JPS6018314Y2 - 電動紙裁断機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は、卓上用の電動紙裁断機に関し、特に裁断操作並
びに裁断後の紙の取出しを容易にすると共に、安全な裁
断操作が行えるように構成したもので、その実施例を以
下図面について詳述すると、１は裁断しようとする紙を
載置るテーブルで、その上面−側部に、表面に裁断位置
からの距離を示す目盛を施し、かつ該目盛を表示する指
示ツマミ２を摺動自在に取付けたガイド片３が設けられ
ている。

前記テーブル１の後縁部には、テーブル１の面よりも低
い台盤４が一体的に設けられており、この台盤４上には
、帯状の受台５が前記テーブル１の後縁に沿って延びか
つ該テーブル１の表面と一致するように設置されている
。

前記台盤４は、この左右位置に前記テーブル１より側方
に突出する構部４ａ、４ｂを一体に有しており、この左
右袖部４ａ、４ｂ上には、前面が傾斜し後面が垂直に立
上がる台形の支持部材６ａ、６ｂが立設されている。

この支持部材６ａ、６ｂの後面間には、断面内向コ字状
を呈する１対の長尺なレール部材７，８が上下位置で平
行するように横架されており、このレール部材７，８の
各内面には、上下辺にポール９を転勤自在に保持した断
面内向コ字状のガイド部片１０．１１が夫々嵌合されて
いる。

１２はカッター機構部で、前記レール部材７，８の前後
面を覆うよ・うに下向コ字状を星する高い方向に長いモ
・−タベ・−ス１３と、該モータベース１３の垂直後面
に装着され出力軸１４が前記ｌ／−ルール７，８の間を
貫通し２て前方に突出する駆動モータ１５と、前記モー
タベース１３両垂直面１３′に装着され前記出力軸１４
によって駆動されるギヤー機構を内蔵東たギヤーボック
ス１６と、このギヤーボックス１６の前面にスペーサ１
７を介し２て取付げられ前記ギヤー機構の出力軸によっ
て回転される回転刃体１８と、前記モータベース１３の
垂直前面１３′の内面上下位置に平行状態に取付けられ
かつ前記案内部片１０，１１に嵌合されて前記ボール９
の転動作用によりレール部材７，８に沿い前記案内部片
ｉｏ、ｖｉに案内されながら横行する外向コ字状をなす
１対のスライダー１９．２０とから構成され、前記刃体
１８は、前記受台５の後縁と接するように配置されてい
る。

２１は前記受台５の上面と対向するように所要の間隔を
おいて配置された押え板で、その両側端に起立して設け
た側片２ｍ’、２ｍ’が、前記構部４ａ、４ｂ上に立設
された支片２２，２２に幻し、軸片２３，２３を介して
回動自在に支承されており、前記側片２１’、２１’に
は夫々外向きに突出する偏心軸２４．２４が設けられ、
この偏心軸２４．２４と支片２２，２２との間には、押
え板２１に常時後傾方向の回動力を付勢するスプリング
２５．２５が介在されている。

２６は押え板２１の下面長手方向に沿って後半部が前記
押え板２１の後縁より突出するように設けられた弾性金
属板から戊る圧接板で、その突出した後半部分には、そ
の長手方向にスリット２７を介して複数の遊離片２８．
２Ｂ、 ・・・・・が並列されている。

２９は前記押え板２１がスプリング２５により傾動され
て受台５の面上に圧接板２６の遊離片２８が圧接してい
る第１の状態から、その圧接状態を解いて圧接板２６を
受台５から離反さゼる第２の状態に操作するための操作
機構で、前記他方の支持部材６ｂと側方に貫通１．て外
方に突出するハンドル軸３０と、その内端に軸止された
回転板３１と、この回転板３１に設けた偏心軸３２と前
記一方の偏心軸２４とを連結したリンク片３３とから成
り、前記ハンドル軸３０の外端にはハンドル３４が軸止
されている。

３５は前記一方の支持部材６ａの内面上に一端が取付け
られて内方に延びる水平のスデ４４５の他端と、前記他
方の支持部材６ｈの内側面とに夫々対１旬（７て設けら
れた支軸で、この支軸３５には、前記左右０対の支持部
材６ａ、６ｂ間に位置１７、かつ前面が該支持部材６ａ
、６ｂの前方傾斜面に沿って傾斜すると共に上面が水平
に形成された透明のカバー３７が開閉自在に支承されて
おり、このカバー３７は、閉じた状態においては、その
上面３１′の後縁と前記上位のレール部材７の上部を覆
う固定カバー３８との間にモータベース１３の黍直前面
ｉ３’ω走行を許容する案丙溝３９が形成され、三筒案
内溝３９は、カバー３７が開設したとき前記上位レール
部材７の上片７′にカバー３７の表面が当接することに
より閉じられ、前記モータベース１３の走行を阻止する
。

４０は一方の支持部材６と前記カバー３７との間に位置
しかつ前記カッター機構部１２の前面が覆うように設け
られたボディケースで、その上面には、前記案内溝３９
ε一直線上で一致してモータベース１３の垂直前面１３
′の介入を許容するスリット４０′が設けられている。

４１は他方の支持部材６ｈに前記操作機構２９を覆うよ
うに設けられたボディケース、４２は前記モータベース
１３の上面に取付けた操作用グリップ、４３はカバー３
７の上部に設けた緩衝用の当接部片、４４はカバー３７
の下部に設けたツマミ、Ｓは前記グリップ４２に内蔵さ
れこれを把持したときにＯＮに切換わるモ・−夕電源用
スイッチである。

しかして第１，２図に示すように、カッター機構部１２
は不使用時において台盤４の一方の構部４ａ上に位置１
．てボディケース４０内に納められており、かつカバー
３７が閉じられているときは、案内溝３９とボディケー
ス４０のスリット４０′とが一直線上におかれている。

一方常時は、第３，４図に示すようにスプリング２５に
より押え板２１は後方に傾動されて圧接板２６の後縁が
受台５上に圧接されているので、ハンドル３４を第５図
想像線の状態から同図実線の状態に回動操作することに
より、押え板２１は受台５から離反１、てこれらの間に
所要の垣隔を保持する。

従って裁断しようとする紙Ｐをテーブル１上に載置して
これを後方に押し込み、裁断位置をガイド片３の目盛を
たよりに或いは裁断線が施されているときはこれを受台
５の後縁に合致させる。

この状態はカバー３７を透視して確認することができ、
次いでバンドル３５を５図実線の状態から同図想像線の
状態に回動操作すると、操作機構２９を介して押え板２
１が回動すると共に、スプリング２５の付勢力により圧
接板２６の後縁部が受台５上に圧接し、第６図で示ずよ
うに圧接板２６の遊離片２８により紙Ｐは受台５上に抑
止される。

しかしてこの状態でグリップ４２を把持腰かつス、イツ
チＳを介して駆動モータ１５を駆動して該グリップ４２
を第１図において矢印ａ方向に移動スる。

すると、モータ１５、モータベース１３、ギヤーボック
ス１６及び回転刃体１８が一体となって案内溝３８に沿
って移動し、かつ回転刃体１８は回転しなから紙Ｐを受
台５の後縁との間で裁断する。

この状態は、カバー３７を透視して外部から確認でき、
裁断が完全了したのちグリップ４２を前記矢印ａε反対
方向に移動１．て台盤福の一方の構部４ａの位置まで戻
すのであるが、裁断途中において或いはカッター機構部
１２を一方の構部４ａ側に戻す−途中においてカバー３
７を開披しようとしても、カバー３７の上面後縁がモー
タベース１３に邪魔されてその開披は阻止され、従って
カッター機構部１２が一方の構部４ａの位置までに完全
に納まらないかぎリカバー３７の開披は不能となり、安
全な操作が保証される。

そしてグリップ４２の移動によりカッター機構部１２が
一方の構部４ａに納められたとき、該機構部１２は案内
溝３９より脱出するので、カバー３７を第３図実線の状
態から同図想像線の状態に開放することができ、従って
本願裁断機の前面が全開されテーブル１上に残る紙は勿
論のこと、裁断されて台盤４上に落下された裁断機の紙
片をも手によって手前方向から取り出すことができる。

またカバー３７が第３図想像線で示すように全開してい
るときは、カバー３７が案内溝３９が閉じる状態となっ
てカッター機構部１２の移動が阻止されるので、紙の取
り出しが安全に行うことができる。

従来、駆動モータと、これにより駆動されるギヤー機構
を内蔵したギヤーボックスと、このギヤー機構を介して
回転する刃体とを備えて成るカッター機構部を横行させ
ることにより、回転刃体によりテーブル上の紙を裁断す
る構成の電動紙裁断機は公知であるが、従来の構成によ
れば、機体の前後位置にカッター機構部を横行可能に装
備する１対のし・−爪部材を横架する構成となっている
ので、紙を載置するテーブルとレール部材との高さ方向
の間隔が比較的狭く、従ってテーブル上に残った裁断後
の紙をテーブル上から取り去ることは容易にできるけれ
ども、裁断後１／−ル部材の下方でかつテーブルの後方
位置に落下（７だ紙片を手前方向から取出すことが不便
で、一般には、機体の背面側に手をまわして取り出して
おり、裁断後の紙の取出しに不便であったが、本願によ
れば、カッター機構部を横行可能に案内する１／−爪部
材を後方上下位置に横架し、カッタ一部分をレール部材
の前方位置に配置］−で成るσ）で、裁断後の前面が広
く開口でき、従っでテ・−プル上に残った紙は勿論のこ
と、台盤上に落下し７た裁断後の紙片をも手前側から容
易に取り出すことができて使用に極めて便利であり、ま
た紙の耳部などを切り落す作業などの場合には裁断機の
背面を壁面側に接近させた状態で使用することができて
、設置場所ら狭くできるなどの利点を有する。

更に本願によれば、不使用状態においてカッター機構部
を納めることができる構部を台盤の側部に設けて、該部
分にカッター機構部の前面を覆いかつモータベースの走
行を許容するスリットを有したボディケースを設けたの
で、不使用時において回転刃体に取扱者の手などが妄り
に触れる惧れはなく、また閉じた状態において前記カッ
ター機構部の横行を許容するように前記１゜対のレール
部材の前方を覆い、開披状態において前記カッター機構
の横行を阻止するカバーを、前記ボデ・ｆケースと他方
の袖部位置に立設して支持部材との間に開閉自在に取付
りて戊るので、紙の裁断操作中にカバーが開披すること
はない１７、カバーを全開している状態においては、カ
ッター機構部がボディケース内に納められていてその位
置から横行が行われることがないから、安全な裁断操作
と裁断後の紙の取出しができるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は総体斜視図
、第２図はカバー、ボディケース及びバンドルを省略し
た状態の総体斜視図、第３図は中央縦断右側面図、第４
図は中央縦断左側面図、第５図はバンドルと押え板と受
台との関係を示す部分断面図、第６図は押え板による紙
の押圧状態を示す部分斜視図である。 図中１はテーブル、４は台盤、４ａ＊４ｂは構部、５は
受台、６−ａ、６ｂは支持部材、７，８はレール部材、
１２はカッター機構部、１３はモータベース、１５は駆
動モータ、１８は回転刃体、２１は押え板、２５はスプ
リング、２６は圧接板、２８は遊離片、２９は操作機構
、３７はカバー、３９は案内溝、４０．４１はボディケ
ース、４０′はスリット、４２はグリップである。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）テーブルと、その後縁部に設けられると共にテー
   ブルの左右側方から突出する構部を有した台盤と、この
   左右袖部に夫々立設された支持部材と、この左右支持部
   材の後面上下位置に平行して横架された１対のレール部
   材と、この１対の１７一ル部材の前後で跨ぐようにかつ
   横行自在に取付けられたモータベースの後面に駆動モー
   タを、その前面に該モータにより回転されて前記台板上
   に設置された左右方向に長い受台の後縁と接する回転刃
   体を備え不使用状態で前記一方の構部位置に納められる
   カッター機構部と、この状態でカッター機構部の前面を
   覆いかつ上面に前記モータベースの横行を許容するスリ
   ットを有したボディケースと、前記受台上で対向するよ
   うに配置された押え板と、この押え板をバンドル操作に
   より前記受台に対し接離させる操作機構とから構成され
   、かつ閉じた状態において前記カッター機構部の横行を
   許容するように前記１対のレール部材の前方を覆い、開
   披状態において前記カッター機構の横行を阻止するカバ
   ーを、前記ボディケースと他方の構部位置に立設した支
   持部材との間に開閉自在に取付けて成る電動紙裁断機。
2. （２）ボディケースとカバーの前面を前方に傾斜せしめ
   て成る実用新案登録請求の範囲第１項記載の電動紙裁断
   機。
3. （３）カバーを透明にした実用新案登録請求の範囲第１
   項または第２項記載の電動紙裁断機。
4. （４） テーブルの表面と受台の表面とを同一にし、
   かつ台盤の表面を低く形成した実用新案登録請求の範囲
   第１項、第２項または第３項記載の電動紙裁断機。