JPS6041313B2 - 放送用受信機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は放送用受信機、特に時計機能を有するとともに
、時刻信号を含む信号伝達手段を有する放送用受信機に
関する。

従来、放送用受信機は単に受信機館を有するものが中心
であった。

しかし近年の多機能化の風潮によりラジオ＋ＴＶ十レコ
ーダといったものが増加し、時計機能を有するものが多
く見られるようになつた。ところで、時計サイドから見
ると水晶時計の出現により時計の精度は飛躍的に向上し
、年差数秒と言われるようになってきた。

しかし、時計の精度がいくら向上したところで、毎年１
〜２回ある「うるう秒」を処理することは出来ない。こ
の「うるう秒」を自動的に処理いまとんど誤差のない時
計とするには放送の時報等によって時計を規正する等、
いわゆる外部規正手段が必要となってくる。この外部規
正手段を時計に付加する場合、クロツクにおいては問題
があまりないが、腕時計においては、スペース、消費電
力、アンテナ等の問題から放送用受信回路を腕時計内に
設けることは好ましくない。従って、時計内に直接放送
用受信機を設けるのではなく、関接的に利用する必要が
ある。本発明は上記の点から考えて、家庭内にある放送
用受信機によって時計の時刻規正を行なうことを目的と
するものであり、そのような手段を有する放送用受信機
を提供するためになされたものである。

以下図面に従って説明すると、図は本発明の一実施例を
示すブロック図であり、ラジオまたはテレビ等の放送用
受信機Ａ内の発振部、出力端には分周部６、計時部７、
デコーダ部８、表示素子９より成る時計部Ｂが接続され
、音声検波部２の出力端には増中部３及びフィルタ部４
が、フィルタ部４出力機には時刻規正部５が、時刻規正
部５の出力端は前記分周部６及び計時部７の規正入力端
に、データセレクタ部１０の入力端は計時部７の出力端
に、変調部１１の信号入力端はデータセレクタ部１０出
力端に、搬送波入力端は分周部６の途中出力端が、電力
増中部１２の入力端は変調部１１の出力端が接続され出
力端には送信素子１３が接続され構成されている。さて
動作であるが、周知のテレビまたはラジオの受信機内の
発振部１に用いられる水晶などの振動子発振力を分周部
６にて分周し、計時部７でカウントしてデコーダ部８を
介して液晶、ＬＥＤ、けし、光表示管等の表示素子９に
より表示されており、この部分は常に電源が供給される
ようになっていて、周知の時計部Ｂを構成している。

ところで音声検波部２からフィルタ部４によりたとえば
時報音をとり出し、該時報音を利用して時刻規正部５よ
りの出力により時計Ｂに時刻規正を行う。また、計時部
７の時刻情報はデータセレクタ部１０１こよりスタート
信号、エンド信号などを含む時間的にシリァルな時刻情
報に変換される。変調部１１にて分周部６の適当な分周
段からの出力または発振部１からの出力である搬送波は
該シリアルな時刻情報によって変調され、電子増中部１
２で増中された後、アンテナ、発光素子、スピーカ等の
発音素子など送信素子１３によって外部の腕時計、クロ
ック等に時刻規正をすべ〈送出される。ここで、時刻規
正部５及びフィル夕部４等は常に動作している必要はな
く、たとえば時計部Ｂ‘こタイマを設けることによって
朝の７時とか正午などの数１０秒前頃から自動的に電源
が入り、また受信機ＡもＮＨＫなど時報を行う局に自動
的に切換え電源を投入することが可能であり、このよう
な方法で受信機に付いている時計機能部自体の精度を保
つとともに、常時、または適時に高信頼度の時刻情報を
含む信号を外部に送出することができる。以上のように
、従釆時計としての精度は「うるう秒」を処理すること
ができず従って年差±１秒以内という時計はあり得ない
が、これを克服するために放送電波等を利用する場合、
腕時計などの小型のものにおいては放送電波を直接受信
するには困難が多かった。

従って本発明では人々の周辺に非常に多く存在する、テ
レビ．ラジオなどの放送用受信機に時報などの時刻情報
によって規正される時計機能を付加し、さらに該時計機
能からの時刻情報を含む信号を送出する手段を設けるこ
とにより、極めて信頼性の高い時刻情報を光とか超音波
とか電磁波などの腕時計内に入り易い手段によって伝達
することができる。しかも家庭内のテレビを本発明の構
成にしておくと、その近傍内の送受信ということに限定
すれば腕時計のような小型なものにもある程度の小型低
消費電力の受信機館を付加することは可能であり、全く
容易にテレビに付加された時計部Ｂよりの精確な時刻情
報等を腕時計で受信して、該腕時計の時刻を規正するこ
とができる。よって、本発明による放送用受信機を提供
することにより、それ自身が極めて高精度な時計となる
とともに、他の時計を自動的に時刻修正可能な装置とし
て利用することができ、その効果は非常に大きい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す簡単なブロック図である
。 Ａ・・・・・・放送用受信機、Ｂ・・・・・・時計部、
１・・・・・・発振部、２・…・・音声検波部、３・・
・・・・増中部、４・・・・・・フィルタ部、５・・…
・時刻規正部、６・・・・・・分周部、７・・・・・・
計時部、８…・・・デコーダ部、９・・・・・・表示素
子、１０・・・・・・データセレクタ、１１・・…・変
調部、１２・…・・電力増中部、１３…・・・送信素子
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 受信機内の発振用振動子の発振出力を分周する分周
   部、該分周部出力をカウントする計時部、該計時部のデ
   コーダ、該デコーダ部に接続される表示素子により構成
   される時計部、前記受信機内の音声信号検波部出力また
   は音声増幅部出力に接続されるフイルタ部、該フイルタ
   部出力に接続される時刻規正部、該時刻規正部出力に制
   御入力端を接続される前記分周部及び計時部、該計時部
   出力端に接続されるデータセレクタ部、該データセレク
   タ部出力により前記振動子発振出力もしくは分周部の途
   中段出力を変調する変調部、該変調部出力を電力増幅す
   る電力増幅部、該電力増幅部出力を送信する送信素子よ
   り少なくとも構成されたことを特徴とした放送用受信機
   。