JPS6032908B2 - 磁気ヘツドのスライダ傾き制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気ヘッドのスラィダ傾き制御方法、詳しくは
磁気ヘッドのスラィダ面が媒体面に平行になるごとく調
整する方法に関するものである。

磁気ディスク装置あるいは磁気ディスクカートリッジ装
置等は、通常、第１図に示すごとく複数枚の媒体１を回
転軸２に固定し、該媒体１の各々に対応した位置に複数
個の磁気ヘッド３をキャリッジ４によって保持し、該キ
ャリッジ４はリニャーモータあるいはパルスモータ（図
示せず）等によって前記媒体１に対し半径方向矢印５に
レール６に沿って移動する構造となっている。上記構造
において通常媒体１を交換する場合、あるいは媒体が一
定の回転数に到達するまでの期間等において、上記キヤ
リッジ４は最も後退した位置（図中、右方）に待機させ
られている。

上記、待機位置での磁気ヘッド３はロードノアンロード
機構によって保持されている。やがて媒体１が所定の回
転数に達した後、上記キャリツジ４は媒体１の回転中心
に向って所定の速度で移動し、あらかじめ設定された位
置まで移動するとロードノアンロード機構が解除され、
磁気ヘッド８のスプリング７が自由となり第２図Ａに示
すようにスライダ８を加圧する。

上記スライダ８は媒体１の上にあるため丁度加圧力と浮
上力とが釣合うことによって上記スライダ８は浮動する
。

一般に磁気ヘッドのスラィダ面が媒体面に浮動する動作
をロードと云い、逆に上記浮動状態を解除する動作をア
ンロードと呼ぶ。上記のごとく磁気ヘッド８のロード時
において従来磁気ヘッドのスラィダ８の面が媒体１の面
に浮動する瞬間において、スラィダ面が媒体面に平行で
ない場合、すなわち第２図Ｂのごとくスラィダ８が傾き
、該スラィダの角８′が媒体１の面に接触し、該スラィ
ダ面および媒体面に損傷を与え、さらに上記損傷が多く
なるとライト／リードのエラーを生じたり、あるいは致
命的なヘッドクラッシュを生じ、逆のアンロード時にお
いても同様の問題がある。さらに浮動中においても上記
のごとくスラィダ面が媒体面に平行でない場合、上記ス
ライダが斜めの状態にて浮動するため上記同様の障害を
発生するといった問題点があった。

本発明は上記問題点に鑑みなされたものであって、その
目的とするところはスラィダ面の傾きを該スラィダ傾き
制御用の測定器によって制御し、媒体面に平行とする磁
気ヘッドのスラィダ傾き制御方法を提供することにある
。

上記目的達成のため本発明の特徴とするところは、浮動
型へッドーこおいて、該ヘッドが媒体面に対し浮上しよ
うとする状態と同様の関係位置において、上記へッドの
スラィダ面に可視光線を照射し、該可視光線の反射光線
を角度目盛を設けたスクリーン上に投影し、ジンバルま
たはサポートアームを曲げることにより、上記スライダ
面の傾きを制御するごとくしたことにある。

以下本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第３図は本発明のスラィダ傾き制御用の測定器によって
制御する方法を説明するための構成図である。

図に示すごとく、磁気ヘッド３の組立完成体を装置に取
付けた場合と同一条件の取付を可能とするブロック９に
設置し、さらに装置と同様の関係位置において矢印１２
の方向に移動可能なカム１１に、磁気ヘッドのサポート
フレーム１０のランプ部１３を乗せ、前記磁気ヘッド３
のスラィダ面の一部が丁度仮想媒体面に接触したと予想
されるあらかじめ設定した位置になるごとくカム１１を
移動する。

上記実装時と同様の位置において、レーザ２２から照射
光１４をスクリーン１５の中央の穴１６を通しスラィダ
８の面に照射し、その反射光１７を上記スクリーン１５
の面に反射光点１８を当てる。

上記スクリーン１５の表面にスラィダの傾き角度を示す
目盛り及び傾き距離１９並に許容範囲２０を画いた図を
配置する。

上記スクリーン１５に投影されたスラィダ８からの反射
光点１８の座標からスラィダ８の面の傾きを測定するこ
とができるが、その測定値が希望する傾きより大きい場
合、前記磁気ヘッド８のジンバル２１あるいはサポート
フレーム１０の一部に塑性変形を与えることによってス
ラィダ８の傾きを、スクリーン１５上に予め画いた許容
範囲の円形２０の中に反射光点１８が入るごとく調整す
る。

上記はランプロード／アンロード機構について磁気ヘッ
ドのスラィダ面の傾きの測定および制御方法について説
明したが、その他一般的にロードノアンロードする磁気
ヘッドの全てについても適用することが可能である。

以上説明したごとく本発明による磁気ヘッドのスラィダ
傾き制御方法であれば磁気ヘッドのスラィダ面および媒
体面における接触による損傷を防止することができ、磁
気ヘッドおよび媒体の寿命を長くし、かつ高信頼度を有
する装置を得ることが可能となり、その効果は極めて大
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な磁気ディスク装置の構成を示す側断面
図、第２図Ａは磁気ヘッドと媒体の関係を示す側面図、
第２図Ｂは上記Ａ図の磁気ヘッドの傾きを示す図、第３
図は本発明のスラィダの傾き制御方法を説明する斜視図
である。 図において、１・・・・・・媒体、２・・・・・・回転
軸、８・・・・・・磁気ヘッド、４・・・・・・キャリ
ッジ、５・・・・・・移動方向、６・・・・・・レール
、７・・・・・・磁気ヘッドのスプリング、８……スラ
イダ、９……ブロック、１０”””サポートフレーム、
１１”””力ム、１２”””力ムの移動方向、１３・・
・・・・サポートフレームのランプ部、１４…・・・照
射光、１５・・・・・・スクリーン、１６・・・…中心
穴、１７……反射光、１８・…”反射光点、１９・・・
・・・傾き距離目盛、２０・・・・・・傾き許容範囲、
２１……ジンバル、２２……レーザーを示す。 第１図 第２図 （々｝ 第２図 ｒａ） 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 浮動型ヘツドにおいて、該ヘツドが媒体面に対し浮
   上しようとする状態と同様の関係位置において、上記ヘ
   ツドのスライダ面に可視光線を照射し、該可視光線の反
   射光線を角度目盛を設けたスクリーン上に投影し、該投
   影位置に応じてジンバルまたはさぽーとあーむを曲げる
   ことにより、上記スライダ面の傾きを制御するごとくし
   たことを特徴とする磁気ヘツドのスライダ傾き制御方法
   。