JPS60185740A - アセトアルデヒドの合成法 - Google Patents

アセトアルデヒドの合成法

Info

Publication number
JPS60185740A
JPS60185740A JP59041800A JP4180084A JPS60185740A JP S60185740 A JPS60185740 A JP S60185740A JP 59041800 A JP59041800 A JP 59041800A JP 4180084 A JP4180084 A JP 4180084A JP S60185740 A JPS60185740 A JP S60185740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
complex
oxygen
ethylene
acetaldehyde
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP59041800A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiji Kamiguchi
上口 泰司
Kijiro Arikawa
有川 喜次郎
Rikuo Yamada
陸雄 山田
Hirotoshi Tanimoto
博利 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP59041800A priority Critical patent/JPS60185740A/ja
Priority to DE8484303844T priority patent/DE3460813D1/de
Priority to EP84303844A priority patent/EP0128745B1/en
Priority to KR1019840003301A priority patent/KR870001163B1/ko
Priority to DK287484A priority patent/DK287484A/da
Priority to US06/620,336 priority patent/US4521631A/en
Priority to CA000456450A priority patent/CA1205822A/en
Publication of JPS60185740A publication Critical patent/JPS60185740A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の利用分野) 本発明はアセトアルデヒドの合成法に係り、特に金属錯
体触媒の存在下にエチレンを酸素酸化してアセトアルデ
ヒドを製造する方法に関するものである。
(発明の背景) 石油化学工業の基礎化学品として、酢酸やアルデヒドは
、相当する原料の酸化反応にょっな合成されている。こ
のような酸化反応は、石油化学工業における反応プロセ
スの中で重要な位置を占める反応である。しかし、これ
ら酸化反応は、従来、高温高圧下で行われており、反応
の選択性、収率の向上が重要な課題となっている。
ところで、アセトアルデヒドは、多くの有機物合成にお
ける重要な基礎原料であり、その誘導体には、酢酸、酢
酸エステル等多くのものがある。
アセトアルデヒドの合成法としては、アセチレンツ水和
法、エタノールの脱水素およびエチレンの直接酸化法が
実用化されている。このうち、アセチレン水和法および
エタノールの脱水素法は、反応条件が過酷であるため副
生成物が多(、工業プロセスとしては用いられなくなっ
ている。これらのプロセスに対して、温和な反応条件で
のアセトアルデヒドの製法として注目されるのが、エチ
レンを原料として塩化パラジウム(Pd (2)cx2
)−塩化第2銅(Cu (2) Cj22 )を触媒と
して用いる、いわゆるワノカ法であり、T5A在のアセ
トアルデヒド合成法の主流をなしている。
この方法では、触媒であるPd (2)Cβ2およびC
u (2)C1!2を塩酸溶液(pHO−2)に溶解し
た複合触媒を用いている。まず21i11iのパラジウ
ムpd (2)と水I]20によっ°ζエチレンが酸化
され、アセ1−アルデヒド (CH3CHO)を生成す
る。その反応は次式で示され、反応には水が関与してい
る。
CH2=CH7+Pd (2)Cρ、+H2O−・CH
3CHO+Pd (0) ↓千2 HCβこの反応式で
わかるように、pd (2)は還元されて金属パラジウ
ムPd’(0)となり沈叙する。
このためCu (2)]!2を多量に共存させて、これ
を防止するとともに、次式のようにPd (0)をPd
 (2)に酸化し、再生する。
Pd (0)+2Cu (2)C#2 →Pd (2)CA2+2CIJ (1)CIl (2
)さらに、このとき副生じたカ溶性のC11(1)C,
Xは、HCl!、の共存下、次式に従い酸素酸化され、
Cu (2) CIlにもどされる。
2Cu (1)+ 02 +2HC,122CuCβ2
+H20(3) このように、Pd (2)/Pd (0)およびCu 
(2)/Cu (1)のレドックス系を採用してエチレ
ンの連続的な酸化を可能にしている。しかし、この方法
は、上述のように酸素分子が直接エチレンと反応するの
ではなく、Pd (2)/Pd(0) 、Cu (2)
/Cu (11系の複雑な酸化還元反応を利用している
ので、これらが反応の律速段階となっている。また、反
応の途中で、li溶性のPd (0)およびCu (1
)CIが生成するので、濃度の高いHCβ水溶液 <p
HO〜2)を使用せざるをfiず、このため、耐食性材
料の選択が必要となる。さらに酸素の水に対する溶解度
が低いので、その溶解量を上げて反応を加速するために
、例えば10 kg/cdl、 100℃とし1う加圧
、加温条件が必要となる。また、過剰の溶存酸素が気相
中に放出されると、エチレンと酸素が混合し、爆発等の
トラブルの可能性があり、このための安全対策が必要で
ある。
(発明の目的) 本発明の目的は、より低温、低圧下でエチレンを酸素酸
化し、目的とするアセトアルデヒドを選択的に高収率で
製造する方法を提供すること心こある。
(発明の概要) 要するに本発明は、酸素分子が金属イオンに配位結合し
、酸素錯体を形成し得る遷移金属錯体と、エチレンを配
位結合し、エチレン錯体を形成し得る遷移金属錯体とを
含む複合触媒を用い、錯体生成によって活性化されたエ
チレンを、錯体生成しこよゲこ活性化された結合酸素に
よって酸化し、温和な条件下でアセトアルデヒドを選択
的に高収率で合成する方法である。
すなわち、本発明は、エチレンを金属錯体触媒の存在下
に酸素酸化してアセトアルデヒドを合成する方法におい
て、該金属錯体触媒として、酸素と配位結合することに
より酸素錯体を形成しうる錯体(MmX n−L l)
と、エチレンと配位結合して、エチレン錯体を形成しう
る錯体触媒(M’m ’ X n ’・L′β“)とを
含む複合触媒を用いること(ここでMは周期律第1族、
第■〜■族、または第■族の鉄族に属する遷移金属、X
ばハロゲン等の陰イオン、配位子しは有機リン化合物、
M“は周期律第■族の白金族に属する遷移金属、配位子
L′はニトリル類、有機フッソ化合物または有機リン化
合物、m、n、m′、noは前記遷移金属の電荷により
定まる数、p、ρ“ば配位子の数を意味する)を特徴と
するものである。
各種の有機物の酸化反応に対して有効な酸化剤となり得
る酸素錯体については、生体内におけるCu (1)−
タンパク、Fe(2)−タンパクで種々検問されている
。しかし、工業的な規)只−で不II用されうる酸素錯
体の例しま著しく少なし1゜本発明考らは、安定で有機
基質の酸イヒに適用しi尋る安定な酸素錯体について種
々検酎してきた。(枇表)91jとしてのべると、−m
化炭素(Go)吸l又液として提案した塩化第1銅(C
u (1)Cf)とベキ43−メヂルホスホルアミド(
1+mp a、″A1名ト1ノス(ジメチルアミノ)ホ
スフインメ°キシド)との&昔体(Cu (1)C# 
−hmpa)溶液(特開ロ召56刊18720号、同5
7−19017号−)むよ、酸素と接触すると2=1の
モル1ヒて反応し、次のような酸素錯体を生成すること
力(わ力・つた。
’l Cu (1) C(1・h m p a 4−0
2−(Cu (1) Cff −hmp a) 2 ・
02このような遷移金属に配位した酸素力く活信生イヒ
されていることは、上述した、CLI (1)−タンク
マク、Fe (2) −タンクくりの酸素4)(木と旧
jI筆である。なお、Cu (1)C(1−hmp a
のような61体を一般弐MmXn・1、Pであられした
場合、m−1、n、−1,1,=tとなる。また、19
1jえGよTi(3)あるいはv(3)を中心金属とし
、陰イメ〜ンをCi−とした場合、生成錯体番よTi 
(3) C13°hmpaSV (3)Cj!3 ・h
mpaであり、前式ではm=1、n=3、n=1となる
上述の新しい錯体は安定であり、結合酸素GこよってC
u (1) をCu (2) 4こi(イヒJ−るGこ
番よ 100℃における煮沸を必要とする程である。さ
らGこ一旦酸素錯体として吸収された酸素番よm熱また
しよ廠圧脱気によっても脱離されず、吸収番よ不可逆的
である。この特性は純酸素ある++)Lよ空気と接触さ
せて酸素錯体を形成させたのち、物理/8解してし)る
遊離酸素を容易に除去すること力(でき、安全1生の面
で大きな効果をもたらすものである。また、空気中から
選択的に酸素を吸収し、糸上M素Gこよるものと全く同
じ酸素錯体を形成する特長をもつ°ている。
本発明は、酸素錯体を形成することGこより活今生化さ
れた結合酸素によって、エチレンを酸イヒしてアセトア
ルデヒドを合成するものである力く、エチレンをエチレ
ン錯体の形成によって活憧生イしすれ番ヨ、本酸化反応
はより低温低圧化できることになる。
そのため、本発明者らはエチレン錯体を生成する種々の
白金族に属する遷移金属の錯体番ごつし)で検討した。
代表例として塩化ノぐラジウムpd (2)C12につ
いて述べるならば、Pd (2) C12は上述のhm
p aに対して次式のようなh m p aを1〜2分
子配位した錯体を形成してよく熔解する。
Pd (2)cz2 →−’l h m p a; P
d (2) C,j2z −(hmpa) 2なお、こ
の錯体を一般弐M ’ m ’ X n ’・I7゜1
2 ’ T:アラ:bした場合、m ’ = 1、n′
=2.11=2となる。
これにエチレンを通気すると、次式のようなエチレン錯
体を形成する。
Pd (2)C#2 ・ (hmpa) 2+CH2=
C−)Pd (2)CI22 ・Cz H4・hmpa
+hしかし、このエチレン錯体におけるエチレンの配位
結合は弱いので、より安定なエチレン錯体を形成し得る
錯体を種々検討した。
その結果を代表例でいうならば、アセトニトリル等のニ
トリル類を修飾配位子(補助錯化剤)としてPd (2
) CIl2のh m p aの錯体溶液中に加えると
次のような新しい錯体が生成する。
Pd (2)CIlx ・ (hmpa)2 +CH3
CN−Pd (2) C12・CH3CN−hmpa+
hmpa (7)このものにエチレンを通気すると次式
に示したように安定なエチレン錯体を生成する。
Pd (2)C12・CH3CN−hmp a +CH
2=CH2(5j、=” Pd (2)CIl2・Cz
’H+ ・CH:+ CN+hmpa (8)このよう
な安定なエチレン錯体ではエチレン力く著しく活性化さ
れる。
上述の新しいpd (2)錯体とエチレンとの錯体の形
成について、ガス吸収法で検討したところ、温度20℃
、エチレン分圧1atm下でのアセトH2ニトリルのh
 m p a溶液のエチレン吸収量しま0.Omp a
 (6,’ 7 mo l/ I!、であったのGこ対
し、Pd (2)cz。
・CH3CN−hmpa錯体熔液で溶液、10m。
l/llと約1.5倍多くエチレンを吸収した。非水系
のため、溶媒のみでもエチレン吸収量しよ大きし1が、
この吸収量の差は、新しいpd (2)錯体とエチレン
との新しい錯体の形成を示すものである。
以上より、エチレン錯体としてpd (2)錯体に配位
し活性化されたエチレンを、前述の酸素錯体中の結合酸
素によって温和な条件下でアセトアルデヒドを合成する
本発明を完成するに至った。
典型的には、本宛、肌は、配位子でもある液状hmpa
またはトルエン等を溶媒として、Cu (1)CIl−
hmpa錯体およびPd (2) CIl2 ・CH3
CN−hmp a錯体の2元系の触媒を熔解した液に、
後述の如く、まず空気を適切な酸素錯体濃度になるよう
に通気し、酸素錯体を形成させたのち、過剰の酸素は加
熱あるいは脱気などにより取除き、これにエチレンを通
気してエチレン錯体を形成し、活性化されたエチレンを
酸素錯体中の結合酸素によって室温に近い温度で酸化さ
−υ、はぼ定量的にアセトアルデヒドを生成も、のであ
る。
この酸化反応ばhmp aを錯化剤および溶媒として用
いた場合、次式で示される。
以下余白 (’C,u (1)CIl ・ hmp a)20z+
2Pd (2)CA2 ・C2H4・CH3CN+hm
pa−−2CH3CHO+2Cu (1)C1l−hm
pa+2Pd (2)CIlx ・CH3CN−hmp
a (9)このように、C+j (1)錯体に配位した
酸素分子で、p4 (2)錯体に配位したエチレンが酸
化されるものであって、錯体中の金属イオンの原子−価
に変化はな(、さらに、アセトアルデヒド合成反応には
水(H2o)は関与していなり。しかし、本発明におい
て沈澱が生成しない範囲の水の共存は何ら差しつかえな
い。この点からも、本合成法はPd (2)イオンと水
とによる酸化還元を応用するワノカ法と全く異なるもの
である。本発明の錯体は反応終了後に空気を通気すれば
再び酸素錯体が形成され、エチレンの酸化触媒として再
度利羽できる。また、Pd(2)錯体も繰返しエチレン
の活性化触媒とし用いることができる。
このように、本発明では反応基質を錯体として活性化し
ているため、常圧下、室温に近い低温で従来法に勝る反
応速度を達成することができる。
さて、この複合触媒系における酸素錯体を形成し得る錯
体触媒(MmXn−LjりにおけるMmXnとしては、
周期律第1族のCu、Ag、第■族のTi、Zr、第■
族の■、Nb、第■族のCrsMo、W、第■族のMn
、第1族のFe、C01N i 、等の塩類が好ましく
、特にCLI (1)、Ti (3) 、V (3)の
ハロゲン化物が好ましい。
配位子りとしては、リン酸の誘導体であるトリフェニル
ホスフCンオキシド、ヘキサメチルボスポルアミドおよ
びリン酸とメタノール、エタノール等の反応からできる
モノ、ジ、トリエステル、さらにはメチルホスフィン酸
ジメチル、ジメチルホスフィン酸メチル、さらに亜リン
酸の誘導体である亜リン酸とメタノール、エタノール等
の反応からできるモノ、ジ、l・リエステル、およびフ
ェニル亜ホスホン酸エステル、ジメチルボスフィン酸エ
ステル、トリエチルホスフィン、トリフェニルフォスフ
イン等で代表される有機リン化合物が好ましく、特にヘ
キサメチルボスポルアミド(hmpa)が好ましい。
一方、エチレン錯体を形成し得る錯体触媒(M’m’X
n’・L’j!’)におけるM ’ m ’ X n 
’としては、第1族の白金族に属する遷移金属の低原子
イオンの塩類が好ましく、特にPd (2)、Pt (
2)のハロゲン化物が好ましい。配位子L′としては、
アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル、
トルニトリル等のニトリル類、および上述の有機リン化
合物さらにはフッ化トルエン、ペンシトリフロライド、
等の有機フン素化合物が好ましく、特にニトリル類が好
ましい。
上記反応を溶液状態で反応を行う場合の溶媒としては、
複合錯体を熔かすとともに、生成するアセトアルデヒド
(b、p、21°c/76011Hg)との分離が容易
であるものが好ましく、例えばn−へキサン、トルエン
;シクロヘキサン、メチルイソブチルケトン、シクロヘ
キサノン、エタノール、エチレングリコール、酢酸ブチ
ル、プロピレンカーホネート、クロロホルム、クロロベ
ンセン、ピリジン、テトラヒドロフランなどの各種溶媒
から選ばれた少なくとも一種の溶媒またはこれらの混合
物を用いるか、もしくは配位子りまたはL’が液体の場
合にはそのものを溶媒として兼用することもできる。
なお、生成物のアセトアルデヒドは、反応条件によって
は、酸素錯体中の結合酸素によって、酢酸まで酸化が進
む場合がある。この場合、生成物ばアセトアルデヒドと
酢酸の混合物となるが、アセトアルデヒドの取得には蒸
留分離すれば良い。
本発明において、アセトアルデヒド合成の選択性をさら
に向」ニさせるためには、後述する実施例の如く、スル
ボラン、ジメチルスルホラン、ジメチルスルホキシド、
ジメチルボルムアミド、1−リメチルメタン、ジメチル
スルホン等の塩基性化合物を反応系に共存させることが
望ましい。
以」二、新しい錯体およびその特性さらにはそれを用い
る合成反応例をのべた。
次に本発明を実施例により、さらに詳細に説明する。な
お実施例中のガスの体積は定審状態の値である。
実施例1 容量11の反応器に塩化第1銅(以下Cu (1)C1
5g (50ミリモル)およびhmpa325gを仕込
み、Cu (1)CI16 hmp a錯体溶液330
 m 12を調製した。さらに他の栓付試験管に塩化パ
ラジウム(P d (2) C4z ) 1.3 g(
7ミリモル)およびアセトニトリル(CH3CN系 CH3CN) 2錯体熔液170mAを調製し、これを
反応器に移し、Cu (1)cxとして0.1mo 1
/l、Pd (2)C112として0.015m。
l/lの触媒溶液(Cu (1)CLI・hmpa/P
d (2’) C11C112−CH5CN−h/hm
pa、CH3CN系)500m4を調製した。これに、
25℃、常圧下で空気80 QmAを通気したところ1
47mj!(5ミリモル)の酸素が吸収され、酸素錯体
濃度0.01 m o l / 7!の溶液が得られた
。その後窒素ガスを通気したが反応器の液相部に物理熔
解した酸素が除かれたのみで、酸素錯体中の結合酸素か
らの酸素の脱離は、認められず、酸素の吸収反応は不可
逆的であった。これは実プロセスにおける安全性の点で
極めて有利である。
この操作の後、エチレンを同じく25℃、帛′圧下で2
,200m#通気したところ、1,960m/(80ミ
リモル)のエチレンが吸収され液中のエチレン濃度は0
.16 m o I / lとなった。
その後直ちに60°Cに加温し、30分間反応させたの
ち反応液を冷却して、生成物をガスクロマトグラフィー
で分析したところ、CH3CHOが0、4 g’ (9
,6ミリモル)生成していた。
エチレン錯体と酸素錯体の反応は前述の(8)式に従い
、かつ本実施例においては酸素鏡体に対しエチレン錯体
が過剰に存在する。従って、本実施例においてアセトア
ルデヒドへの転化率を酸素錯体中の結合酸素基準で示す
と86%であった。
実施例2 実施例1において、アセ1−ニトリルをベンゾニトリル
に置き換える他は同様にして反応を30分間行った。そ
の結果、アセトアルデヒドの収率は98%であり、アセ
トニトリルの場合よりも高い収率が得られた。
実施例3 実施例2において反応を1時間行ったところ、CH3C
HOの収率は93%に下っており、酢酸が5%生成して
いた。
実施例4 実施例2において、hmpaを105g、ベンゾニトリ
ルを15g、スルホランを48’ Og添加する他は実
施例3と同様にして1時間反応を行った。その結果、C
H3C)Toの収率は、98%に達し、さらに5時間後
も酢酸への酸化は認められなかった。
実施例5 実施例1において、Pd (2)C1zをpt(2)(
1!2とする他は実施例4と同じ条件で反応を行ったと
ころ、アセトアルデヒドの収率は99%であり、この場
合もほぼ定量的に酸化反応が起きていることがわかった
実施例6 実施例2においてh m p aを85gとし、トルエ
ン275gを加え、溶媒の影響を検問したが、アセトア
ルデヒド収率97%であり、実施例2の場合とほぼ同じ
であった。
実施例7 実施例2において、Cu(L)C1!を臭化化第1銅(
Cu (1)B’r)とし、他は同様の条件で反応を行
ったが、アセ1−アルデヒド収率は96%であった。
実施例8 実施例2において、Cu (1)Cj2をヨウ化第1銅
(Cu (1)I)とし、他は同様な条件で反応を行っ
たがアセトアルデヒド収率は97%であった。
実施例9 実施例4において、Cu (1)Cβを■(3)cBと
して他は同様にして反応を行ったが、CH3CHO収率
は69%であった。また、Ti(3)Cj!とじた場合
C7)CH:ICHO収率は72%であった。
実施例i。
実施例4において、ベンゾニトリルをペンシトリフロラ
イドとし他は同様にして反応を行ったところ収率は89
%であった。
実施例11 巨大網状型のスチレン・ジビニルベンゼン共重合体のビ
ーズ(粒径的1 *mφ、比表面積700〜800%/
g、オルガノ社製アンバーライトXAD4)50mJに
実施例4に示した組成の酸素鏡体を含む触媒溶液を含浸
させ吸引ろ過し、粒状触媒を調製した。これを内径20
+imφの硬質ガラス製反応管に充てんし、60℃に加
熱したのち、エチレンをl It / m i n通気
しく5V=1.200h−1)、出口ガス中のアセトア
ルデヒドをガスクロマトグラフにて分析した。その結果
、生成物はアセトアルデヒドのみであり、エチレン基準
の収率は反応開始から2時間まで4%であった。その後
、出口ガスをリサイクルさせて酸素錯体中の結合酸素基
準のアセトアルデヒド収率をめたところ87%に達した
。さらに、一旦エチレンの供給を止め、空気を通気し、
反応で消費された結合酸素を再生し、上記の条件で再び
、酸化実験を行ったが、同様な結果が得られた。
以上より、本発明の錯体触媒を担体に担持しても酸素錯
体中の結合酸素による本酸化反応が進行することが明ら
かになった。
なお、担体としては、珪酸塩、活性炭、ポーラスガラス
等の多孔質担体の使用が可能であり、また含浸後の処理
法としては、吸引ろ過以外に、加熱ガス通気、低温焼成
等種々の方法が使用可能であることが認められた。
比較例1 実施例1.2などにおいて、ニトリル類、有機フッ素化
合物は添加せず、他は同様な触媒溶液を調製し、同様な
操作を行った。その結果、CH3CHO収率はいずれも
0.1%以下であった。この結果から、修飾配位子とし
て、二l−IJル頬、自機フッ素化合物がエチレンの活
性化に犬さく寄与することがわかった。
比較例2 実施例1と同様の反応器に、Pd (2)c*21.3
gおよびh m p aを325g仕込み、Pd(2)
Cj!2 ・ (hmpa)2錯体のh m p a 
/8液を調製した。これに酸素は通気せずその他は実施
例1と同様の操作でエチレンを通気し、同一条件(60
℃、30分)で反応させたが、エチレンは全(酸化され
なかった。また、金属パラジウム(Pd (0))の沈
澱を、生成しなかったので、Pd (2)イオンによる
酸化は起きなかったことが示された。
比較例3 比較例2でtJliI製した錯体溶液にC’u(1)C
βを5g加え、Cu (1) CR/P d (2) 
CII 2/ h m p aよりなる触媒溶液を調製
し、比較例2と同様の操作および反応を行ったが、エチ
レンの酸化は全く認められなかった。酸素を通気し、酸
素錯体を形成する必要があることが示された。
比較例4 比較例3で調製した錯体/8液にヘンジニトリルを加え
、比較例1と同様の操作および反応を行ったが、この場
合も酸素を通気していないのでエチレンの酸化は認めら
れなかった。
比較例5 比較例2において、酸素を通気したが、エチレンは全く
反応しなかった。このことは、iMの酸による酸化反応
が杢糸では起きないことを示している。
以上の比較例2.3から、本発明がpd (2)CI!
 −Cu (2) Ceレドックス系を触媒とするエチ
レンからのアセトアルデヒド合成法と全く異なることが
示される。 ゛ なお、比較例4におけるエチレン錯体を含む触媒溶液に
酸素を通気したところ、アセトアルデヒドが前述の各実
施例と同様に高収率で生成したつ以上のことより、本発
明が従来法と異なり、エチレン錯体の形成により活性化
された結合エチレンを、酸素錯体の形成により活性化さ
れた結合酸素で酸化して、アセトアルデヒドを合成する
という新しい合成方法であることが明らかである。
(発明の効果) 本発明によれば、エチレンガスと酸素ガスが直接接触す
ることなく、特定の複合触媒系によって、それぞれ遷移
金属イオンに配位し活性化された状態にあるエチレンと
酸素との反応により、アセトアルデヒドを合成するため
、反応が電圧下、室温付近という低温、低圧下で可能と
なり、選択的に高効率で目的とするアセトアルデヒドを
合成することができる。本発明の合成法は、副生物が少
ないので、その後の精製を含めた製造工程が簡略化され
る。また酸素源として空気を用いても選択的に酸素を吸
収するので、純酸素ガスを用いたものと全く同じ効果が
得られる。さらに酸素吸収は不可逆的であるため、酸素
錯体を形成させたのち過剰の遊M酸素を容易に除去する
ことができ、安全性の面でも極めて有利である。
代理人 弁理士 川 北 武 長

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)エチレンを金属錯体触媒の存在下に酸素酸化して
    アセトアルデヒドを合成する方法において、該金属錯体
    触媒として、酸素と配位結合することにより酸素錯体を
    形成しうる錯体(MmXn−Lj2)と、エチレンと配
    位結合して、エチレン錯体を形成しうる錯体触媒(M’
    m’Xn’・L′l′)とを含む複合触媒を用いること
    (ここでMは周期律第1族、第■〜■族、または第1族
    の鉄族に属する遷移金属、Xはハロゲン等の陰イオン、
    配位子しは有機リン化合物、M“は周期律第■族の白金
    族に属する遷移金属、配位子し“はニトリル類、有機フ
    ッソ化合物または有機リン化合物、nl、n、m’、n
    oは前記遷移金属の電荷により定まる数、e、p、’は
    配位子の数を意味する)を特徴とするアセ1−アルデヒ
    ドの合成法。 (2、特許請求の範囲第1項において、前記m、nSJ
    Sm’、n”SN”はいずれも1〜4の数であるアセト
    アルデヒドの合成法。 (3)特許請求の範囲第1項または第2項において、前
    記XはCj!−1Br−1■−等のハロゲン、またはB
    F4−1PF、−,3042−1CH3C0〇−等の陰
    イオンであることを特徴とするアセトアルデヒドの合成
    法。 (4)特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに
    おいて、前記配位子L1としての有機リン化合物は亜リ
    ン酸またはリン酸のアルコキシ、アルキルもしくはアミ
    ド誘導体で代表される化合物であることを特徴とするア
    セトアルドヒトの合成法。 (5)特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに
    おいて、酸素錯体を生成し得る錯体およびエチレン錯体
    を生成し得る錯体の溶媒として、脂肪族、脂環式、芳香
    族炭化水素、含酸素有機化合物、有機ハロゲン化合物お
    よび含窒素化合物からなる群から選ばれた少なくも1種
    の化合物を用いるか、または、配位子しもしくはL“が
    液体の場合、そのものを溶媒として兼用することを特徴
    とするアセトアルデヒドの合成法。 (6)特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに
    おいて、複合触媒溶液に酸素または空気とエチレンとを
    通気して酸素錯体およびエチレン錯体を形成せしめ、両
    者を反応させることを特徴とするアセトアルデヒドの合
    成法。 (7)特許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに
    おいて、複合錯体溶液を多孔質担体に含浸担持させて酸
    素または空気とエチレンとを通気し、酸素錯体中の結合
    酸素によってエチレンを酸化することを特徴とするアセ
    トアルデヒドの合成法。 (8)特許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれかに
    おいて、錯体触媒溶液に、スルボラン、ジメチルスルホ
    ラン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド等
    の塩基性(電子供与性)化合物を添加するか、または該
    化合物を複合触媒の溶媒として使用することを特徴とす
    るアセトアルデヒドの合成法。
JP59041800A 1983-06-13 1984-03-05 アセトアルデヒドの合成法 Pending JPS60185740A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59041800A JPS60185740A (ja) 1984-03-05 1984-03-05 アセトアルデヒドの合成法
DE8484303844T DE3460813D1 (en) 1983-06-13 1984-06-06 Process for producing acetaldehyde
EP84303844A EP0128745B1 (en) 1983-06-13 1984-06-06 Process for producing acetaldehyde
KR1019840003301A KR870001163B1 (ko) 1983-06-13 1984-06-12 아세트알데히드의 합성법
DK287484A DK287484A (da) 1983-06-13 1984-06-12 Fremgangsmaade til fremstilling af acetaldehyd
US06/620,336 US4521631A (en) 1983-06-13 1984-06-13 Process for producing acetaldehyde
CA000456450A CA1205822A (en) 1983-06-13 1984-06-13 Process for producing acetaldehyde

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59041800A JPS60185740A (ja) 1984-03-05 1984-03-05 アセトアルデヒドの合成法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS60185740A true JPS60185740A (ja) 1985-09-21

Family

ID=12618405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59041800A Pending JPS60185740A (ja) 1983-06-13 1984-03-05 アセトアルデヒドの合成法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60185740A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0339739B2 (ja)
EP3374344B1 (en) Improved process for the reductive amination of halogen-containing substrates
WO2008023823A1 (en) Method for producing cyclic unsaturated compound
KR870001163B1 (ko) 아세트알데히드의 합성법
JPH0769625A (ja) 金属−フラレン層間化合物類、それらの製造方法および触媒としての使用
KR920001789B1 (ko) 메틸에틸케톤의 합성방법
JPS60185740A (ja) アセトアルデヒドの合成法
EP0189312B1 (en) Process for producing an oxygen-containing organic compound from olefins
KR870001173B1 (ko) 아세톤의 합성법
US4935549A (en) Process for producing acetic acid
JPS63115836A (ja) シクロヘキサノールとシクロヘキサノンとの混合物の改良製造方法
JP3143745B1 (ja) 酢酸メチルおよび酢酸合成用触媒並びに該触媒による酢酸メチルおよび酢酸の合成法
US4691053A (en) Process for producing organic compounds by utilizing oxygenic complexes
JPS60181032A (ja) 酸素錯体を利用する有機化合物の合成法
JPS60188342A (ja) アセトンの合成法
KR870001164B1 (ko) 산소착체를 이용하는 유기화합물의 합성법
JPS611635A (ja) メチルエチルケトンの合成法
JP2005145977A (ja) エノール、オレフィンケトンおよびエポキシドを生成するためのオレフィンおよびシクロオレフィンの触媒酸化のためのプロセス
JPS6281350A (ja) 触媒の循環使用方法
JP4014288B2 (ja) 3−アシロキシシクロヘキセンの製造法
JPS6348871B2 (ja)
JPS63154627A (ja) 芳香族化合物のカツプリング生成物の合成方法
JPS62225251A (ja) パラジウムの酸化再生法
JPS5945660B2 (ja) 含酸素低級炭化水素の製造方法
JPS6330327A (ja) 酸素錯体によるパラジウムの酸化再生法