設され支持部（５
   ）に長孔（７）が開設されている特許請求の範囲第１項
   に記載のサドル。 ■　受部（２）に長孔（７）が開設され、ネジ軸は支持
   部（５）を貫通して長孔（７）に嵌まったボルト（６）
   であり、内ネジ部材は受部（２）の上面に摺接可能に配
   備したナツト（３）である特許請求の範囲第１項に記載
   のサドル。 ■　支持部（５）はシートポスト（４）の外径と略等し
   い外径を有し、シートポストの上面へシートポストと同
   心に配置して固定され、ボルト（６）はシートポスト（
   ４）の内部から支持部（５）を回転自由に貫通して外部
   に突出している特許請求の範囲第４項に記載のサドル。 ■　受部（２）に長孔（７）が開設され、シートポスト
   （４）の上端にポストと同心にネジ軸（６ａ）が突設さ
   れ、支持部（５）が該ネジ軸（６ａ）に回転可能に嵌ま
   っている特許請求の範囲第１項に記載のサドル。 ■　支持部（５）はシートポスト１４）に固定された平
   板状支持部本体（５５）と該本体（５５１と受部（２）
   との間に挟圧される補助板（５６）とで形成され、支持
   部本体に長孔（７ａ）　、補助板（５６）にネジ軸挿通
   孔が開設されている特許請求の範囲第４項に記載のサド
   ル。 ■　支持部（５）と受部（２）の互いの彎曲面＋５１）
   　［２３）には彎曲方向と直交する方向に溝条と突条が
   交互に並んだ辷止め（５１ａ）　（２３ａ）が形成され
   ている特許請求の範囲第１項に記載のサドル。 ■　彎曲面は各角部が鈍角の正多角形面である特許請求
   の範囲第１項に記載のサドル。 ［相］　受部（２）の彎曲面（２３）は膨らんでおり、
   支持部（５）の彎曲面（５１）は凹んでいる特許請求の
   範囲第１項に記載のサドル。 ０　受部（２）の彎曲面（２３）は凹んでおり、支持部
   （５）の彎曲面（５１）は膨らんでいる特許請求の範囲
   第１項に記載のサドル。