JPS60243263A - 蒸気タ−ビンノズル翼 - Google Patents
蒸気タ−ビンノズル翼Info
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- JPS60243263A JPS60243263A JP9649684A JP9649684A JPS60243263A JP S60243263 A JPS60243263 A JP S60243263A JP 9649684 A JP9649684 A JP 9649684A JP 9649684 A JP9649684 A JP 9649684A JP S60243263 A JPS60243263 A JP S60243263A
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- JP
- Japan
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- treatment
- layer
- nozzle blade
- blade
- steam
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- Granted
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C12/00—Solid state diffusion of at least one non-metal element other than silicon and at least one metal element or silicon into metallic material surfaces
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は、蒸気タービンに係り、耐二ローション及び耐
熱耐酸化性に優れたノズル翼に関する。
熱耐酸化性に優れたノズル翼に関する。
周知のように蒸気タービンは、ボイラー室において発生
させた蒸気によってタービンを駆動させるものである。
させた蒸気によってタービンを駆動させるものである。
これら機器においてタービンノズル翼の機能は、タービ
ン室に蒸気を効率良く導くものである。しかしこのノズ
ル翼などにエロージョン摩耗が発生し、これが著しい場
合にはタービンノズルとしての所定の機能を果さない場
合がある。二ローション摩耗の発生原因は、主にボイラ
ー過熱機等で発生する酸化物が、蒸気に混入し、蒸気が
ノズル翼を通過する際、混入している酸化物が衝撃的(
200〜500m/s)にノズル翼に衝突し、この繰返
し′によりノズル翼より硬さの高い酸化物によってアブ
レシーブ摩耗的な作用により二ロージョン摩耗を発生し
ているものと考えられる。この二ローション摩耗防止策
としては。
ン室に蒸気を効率良く導くものである。しかしこのノズ
ル翼などにエロージョン摩耗が発生し、これが著しい場
合にはタービンノズルとしての所定の機能を果さない場
合がある。二ローション摩耗の発生原因は、主にボイラ
ー過熱機等で発生する酸化物が、蒸気に混入し、蒸気が
ノズル翼を通過する際、混入している酸化物が衝撃的(
200〜500m/s)にノズル翼に衝突し、この繰返
し′によりノズル翼より硬さの高い酸化物によってアブ
レシーブ摩耗的な作用により二ロージョン摩耗を発生し
ているものと考えられる。この二ローション摩耗防止策
としては。
蒸気中に酸化物を混入させなければ良いわけであるが、
これら°の酸化物は非常に微細であり、完全に取り除く
ことは極めて困難である。これらのことから本機器にお
ける耐二ローション性に優れたタービンノズル翼の開発
が望まれていた。
これら°の酸化物は非常に微細であり、完全に取り除く
ことは極めて困難である。これらのことから本機器にお
ける耐二ローション性に優れたタービンノズル翼の開発
が望まれていた。
本発明の目的は、蒸気タービンにおいて、蒸気をタービ
ン室に効率良く導く機構部品であるノズル翼について耐
エロージヨン及び耐熱耐酸化性に優れたものを提供する
ことにある。
ン室に効率良く導く機構部品であるノズル翼について耐
エロージヨン及び耐熱耐酸化性に優れたものを提供する
ことにある。
前述の問題に鑑み、出願者は耐エロージヨン性等に優れ
たノズル翼を開発すべく検討した結果、ノズル翼の二ロ
ーション摩耗は蒸気中に混入している酸化物の衝突によ
るためであり、酸化物によるアブレシーブ摩耗的要因を
持った摩耗現象である。したがって二ローション摩耗を
防止するには、ノズル翼を衝突して来る酸化物より硬く
することによって解決できるものと考えた。ここでター
ビンノズル翼として用いられている材質は、周知のよう
にノズル翼としての要求性質から、13Cr系ステンレ
ス鋼のみであるが、要求特性から、工i−ジョン摩耗対
策のみで、基調となる上記材質を根本的に変えることは
できない。そこで出願者らはノズル翼に表面処理を施す
ことによって耐エロージヨン性を賦与することに着目し
、種々研究した結果タービンノズル翼としての性能を損
うことなく耐二ローション性に優れたものを開発するこ
とができた。すなわち、現用ノズル翼材に次のような表
面処理を施すことによって達成することができた。処理
法はノズル翼材に最初に浸炭処理を施し、浸炭深さを0
.1〜0.5mmとした後、クローム、アルミナ及び塩
化アンモニウム粉からなる粉末中に埋込み、所定の温度
及び時間保持し熱処理するものである。本処理法により
ノズル翼表層部にはCr2:IC,型のクロームカーバ
イト層が5〜50μmの厚さに形成される6クロ一ムカ
ーバイト層の硬さはHv 1500〜2000を示し、
蒸気中に混入している酸化物硬さくHv400〜500
)より非常に硬く、後述する耐二ローション性評価試験
よりも知られるように耐エロージヨン性に優れたもので
ある。本処理法において、浸炭深さを0.05〜0.5
+wとしたのは、全処理後において、0.05mn以下
ではクロームカーバイト層が均一かつ十分に得られない
ためである。また0、5mn+以下としたのは、それ以
上ではノズル翼の機械的性質が、損われるためである。
たノズル翼を開発すべく検討した結果、ノズル翼の二ロ
ーション摩耗は蒸気中に混入している酸化物の衝突によ
るためであり、酸化物によるアブレシーブ摩耗的要因を
持った摩耗現象である。したがって二ローション摩耗を
防止するには、ノズル翼を衝突して来る酸化物より硬く
することによって解決できるものと考えた。ここでター
ビンノズル翼として用いられている材質は、周知のよう
にノズル翼としての要求性質から、13Cr系ステンレ
ス鋼のみであるが、要求特性から、工i−ジョン摩耗対
策のみで、基調となる上記材質を根本的に変えることは
できない。そこで出願者らはノズル翼に表面処理を施す
ことによって耐エロージヨン性を賦与することに着目し
、種々研究した結果タービンノズル翼としての性能を損
うことなく耐二ローション性に優れたものを開発するこ
とができた。すなわち、現用ノズル翼材に次のような表
面処理を施すことによって達成することができた。処理
法はノズル翼材に最初に浸炭処理を施し、浸炭深さを0
.1〜0.5mmとした後、クローム、アルミナ及び塩
化アンモニウム粉からなる粉末中に埋込み、所定の温度
及び時間保持し熱処理するものである。本処理法により
ノズル翼表層部にはCr2:IC,型のクロームカーバ
イト層が5〜50μmの厚さに形成される6クロ一ムカ
ーバイト層の硬さはHv 1500〜2000を示し、
蒸気中に混入している酸化物硬さくHv400〜500
)より非常に硬く、後述する耐二ローション性評価試験
よりも知られるように耐エロージヨン性に優れたもので
ある。本処理法において、浸炭深さを0.05〜0.5
+wとしたのは、全処理後において、0.05mn以下
ではクロームカーバイト層が均一かつ十分に得られない
ためである。また0、5mn+以下としたのは、それ以
上ではノズル翼の機械的性質が、損われるためである。
またクロームカーバイト層厚さを5〜50μmとしたの
は、5μm以下では耐二ローション性に効果がないため
である。また50μm以下としたのは、それ以上厚くし
ても耐二ローション性に対する効果は実質的にほぼ同じ
であるからである。
は、5μm以下では耐二ローション性に効果がないため
である。また50μm以下としたのは、それ以上厚くし
ても耐二ローション性に対する効果は実質的にほぼ同じ
であるからである。
(発明の実施例〕
実施例(1)
第1に通常タービンノズル翼材として用いられる材料の
化学組成を示す。これらの材料にCr 。
化学組成を示す。これらの材料にCr 。
AQ、03及びNH4CQからなる粉末を用い、パック
法(以下Cr−C処理と称す)により、1150℃X2
hr処理、及びほう砂及びフェロバナジウムを主成分と
した溶融液中(以下VC処理と称す)で1000℃X1
6hr処理を行った結果、Cr−C処理したものは、表
層部に硬さHv約180と低いF e −Cr層が形成
され、目標とするクロームカーバイト層は形成されない
。またVC処理したものは表層部に2〜3μmの70層
が形成されるがその直下に脱炭層が生じ、硬化しないこ
とがわかった。
法(以下Cr−C処理と称す)により、1150℃X2
hr処理、及びほう砂及びフェロバナジウムを主成分と
した溶融液中(以下VC処理と称す)で1000℃X1
6hr処理を行った結果、Cr−C処理したものは、表
層部に硬さHv約180と低いF e −Cr層が形成
され、目標とするクロームカーバイト層は形成されない
。またVC処理したものは表層部に2〜3μmの70層
が形成されるがその直下に脱炭層が生じ、硬化しないこ
とがわかった。
表 1
実施例(2)
前処理として1100℃X2hr浸炭処理したのち、C
r −C処理を行った場合のミクロ組織観察及びX線分
析試験を行った。これにより、浸炭処理後、Cr−C処
理を施すと、X線分析結果より知られるようにクローム
カーバイト層(Cr−C)が形成きれることを確認した
。またC r −C層は、Cr 23 (:、 、型で
あることがX線回折結果より明らかとなった。
r −C処理を行った場合のミクロ組織観察及びX線分
析試験を行った。これにより、浸炭処理後、Cr−C処
理を施すと、X線分析結果より知られるようにクローム
カーバイト層(Cr−C)が形成きれることを確認した
。またC r −C層は、Cr 23 (:、 、型で
あることがX線回折結果より明らかとなった。
実施例(3)
第2図は耐摩耗性試験結果を示したものである。
Cr−C処理材の熱処理法は、12Cr#I及び11C
r−Mo−Vは、浸炭処理を1100℃X 2hrとし
た後、Cr−C処理を1150℃X2hr行いその後、
調質処理として1100℃焼入れ後、670℃焼もどし
処理を行った。VC処理は、浸炭処理1100℃X2h
r行った後、1000℃X16hrのVC処理を行ない
、その後、1000℃焼入れ、670℃焼もどしの調質
処理したものである。また無処理と表示しているものは
調質処理のみである。
r−Mo−Vは、浸炭処理を1100℃X 2hrとし
た後、Cr−C処理を1150℃X2hr行いその後、
調質処理として1100℃焼入れ後、670℃焼もどし
処理を行った。VC処理は、浸炭処理1100℃X2h
r行った後、1000℃X16hrのVC処理を行ない
、その後、1000℃焼入れ、670℃焼もどしの調質
処理したものである。また無処理と表示しているものは
調質処理のみである。
VC処理材の耐酸化性は、無処理及びCr−C処理に比
べ各温度において最も悪く特に600℃以上になると著
しく耐酸化性が劣る。これに対しCr’−C処理材は、
各温度とも変化が少なく、耐酸化性に優れていることが
わかる。また無処理材自体耐熱耐酸化性材であるため、
約700℃まではCr −C処理材とほぼ同じ値を示し
ているが、700℃以上では急激に耐酸化することがわ
かる。
べ各温度において最も悪く特に600℃以上になると著
しく耐酸化性が劣る。これに対しCr’−C処理材は、
各温度とも変化が少なく、耐酸化性に優れていることが
わかる。また無処理材自体耐熱耐酸化性材であるため、
約700℃まではCr −C処理材とほぼ同じ値を示し
ているが、700℃以上では急激に耐酸化することがわ
かる。
これよりCr−C処理材は、無処理及びVC処理材より
優れていることがわかる。
優れていることがわかる。
実施例(4)
第3図はCr−C処理層材の高温硬さ測定結果である。
この場合のCr−C処理材の熱処理条件は、浸炭処理を
1100℃X2hr処理した後、1150”eX2hr
cr−C処理し、その後、調質処理を施したものである
。また無処理は、調質処理のみのものである。Cr−C
処理層の高温硬さは、温度が高くなるにしたがって、低
下するが、無処理材に比べると、いずれの温度において
も、非常に高く1例えば500℃における硬さは無処理
材がHv約200を示しているのに対し、Cr −C層
は、Hv 1100以上と、無処理材より5倍以上も高
いことがわかる。なお二ローション摩耗の主原因と考え
られる蒸気中シこ混入している酸化物の硬さは常温にお
いて、Hv400〜500であることから、Cr−C層
硬さは酸化物の3倍以上を示す。
1100℃X2hr処理した後、1150”eX2hr
cr−C処理し、その後、調質処理を施したものである
。また無処理は、調質処理のみのものである。Cr−C
処理層の高温硬さは、温度が高くなるにしたがって、低
下するが、無処理材に比べると、いずれの温度において
も、非常に高く1例えば500℃における硬さは無処理
材がHv約200を示しているのに対し、Cr −C層
は、Hv 1100以上と、無処理材より5倍以上も高
いことがわかる。なお二ローション摩耗の主原因と考え
られる蒸気中シこ混入している酸化物の硬さは常温にお
いて、Hv400〜500であることから、Cr−C層
硬さは酸化物の3倍以上を示す。
また、酸化物も高温になるにしたがって、硬さは低下す
るものと考えられているが、蒸気温度である500〜5
50℃におけるC r −C層の硬さはHv 1000
以上を示し、常温における酸化物より慢2倍以上の硬さ
を示している。したがって、二ローション摩耗発生原因
から考えると、Cr −C処理材は、二ローション摩耗
に優れた結果を示すことが推察される。
るものと考えられているが、蒸気温度である500〜5
50℃におけるC r −C層の硬さはHv 1000
以上を示し、常温における酸化物より慢2倍以上の硬さ
を示している。したがって、二ローション摩耗発生原因
から考えると、Cr −C処理材は、二ローション摩耗
に優れた結果を示すことが推察される。
実施例(5)
第4図はノズル材である12Cr及び11Cr’−Mo
−VfI4における浸炭深さと処理温度の関係をめたも
のである。この結果から明らかになったことは、950
℃の処理温度では処理時間が長くなっても浸炭深さは0
.05mm と浅く、950℃以下では実質的に浸炭層
が得られないことがわかる。
−VfI4における浸炭深さと処理温度の関係をめたも
のである。この結果から明らかになったことは、950
℃の処理温度では処理時間が長くなっても浸炭深さは0
.05mm と浅く、950℃以下では実質的に浸炭層
が得られないことがわかる。
第5図はノズル材に浸炭処理を1100℃X2hr施し
た後、Cr −C処理における。Cr−C層厚さと処理
温度及び時間の関係をめたものである。
た後、Cr −C処理における。Cr−C層厚さと処理
温度及び時間の関係をめたものである。
これは、浸炭処理を1100℃X2hr施した後、Cr
−C処理時間を2hr一定とした場合の結果である。C
r −C層は950℃において2〜3μmしか得られず
、これらのCr −C層厚さは時間を長くしてもほとん
どかわらない。したがって950℃以下の温度では実質
上Cr−C層は形成されないことがわかる。Cr −C
層厚さは、処理温度が高くなるにしたがって厚くなり、
1150℃×2hrで、30μm得られる。
−C処理時間を2hr一定とした場合の結果である。C
r −C層は950℃において2〜3μmしか得られず
、これらのCr −C層厚さは時間を長くしてもほとん
どかわらない。したがって950℃以下の温度では実質
上Cr−C層は形成されないことがわかる。Cr −C
層厚さは、処理温度が高くなるにしたがって厚くなり、
1150℃×2hrで、30μm得られる。
実施例(6)
第6図はノズル材に浸炭処理した後、Cr−C処理を施
しその後調質処理したものの機械的性質を示したもので
あるこの場合、浸炭処理における浸炭条件を適宜変化さ
せ、浸炭深さを行0.03゜0.05,0.1,0.3
,0.4,0.5及び0.6、閣に変えた後、Cr−C
処理を1150℃X2hr施したもの、及び浸炭深さを
約0.1mn一定とし、Cr−C処理条件を適宜変化さ
せ、C,r −C層厚さを3,5,10,30,50.
及び60μm厚さとした場合の結果である。これから知
られるように、引張り強さは、浸炭深さが深くなるとと
もに、調質処理材に比べ高くなるが、伸び率は0.5−
以上になると、低下していることがわかる。また0、0
3mmでは処理材の表層部には硬さの高いCr−C層が
形成されず、大部分が硬さの低いF e −Cr層であ
ることを確認している。したがって、Cr −C処理の
前処理である浸炭深さは表層部が硬化し、さらにノズル
材の調質材と同等の機械的性質を示す0.05〜0.4
+nmの範囲としたものである。次にCr −C層深さ
との関係について見ると、Cr−C層厚さは機械的性質
にほとんど影響しないことがわかる。
しその後調質処理したものの機械的性質を示したもので
あるこの場合、浸炭処理における浸炭条件を適宜変化さ
せ、浸炭深さを行0.03゜0.05,0.1,0.3
,0.4,0.5及び0.6、閣に変えた後、Cr−C
処理を1150℃X2hr施したもの、及び浸炭深さを
約0.1mn一定とし、Cr−C処理条件を適宜変化さ
せ、C,r −C層厚さを3,5,10,30,50.
及び60μm厚さとした場合の結果である。これから知
られるように、引張り強さは、浸炭深さが深くなるとと
もに、調質処理材に比べ高くなるが、伸び率は0.5−
以上になると、低下していることがわかる。また0、0
3mmでは処理材の表層部には硬さの高いCr−C層が
形成されず、大部分が硬さの低いF e −Cr層であ
ることを確認している。したがって、Cr −C処理の
前処理である浸炭深さは表層部が硬化し、さらにノズル
材の調質材と同等の機械的性質を示す0.05〜0.4
+nmの範囲としたものである。次にCr −C層深さ
との関係について見ると、Cr−C層厚さは機械的性質
にほとんど影響しないことがわかる。
実施例(7)
第7図はCr−C処理材の模擬エロージョン試験結果を
示したものである。この場合の試験片は、12C:rl
lを用い浸炭処理を1100℃X2hr試理後、Cr−
C処理条件を脱室変化させて、−Cr −C層を、約3
.6,10,30,50.60μmに変化させた。無と
表示したのは調質処理のみのものまた浸炭処理は5S−
41材に900℃×1hr浸炭処理後焼入焼もどし処理
を、また、窒化処理は12Cr鋼に550℃X5hrイ
オン窒化を、また硬質クロームメッキ処理は12Cr鋼
に20μm形成させたものである。エロージョン試験は
Sio、2粒子の混入した液体ホーニングにより5.5
気圧で試料面に対し、45°の角度で吹き付けて行った
。Cr −C層厚さと、エロージヨン性の関係は5μm
以下ではほとんど効果がなく、10μm以上になると、
同等の値を示していることがわかる。またCr−C処理
材の耐エロージヨン性は、浸炭及び窒素処理或いは、硬
質クローム処理したものより非常に優れていることがわ
かる。
示したものである。この場合の試験片は、12C:rl
lを用い浸炭処理を1100℃X2hr試理後、Cr−
C処理条件を脱室変化させて、−Cr −C層を、約3
.6,10,30,50.60μmに変化させた。無と
表示したのは調質処理のみのものまた浸炭処理は5S−
41材に900℃×1hr浸炭処理後焼入焼もどし処理
を、また、窒化処理は12Cr鋼に550℃X5hrイ
オン窒化を、また硬質クロームメッキ処理は12Cr鋼
に20μm形成させたものである。エロージョン試験は
Sio、2粒子の混入した液体ホーニングにより5.5
気圧で試料面に対し、45°の角度で吹き付けて行った
。Cr −C層厚さと、エロージヨン性の関係は5μm
以下ではほとんど効果がなく、10μm以上になると、
同等の値を示していることがわかる。またCr−C処理
材の耐エロージヨン性は、浸炭及び窒素処理或いは、硬
質クローム処理したものより非常に優れていることがわ
かる。
ノズル翼は、蒸気を効率良くタービン室に導くものであ
るが、エロージョン摩耗の発生により、蒸気の流動が乱
れタービン出力の低下を余儀なくされていた。しかし本
発明の耐二ローション性ノズル翼を用いることによって
エロージョン摩耗を防止できタービン出力の低下を招く
ことがなくなった。
るが、エロージョン摩耗の発生により、蒸気の流動が乱
れタービン出力の低下を余儀なくされていた。しかし本
発明の耐二ローション性ノズル翼を用いることによって
エロージョン摩耗を防止できタービン出力の低下を招く
ことがなくなった。
第1図はCr−C処理材のX線回折結果を示す図、第2
図は耐酸化性試験結果を示す図、第3図はCr−C層の
高温硬さ測定結果を示す図、第4図は浸炭深さと処理温
度の関係図、第5図はCr−C層厚さと処理温度の関係
図、第6図はCr−C処理における浸炭深さと機械的性
質を示す図、第7図はCr−C処理材の模擬エロージョ
ン試験第 2局 芳 3月
図は耐酸化性試験結果を示す図、第3図はCr−C層の
高温硬さ測定結果を示す図、第4図は浸炭深さと処理温
度の関係図、第5図はCr−C層厚さと処理温度の関係
図、第6図はCr−C処理における浸炭深さと機械的性
質を示す図、第7図はCr−C処理材の模擬エロージョ
ン試験第 2局 芳 3月
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、蒸気タービンノズルにおけるノズル翼において、ノ
ズル翼に浸炭処理を施した後、クロームカーバイトから
なる炭化物を形成させたことを特徴とする蒸気タービン
ノズル翼。 、2、特許請求の範囲第1項において、前記ノズル翼の
浸炭処理において、浸炭深さを0.05〜0.5mn
としたことを特徴とする蒸気タービンノズル翼。 3、特許請求の範囲第1項において、前記ノズル翼のク
ロームカーバイト層厚さを5〜50μmとしたことを特
徴とする蒸気タービンノズル翼。 4、特許請求の範囲第3項において、クロームカーバイ
ト層はCr jLI CG型であることを特徴とする蒸
気タービンノズル翼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9649684A JPS60243263A (ja) | 1984-05-16 | 1984-05-16 | 蒸気タ−ビンノズル翼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9649684A JPS60243263A (ja) | 1984-05-16 | 1984-05-16 | 蒸気タ−ビンノズル翼 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60243263A true JPS60243263A (ja) | 1985-12-03 |
JPH0372708B2 JPH0372708B2 (ja) | 1991-11-19 |
Family
ID=14166698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9649684A Granted JPS60243263A (ja) | 1984-05-16 | 1984-05-16 | 蒸気タ−ビンノズル翼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60243263A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2616450A1 (fr) * | 1987-05-01 | 1988-12-16 | Inst T Avtomobilno | Procede d'obtention par cementation de revetements en carbure sur des pieces en alliages fer-carbone |
JP2007063665A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-03-15 | Honda Motor Co Ltd | 有層Fe基合金及びその製造方法 |
JP2007063667A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-03-15 | Honda Motor Co Ltd | 有層Fe基合金及びその製造方法 |
JP2007063666A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-03-15 | Honda Motor Co Ltd | 有層Fe基合金及びその製造方法 |
JP2014070269A (ja) * | 2012-10-02 | 2014-04-21 | Kunitomo Nekko Kk | オーステナイト系表面改質金属部材およびオーステナイト系表面改質金属部材の製造方法 |
JP2014105363A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Kunitomo Nekko Kk | フェライト系表面改質金属部材およびフェライト系表面改質金属部材の製造方法 |
EP1780379B2 (en) † | 2005-10-31 | 2020-03-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Steam turbine |
-
1984
- 1984-05-16 JP JP9649684A patent/JPS60243263A/ja active Granted
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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