JPS60203303A - プレスによる熱間スラブの幅圧下方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技　術　分　野） 本発明は熱間スラブの幅圧下技術に係り、詳細には、高
生産性を損うことなくスラブ平面形状を良好に維持でき
るプレスによる熱間スラブの大幅圧下方法に関する。

ホットスリップの圧延では、当初は、素材として造塊か
ら分塊圧延されたスラブを加熱炉にて再加熱後圧延して
いたが、省エネルギー、工程短縮等の要請から、最近で
は連Ｉ＆鋳造設備によって直接スラブを鯛造するプロセ
スが主流となっていることは衆知の事実である。しかし
、近年、更にエネルギー、製造工程の各効率化を推進す
るために、連鋳とホットスリップミルの同期化を図る技
術として連鋳における鋳込幅の統合及びスラブの大幅圧
下技術の導入が検討されてきた。

（従　来　技　術） このうち、スラブの幅圧下を行う方法としては７％通常
、竪ロールを用いたエツジング（Ｖ）圧延と水平（Ｈ）
圧延とを繰り返し行うＶ−ＨＥＥ延が行われている。

まずスラブをＶ圧延した場合１．板幅端部の板厚が盛り
上がるドツグボーン変形やスラブの先後端において板幅
端部がスラブの長手方向に突出するフィッシュテイル変
形が生じやすい。このドツグボーン変形を有するスラブ
に引き続きＨＥＥ延を行うと、着しい幅広がりを生じて
Ｖ圧延による幅圧下量を打ち消す結果となり、■圧延に
要した加工エネルギーを無駄に消費することとなる。ま
た幅圧下量が大きい場合には、多パス圧延を要するので
、生産能率を阻害するとともにエネルギー損失が大きく
、フィッシュテイルは全幅圧Ｔｈには〈比例して大きく
なるため、歩留まりも低下する。更にＶ−Ｈ圧延ではＨ
圧延時板幅中央部に大きな引張り応力が生じるため、割
れなどの内部欠陥や表面欠陥が発生する危険性がある。

このような欠点の解消も目途としだ幅圧下方法として連
続式プレスによる大幅圧下技術がある。

この方法によりプレスを用いて幅圧下を行った場合には
、スラブ断面が一様に変形し、大きい幅圧下量をとって
も著しいドツグボーン変形が生ぜず、したがって、引き
続いて行う水平圧延での幅広がり鼠も少ない。しかし、
先端から後端まで幅圧下プレスを連続的に行うと、スラ
ブ後端に比較的大きなタング（舌形状）を生じ、歩留ま
り低下の原因となる欠点がある。

（発　明　の　目　的　） 本発明は、か＼る連続式プレスによる大幅圧下技術の有
する欠点を解消し、高生産性を損うことなくスラブ平面
形状、特にタングの生成を著しく減少せしめ得る熱間ス
ラブのプレスによる大幅圧下方法を提供することを目的
とするものである。

（発　想　の　端　緒） この目的達成のため、本発明者等は前述の大幅圧下方法
における特にタング生成の原因を分析検討したところ、
連続式幅圧下プレスをスラブ先端から実施した場合、ス
ラブ後端の特定長さ手前がらタング変形が進展する事実
を究明するに至り、このタング変形発生を防止する手段
について更に研究を重ねた結果、幅圧下用プレスの金敷
形状、特にスラブの後端部全幅圧下する圧下面の形状を
特定の形状とし、これを用いて特定のプロセスを採用す
ることによってタング変形を効果的に防止可能であるこ
とを見出し、本発明を完成したのである。

（発　明　の　構　成） 即ち、本発明の要旨とするところは、 熱間スラブの進行方向入側及び出側に傾斜部を中間に平
行部を有する一対の金敷を用いてｍｔ記熱間スラブを所
定の幅にプレス加工するに際し、スラブ先端を含む定常
変形領域においては前記金敷の入側傾斜部及び平行部を
利用して連続的に幅圧下を行い、該幅圧下がスラブ後端
の非定常変形領域に達した時点で該スラブを更に前進さ
せて前記金敷の出側傾斜部を利用してスラブ後端の予成
形を行った後、一旦該スラブを後退させ、しかる後、Ｉ
ｊ記非定常変形領域を前記定常変形領域に対するのと同
様に幅圧下を行うことを特徴とするプレスによる熱間ス
ラブの幅圧下方法にある。

以下に本発明の詳細な説明する。

熱間スラブに対する連続式幅圧下プレスは、第１図に示
すような基本動作により行われる。即ち、一対の金敷８
の圧下面が熱間スラブ４の進行方向（Ｒ）入側に傾斜部
ｌを、これに続く中間及び出側に平行部２を有する構成
とし、これらの金敷８を幅圧下量ΔＷの下で周期的に振
動（振幅ｇａ）させつつ、その間隙に入側板幅Ｗｓのス
ラブ４を連続的（乃至間欠的）に送り込み、スラブを幅
圧下し、出側板幅Ｗｆのスラブを得るものであり、その
際、この連続式幅圧下プレスの１ｌｉｉｌ１期は、第２
図に示すように、ケ）スラブ圧下、（→金敷離脱（振幅
２ａ）、スラブ前進、（ハ）スラブ圧下（Ｗｐ：圧下域
）の動作からなっている。

このような基本動作によりスラブ４を幅圧下した場合、
スラブ後端部に比較的大きなタングが生しることは既述
のとおりである。

ところで、か−るタングに形は第８図に示す如く進展す
ることが判明した。同図は、傾斜部の金敷角度θ＝１２
°の金敷８を振幅Ｂａ＋＝６０ｍｍ、幅圧下蓋ΔＷ　＝
　８００　ｍｍの条件で動作させた場合、スラブ後端部
の変形状況を経時的に示したものである。同図よりわか
るように、スラブ後端が金敷８の入側傾斜部の後端近傍
にある段階では、スラブ４はその後端が未加工状態でタ
ング変形を生じていないか、スラブ４が進行方向（Ｒ）
に前進してその後端が金敷８の入側傾斜部後端からおよ
そスラブ幅の牛幅だけ前方に進んだ段階での幅圧下時よ
りタング変形が生じはじめ、更に前進するにつれてタン
グ変形が次第に成最している過程をとっている。

このタング形状の生成過程に慮みて本発明では金敷形状
を特定の形状にし、これを利用するものである。以下、
この点を説明する。

第４図は本発明に係る金敷形状の一例を示すもので、一
対の金敷８は熱間スラブ４の進行方向（Ｒ）入側に傾斜
部ＡＢ、中間に平行部ＢＯ及び出側に傾斜部ＯＤからな
る形状の圧下面を有する。

入側傾斜１１ＡＢは傾斜角度θを有し、また出側傾斜部
ＧＤは傾斜角度θ′を有している。そして、入側傾斜部
ＡＢ及び平行部ＢＯはスラブ４の先端を含む定常変形領
域を形成するための圧下面であり、出側傾斜部ＯＤはス
ラブ後端部だけを圧下して非定常変形領域を予形成する
ための圧下面である。

このような金敷構成を有するプレス装置によりスラブ幅
圧下を行うプロセスとしては、まず、前述の基本動作に
従い周期的に振動するプレスにより、入側傾斜部ＡＢ及
び平行部ＢＯの圧下面を利用して、スラブ４の先端から
幅圧下を１始していく　。

そして、か＼る幅圧下がスラブ後端の非定常変形領域に
達した時点でスラブ後端処理が行われる。

この処理は、例えば、第５図を参照するならば、スラブ
後端の未圧下終了域１がスラブ幅の約半分に達する時点
までは前述の幅圧下を行い、（イ）、次いで金敷８を一
旦スラブの初期幅以上に開くと共にスラブ４を更に前進
させて（図中矢印Ｒ方向）、スラブ後端が出側傾斜部６
と接触する位置に移動する（口）。この状態で金敷８に
よりその出側傾斜部６を利用して圧下（矢印）すると、
後端部はフィッシュティル状に鋤形し、予成°形が行わ
れる（ハ）、。

このスラブ後端子成形の圧下量ｄは帽圧下狙ΔＷ等によ
り相違するが、一般的には（１＝　０．８ΔＷ〜ΔＷの
範囲に設定するのがよい。しかし、正確には、スラブ全
長を単純にプレス圧下した場合に生じるスラブ後端のタ
ングの置とスラブ後端を本発明に係る傾斜プレス（金敷
の出側傾斜部を利用したプレス）した場合に生じるフィ
ッシュティルが相殺されるように決定する。即ち、元の
スラブ幅ＷＳ％プレス後のスラブ幅Ｗｐ１スラブ温度Ｔ
１金敷傾斜角度θ、θ′等から、圧下ｉ＃ｄはａ＝ｆ（
ｗ８、ｗｐ、’ｒ、θ、θ／　、　０９．）にする。な
お、更にその後に連続熱間田低機を用いてこのスラブな
圧延する場合には、粗圧延後のシートバーにおけるりｐ
ツブ切捨亀が最少となるように粗圧延条件も加味して決
めるのがよいことは勿論のことである。

このように予成形ｅ９を行った後、再び金敷８をスラブ
の初期幅以上に開くと共にスラブ４を一旦後退（矢印Ｒ
′方向）させに）、しかる後、スラブ４を前進させつつ
スラブ後端処理前の幅圧下（イ）と同様に連続式幅圧下
プレスをスラブ後端が金敷８の間を出るまで行う。かく
して、スラブ後端処理が行われるため、後端部に生じる
タング蓋を小さくすることができる〇 次に、本発明に係る連続式幅圧下用プレス装慣例を第６
図に示す。同図において、金敷８はハウジングｌＯの窓
内に摺動自在に設けた金敷固定ブロック８を介して油圧
シリンダー９により振動可能に配設されており、金敷形
状は第４図に示したような形状（スラブ４の進行方向を
図中矢印Ｒで示す。）を有している。なお、７はスラブ
搬送用ピンチローラ−である。

次に、本発明の作用をスラブの搬送制御を含めて詳述す
る。

第７図において、入側板幅Ｗ８のスラブ４は図中矢印Ｒ
の方向に搬送され、スラブ検出器２１がスラブ先端を検
出した時点でピンチローラ−２０を下降させ、このピン
チローラ−に接続したノぜルスジエネレータ２２により
スラブのトラッキングを行いつつ、金敷８の傾斜部ＡＢ
及び平行部ＣＤを利用してスラブ先端から所定の幅圧下
（板幅Ｗｐ）を開始し、定常変形領域を形成して行く０
そして、スラブ４の後端がスラブ検出器ｌ！１′により
検出された時点からは、ピンチローラ−２０′を下降さ
せ、このピンチローラ−に接続されたノくルスジエネレ
ータ２２′によりスラブ番の後端トラッキングを行い、
スラブ後端＼位Ｗｔ４ａが同図中２点＠線で示す如くＢ
点からｌの位置に到達した時点、即ち非定常変形領域に
到達した時点で、金敷８を一旦スラブの初期幅Ｗ８より
も大きく広げ、次いでピンチローラ−２０′によりスラ
ブ後端が０点を過ぎるまで、即ちスラブ４をＬ７２＆す
更に前進させ、金敷８を作動させて所定の予成形圧下ｉ
ｔｄの圧下を行う。なお、このスラブ後端子成形のため
の移動量はＬ十Ｘとしてもよく、その場合には金敷８の
出側傾斜部ＯＤの傾斜角度θ′、Ｘ並びに圧下１ａから
金敷８の圧下停止位置をめることができる。

その後、再度金敷８をスラブ初期＠Ｗｓよりも広げ、一
旦スラブ４を後退させて元の２点鎖線の位置に戻し、し
かる後に予成形前と同様の所定の幅圧下（板幅Ｗｐ）を
スラブ後端４ａが金敷８の間を過ぎるまで行う。

（実　施　例） 第６図に示した通続式幅圧下用プレス装置を用いて、板
幅１５００闘、厚さ２２０ｍ、長さ１２０００１１＋１
１のスラブを金敷角度θ＝　１２　’％　θ′ａｄ ＝２０°振幅２ａ＝１００鴎、振動＠２Ｋ　／８６００
条件で、先端から定常部を幅圧下量Δｗ　＝　ａ　ｏ　
ｏ。

卸の幅圧下を連続的に行い、未圧下終了域が約８００１
ｍｌ＋＋残ったところで金敷を一旦開き、スラブ後端が
金敷の出側傾斜部と接するようにスラブをピンチローラ
−で移動させ、次いでスラブ後端部を予成形した。なお
、予成形量ｄは幅圧下量ΔＷにより異なるが、本実施例
では第８図に示す如くｄ／＝Δ”／２＝　１５０闘とし
た。

予成形が終了すると、スラブ４を一旦後退させ、次いで
金敷の入側傾斜部及び平行部にて幅圧下プレス（幅圧下
量Δｗ＝ａｏｏ闘）を連続的に行った。第９図に幅圧下
後のスラブ後端の平面形状（後端子成形十連糾式プレス
）を示す。

一方、従来法として、スラブ先端から後端までを一様に
、即ち本実施例の如きスラブ後端処理を特別に行わない
で、連続的に幅圧下したところ、幅圧下後のスラブ後端
の形状は第９図に示す形状（ｒ連続式プレス」）のもの
であった。

第９図で両者を比較すればわかるように、本発明による
場合にはクロップは非常に短かく、かつタングの生成が
極少であって、スラブ後端形状が良好であるのに対し、
従来法の場合にはクロップが長大で、かつ、タング生成
が着しい後端形状である。

（１２） （発　明　の　効　果） 以上詳述したように、本発明によれは、従来の連続式プ
レスによる大幅圧下技術の有する高生産性を維持しつつ
、スラブ平向形状、特にスラブ後端でのタング生成を着
しく低減した極めて良好な平面形状のものを得ることが
でき、歩Ｗｔりを顕著に向上することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は連続式幅圧下プレスの基本動作を説明する図、 第２図（イ）〜（ハ）は第１図の基本動作を経時的に示
した説明図、 第８図はスラブ後端でのタング変形の進展状況を説明す
る図、 第４図は本発明に係る金敷形状の一例を示す図、第５図
は本発明に係る金敷によりスラブ後端の非定常変形領域
を幅圧下する状況を示す図、第６図は本発明に係る連続
式〇ｌｉｌ田下用プレス装置例を示す側面図、 第７図は第６図に示した装置を用いて本発明の幅圧下方
法の作用を説明する図、 第８図は本発明における予成形後のスラブ後端の形状な
示す図、 第９図は幅圧下後のスラブ後端の形状を示す図であって
、「後端子成形子連続式プレス」は本発明による場合、
「連続式プレス」は従来法による場合を示す。 １・・・入側傾斜部　２・・・平行部 ８・・・金敷　４・・・スラブ ６・・・出側傾斜部　７・・・ピンチローラ−８・・・
金敷固定ブロック　９・・・油圧シリンダー１０・・・
ハウジング　２０．２０’・・・ピンチローラ−２１，
２１’、・・スラブ検出器 ２２．２２’・・・パルスジエ本レータ。 第１図 （１５） へ− １ ！　セ に 戸 、１１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｌ　熱間スラブの進行方向入側及び出側に傾斜部を、中
   間に平行部を有する一対の金敷を用いて前記熱間スラブ
   を所定の幅にプレス加工するに際し、スラブ先端を含む
   定常変形領域においては前記金敷の入側傾斜部及び平行
   部を利用して連続的に幅圧下を行い、該幅圧下がスラブ
   後端の非定常変形領域に達した時点で該スラブな更にｎ
   ｔ＋進させて前記金敷の出側傾斜部を利用してスラブ後
   端の予成形を行った後、一旦該スラブｆ後退させ、しか
   る後前記非定常変形領域を前記定常変形領域に対するの
   と同様に幅圧下を行うことを特徴とするプレスによる熱
   間スラブの幅圧下方法。