JPS6034400Y2 - 酸性廃液の処理装置 - Google Patents

酸性廃液の処理装置

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JPS6034400Y2
JPS6034400Y2 JP12708083U JP12708083U JPS6034400Y2 JP S6034400 Y2 JPS6034400 Y2 JP S6034400Y2 JP 12708083 U JP12708083 U JP 12708083U JP 12708083 U JP12708083 U JP 12708083U JP S6034400 Y2 JPS6034400 Y2 JP S6034400Y2
Authority
JP
Japan
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waste liquid
acidic waste
filter
treatment
shells
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Expired
Application number
JP12708083U
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English (en)
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JPS6035797U (ja
Inventor
肇 田辺
一也 大浦
Original Assignee
株式会社 ほくさん
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はディーゼルエンジンの排気ドレインの如き酸性
廃液を、中和にて浄化処理するための装置に関する。
排気熱の回収装置を具備したディーゼルエンジン、又は
ディーゼルエンジン使用機器の排気熱交換器内等にあっ
て、凝縮する排気ドレインはPH2前後の強酸性廃液で
あるから、本来はこれを中和処理した後廃棄すべきにも
拘わらず、排出量が少量であるため現実にはそのまま土
中等に廃棄浸透させてしまことが多い。
しかし、これを放置すれば土壌の汚染のみならず、建築
物の基礎構造物等に対する酸による腐食などの公害問題
を引き起すことになり、少量の排出とはいえ、これに対
する措置が必要である。
このような酸性廃液に対する処理が等閑視されている原
因につき検討するに、従来この種の廃液をアルカリによ
り中和処理するためには、その中和剤として、薬品を使
用するものが多く、この場合には水酸化ナトリウム(N
aOH)、炭酸ナトリウム(NaCO3)、酸化カルシ
ウム(Cab)、消石灰(Ca (OH)2)等が用い
られているが、このように薬品を使用すれば、可成り高
価につくことになるところから、どうしてもその購入を
差し控える傾向となり、従ってどうしても不満足な処理
とならざるを得す、たとえ十分な薬品を調達できたとし
ても薬品による処理のための特別な付帯設備と人的管理
とが要求され、この結果少量廃液の処理までは、手が回
らないことになる。
そこで薬品の使用量に適度な歯止めを与えるため、或程
度以上の酸性度を有する廃液のみを中和処理することも
考えられているが、これには廃液のpH値を注意深く計
測しなければならないだけでなく、廃液に対する中和剤
の添加量も調節していかなければならず、この結果その
ための付帯設備とか労力を要求されることになるといっ
た難点がある。
そこで上記難点を解消すべく、石灰スラリやカーバイト
滓、高炉滓などの所謂アルカリ性廃棄物を活用すること
も既に実施されているが、このようなアルカリ性廃棄物
の場合には、当該スラッジが処理水と共に流出してしま
うため、添加量が極端に多くなってしまうといった難点
があった。
そこで本考案は、かかる難点を解消し、安価にして容易
に入手できる中和剤を活用することができ、人的管理を
要せずして連続的に酸性廃液の処理ができる処理装置を
提供しようとするのがその目的である。
以下図面に示す実施例について本考案を説明する。
第1図及び第2図において、1は無蓋円筒形状の処理槽
であって、その上端には、酸性廃液の導入口2を設ける
ため、図示例では上記処理槽1内の上端側に第2図に示
す如くすり林状とした廃液受け3の外周端を、処理槽1
の内周面に固着すると共に、その中央部には開口部3′
を設けるようにしており、従って前記導入口2は、同廃
液受け3から流下してきた廃液を上記開口部3′に集合
流下させる構成となっている。
さらに上記処理槽1の下位側には、上端が開口し、かつ
同開口部4′寄りにフィルター5が張設された受皿4を
内装し、一方、上記廃液受け3の開口部3′からは、集
合した酸性排液を当該受皿4内に流下させる連通管6が
下垂延設され、間管6の下端がスラッジを収容する上記
受皿4のフィルタ−5中央部に開設した開口部5′と連
結されている。
上記処理槽1にあって、上述の部材4.5.6の外側部
と処理槽1内面との間には破砕した貝殻または石灰石(
以下貝殻等と称す。
)7が、第2図に示すように処理槽1の中高位まで充填
されている。
尚、処理槽1の外周上部には、前記貝殻等7より稍高い
位置に処理された廃液を外部に排出させる溢出口8が開
口されていると共に、同温出口8には流出管9が下向き
に突設されている。
尚本装置を構成する部材には、その材質として耐強酸性
を有するポリエチレンまたはポリ塩化ビニール等を使用
するのが望ましい。
上記構成のものを使用するには排気熱回収装置を具備し
たディーゼルエンジンあるいはディーゼルエンジン応用
製品の排気熱交換器などから排出された酸性廃液を、ま
ず廃液受け3で採集する。
この採集された酸性廃液は開口部3′から連通管6を通
じて受皿4内に流下滞溜する。
排気ドレインは、比重の異なる種々雑多な夾雑物を含有
しており、比重の大きい混在物は同皿4の底部に沈下す
る。
すなわち、比重の大小に応じた混在物の層が受皿4内に
自然に形成されることになる。
このようにして酸性廃液が受皿4内に次々と流下してく
ると、遂に廃液面はフィルター5の下面に近接し、やが
て酸性廃液は、その上層部に浮遊する比重の小さい混在
物を、フィルター5により濾過された後、中和処理剤と
しての貝殻7が充填されている処理槽1内へと上昇して
くるのであり、この際、上記フィルター5により除去さ
れる浮遊物としては、カーボン粉などがある。
酸性廃液の上記上昇流出により当該廃液は貝殻等7内に
充満し、その廃液面は、やがて貝殻等7の上層面にまで
達する。
こ)で貝殻等7としては一定の粒度に破砕されたものを
充填しておくのがよく、上記酸性廃液は、当該粒状の貝
殻等7と一定時間にわたり接触することになり、この間
にあって貝殻等7のアルカリ性戊分と当該廃液との化学
反応が進行し、酸性廃液は中和されるのである。
この中和過程は次のように表わすことができる。
H”+S04+CaCO3−+CaSO4+HCO3−
HCO3″″十H+→H20+CO2 すなわち、第1段の反応において、酸性廃液中の水素イ
オン、硫酸イオンと貝殻8の主成分である炭酸カルシウ
ムとにより、硫酸カルシウムと重炭酸イオンを生じ、次
の第2段にて、上記重炭酸イオンが、水素イオンと結合
して、水と炭酸ガスとなるのである。
第3図は本願の処理槽を使用して実験した結果を示すも
ので、実験条件としては、攪拌していない廃液原水10
0rrLLに対し、破砕度0.’2’j/個の貝殻等7
を反応剤として用いた。
これによると、当初PH1,8の強酸度を示していた廃
液が、約12(転)間抜にはPH7になるという好結果
を得た。
次に、破砕度と中和処理所要時間との関係を調査するた
めに、PI−12,68のドレイン200mjを%理し
てPH7とする実験を行った結果、下記の表に示す数値
が得られた。
これによると、貝殻を粉末状にすると、処理時間が大巾
に短縮されることが知られる。
以上のように本考案は、処理槽1の上位側に酸性廃液を
受ける導入口2を設け、同種1の下位側には上端の開口
部4′にフィルター5が張設された受皿4を内装すると
共に、上記導入口2とフィルター5とを連通管6により
連結して、当該連通管6を同受皿4内に開口し、この処
理槽1内には貝殻等7を充填し、同種1の上部には溢出
口8を設けてなるので、従来のような廃棄による土壌汚
染や、単発的でかつ設備や労力を要する処理手段を回避
できるのみならず、PH値を処理作業中に常時測定する
ことなどなしに、連続的に廃液処理ができ、さらに水質
汚濁防止法が定める廃液用PH基準値に容易且確実に適
合させることがでる。
従って、本願に係る酸性廃液の処理装置は、近時特に要
求される公害防止、環境保全の一翼を担い得るのみなら
ず、処理剤として安価に且容易に得るとかできる貝殻等
7を使用するため、天然資源の有効な活用が可能となり
、また動力源も不要で省エネルギ一時代の要請にも応え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る処理装置の一実施例を示す平面図
、第2図は同側の縦断正面図、第3図は同実施例におけ
る実験結果である時間におけるPHの変化を示した図表
である。 1・・・・・・処理槽、2・・・・・・導入口、4・・
・・・・受皿、4′・・・・・・受皿の開口部、5・・
・・・・フィルター、6・・・・・・連通管、7・・・
・・・貝殻または石灰石、訃・・・・・溢出口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 処理槽の上位側には酸性廃液を受ける導入口を設け、上
    記処理槽の下位側には上端の開口部にフィルターが張設
    された受皿を内装すると共に、上記導入口とフィルター
    とを連通管により連結して、当該連通管を同受皿内に開
    口し、この処理槽内には貝殻または石灰石を充填し、か
    つ同種の上部には溢出口を設けてなる酸性廃液の処理装
    置。
JP12708083U 1983-08-17 1983-08-17 酸性廃液の処理装置 Expired JPS6034400Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12708083U JPS6034400Y2 (ja) 1983-08-17 1983-08-17 酸性廃液の処理装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP12708083U JPS6034400Y2 (ja) 1983-08-17 1983-08-17 酸性廃液の処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6035797U JPS6035797U (ja) 1985-03-12
JPS6034400Y2 true JPS6034400Y2 (ja) 1985-10-14

Family

ID=30288748

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JP12708083U Expired JPS6034400Y2 (ja) 1983-08-17 1983-08-17 酸性廃液の処理装置

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