JPS6040962B2 - 転写層を有する合成樹脂成形品の製造法 - Google Patents
転写層を有する合成樹脂成形品の製造法Info
- Publication number
- JPS6040962B2 JPS6040962B2 JP18544680A JP18544680A JPS6040962B2 JP S6040962 B2 JPS6040962 B2 JP S6040962B2 JP 18544680 A JP18544680 A JP 18544680A JP 18544680 A JP18544680 A JP 18544680A JP S6040962 B2 JPS6040962 B2 JP S6040962B2
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- synthetic resin
- transfer
- film
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- resin
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- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、転写フィルムを用いて熱可塑性合成樹脂板
に転写を施こし、ついで同板を所要形状に熟成形して、
転写層を有する合成樹脂成形品を製造する方法に関する
。
に転写を施こし、ついで同板を所要形状に熟成形して、
転写層を有する合成樹脂成形品を製造する方法に関する
。
従釆、上記のような成形品は、第１図イに示すように、
支持フィルム１と剥離層２と保護層３と金属蒸着層４と
接着剤層５とからなる転写フィルム６を、接着剤層５側
にて、所定の熱可塑Ｉ性合成樹脂板７に熱圧着し、つい
で同図口に示すように支持フィルム１を剥離層２ととも
に剥離して、転写層を有する合成樹脂ラミネート板８を
作成し、ついで同板８を所要形成に熟成形することによ
り作っていた。
支持フィルム１と剥離層２と保護層３と金属蒸着層４と
接着剤層５とからなる転写フィルム６を、接着剤層５側
にて、所定の熱可塑Ｉ性合成樹脂板７に熱圧着し、つい
で同図口に示すように支持フィルム１を剥離層２ととも
に剥離して、転写層を有する合成樹脂ラミネート板８を
作成し、ついで同板８を所要形成に熟成形することによ
り作っていた。
しかし、この方法の場合、ラミネート板８の基板をなす
合成樹脂板７が、その製板時の一触延伸により生じた歪
のために熱成形時に収縮し、そのため転写層すなわち金
属蒸着層４にしわが生じ、均一な平滑金属肌を有する成
形品を作れないという問題があった。本発明者らは、上
記の問題に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、金属蒸着層を
有するポリエステルフィルムを熱可塑性合成樹脂板に貼
合せてこれを熟成形した場合、金属蒸着層に上記のよう
なしわが生じないという知見を得、この発明による転写
層を有する合成樹脂成形品の製造法を完成した。
合成樹脂板７が、その製板時の一触延伸により生じた歪
のために熱成形時に収縮し、そのため転写層すなわち金
属蒸着層４にしわが生じ、均一な平滑金属肌を有する成
形品を作れないという問題があった。本発明者らは、上
記の問題に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、金属蒸着層を
有するポリエステルフィルムを熱可塑性合成樹脂板に貼
合せてこれを熟成形した場合、金属蒸着層に上記のよう
なしわが生じないという知見を得、この発明による転写
層を有する合成樹脂成形品の製造法を完成した。
この発明は、添付図面に示すように、成形用の熱可塑性
合成樹脂板７に支持フィルム１と金属蒸着層４を有する
転写フィルム６で転写を施こし、ついで転写層を有する
合成樹脂板７を所要形状に熱成形するに当り、上記支持
フィルム１としてポリエステルフィルムを用い、転写後
に同フィルム１剥離しないで熟成形を行なうことにより
上記金属蒸着層４にしわを有しない熟成形品を得ること
を特徴とする。成形用の熱可塑性合成樹脂板としては、
アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン（Ａ既）樹脂
、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ＭＭＡ樹脂等の
厚さ０．２〜５．０脚のものが好ましい。
合成樹脂板７に支持フィルム１と金属蒸着層４を有する
転写フィルム６で転写を施こし、ついで転写層を有する
合成樹脂板７を所要形状に熱成形するに当り、上記支持
フィルム１としてポリエステルフィルムを用い、転写後
に同フィルム１剥離しないで熟成形を行なうことにより
上記金属蒸着層４にしわを有しない熟成形品を得ること
を特徴とする。成形用の熱可塑性合成樹脂板としては、
アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン（Ａ既）樹脂
、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ＭＭＡ樹脂等の
厚さ０．２〜５．０脚のものが好ましい。
転写フィルムとしては、市販のものがそのまま用いられ
る。たとえば、第１図イに示した転写フィルム６、同転
写フィルム６から保護層３を除いたもの、これらフィル
ムの剥離層２をシリコン、ワックス等の離型層で置換し
たもの等である。ここで支持フィルムは、たとえばポリ
エチレンテレフタレートのように、熱時の抗張力が大き
くかつ収縮性の小さいポリエステル樹脂製のものであっ
て、厚さは１９〜２３仏が好ましい。剥離層は、塩化ビ
ニル系樹脂、アクリル系樹脂、セルローズ、フェノール
系樹脂、ヱポキシ系樹脂、シリコン系樹脂等よりなる。
保護層は、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂等よりなる。金属蒸着層は、ク。ム、アル
ミニウム、銅等の金属を厚さ０．０３〜０．１ｒに真空
葵着させたものである。接着剤層はアクリル系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂、ポリアミド系樹脂等よりなる感熱タイプのもので
ある。第１図イに示す転写フィルム６を、第２図イに示
すように、所定の熱可塑性合成樹脂板７に接着剤層５側
にて熱圧着する。
る。たとえば、第１図イに示した転写フィルム６、同転
写フィルム６から保護層３を除いたもの、これらフィル
ムの剥離層２をシリコン、ワックス等の離型層で置換し
たもの等である。ここで支持フィルムは、たとえばポリ
エチレンテレフタレートのように、熱時の抗張力が大き
くかつ収縮性の小さいポリエステル樹脂製のものであっ
て、厚さは１９〜２３仏が好ましい。剥離層は、塩化ビ
ニル系樹脂、アクリル系樹脂、セルローズ、フェノール
系樹脂、ヱポキシ系樹脂、シリコン系樹脂等よりなる。
保護層は、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂等よりなる。金属蒸着層は、ク。ム、アル
ミニウム、銅等の金属を厚さ０．０３〜０．１ｒに真空
葵着させたものである。接着剤層はアクリル系樹脂、塩
化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリオレフィン系
樹脂、ポリアミド系樹脂等よりなる感熱タイプのもので
ある。第１図イに示す転写フィルム６を、第２図イに示
すように、所定の熱可塑性合成樹脂板７に接着剤層５側
にて熱圧着する。
こうして同板７に転写を施こす。この熱圧着は、通常、
温度１５０〜２５０ｑｏにて圧力１０ｋ９／肌程度で行
なわれる。こうして第２図口に示すように、転写フィル
ム６と合成樹脂板７とからなるラミネート板９を作成す
る。ついでこのラミネート板９を加熱軟化した後、減圧
ないし加圧成形あるいは折曲げ成形等により所要形状に
熟成形する。この発明の方法によれば、加熱によっても
金属蒸着層にしわが生じない。
温度１５０〜２５０ｑｏにて圧力１０ｋ９／肌程度で行
なわれる。こうして第２図口に示すように、転写フィル
ム６と合成樹脂板７とからなるラミネート板９を作成す
る。ついでこのラミネート板９を加熱軟化した後、減圧
ないし加圧成形あるいは折曲げ成形等により所要形状に
熟成形する。この発明の方法によれば、加熱によっても
金属蒸着層にしわが生じない。
その理由は、明確ではないが、つぎのように考えられる
。すなわち、熱時の拡張力が大きくかつ収縮性が小さい
という性質を有するポリエステルフィルムを支持フィル
ムとして用い、これを剥離しないでラミネート板の熟成
形を行なうので、支持フィルムがラミネート板の基板を
なす熱可塑性合成樹脂板の熱収縮を抑制し、そのためラ
ミネート板の金属黍着層はしわを生じない。この発明は
以上のとおり構成されているので、金属蒸着層に全くし
わを生じることなく、均一な平滑金属肌を有する成形品
を作成することができる。
。すなわち、熱時の拡張力が大きくかつ収縮性が小さい
という性質を有するポリエステルフィルムを支持フィル
ムとして用い、これを剥離しないでラミネート板の熟成
形を行なうので、支持フィルムがラミネート板の基板を
なす熱可塑性合成樹脂板の熱収縮を抑制し、そのためラ
ミネート板の金属黍着層はしわを生じない。この発明は
以上のとおり構成されているので、金属蒸着層に全くし
わを生じることなく、均一な平滑金属肌を有する成形品
を作成することができる。
また熟成形時には支持フィルムを剥離しないので、成形
品を商品として使用するまで、支持フィルムは金属黍着
層の保護膜の役目も果し、この点でも有利である。参考
例 成形用の熱可塑性合成樹脂板として、ＡＢＳ樹脂製の厚
さ１．０雌の押出板を用意し、これの片面に、支持フィ
ルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルムを有し
かつ蒸着層としてク。
品を商品として使用するまで、支持フィルムは金属黍着
層の保護膜の役目も果し、この点でも有利である。参考
例 成形用の熱可塑性合成樹脂板として、ＡＢＳ樹脂製の厚
さ１．０雌の押出板を用意し、これの片面に、支持フィ
ルムとしてポリエチレンテレフタレートフィルムを有し
かつ蒸着層としてク。
ム蒸着層を有する市販の転写フィルム（レオナルド・ク
ルッ社製、商品名クルッ・スタンピングフオィル、品番
７１６７１／０２）を、温度２３０ｑ０、圧力１０ｋ９
で熱圧着した。こうして転写フィルムと押出板とからな
る厚さ１．０３脚のラミネート板を作成した。ついでこ
のラミネート板を切断して１２×１２伽の２枚の正方形
片を作成し、一方の片において転写フィルムを構成する
支持フィルムを剥離し、また他方の片はそのままとした
。こうして２枚の試料片を作成した。そしてこれらの試
料片をＪＩＳＫ−斑７３に準じた方法で温度１３０午０
にて３０分間加熱した。加熱後の外観および加熱伸縮率
を下記表１に示す。また加熱前後の金属肌の顕微鏡写真
（倍率１０倍）を第３〜６図に示す。
ルッ社製、商品名クルッ・スタンピングフオィル、品番
７１６７１／０２）を、温度２３０ｑ０、圧力１０ｋ９
で熱圧着した。こうして転写フィルムと押出板とからな
る厚さ１．０３脚のラミネート板を作成した。ついでこ
のラミネート板を切断して１２×１２伽の２枚の正方形
片を作成し、一方の片において転写フィルムを構成する
支持フィルムを剥離し、また他方の片はそのままとした
。こうして２枚の試料片を作成した。そしてこれらの試
料片をＪＩＳＫ−斑７３に準じた方法で温度１３０午０
にて３０分間加熱した。加熱後の外観および加熱伸縮率
を下記表１に示す。また加熱前後の金属肌の顕微鏡写真
（倍率１０倍）を第３〜６図に示す。
これら写真において、ヘアラインは入射光源に対し平行
とした。表１ 実施例 参考例と同じ手法によって２枚の正方形ラミネート片を
作成した。
とした。表１ 実施例 参考例と同じ手法によって２枚の正方形ラミネート片を
作成した。
そしてやはり一方の片において支持フィルムを剥離し、
他方の片はそのままとし、２枚の試料片を作成した。つ
いでこれら試料片を真空成形機に固定し、ＡＢＳ押出板
の側から温度１４ぴ０にて軟化させた後、真空成形して
３０×３０×２肌の箱体を成形した。その結果、支持フ
ィルムを剥離した試料片を成形して得た箱体は、転写属
すなわち金属葵着層に無数のしわが生じたのに対し、支
持フィルムを剥離しないものは、成形前の金属肌と何ら
変らないしわなし金属肌を有していた。
他方の片はそのままとし、２枚の試料片を作成した。つ
いでこれら試料片を真空成形機に固定し、ＡＢＳ押出板
の側から温度１４ぴ０にて軟化させた後、真空成形して
３０×３０×２肌の箱体を成形した。その結果、支持フ
ィルムを剥離した試料片を成形して得た箱体は、転写属
すなわち金属葵着層に無数のしわが生じたのに対し、支
持フィルムを剥離しないものは、成形前の金属肌と何ら
変らないしわなし金属肌を有していた。
第１図は従釆例を示す転写フィルムおよび合成樹脂板の
断面図、第２図はこの発明の実施例を示す第１図相当の
断面図、第３図、第４図は支持フィルムを剥離した場合
の加熱前後の金属肌を示す顕微鏡写真、第５図、第６図
は支持フィルムを剥離しない場合の加熱前後の金属肌を
示す顕微鏡写真である。 １・・・…支持フィルム、４・・・・・・金属蒸着層、
６…・・・転写フィルムｏ第１図 第２図 第３図 繁４図 第５図 第６図
断面図、第２図はこの発明の実施例を示す第１図相当の
断面図、第３図、第４図は支持フィルムを剥離した場合
の加熱前後の金属肌を示す顕微鏡写真、第５図、第６図
は支持フィルムを剥離しない場合の加熱前後の金属肌を
示す顕微鏡写真である。 １・・・…支持フィルム、４・・・・・・金属蒸着層、
６…・・・転写フィルムｏ第１図 第２図 第３図 繁４図 第５図 第６図
Claims (1)
- １ 成形用の熱可塑性合成樹脂板７に、支持フイルム１
と金属蒸着層４を有する転写フイルム６で転写を施こし
、ついで転写層を有する合成樹脂板７を所要形状に熱成
形するに当り、上記支持フイルム１としてポリエステル
フイルムを用い、転写後に同フイルム１を剥離しないで
熱成形を行なうことにより上記金属蒸着層４にしわを有
しない熱成形品を得ることを特徴とする転写層を有する
合成樹脂成形品の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18544680A JPS6040962B2 (ja) | 1980-12-25 | 1980-12-25 | 転写層を有する合成樹脂成形品の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18544680A JPS6040962B2 (ja) | 1980-12-25 | 1980-12-25 | 転写層を有する合成樹脂成形品の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57107811A JPS57107811A (en) | 1982-07-05 |
| JPS6040962B2 true JPS6040962B2 (ja) | 1985-09-13 |
Family
ID=16170929
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18544680A Expired JPS6040962B2 (ja) | 1980-12-25 | 1980-12-25 | 転写層を有する合成樹脂成形品の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6040962B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH062555U (ja) * | 1992-06-11 | 1994-01-14 | 株式会社ユアサコーポレーション | 蓄電池用把手 |
-
1980
- 1980-12-25 JP JP18544680A patent/JPS6040962B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH062555U (ja) * | 1992-06-11 | 1994-01-14 | 株式会社ユアサコーポレーション | 蓄電池用把手 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57107811A (en) | 1982-07-05 |
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