JPS60246748A - 義歯の内張り材形成方法 - Google Patents

義歯の内張り材形成方法

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JPS60246748A
JPS60246748A JP8246184A JP8246184A JPS60246748A JP S60246748 A JPS60246748 A JP S60246748A JP 8246184 A JP8246184 A JP 8246184A JP 8246184 A JP8246184 A JP 8246184A JP S60246748 A JPS60246748 A JP S60246748A
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JP
Japan
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denture
polymer material
denture base
adhesive
rubber
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JP8246184A
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English (en)
Inventor
草野 孝衛
正人 植野
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Four Brain Co Ltd
Molten Corp
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Four Brain Co Ltd
Molten Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、歯槽堤への支持を安定かつ柔軟な感触をもっ
て行なうことができ、したがって咀哨中のぐらつ人或い
は不本意な止痛を防止することができる義歯の製造方法
に関する。
従来技術 第1図及び第2図は、従来例に係る義歯(1)の典型例
を示し、人工歯(2)及びこの人工歯(2)が固定され
る義歯床(3)よりなる。義歯床(3)は図示する如く
断面略逆U字状の内面(4)を有しており、この面が歯
槽堤(5)粘膜に密着する。かかる形状の義歯において
、義歯床(3)は、通席ポリメチルメタアクリレート樹
脂等硬質樹脂にて形成され、これが直接歯槽堤(3)粘
膜面に接しているため、咀咽中にずれたり、義歯床(3
)と歯槽堤(5)粘膜との間に固形食物片等異物が侵入
した場合疼痛を感することがある。
また、義歯床内面の形状が歯槽堤表面形状に完全には一
致しないことも起こり得、かかる場合、咀囃時義歯(1
)から歯槽堤(5)に加わる力が不均一となって使用者
に不快感を与えることになる。
かかる問題点を考慮して義歯床内面にゴム状弾性体より
なる内張り材を被着する構成のものが提案されているが
、義歯床と内張り材を構成する材料が異種の高分子材料
であるため、市販の接着剤を用いて接着した場合、或い
は一方を溶融して他方に圧接した場合にも両者の接着強
度は十分ではなく、接着後、数カ月或いは高々1年程度
で剥離してしまうという欠点がある。
発明の目的 本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、義
歯がずれたとき或いは義歯床と歯槽堤粘膜の間に異物が
侵入したとき生じる圧通を柔らげかつ義歯床内面形状と
歯槽堤表面形状の不一致に伴う力の不均一を解消するこ
とができる義歯の内張り材形成方法を提供するものであ
る。
1 発明の構成 本発明に係る義歯の内張り材形成方法は、−の分子構造
をもつ固体高分子材料よりなる義歯床と、該義歯床の内
面に被着される他の分子構造をもつ熱可塑性高分子材料
よりなるゴム状弾性内張り材とを含む義歯において、上
記固体高分子材料及び上記熱可塑性高分子材料をともに
熔解する溶媒に少なくとも上記固体高分子材料及び上記
熱可塑性2高分子材料を溶解させて調整した接i剤を上
■歯床内面に塗布し、義歯床を構成する上記固体高分子
材料と上記接着剤に含まれる上記固体高分子材料とを溶
解結合させる工程、上記ゴム状弾性内張り材を構成する
熱可塑性高分子材料を加熱溶融した状態で上記義歯床の
上記接着剤塗布面に圧接させ上記熱可塑性高分子材料と
上記接着剤に含まれる熱可塑性高分子材料とを熱融着さ
せかつ薄膜状に成形する工程、を含むことをその要旨と
する。
実施例 第3図及び第4図は、本発明一実施例を示し、義歯(1
)は下顎部に嵌め込まれるものである。
人工歯(2)は、陶歯等によシ、義歯1)IE (3)
は固体高分子材料、最適にはポリメチルメタアクリレー
ト樹脂により、またゴム状弾性内張り材(6)は、熱可
塑性高分子材料、最適にはウレタン系熱可塑性エラスト
マーにより形成される。
一般に高分子材料にあっては、その熔解性パラメータ(
以下SP値と呼ぶ)が等しいか若しくは近位した値を有
するものは、相溶性が良いことが知られている。従って
異なる分子構造をもつ2種の高分子材料であっても、そ
のSP値が略等しいものは、一方を溶融状態として他方
に接触させた場合、その接着性は相当優れたものが得ら
れる。
それ故、本実施例にあっては、SP値9.3ないし9.
9を有するポリメチルメタアクリレート樹脂に対し、S
P値10.0を有するウレタン系熱可塑性エラストマー
がダ用されるのである。然しなからこのような接着は、
2種の高分子材料の界面同士の接着であるため、各高分
子材料自身の強度よりはかなり低い強度とならざるを得
す、画商分子材料の強度に等しい接着強度を得ることは
極めて困難である。
本実施例にあっては、これを達成するため接着剤として
次のような成分を有するものが使用され゛る。゛即ち、
義歯床(3)を構成するポリメチルメタアクリレート樹
脂及びゴム状弾性内張り材(6−λを構成するウレタン
系熱可塑性エラストマーをともに溶解する溶媒例えばテ
トラヒドロフランに上記2Mの高分子材料を溶解して調
整される。テトラヒドロフランは、SP値が9.9と、
上記2咋分子材料に略等しく、両材料との相溶性は極め
て第5図は、上記接着剤を用いて義歯床(3)内面をゴ
ム状弾性内張り材(6)にて裏打ちする場合のその形成
方法を工程順に示すものである。以下図に従って説明す
る。
(A)金属よりなる上型(7)には石膏が充填され歯槽
堤に一致した形状の凸部(8)(8)を有する石膏型(
9)が形成されている。(10) (10)はこの凸部
(,8)’(8)の表面を被覆する所定厚さ例えば約0
.5鰭の厚さを有するワックス層である。金属よりなる
下型(11)には、石膏が充填されごれが可塑状態にあ
るとき石膏型(9)が押圧され、上記ワックス層(10
) (10)を含む凸部(8)(8)の反転形状たる凹
部(12) (12)が形成される。このよりにして石
膏型(13)が形成される。
(B)上型(7)を取り外し、別途用意した上型(7)
に可塑状態にある石膏を充填し、上記下型(11)と重
ね合せる。これにより上型(7)には凹部(12) (
12)の反転形状を有する凸部(14)(14)をもつ
石膏型(15)が形成される。
(C)義歯床外形に一致する凹部(16) (16)を
有しかつその底部に人工歯(2)(2)を埋め込んだ石
膏型(17)が従来工法により準備され、上記凹部(1
6) (16)内に溶媒を混合して餅状とされた低分子
量のメチルメタアクリレート樹脂(18)が充填される
(D)上下石膏型(15) (17)は重ね合わされ圧
締される。この状態で石膏型(15) (17)は金型
(7)(11)ごと約100°Cの渦中に約30分間浸
漬される。そうするとメチルメタアクリレート樹脂は重
合して高分子量の固体であるポリメチルメタアクリレー
ト樹脂となり、これが義歯床(3)を構成する6 (E)然る後上下石膏型(15) ’ (1,7)は外
され、義歯床(3)内面に前述の如く調整した接着剤(
19)が塗布される。このとき接着剤(19)に含まれ
るテトラヒドロフランが義歯床(3)を構成するポリメ
チルメタアクリレート樹脂を熔解しその分子が流動状態
となり接着剤(19)に含まれるメチルメタアクリレー
ト分子と交錯する。これにより接着剤(19)と義歯床
(3)との界面は消失し両者は溶解結合し、この領域で
は分子構造はポリメチルメタアクリレート分子からメチ
ルメタアクリレート分子及びウレタン分子よりなる部分
へ連続的に変化する。
(F)接着剤(19)に含まれるテトラヒドロフランを
自然乾燥により或いは温風乾燥により蒸発させた後、義
歯床(3)の接着剤塗布面に約210°Cに加熱して溶
融状態とされたウレタン系熱可塑性エラストマー(20
)が注入器(21)にて流し込まれる。
(G)その後工程(A)にて使用された上石膏型(9)
を上記下石膏型(17)に重ね合せ圧締する。
しかしてワックスrti(10)にて形成した空隙につ
レタン系熱可塑性エラストマーが充填される。このとき
加熱溶融されたウレタン系熱可塑性エラストマーは、接
着剤に熔解されていた同一のウレタン系熱可塑性エラス
トマーに接触しこれを溶かし、両者は熱融着結合する。
ウレタン系熱可塑性エラストマーが冷却固化すると、約
0.5龍厚のゴム状弾性内張り材(6)が形成される。
このようにして形成されたゴム状弾性内張り材6)と義
歯床(3)との接着領域は、ポリメチルメタアクリレー
ト、メチルメタアクリレート及びウレタンの各分子が交
錯し、連続的変化領域を構成しているため、画部分の結
合強度は極めて強く、ゴム状弾性内張り材(6)自身の
強度と略同等の強度をもつものが得られる。
尚、ポリメチルメタアクリレート樹脂及びウレタン系熱
可塑性エラストマーの両者に対し相溶性を有する溶媒と
して、ノルマルメチルピロリドン(SP値9.8)、シ
クロヘキサノン(SP値9.9)を各々使用した場合に
も、前述の例と同様の効果が確認された。これらの溶媒
のほか、SP値が、ポリメチルメタアクリレート樹脂及
びウレタン系熱可塑性エラストマーのそれに等しいか若
しくは近似の値をとり、従って、良好な相溶性を有する
溶媒として下記のものがある。尚括弧内の数値はSP値
である。メチルエチルケトン(9,3)、ジエチルケト
ン(8,8)、酢酸エチル(9,1)、アセトン(、1
’0.0 ) 、ジクロロメタン(9,7)、クロロホ
ルム(9,3)、ジクロロエタン(9,8)、テトラク
ロロエタン(10,4) 、ブロモベンゼン(10,0
) 、ブロモトルエン(9,8)、プロモホル ム(1
0,5) 、ジブロムエタン(10,4)、トリブロム
プロパン(10,7) 、メチルアイオダイド(9,9
)、エチルアイオダイド(9,’4) 、n−ヘプタツ
ール(10,,0) 、n−オクタツール(10,3)
 、 n−ヘキサノール(10,7) 、メチルフォル
メイト(10,7) 、エチルフォルメイト(9,4)
、メチルアセテート(9,6)=エチルアセテート(9
,1)、ジエチルマロネート(1’0.3)、エチルベ
ンゾエート(9,7)、ジエチルフタレート (10,
05) 、n−ブチルアクリレート (8,9)、ベン
ゾアルデヒド(10,8) 、アセトアルデヒド(9,
8)、n−へブタアルデヒド(9,7,)、メチルnプ
ロピルケトン(8,7)、メチルnブチルケトン(8,
6)、ジオキサン(10,0) 、アニリン(10,8
) 、ピリジン(10,7) 、プロピオニトリル(1
0,7辷、n−ブチルニトリル(10゜5)、n−バレ
ロニトリル(10,1’) 、カプロニトリル(10,
2) 、メタクリロニトリル(9,1)、2−ニトロプ
ロパン(9,9)、ニトロヘンゼン(10,0) 、O
−ニトロトルエン(10,5)、m−二トロトルエン(
10,4) 、二硫化炭素(10,0)、ジメチノシサ
ルファイド(9,0’)、チオフェン(9,8)、ベン
ゼン(9,15)等である。これらの溶媒は、単独で或
いは複数種類混合して使用される。上記義歯床(8)に
使用される固体高分子1 材料としては、ポリメチルメ
タアクリレート樹脂と略同−の溶解性パラメータをもつ
ポリエーテルサルフォ゛ン、ポリカーボネート等の使用
も可能である。また、前述の実施例にあっては、固体高
分子材料、接着剤に含まれる溶媒及び熱可塑性高分子材
料ともにSP値が等しいか若しくは近イ以の値を有する
ものにつき説明したが、固体高分子材料及び熱可塑性高
分子材料との間にsp値につき差があるものにおいても
、溶媒として両者SP値の中間に位置するSP値をもつ
ものを選定すれば、両SP埴間の差はある程度許容する
ことができる。
第6図及び第7図は、前述の工程を経て形成されたゴム
弾性内張り材(6)の形状における変形例を示し、内張
り材(6)内部の底面に凹所(22)が形成されてなり
、この凹所(22)内には多数の凸部(23) (23
)・・・が設けられている。凹所(22)は義歯(1)
が歯槽堤(5)に置かれたとき、吸引空間として作用す
る。即ち、第6図に示すように凹所(22)と歯槽堤(
5)の間に形成される密閉空間は、咀嘔時負圧となり、
義歯(1)を歯槽堤(5)に吸着させる力が生じる。咀
哨動作を繰返すうちに歯肉は凹所(22)内に侵入し、
これを充たそうとするが多数の凸部(23) ’ (2
3)・・・のために侵入は阻止され、凹所(22)によ
る密閉空間は長期間維持され、従ってその吸引作用も持
続する。また内張り材(6)は、義歯(1)に加わる圧
力に応じて圧縮され、凹所(22)空間の容積の増減は
大きくなる。それ故、これに伴う吸引力も大きくなり義
歯(1)は、一層強固に歯槽堤(5)に吸着されること
となる。
第8図及び第9図は、内張り材(6)の形状の他の変形
例を示し、前述した凹所(22)上を多数の小孔(24
) (24)・・・を穿設した板部材(25)にて被覆
したものである。この板部材(25)は、金属メソシュ
、多孔質金属板、合成樹脂板、ゴム板等にて形成され、
歯槽堤(5)の押圧力を受け、或いは凹所(22)空間
に生じる吸引力を受けても変形しないか或いは変形して
も元の形状に復帰する程度のバネ性を有するものである
。この板部材(25)は凹所(22)部分から取り外し
自在に構成される。ゴム状弾性内張り材(6)は、前述
の例と同様凹所(22)及び多数の凸部(23) 、 
(23)・・・を有している。かかる構成であれば、歯
肉の変形は、この板部材(25)により確実に阻止され
る。
第10図及び第11図は、第9図に示す構造のものに吸
引作用を向上させるべく改良を施したもので、凹所(2
2)から外部に通じる小孔(26)を、義歯床(3)に
形成し、かつこの小孔(26)内に弁(27)を取りつ
けたものである。小孔(26)は、好ましくは義歯床(
3)の類例表面に連通すべく形成され、かつ義歯(1)
の両端付近に一対設けられる。このようにすると小孔(
26)の開口部が外部から見えることはない。弁(27
)は小孔(26)の出口付近に配置され、ゴム等軟質弾
性材料にて形成される。この弁(27)は第10図(A
)(B)に示す如く中空に形成された略円錐形状を有し
ており、かつ切込み(28)にて2分割されている。
この切込みに代えて点状の微小孔とすることもできる。
凹所(22)から押し出される空気及び唾液は、この弁
(27)を押し拡げ、切込み(28)を通り抜けて外部
へ放出される。尚、切込み(28)に代えて微小孔とし
た場合、この微小孔が空気及び唾液により押し拡げられ
て開口し、この開口を通じて空気及び唾液が外部へ放出
される。この弁(27)により、空気及び唾液が図中矢
印方向にのみ通過が可能であり、外部から凹所(22)
内へ空気が逆流することはない。尚、この弁(27)部
分の表面形状は、清掃を容易としかつ食物片の付着を防
止すべく、緩やかな凹凸面形状とされることが望ましい
。(29)は、小孔(26)を形成する合成樹脂例えば
義歯床(3)と同一材料よりなる円筒体で、義歯床(3
)及び内張り材(6)に穿設した孔に、予め弁(27)
を装着した円筒体(29)を押し込むことにより、これ
ら空気抜き部分が形成される。
1かかる構造につきその作用を説明すると、咀哨動作時
義歯に加わる圧力により内張り材(6)が圧縮され、従
って、凹所(22)空間もまた同様に圧縮される。これ
により凹所(22)空間内の空気は一部小孔(26)及
び弁(27)を通り抜けて外部へ放出される。続いて、
義歯(1)に加わる圧力1 が除かれると、内張り材(
6)は、元の形状に復帰し、凹所(22)空間はその容
積を増大する。これにより凹所(22)空間内に負圧を
生し、義歯(1)は、強い吸着力をもって歯槽堤(5)
に固着される。このように小孔(22)を通しての空気
抜き作用は、咀喝動作毎に行なわれるから、その吸着力
は増大することはあっても減少することはなく、咀哨動
作時特に強い固着力を得ることができるという利点があ
る。
尚、第6図ないし第11図に示す変形例にあっては、第
5図に示す工程の他に凹所(22)及び凸部(23) 
(23)・・・を形成するための工程が付加されるのは
当・然である。かかる凹所(22)及び凸部(23) 
< 23)・・・の形成は、これらの反転形状を有する
スペーサを使用することにより容易になすことができる
発明の効果 本発明によれば、義歯の位置がずれたり或いは義歯床と
歯槽堤粘膜の間に異物が侵入した場合にあっても、これ
による痛みを柔らげることができる。また、本発明によ
れば、義歯床内面の形状と歯槽堤表面形状との間に誤差
があった場合にも義歯に加わる圧力は、ゴム状弾性内張
り材よりなる被膜にて分散され、歯槽堤に加わる力を均
一なものとすることができる。これらより、義歯の歯槽
堤への支持を安定かつソフトなものとすることができ+
M用者に快的な使用感を与えることができる。
特に、義歯床端部において、その外側表面に、被膜を延
在せしめれば、義歯の装着の際、歯肉に与える止痛を柔
らげることができる。
通常歯槽堤、顎部は年数を経゛ると退縮等により形状が
変化し、義歯床への適合が悪くなるが、かかる不適合状
態で義歯を使用し続けると、そのタッピング作男により
顎、歯槽堤の退縮変形がますます促進されてしまうこと
となり、義歯全体を作り直さなければならないという欠
点が生じる。これに対し本発明によれば義歯は、安定化
されているから、前述のような退縮による変形は最小限
に抑制することができ、義歯の適合状態を長期間維持さ
せることができる。さらに本発明によれば、歯槽堤が多
少変形した場合であっても、ゴム状弾性内張り材のみ切
除して、口腔内で再印象し歯槽堤形状に一致したゴム状
弾性内張り材を義歯床内面に被着形成することができる
から、義歯の大部分はそのまま続けて使用可能であると
いう経済的利点がある。
さらにまた本発明によれば、義歯床と内張り材との接着
領域において固体高分子材料の分子及び熱可塑性高分子
材料の分子が互いに交錯する如く溶は合い、その結合強
度は単に界面が接する従来の接着面に比し格段に上昇さ
せることができ、その強度は熱可塑性高分子材料自体の
強度と略同−とすることができる。それ故、ゴム弾性内
張り材が容易に剥離することはなく半永久的に使用する
ことができる。特にかかる接着方法によれば義歯床自体
はその形状即ち義歯使用者の歯槽堤形状に一致して成形
された形状が保持された状態で接着が行なわれるため、
この種義歯の内張り材接着方法として有益である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来例に係る義歯の斜視図、第2図は、第1
図1−.1断面図、第3図は、本発明実施例にて製造さ
れた義歯の斜視図、第4図は、第3図n−n断面図、第
5図(A)ないしくG)は、接着方法を工程順に示す断
面図、第6図は、−変形例裏面図、第7図は、第6図m
−m断面図、第8図は、他の変形例裏面図、第9図は、
第8図■−■断面図、第10図は、更に他の変形例断面
図、第11図(A)は、要部拡大図、同図(B)は、要
部拡大断面図である。 (1)・・・義歯 (2)・・・人工歯 (3)・・・
義歯床(5)・・・歯槽堤(6)・・・内張り材(7)
 (11)・・・金型 (,9) (13) 、(15) (17)・・・石膏
型(10)・・・ワックス層 (18)・・・メチルメタアクリレート樹脂(20)・
・・ウレタン系熱可塑性エラストマー樹脂(22)・・
・凹所 (23) (23)・・・・・・凸部(25)
・・・板部材(26)・・・小孔(27)・・・弁 1 特許出願人 第3図 第4閃 第5図 1 第 第10図 (B) 111!I

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)−の分子構造をもつ固体高分子材料よりなる義歯
    床と、該義歯床の内面に被着される他の分子構造をもつ
    熱可塑性高分子材料よりなるゴム状弾性内張り材とを少
    なくとも含む義歯の内張り柱形成方法であって、上記義
    歯床への・上記ゴム状弾性内張り材の形成は、上記固体
    高分子材料及び上記熱可塑性高分子材料をともに溶解す
    る溶媒に少なくとも上記固体高分子材料及び上記熱可塑
    性高分子材料を溶解させて調整した接着剤を上記義歯床
    内面に塗布し、該義歯床を構成する上記固体高分子材料
    と上記接着剤に含まれる上記固体高分子材料とを熔解結
    合させる工程、上記ゴム状弾性内張り材を構成する熱可
    塑性高分子材料を加熱溶融した状態で上記義歯床の上記
    接着剤塗布面に圧接させ、上記熱可塑性高分子材料と上
    記接着剤に含まれる熱可塑性高分子材料とを熱融着させ
    かつ薄膜状に成形する工程、を経て行なわれる義歯の内
    張り柱形成方法
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