JPS6029615Y2 - 潤滑装置 - Google Patents
潤滑装置Info
- Publication number
- JPS6029615Y2 JPS6029615Y2 JP8459181U JP8459181U JPS6029615Y2 JP S6029615 Y2 JPS6029615 Y2 JP S6029615Y2 JP 8459181 U JP8459181 U JP 8459181U JP 8459181 U JP8459181 U JP 8459181U JP S6029615 Y2 JPS6029615 Y2 JP S6029615Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- camshaft
- journal
- housing
- drive element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
本考案は、ＯＨＣ型動弁機構を備えた内燃機関において
、その動弁機構のカム軸にディストリビュータ、燃料ポ
ンプ等の補機類のドライブ要素を設けた場合のその要素
の潤滑装置に関するものである。
、その動弁機構のカム軸にディストリビュータ、燃料ポ
ンプ等の補機類のドライブ要素を設けた場合のその要素
の潤滑装置に関するものである。
例えばディストリビュータのドライブギヤを潤滑する場
合に、従来はロッカカバー内からディスハウジング内に
オイルを導いて潤滑し、そのハウジングの油面規制孔を
介してオーバフローしたオイルはディスハウジングから
外部配管によりクランクケース室に戻す方法が一般的で
あったが、このような外部配管のためにホースのクラン
プ部からオイルが洩れるおそれがあり、またディスハウ
ジングの複雑化によりコスト高となっていた。 更に動弁系への潤滑後のロッカカバー内のオイルを利用
するので、ディスハウジング内へのオイルの導入が難し
く、油量の不足によりギヤが摩耗し易い。 加えてクランクケースに戻す方式では４サイクル２気筒
機関のように３６０度クランクでケース圧変動が大きい
場合は、オイルが戻りにくく更にはケース圧でディスハ
ウジング内へのオイル導入が不足する等の問題がある。 なお、オイルを回転軸等を利用して水平方向に送る方法
として、従来例えば実公昭４１−１２２４５号公報にみ
られるような先行技術があるが、これは歯車の歯みぞと
、それに連続して形威された溝を用いるものであり、歯
車が油溜めに隣接して配置される場合のみに適用が限ら
れ、更にオイルを供給するという一方向の作用だけしか
行い得ない。
合に、従来はロッカカバー内からディスハウジング内に
オイルを導いて潤滑し、そのハウジングの油面規制孔を
介してオーバフローしたオイルはディスハウジングから
外部配管によりクランクケース室に戻す方法が一般的で
あったが、このような外部配管のためにホースのクラン
プ部からオイルが洩れるおそれがあり、またディスハウ
ジングの複雑化によりコスト高となっていた。 更に動弁系への潤滑後のロッカカバー内のオイルを利用
するので、ディスハウジング内へのオイルの導入が難し
く、油量の不足によりギヤが摩耗し易い。 加えてクランクケースに戻す方式では４サイクル２気筒
機関のように３６０度クランクでケース圧変動が大きい
場合は、オイルが戻りにくく更にはケース圧でディスハ
ウジング内へのオイル導入が不足する等の問題がある。 なお、オイルを回転軸等を利用して水平方向に送る方法
として、従来例えば実公昭４１−１２２４５号公報にみ
られるような先行技術があるが、これは歯車の歯みぞと
、それに連続して形威された溝を用いるものであり、歯
車が油溜めに隣接して配置される場合のみに適用が限ら
れ、更にオイルを供給するという一方向の作用だけしか
行い得ない。
本考案は、このような問題を解消すべくなされたもので
、ディストリビュータ、燃料ポンプ等の補機類のドライ
ブ要素をカム軸の一端にジャーナル及びその軸受部と隣
接して形威し、且つドライブ要素のハウジングをロッカ
カバー内から分離して設置するようにし、カム軸ジャー
ナルの軸受部を潤滑したオイルを利用して、このオイル
をハウジング内に循環することによりそこに常時一定量
貯え、ドライブ要素を適正に潤滑することを要旨とする
。
、ディストリビュータ、燃料ポンプ等の補機類のドライ
ブ要素をカム軸の一端にジャーナル及びその軸受部と隣
接して形威し、且つドライブ要素のハウジングをロッカ
カバー内から分離して設置するようにし、カム軸ジャー
ナルの軸受部を潤滑したオイルを利用して、このオイル
をハウジング内に循環することによりそこに常時一定量
貯え、ドライブ要素を適正に潤滑することを要旨とする
。
以下、図面を参照して本考案の一実施例を具体的に説明
すると、図示のものは本考案をデイストリビュータのド
ライブギヤに適用したものであり第１図ないし第３図に
おいて、符号１はクランクケース、２はシリンダヘッド
、３はシリンダヘッド２に被着されるロッカカバーであ
り、これらのシリンダヘッド２とロッカカバー３との境
界部にＯＨＣ型動弁機構のカム軸４が水平に架設しであ
る。 そして、カム軸４の一端のジャーナル４ａには若干径の
大きい鍔５を介してディストリビュータドライブギヤ６
が一体形成され、これに対してシリンダヘッド２側のジ
ャーナル軸受部７が段付きの筒状に形成され、ジャーナ
ル４ａを軸受部７小径側に嵌合してカム軸４を回転自在
に軸受している。 これによりドライブギヤ６はカム軸４のジャーナル４ａ
とその軸受部７の隣りにおいてロッカカバー３の外に突
出するようになり、かかるギヤ６を覆い且つディストリ
ビュータを取付は支持するディスハウジング８が軸受部
７の大径側開口部に嵌合して取付けられる。 ディスハウジング８の内部にはカムスラスト受部９が突
設されて鍔５に当接してあり、第１図のようにディスト
リビュータ１０がカム軸４の上部略水平に取付けられて
そのドリブンギヤ１１を上記ギヤ６に噛合している。 また更に、上記カム軸４のジャーナル軸受部７の内周面
７ａにおいて略１／２の高さ位置に油孔１２が開口して
ジャーナル４ａと軸受部７の隙間にオイルを供給し、カ
ム軸４の回転によりそのオイルをジャーナル４ａの全周
に付着して潤滑するようになっている。 一方このような軸受部内周面７ａの上記油孔開口位置か
らカム軸回転方向進み側の所定の高さ位置に給油溝１３
が、この給油溝１３から更にカム軸回転方向進み側の略
同じ高さ位置に排油溝１４がそれぞれ軸受部７の軸方向
に沿って凹設されている。 給油溝１３は第２図、第４図のようにディスハウジング
８の方に向って下り勾配に形成されジャーナル４ａと軸
受部７の隙間のオイルをハウジング８側に供給するよう
にしてあり、これに対し排油溝１４はロッカカバー３の
方に向って下り勾配に形成されてディスハウジング８内
に必要以上に溜ったオイルをオーバフローするようにし
てあり、これらのｉ１３，１４でディスハウジング８内
に常時ドライブギヤ６の一部が没する程度のオイルが貯
留される。 本考案はこのような構成であるから、機関運転時カム軸
４の回転によりそれぞれと一体的なドライブギヤ６及び
ドリブンギヤ１１を介してディストリビュータ１０が回
転動作する。 そしてこのとき、油孔１２によりカム軸４の一端のジャ
ーナル４ａと軸受部７の隙間に供給されてその部分を潤
滑するオイルの一部が、給油溝１３で捕捉されその傾き
により自然落下して順次ディスハウジング８内に供給さ
れ、これに対しそのハウジング８内に必要以上溜ったオ
イルは排油溝１４によりロッカカバー３内に戻される。 こうしてカム軸ジャーナル４ａを潤滑したオイルがその
隣りのディスハウジング８に循環してそこに一定量のオ
イルが貯溜されることで、ドライブギヤ６はオイルに浸
りながら回転してそのドライブギヤ６自体及びそれと噛
合うドリブンギヤ１１の潤滑が直接行われるのである。
すると、図示のものは本考案をデイストリビュータのド
ライブギヤに適用したものであり第１図ないし第３図に
おいて、符号１はクランクケース、２はシリンダヘッド
、３はシリンダヘッド２に被着されるロッカカバーであ
り、これらのシリンダヘッド２とロッカカバー３との境
界部にＯＨＣ型動弁機構のカム軸４が水平に架設しであ
る。 そして、カム軸４の一端のジャーナル４ａには若干径の
大きい鍔５を介してディストリビュータドライブギヤ６
が一体形成され、これに対してシリンダヘッド２側のジ
ャーナル軸受部７が段付きの筒状に形成され、ジャーナ
ル４ａを軸受部７小径側に嵌合してカム軸４を回転自在
に軸受している。 これによりドライブギヤ６はカム軸４のジャーナル４ａ
とその軸受部７の隣りにおいてロッカカバー３の外に突
出するようになり、かかるギヤ６を覆い且つディストリ
ビュータを取付は支持するディスハウジング８が軸受部
７の大径側開口部に嵌合して取付けられる。 ディスハウジング８の内部にはカムスラスト受部９が突
設されて鍔５に当接してあり、第１図のようにディスト
リビュータ１０がカム軸４の上部略水平に取付けられて
そのドリブンギヤ１１を上記ギヤ６に噛合している。 また更に、上記カム軸４のジャーナル軸受部７の内周面
７ａにおいて略１／２の高さ位置に油孔１２が開口して
ジャーナル４ａと軸受部７の隙間にオイルを供給し、カ
ム軸４の回転によりそのオイルをジャーナル４ａの全周
に付着して潤滑するようになっている。 一方このような軸受部内周面７ａの上記油孔開口位置か
らカム軸回転方向進み側の所定の高さ位置に給油溝１３
が、この給油溝１３から更にカム軸回転方向進み側の略
同じ高さ位置に排油溝１４がそれぞれ軸受部７の軸方向
に沿って凹設されている。 給油溝１３は第２図、第４図のようにディスハウジング
８の方に向って下り勾配に形成されジャーナル４ａと軸
受部７の隙間のオイルをハウジング８側に供給するよう
にしてあり、これに対し排油溝１４はロッカカバー３の
方に向って下り勾配に形成されてディスハウジング８内
に必要以上に溜ったオイルをオーバフローするようにし
てあり、これらのｉ１３，１４でディスハウジング８内
に常時ドライブギヤ６の一部が没する程度のオイルが貯
留される。 本考案はこのような構成であるから、機関運転時カム軸
４の回転によりそれぞれと一体的なドライブギヤ６及び
ドリブンギヤ１１を介してディストリビュータ１０が回
転動作する。 そしてこのとき、油孔１２によりカム軸４の一端のジャ
ーナル４ａと軸受部７の隙間に供給されてその部分を潤
滑するオイルの一部が、給油溝１３で捕捉されその傾き
により自然落下して順次ディスハウジング８内に供給さ
れ、これに対しそのハウジング８内に必要以上溜ったオ
イルは排油溝１４によりロッカカバー３内に戻される。 こうしてカム軸ジャーナル４ａを潤滑したオイルがその
隣りのディスハウジング８に循環してそこに一定量のオ
イルが貯溜されることで、ドライブギヤ６はオイルに浸
りながら回転してそのドライブギヤ６自体及びそれと噛
合うドリブンギヤ１１の潤滑が直接行われるのである。
かくして本考案によると、カム軸ジャーナル４ａの潤滑
に用いられるオイルを利用し、且つその潤滑の途中でオ
イルの一部を取出してディストリビュータ１０のドライ
ブ及びドリブンギヤ６．１１等の補機側の潤滑に用いる
ので、充分な潤滑オイルが確保されて確実な潤滑を行う
ことができる。 従来のようなオーバフローのための外部配管が不要であ
るから、部品点数が減り、ギヤケースが簡素化し、オイ
ル洩れがなくなって信頼性が向上する。
に用いられるオイルを利用し、且つその潤滑の途中でオ
イルの一部を取出してディストリビュータ１０のドライ
ブ及びドリブンギヤ６．１１等の補機側の潤滑に用いる
ので、充分な潤滑オイルが確保されて確実な潤滑を行う
ことができる。 従来のようなオーバフローのための外部配管が不要であ
るから、部品点数が減り、ギヤケースが簡素化し、オイ
ル洩れがなくなって信頼性が向上する。
第１図は本考案による装置の一実施例を一部断面して示
す正面図、第２図は同縦断面図、第３図は第２図の■−
■断面図、第４図は軸受部の半割りした斜視図である。 ２・・・・・・シリンダヘッド、３・・・・・・ロッカ
カバー、４・・・・・・カム軸、４ａ・・・・・・ジャ
ーナル、６・・・・・・ドライブギヤ、７・・・・・・
軸受部、７ａ・・・・・・内周面、８・・・・・・ディ
スハウジング、１０・・・・・・ディストリビュータ、
１１・・・・・・ドリブンギヤ、１２・・・・・・油孔
、１３・・・・・・給油溝、１４・・・・・・排油溝。
す正面図、第２図は同縦断面図、第３図は第２図の■−
■断面図、第４図は軸受部の半割りした斜視図である。 ２・・・・・・シリンダヘッド、３・・・・・・ロッカ
カバー、４・・・・・・カム軸、４ａ・・・・・・ジャ
ーナル、６・・・・・・ドライブギヤ、７・・・・・・
軸受部、７ａ・・・・・・内周面、８・・・・・・ディ
スハウジング、１０・・・・・・ディストリビュータ、
１１・・・・・・ドリブンギヤ、１２・・・・・・油孔
、１３・・・・・・給油溝、１４・・・・・・排油溝。
Claims (1)
- シリンダヘッドに被着されるロッカカバー内のカム軸一
端に補機のドライブ要素を一体形成し、該ドライブ要素
を覆い且つ上記補機を取付は支持するハウジングを上記
カム軸のジャーナル軸受部の個所に装着し、該軸受部の
給油用の油孔が開口する内周面の軸方向に沿い、上記ハ
ウジングに向って下り勾配の給油溝とその逆の勾配の排
油溝をそれぞれ凹設し、上記油孔から上記カム軸ジャー
ナルに供給されるオイルを上記給油溝と排油溝により上
記ハウジング内に一定量貯えて上記ドライブ要素の潤滑
を行うことを特徴とする潤滑装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8459181U JPS6029615Y2 (ja) | 1981-06-09 | 1981-06-09 | 潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8459181U JPS6029615Y2 (ja) | 1981-06-09 | 1981-06-09 | 潤滑装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57196209U JPS57196209U (ja) | 1982-12-13 |
| JPS6029615Y2 true JPS6029615Y2 (ja) | 1985-09-06 |
Family
ID=29879936
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8459181U Expired JPS6029615Y2 (ja) | 1981-06-09 | 1981-06-09 | 潤滑装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6029615Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6082603B2 (ja) * | 2013-01-18 | 2017-02-15 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関 |
| WO2017168618A1 (ja) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | 本田技研工業株式会社 | 車両用内燃機関の潤滑油供給構造 |
-
1981
- 1981-06-09 JP JP8459181U patent/JPS6029615Y2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57196209U (ja) | 1982-12-13 |
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