JPS6036828Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は室内の比較的高い所に据付けて使用する壁掛等の
空気調和機に係り、特にその遠隔制御装置に関するもの
である。

一般にこの種の空気調和機は、室内の比較的高い所にあ
る壁等に空気調和機本体（例えばセパレート側空気調和
機室内ユニット）を据付け、この本体と多数の電線をま
とめてなるケーブルにより電気的に接続されたリモート
コントローラーヲ容易に手の届く高さに位置せしめ、操
作を楽に行なえるようにしているが、その操作位置は、
本体の下方の一定位置に決定されており、操作の度にそ
の操作位置まで行かねばならず、面倒なものであつた。

又ケーブルの大きさは太く室内の景観を損うもので、ケ
ーブルを延長して使用勝手の良い位置へリモートコント
ローラーを設置又は移動して使用することには不向きで
あった。

そこでこの様な、欠点を解消する手段として、赤外線や
超音波を利用した、ワイヤレス式の遠隔制御装置を用い
ることが考えられ実用化されているが、この様なワイヤ
レス式の遠隔制御装置では、リモートコントローラーの
保管場所が定まらず、紛失等の恐れがあり、送受信の面
でも、指向性、到達距離、外来ノイズの影響、室内の状
況等によっては送受信ミスが生ずる等の欠点を有してい
た。

本案はかかる点に鑑みて考案されたもので、光信号を送
信する送信回路を備えた光リモートコントローラーをオ
プチカルケーブルを介して空気調和機本体に連結し、光
リモートコントローラーを、空気調和機本体に設けた運
転制御操作部若しくは空気調和機本体に電気ケーブルを
介して接続するリモートコントローラー等と併用するこ
とにより、今まで通りの運転操作を行なえる上に、電気
ケーブルより細いオプチカルケーブルの使用によって光
リモートコントローラーを部屋の入口や使用者が望む位
置に係止したり必要に応じ移動したりして任意の位置で
運転操作を行なえるようになし、室内の景観を損うこと
なく操作時の利便性を向上すると共に信号の伝達ミスの
ない信頼性の高いものを提供できるようにしたものであ
る。

以下図面に示した本案の実施例について詳細に説明する
。

空気調和機本体１は例えばセパレート型空気調和機の室
内ユニットで、室内の比較的高い所にある壁等に据付け
られており、その前面には運転制御操作部２を設けると
共に下方には多数の電線をまとめてなる電気ケーブル３
によりリモートコントローラー４を吊下支持している。

而して、上記運転制御操作部２及びリモートコントロー
ラー４は従来周知の如く、操作に伴ってそれに応じた信
号を制御回路５に入力腰この制御回路５により駆動回路
６を制御させることにより運転の停動、温度調節、風量
切換え等の制御を行なうものである。

又、上記空気調和機本体１はオプチカルケーブル（オプ
チカルファイバー及び樹脂製の半導体ケーブル等を含む
。

）７を介して光リモートコントローラー８を連結してい
る。

この光リモートコントローラー８はスイッチ９、抵抗１
０、電源電池１１及び発光ダイオード１２よりなる送信
回路を備え、スイッチ９の閉成により発光ダイオード１
２を発光させて赤外線信号即ち光信号を送信するもので
あり、送信された光信号はオプチカルケーブル７を通し
て空気調和機本体１側の受信回路１３に導かれる。

受信回路１３は光信号を受信してこれを電気信号に変換
するフォトトランジスタ１４、抵抗１５，１６．１７及
びトランジスタ１８により形成され、光信号の受信によ
り制御回路５に信号を入力して駆動回路６により空気調
和機の運転、停止を行なわせるものである。

而して、上述構成の空気調和機にあっては、オプチカル
ケーブル７が電気ケーブル３より細い為該オプチカルケ
ーブル７の長さを長くして光リモートコントローラー８
を部屋の入口や使用者の望む位置に配置したり自由に移
動させたりしたところで室内の景観を損うことがなくな
り、従って光リモートコントローラー８を使用者自身任
意の位置におくことにより、操作の必要な時最も手近な
所にある操作部即ち運転制御操作部２、リモートコント
ローラー４及び光リモートコントローラー８を適宜選択
して運転操作でき、操作の利便性が向上する。

又、光リモートコントローラー８はオプチカルケーブル
７により空気調和機本体１に連結されている為紛失する
恐れがなく、さらには光信号がオプチカルケーブル７を
通してフォトトランジスタ１４に受信される為指向性、
到達距離、外来ノイズ或いは室内の状況による送受信ミ
スもなくなり、信頼性の高い遠隔制御を行なえる。

尚、上述実施例における光リモートコントローラー８は
運転、停止のみ制御するものであるが、光信号を増すこ
とにより温度、風量、タイマ一時間等の制御も容易に実
現できるものであり、実施例のものに限定されるもので
はない。

又、運転制御操作部２若しくはリモートコントローラー
４の一方を省略してもよく、要は少なく何れか一方を具
備するものであれば、本案の要旨を逸脱するものではな
い。

以上本考案によれば、空気調和機本体に設けた運転制御
操作部若しくは空気調和機本体に電気ケーブルを介して
接続するリモートコントローラーの少なくとも何れか一
方を具備するものにおいて、上記運転制御操作部若しく
はリモートコントローラーとは別個に、光信号を送信す
る送信回路を備えた光リモートコントローラーと、上記
空気調和機本体にあって光信号を受信し運転を制御する
受信回路と、光リモートコントローラーと空気調和機本
体とを連結して光信号を受信回路に導くオプチカルケー
ブルと、を設けたので、固定的な上記運転操作制御部若
しくは電線で接続されたリモートコントローラーに加え
て上記光リモートコントローラを例えば手元など所望の
位置に適宜移動して併用することができる。

従って、光リモートコントローラーを移動させて手元に
置いておけば、従来の固定的に壁面にリモコン操作部を
設けたもののようにいちいち操作部の所まで行って操作
するというような面倒さはなく、又ワイヤレスリモコン
だけを備えたもののように紛失防止のために本体にワイ
ヤレスリモコンを収納するというような手間が入らずし
かも本体側で操作したい時には手元のリモコンはそのま
までも上記操作部若しくは電線で接続されたリモートコ
ントローラーの操作によって行うことができる。

というように非常に使い勝手に優れる。しかもこの場合
、光リモートコントローラーは本体とオプチカルケーブ
ルで接続されているので、通常太い電気的なケーブルで
接続する場合に比べて見栄えが良くしかも移動がしやす
く非常に使い勝手が優れ、又ワイヤレス式の遠隔操作装
置を用いる場合に比べてリモートコントローラーの紛失
の恐れがなく、送受信の面でも指向性、到達距離、外来
ノイズの影響、室内の状況（例えば障害物の存在）等に
よって送受信ミスがない信頼性の高い遠隔制御操作を行
うことができる。

【図面の簡単な説明】 第１図ａ、 ｂは本案空気調和機の正面図及び側面図、
第２図は同上回路説明図である。 １：空気調和機本体、２：運転制御操作部、３：電気ケ
ーブル、４：リモートコントローラー、７：オプチカル
ケーブル、８：光リモートコントローラー、１３：受信
回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 空気調和機本体に設けた運転制御操作部若しくは空気調
   和機本体に電気ケーブルを介して接続するリモートコン
   トローラーの少なくとも何れか一方を具備するものにお
   いて、 上記運転制御操作部若しくはリモートコントローラーと
   は別個に、 光信号を送信する送信回路を備えた光リモートコントロ
   ーラーと、上記空気調和機本体にあって光信号を受信し
   運転を制御する受信回路と、光リモートコントローラー
   と空気調和機本体とを連結して光信号を受信回路に導く
   オプチカルケーブルと、を設けたことを特徴とする空気
   調和機。